上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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涸FES.2008  ボーナスステージ

8月27日 【ボーナスステージ】

昨日は盛り上がったままの勢いで、夢の中に行ってしまったようです(汗)
目が覚めて小窓から外を見ると、夜明け前の空にはオリオン座が大きく輝いていました。
今日は昨日までと違って、いい天気になりそうです。

今日は、下山する日です。
天気が良ければパノラマコースから帰ろうと考えていたのですが、前日に谷くんが「岳沢経由で帰りませんか」と声を掛けてくれていたので、一緒に下山することになっています。
朝食出しを手伝います。
小野っちが「おにぎり握ってくれませんか」というので、おにぎりを5人分作ります。
誰のおにぎりだろう…と思ったものの、その時はあまり深く考えませんでした。

朝食を出して、片付けを待っていると、「準備してください」と谷くんがやってきました。
いつそう言われてもいいつもりでいたのですが、予想していたより早い。
慌てて部屋に戻って着替えて、その辺に出ていたものをザックに詰めこみます。
日焼け止めも忘れずに、でもちょっと乱暴に塗って玄関にダッシュです。

ん?ヘルメットが置いてある…と言うことは?
さっき小野っちと作ったおにぎりが手渡されます。
小野っちも着替えが完了しています。
ハーネスも手渡され、ヘルメットはザックの横に気付いたら着けられていました。
岳沢経由は岳沢経由でも、私が予想していた『ザイテングラート・奥穂経由』ではなさそうです。

なんとか準備が完了して外に出たら、小屋のみんなが待っていてくれました。
朝日をいっぱいに浴びたデッキで、全員で記念撮影をして、みんなと別れます。
何故か握手攻め。
また会えるはずなんだけど…。
そして、私はきれいに晴れ渡ったカールに向かって「何でデジカメ壊れてんだぁ!!」と言ってから歩き始めます。
みんなの笑いを誘ってしまいました。
みんな、3日間ありがとう。

向かうのは、5・6のコルから前穂の北尾根です。
何年か前に、知り合いのガイドさんに「涸沢のおわんの中から見て、左手にも登山道がありますよね。どこに行けるんですか?」と聞いたことがあります。
「北尾根だよ」と教わっても、イマイチピンとこなかった記憶があります。
でも、その登山道を目の前にして、自分が歩いているのです。
小さい岩がコロコロしていて、足を滑らせたり、岩を落としたりしないよう慎重に登ります。
斜面には白やピンク色の花を付けた、タデ科の植物がずっと群生していました。
足元には、ウサギギクやクモマグサが咲いていて、風が吹くたびに揺れていました。

歩きながら、谷くんが「これは僕からの報酬です。お金は出せませんから」と言ってくれました。
小屋ではいつも、お金以上のものを充分もらっている気がするのですが、ここはお言葉に甘えて。
「じゃあ、ボーナスってことでいただきます」と答えておきました。
天気や時間やお互いの都合や…それらがうまくかみ合わなければ、一緒に登ろうと思っていてもそう簡単には登れません。
今日はベストなタイミングだったのでしょうね。
小野っちを先頭に、谷くんの友達の孝輔くん、ふみさん、谷くん、そして私。
5人パーティの行く先には素晴らしい展望が待っていてくれました。

涸沢から北尾根 014
5・6のコルに到着です。
六峰と五峰の間の鞍部にあるから、5・6のコル。
四峰、三峰とこれから登っていくのです。
ハーネスを付け、ザイルを結ぶ…次に一緒に歩くことがあったら、自分で出来るように勉強しておこうと思いました。

涸沢から北尾根 013
コルから見る、目の前に広がる景色は、今まで見たことのないものでした。
北穂に続くつづら折の道もはっきりと見えました。
しっかり目に焼き付けておこう、全身で感じよう、そう思って歩きます。

涸沢から北尾根 015
時々振り返ると、槍の穂先が見え隠れし、周りもガスが掛かったり晴れたり。
高度感抜群です。
次から次に違う景色がどんどん現れます。

手と足、そして全身を使ったクライミングで、岩をよじ登ります。
うまく登れなくて、ヒヤッとする場面では、上から「大丈夫です」と間髪入れず谷くんの声が響いてきました。
谷くんのサポートで今回もすごい経験が出来るんだと、声を掛けてもらうたびに思いました。

涸沢から北尾根 017
谷くんとふみさんの2ショットです。
谷くんはアルパインクライマー、ふみさんは歩き人…そんな雰囲気がよく分かる1枚だと思います(笑)

そうして、三峰を登り終えたら…見たことのある場所に辿り着きました。
前穂の山頂です。
着いたぁ…そう思ったら、目の前がやけに賑やかです。
ちょうど山頂にいた韓国人の登山客が、興奮気味に私たちを激写していました(苦笑)

前穂の山頂に居ると、時々こんな風に北尾根から、ヘルメットとザイルを装備した人が登ってくるのに出会うことがあります。(ここ最近は毎回会っていました)
私には縁の無い山行だから…そう思っていた、北尾根からの登頂が今現実となりました。
これまでと全然違う達成感、仲間と登った連帯感や嬉しさがこみ上げてきます。
山頂で写真を撮ろうと思ったら、先ほど声援を送ってくれた、韓国人の方のひとりがシャッターを押してくれました。
5人一緒に写ります。
ありがとう、サンキュー、カムサハムニダ…。

決して『朝飯前』レベルの山行では無いけれど、文字通り朝飯前にやってしまいました。
早朝に作った野沢菜入りのおにぎりをみんなでほおばります。
美味しかったです。
山頂に着いたとたんに、ガスに覆われて真っ白になってしまったけど、寒くなくてちょうどいい気温でした。

ここからは、一気に岳沢まで下ります。
歌を歌っていたら、ハシゴの下で休憩している人を見つけて苦笑い。
ヤッホー並みに叫んでみる。
そして大笑い。
みんなで歩くから出来るんですよね。

岳沢から下では何人かを追い越しました。
おしゃべりが止まらない私たちを、随分先で気付いて道を譲って抜かせてくれます。
「賑やかでいいね」「楽しそうだね」
そう言われる度に「楽しいですよ」と笑顔で返します。

無事に上高地まで帰ってきたら、みんなで昼食です。
158号線沿いにある『シェルパ』で念願のカレーランチ♪
これもまた楽しい時間になりました。

楽しい山行をありがとう。
ボーナス以上のすっごくでっかいものを手に入れることが出来ました。

こうして、涸フェスを通して、様々な経験をすることが出来ました。
本当に、ありがとう!!


追伸:デジカメが無くて悔しかったので、お昼を食べた後、デジカメを新調しに行きました。
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この記事のコメント

なるほど!!!
コリャ相当悔しい思いだったでしょうね。
デジカメ…
新しいカメラで、また美しい景色を撮りまくって下さい。
楽しみにしてますよ~!
2008-09-01 Mon 16:10 | URL | ガゼル #-[ 編集]
☆ガゼルさん

めちゃめちゃ悔しかったです。
アップした画像は携帯で撮ったもの。

新しいデジカメはただ今修行中です。
うまく使いこなせるようになれたらいいな。
2008-09-02 Tue 18:03 | URL | うみ #-[ 編集]

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