上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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岳沢トレッキング

7月最後の週末、企画イベント「岳沢トレッキング」に同行してきました。
この夏一番!と言えるほどの真っ青な快晴を迎えた当日、参加者は時間前に集合しました。
しっかりとストレッチをして身体をほぐし、出発です。

20140727 (1)
河童橋の上から、穂高を眺めながらこれから向かう岳沢の確認をします。
初めて岳沢へ向かう方ばかりだったので、小さく見える岳沢小屋の場所がイマイチ分かりにくい様子でした。
額に手をかざし目を細めながら、一生懸命小屋を探していました。

この日、松本では猛暑日の予報でした。
こちらもグングン気温が上がり、汗をかきながらの登りになりました。
途中にある、天然クーラー「風穴」で一休みし、上高地や稜線が見えるガレ場でもう一休み。
そして、最後の胸突き八丁と呼ばれる踏ん張りどころで小休止…。
初心者さんにも歩きやすいようペース配分は少しゆっくりめでしたが、暑さと上りのしんどさに足取りの重たくなる方もいらっしゃいました。

20140727 (16)
ちょうどいい頃合いのクガイソウに夢中のマルハナバチの後姿。
忙しそうに蜜を集める姿が見られました。
なんだかとってもがむしゃら…こんな姿にふわっと心が解放されます。

小屋までは、クガイソウやハクサンフウロ、タラノキなどお花が真っ盛りのものも多く、雪解け間もない場所では柔らかな緑がいっぱいでした。

暑いけれど、やっぱり青空の下で山を目指すのは気持ちがいい!
膝を怪我してから遠ざかっていた山歩きが再び出来ることの喜びを、ひとり噛み締めていました。

20140727 (26)
岳沢小屋直下の沢からの眺めです。
眼下には登る前に渡った河童橋が小さく見えます。
乗鞍岳の稜線は雲に覆われて見えませんでしたが、まずまずの見晴らしでした。

いつも見上げている岳沢。
そこからの眺めを、参加者たちはどう思ったのでしょう…。

小屋で少し休憩してから、坂本支配人に案内してもらい、第一お花畑まで歩いてきました。
お花畑…言うには少し早すぎたようで、咲き始めた花がチラホラ見える程度でした。

20140727 (33)
そんな中でも一番目についたのはテガタチドリでした。
ハクサンフウロやヨツバシオガマなどがどんどん咲き始めていたので、もう少ししたらきれいなお花畑になりそうでした。
来年の夏には、タイミングを見計らってお花三昧の岳沢トレッキングもいいなぁと思うのでした。

20140727 (43)
お花畑から少し横にそれて連れて行っていただいたのは、コブ沢の雪渓でした。
ひんやりした空気が辺りに漂い、雪渓の下には溶けたばかりの冷たい水滴が滴っていました。
とても気持ちのいい空間に、みなさん大歓声です。
雪を触ってみたり、冷気に顔を寄せたり、水滴に手を持っていったり…真夏の雪をしっかり楽しみました。

お昼ご飯をみんなで食べ、少し早いですが帰路につきます。
名残惜しく写真を撮ったり振り返ったりしながら、元来た道を下ります。

20140727 (52)
途中で見つけたクロクモソウ。
春先にギザギザ縁の丸型葉っぱに出会ってから、ずっと何だろうと気になっていた植物です。
チョコレート色の花をつけていました。

今回の岳沢で、山歩きが解禁になりました。
勝手に…ですけれど(苦笑)
しばらくはハードな行程ではない、ゆったり山行を楽しみたいと思います。



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紅葉トレッキングガイド

9月最後の週末に、紅葉トレッキングガイドのサポートで岳沢まで行ってきました。
近づいてくる台風の影響で天気予報がコロコロ変わり当日まで天気が心配でしたが、晴れ間の広がる気持ちのいい1日になりました。

この日の参加者は告知を見て応募してくださった5名と、私たちスタッフ2名、そしてインターンシップ制度で実習に来ていた大学生の2名でした。
ビジターセンターに集合した後、岳沢に向けて出発しました。

河童橋から見上げた穂高連峰。
この日の朝は山の色付きが一気に進んでいて、毎日見上げている私たちもびっくりするほど秋色に染まっていました。

河童橋からこれから登る岳沢の説明をしました。
岳沢へ初めて登られる方は、少し見えている岳沢小屋が分かりづらく、ピンときていない感じでした。
まだ人の少ない河童橋を渡って右岸を歩き、岳沢湿原から登山口へ進みます。

登山口から順調に歩き、時々立ち止まってお話に耳を傾けます。
クマに遭遇してしまった話や、雪崩れ跡の状況など、ジャンルは様々です。
普段は聞けない上司の話を聞くことが出来て、今までと違う印象を受けました。

Guide walk at Dakesawa 022
ガレ場に出たところで腰をおろして休憩です。
まだまだ緑色のカラマツに囲まれて、さっき立っていた河童橋が見えました。
手前に尖って見えるのは六百山です。
上高地から見上げた六百山は霞沢岳と並んで見えるのに、場所が変わればこうも違って見えます。

Guide walk at Dakesawa 027
草紅葉で色付いた西穂高岳を始めとする稜線を望めました。
双眼鏡で稜線を覗いてみると歩いている人の姿が確認出来て、みんな興奮していました。
いつか西穂に登ってみたいと思った方もいらっしゃったようでした。

その後も上手く休憩とお話を挟んで登り続け、予定していた時間より早く岳沢小屋に到着しました。
少し早めのお昼を全員で囲んで食べ、自己紹介も兼ねてそれぞれが自分のことを話しました。
そして小屋の支配人の坂本さんから貴重な時間をいただいて、山がどのようにして出来たのかというお話をしていただきました。

長く上高地にいて植物の名前には詳しくなったものの、地質学的な分野は皆無でした。
そんな自分にも分かりやすく説明していただきました。
参加された方よりもグイグイ前のめりに話に聞き入っていたと思います。

Guide walk at Dakesawa 054
梓川は昔は飛騨側に流れていたこと。
焼岳の噴火によって堰き止められて大正池が出来、梓川は今の流れになったこと。
火山と氷河が今の地形を作ったこと。

Guide walk at Dakesawa 059
上高地を見下ろしながら地形の話を聞き、今でも解けずに残っている雪渓まで連れて行ってくださいました。
今年は雨が少なかったため、解けずに残った雪渓は例年より大きいそうです。
小屋の貴重な水源でもあります。

Dakesawa.jpg
大きく穴の開いた雪渓のそばまで行って、大興奮です。
写真を撮ったり、絶えず落ちてくる水滴に手をかざしたり。
冷たく透き通ったこの1滴から水の旅が始まるのです。

Guide walk at Dakesawa 076
岳沢から見上げた前穂と明神の山肌は、より濃い黄色に色付いていました。
雲が列をなした青空が秋らしさをより深めているようでした。

Guide walk at Dakesawa 087
岳沢で充分休憩を取った後、同じ道をみんなで下山します。
森の中はキノコがいっぱい生えていました。
とても可愛い姿に、思わず立ち止まってカメラを向けてしまいます。
最後尾でカメラを向けている間にも、一番前から「これ何ていう名前?」「なぁ?」と上司から話を振られてしまうので、道中はぼんやりしていられませんでした(苦笑)

Guide walk at Dakesawa 089
帰りに立ち寄ったのは天然クーラーの「風穴」です。
風穴は日の当たらない、岩場にあります。
冬に岩で囲まれた空間に冷気が溜まり、それが氷の塊となって蓄えられます。
夏になると解けにくい氷がその場に残り、穴からその冷気が出てくる…それが風穴の仕組みです。
この仕組みも、坂本さんに教わりました。

下山後は、日本山岳会上高地研究所で水力発電装置を見学させてもらいました。
沢から流れる水を使って水車を回し、発電するしくみです。
今後の電力供給を担うものとして注目されているそうです。

河童橋近くまで戻り、岳沢をみんなで見上げました。
小屋の場所、雪渓の場所が往復してしっかりと分かったようです。
名残惜しくも解散し、それぞれの帰路につきました。
私はいつもの仕事に戻りました(笑)

いつもと違うトレッキングを通し、とても貴重な経験をすることが出来ました。
このガイドトレッキングが次へ繋がっていけばいいなと思います。



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茅ヶ岳へ

登山をする人なら誰でも『日本百名山』という言葉(山)を知っていると思います。
穂高岳、槍ヶ岳、焼岳、笠ヶ岳、常念岳…自分にとって身近な山だけでもたくさんあります。
百名山に囲まれていることに改めて気付きます。

この『日本百名山』の著者は深田久弥氏です。
1964年に出版された後ブームを巻き起こし、今なお愛される山々。
現在も老若男女、たくさんの方が頂を目指しています。

その深田久弥終焉の地が茅ヶ岳にあります。
山も街も緑に染まる頃、茅ヶ岳に登ってきました。
ちなみにこの山は百名山ではなく、日本山岳会が後の1978年に選定した日本二百名山のひとつです。


山梨県韮崎市にある深田公園から歩き始めました。
今回は同僚のMちゃんからのお誘いを受け、上高地シーズン最初の山登りになりました。

街の緑はずいぶん濃くなってきましたが、山の緑はまだまだフレッシュです。
朝日を斜めに浴びながら歩く登山道は、とても清々しい空間が広がっていました。

Fresh Greens 045
ツツジの花がたくさん咲いていて、緑とピンク色が山肌を染めていました。
逆光の中で咲く花は、繊細さを映し出しているようでした。

Fresh Greens 046
柔らかい緑色の葉をたくさんつけた樹は、風に吹かれ木漏れ日を揺らします。
慌しい日常をリセットできる、そんなステキな場所です。

去年の秋に落ちた葉が一面を埋め尽くし、ブラウン色のカーペットが広がったような登山道。
ガサガサする足元、ふかふかした斜面。
そして見上げるとフレッシュな深緑に包まれています。
ジグザグしたつづら折りの道をどんどん歩いていきます。

Fresh Greens 067
時にはこんな場所も。
こういう岩をくぐるとき、何故か写真を撮ってしまう。
撮られたほうはポーズを決めてしまう。
ふたりの不思議な法則です(笑)

おしゃべりに花を咲かせながら歩くと、あっと言う間に山頂に到着しました。
さらに1時間くらい歩けば南峰を経て金ヶ岳へも行けるので、足を延ばすことにしました。

Fresh Greens 076
途中、大きな岩場があり、南アルプス市内を見渡せる場所がありました。
もこもことした森は鮮やかな緑色のグラデーションに染まっていました。

Fresh Greens 074
後ろにはきれいな容姿の茅ヶ岳山頂が見えました。
登っている途中では気付かなかった山の姿です。

金ヶ岳まで行ったもののあまり展望がきかなかったので、すぐに引き返して茅ヶ岳山頂で昼食にしました。
お湯を沸かしてコーヒーを入れていると、どんどん人が登ってきました。
そして遠くの空では積乱雲が勢いよく育っているのが見えました。
Fresh Greens 093

山頂に人が増えてきたので、下山することにしました。
途中で10人くらいのパーティーとすれ違い、この山の人気が伺えました。

そして頭上では、ゴロゴロと雷鳴が聞こえ、突然暗くなったかと思うと…激しい雷雨になりました。
ほとんど下山していたので、雨具は着ずに早足で登山口を目指します。
耳元で落ちたかのような大きな雷鳴が山全体に響き渡り、枝を揺らすほどの大粒の雨がバラバラと落ちてきます。

濡れねずみ2匹が完成したところで、登山口が見え駐車場まで戻ってきました。
そして車に飛び乗ると、あれほど暗かった空が一気に明るくなり、雨が落ちてきながらも眩しい日が射してきました。
「さっきの雨はなんだったんだろう…」なんだか私たちは夢うつつ。
キツネにつままれたような出来事でした。
天気の急変のすごさを知ることが出来ました。

雨の匂いを感じながら車を走らせ温泉へ。
濡れた体をドボンとお湯に浸し芯から温めて、帰路に着きました。
新緑いっぱいの茅ヶ岳山行。
とてもいい山シーズンのスタートになりました。


♪おまけ♪
深田公園の登山道口にあった、トイレの張り紙。
感銘を受けたのは…私だけ?
Fresh Greens 099



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2012年 涸沢の夏 1

7月の休暇が天候に恵まれたため、かなりいいペースで山に登ることが出来ました。
そして、今シーズン初の涸沢に行ってきました。
登山道状況を兼ねて、涸沢の様子をアップします。


夏山ハイシーズンを迎えた7月終わり。
偶然にも週末が空いていたので、急遽お手伝いも兼ねて涸沢に登ることにしました。

上高地の繁忙期前にまとめて休みをもらって、自分にとっては早めの夏休み第2弾。(第1弾はその数日前に北岳に行ってきました)
今回は3泊4日の行程での入山です。

上高地から奥へ行くこと、約3時間。
距離にして約12kmの場所に横尾があります。
多くのツアーはここで1泊して、さらに上を目指します。

横尾からまっすぐ進めば、槍ヶ岳へ。
横尾大橋を渡れば、涸沢や北穂高岳、奥穂高岳を目指すことが出来ます。

盛夏!2012 056
去年から橋には『午後2時以降の入山は控えてください』と示されるようになりました。
『早発、早着』が大前提の山のルールが守られていない現状が問題となっているようです。
横尾から涸沢まで登りは約3時間掛かります。
ここ最近では全体的に到着時間が遅くなっているそうで、17時過ぎても帳場で受付するする人の姿をよく見かけます。
週末にも山小屋の消灯少し前に到着されたパーティがいました。

それは決して、初心者や若い世代の人たちの問題ではありません。
ベテランだと話をする人たちも多く含まれます。
「自分は大丈夫」という考えや慢心は、自ら危険を招いていることだと最近改めて思います。


本谷橋までは、下ってくる方と挨拶を交わしながら歩いていきます。
緑が生い茂り、色んな植物が登山道脇で見送ってくれました。
夕方からのお手伝いに間に合うよう、写真を撮るのもそこそこに先を急ぎます。

盛夏!2012 009
今年は残雪が多いという情報通り、沢沿いに登る辺りから雪渓となりました。
大きい荷物を背負った人や不安な人は軽アイゼンを着けて登っていました。
こんな時はストックがあるとバランスが取り易くなって登りやすくなります。

火照った体に、雪渓を吹き降ろす風がとても心地良かったです。
雪渓が切れて夏道を歩き、ヒュッテと小屋の分岐で再び雪渓を歩くことになります。
ヒュッテ直下では、毎日男衆が歩きやすいようにステップを切って雪の階段を作ってくれています。

Full summer!! by Kiss 004
ヒュッテから眺める涸沢の姿。
海の日頃は、テント場も雪が残っていたそうですが、今は無くなっています。
週末ということもあって、テントがたくさん張ってありました。
小屋の横から続く北穂への登山道は、雪渓を登ることからのスタートとなっていました。

いつも温かく出迎えてくれるヒュッテファミリーに囲まれて、お手伝いをします。
そして涸沢小屋の仲間たちも、突然の訪問にも関わらず最高の笑顔で迎えてくれました。

どれだけ忙しくても、いつだって元気なみんなには本当に感心するばかり。
手伝うために涸沢に行っているのですが、来るたびに逆にたくさんの元気をもらい、リフレッシュさせてもらっています。


昼食後にもらう休憩時間中に、カールの中を散策しました。
今年の残雪が多い原因は、春先に降った雪が多かったことと、梅雨に雨が少なく雪解けが進まなかったこと。
夏の日差しにようやく雪解けが進み、涸沢にも緑が増えてきました。

Full summer!! by Kiss 011
ナナカマドは柔らかい新芽を空に向って懸命に伸ばし、足元を彩る高山植物も季節に乗り遅れまいと競って花を咲かせています。
ハクサンイチゲの白い花とシナノキンバイの黄色い花で出来たお花畑。
ぐるっと囲むようにそびえ立つ険しい山々の中で、儚く可憐な空間を造っていました。

Full summer!! by Kiss 015
しかしそのお花畑の少し先は、ガラリと姿を変えます。
足を取られやすい雪渓のトラバースが待っています。
背後の北尾根は厳しい姿に見えました。

さまざまな姿を見せる今の季節の登山道。
この週末もたくさんの方が涸沢へ立ち寄り、それぞれの登山を楽しんでいらっしゃいました。
少しでも役に立てたか分かりませんが、滞在期間中は本当にあっと言う間でした。

Full summer!! by Kiss 022
涸沢最後の朝、一番きれいな青空が広がりました。
ナナカマドやダケカンバの緑が深くてきれいでした。
雪渓は夏らしさと涼しさを感じさせてくれます。

次に来るのは秋の紅葉シーズンになるでしょうか。
この景色がどう変化するのか今から楽しみです。
涸沢からもらったたくさんのパワーで、今月のいっぱい続くこちらの繁忙期も突っ走っていきたいと思います。



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八方尾根バックカントリー

少し時間を戻して、冬シーズンのお話を…。

冬にバックカントリーで滑りたいという願望はいつも叶うものではありません。
全てのタイミングがぴったりと重なったときに、雄大なナチュラルゲレンデを気持ちよく滑ることが出来るのです。

2月末から3月にかけ、毎週ガツンと降る雨にちょっと嫌気がさしていた頃。
いつも声を掛けてくれるマスターの誘いに便乗し、バックカントリーの遠征に行ってきました。
今回は、白馬八方尾根です。


数シーズンぶりの遠征、そして未知の世界。
期待より、不安のほうがいっぱいの車での移動時間。
そんな不安を吹き飛ばすような快晴と、広がる雄大な景色。
実際には、不安は…吹き飛びませんでした(苦笑)
本当に未知すぎて、ただひたすら登るしか無いと言い聞かせる程でしたから。

駐車場で急いで準備をし、リフトを乗り継いでリフト山頂を目指します。
リフトの上から見下ろすゲレンデはピシッときれいに圧雪されていて、朝一番から颯爽と滑っている人たちが見えました。
山もいいけど、今度はこの見事に整備された斜面を滑りに来たいなぁと思いました。

リフトを4本乗り継ぎ、背負っていたスノーシューに履き替えます。
この場所ですでに1800mを越え、すばらしい景色が広がっていました。
不安もあるものの、この景色を見たらやはりテンションは上がっていきます。
シャッターを切り過ぎそうになっている私を見たマスターは「この先もっといい景色が広がるよ」と教えてくれ、出発を促しました。

Mar.2012 038
たくさんの人が歩いて踏み固められた稜線。
緩やかな曲線を描いています。
小さく見える人影がありますが、ほとんどの人は景色を見ようと少し先まで歩いているだけのようでした。

薄っすらヴェールのような雲が空を覆っているのに太陽はとても眩しく、カメラの液晶が良く見えません。
よく見えないまま、とにかく興奮気味に写真を撮っていきます。

Mar.2012 047
後で参考になるだろうと何気に撮っておいた八方ケルン。
道標を撮ったつもりだったのに、人面ケルンが撮れていました。
太陽をさんさんと浴びて導いてくれているようです。

Mar.2012 048
雨が降ったのは乗鞍だけではありません。
白馬でもやはりたくさん降ったようです。
雪解けが進み、全層雪崩の兆候となるひび割れが山のあちこちに見えました。

Mar.2012 053
白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳…目の前に落ちる谷間を挟んで、迫ってくるように見える稜線。
こんなに迫力があって近くに見えるのに、人を寄せ付けないような厳しさがありました。

途中で休憩を挟みます。
片側は足を滑らせるとそのまま落ちていきそうな場所なのに、すぐそばには樹が生え小動物の足跡がありました。
厳しい冬の営みが垣間見えます。

IMGP3458.jpg
自然の作り上げた尾根沿い。
なめらかな斜面が広がっています。
スノーシューの歯はカリカリとした雪面をしっかりと捉えてくれます。

雨上がりの稜線は硬く締まっていました。
急斜面ではスキーのシールでは登れず、マスターはアイゼンに履き替え板を担いで登ります。

Mar.2012 065
履き替えている間に先回り。
いつもは後を追いかける形で登るので、この時だけはいつもと逆の写真が撮れました。
遠くには妙高山を始めとする山々が見え、白馬の町並みが眼下に広がっていました。

Mar.2012 073
急斜面を登りきったら、また少し山々が近づいて見えました。
南西方向には、五竜岳や鹿島槍ヶ岳が見えました。
夏にもまだ登ったことのない山です。
こちらもまた険しく、神々しい。

Mar.2012 083
登りきれたらいいなと、この日目指していたのが唐松岳でした。
画像左側の山頂が唐松岳、右方向に三峰、二峰尾根と続きます。

雑誌で見たときから一度は滑ってみたいとマスターが言っていたのは、二峰尾根にある不帰嶮(かえらずのけん)。
見た限り、一体どこをどう滑ってどうやって帰ってくるの?と聞きたいくらいの急斜面です。
きっと滑るというより…。
いつかきっとこの夢をかなえて欲しいと思いながらも、私にはついていけない場所だと思いました。

目の前に見える唐松岳の山頂。
しかし尾根はアイスバーンが続き、日中の穏やかな天気の下でも緩みませんでした。
時間があまり無く、下山時の危険性も考慮し、登頂は止めて引き返すことにしました。

もう少し私の体力があったらな…と思う部分もありますが、ここは気持ちを切り替えて。
安全に滑って下らなければいけません。

IMGP3468.jpg
そんな時の命綱とも言えるアイテムが、ピッケル!
もし万が一転倒したらこれで止まって…と言う事なのですが、小心者にとってはこんな物を持って滑るというのはプレッシャーでしかない。
心臓はバクバク、足元はプルプルしながらの滑走になりました。

先に行くマスターは余裕たっぷりに滑っているように見えます。
それについていくのにいっぱいいっぱいで、とにかく必死。
疲れた足は棒のように伸びてしまって、よたよたしながら下りました。

IMGP3476.jpg
かなり戻ってきたところで、斜面を選んで1本下ってみようということになりました。
ずっと硬かった尾根沿いの雪とどう違うのか…相変わらず足は突っ張り気味で、楽しむというよりはただ無心で滑って下りました。
もっとリラックスして滑られれば良かったのにと後悔してしまいました。
でも、これもまたいい経験になりました。

2012y06m02d_221315330.jpg
斜面を滑るマスター。
瞬時に雪面の状態を判断し、気持ちよく滑れたようでした。
相変わらず見事です。
稜線を滑った時に、もっといい場所でカメラを構えて待っていたのですが、欲張りすぎてズームに失敗し撮り損ないました(泣)

Mar.2012 096
この斜面を登り返すのがこの日一番の労力を使いました。
ザクザクの雪を登りながら、見上げた景色。
相変わらず何も言わずにリードしてくれるマスターをパチリ。
いつも本当にありがとう。


春になったら行けるかなと思っていた春スキーならぬ春ボード。
行くタイミングを逃したまま、6月になってしまいました。
もう今シーズンは滑り終わってしまったかな。

出しっぱなしのウェアと板を見ながら回顧したブログになりました。
下界は連日の夏日。
名残惜しいけれど、そろそろスパッと切り替えも必要なのかもしれません。



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