上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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八方尾根バックカントリー

少し時間を戻して、冬シーズンのお話を…。

冬にバックカントリーで滑りたいという願望はいつも叶うものではありません。
全てのタイミングがぴったりと重なったときに、雄大なナチュラルゲレンデを気持ちよく滑ることが出来るのです。

2月末から3月にかけ、毎週ガツンと降る雨にちょっと嫌気がさしていた頃。
いつも声を掛けてくれるマスターの誘いに便乗し、バックカントリーの遠征に行ってきました。
今回は、白馬八方尾根です。


数シーズンぶりの遠征、そして未知の世界。
期待より、不安のほうがいっぱいの車での移動時間。
そんな不安を吹き飛ばすような快晴と、広がる雄大な景色。
実際には、不安は…吹き飛びませんでした(苦笑)
本当に未知すぎて、ただひたすら登るしか無いと言い聞かせる程でしたから。

駐車場で急いで準備をし、リフトを乗り継いでリフト山頂を目指します。
リフトの上から見下ろすゲレンデはピシッときれいに圧雪されていて、朝一番から颯爽と滑っている人たちが見えました。
山もいいけど、今度はこの見事に整備された斜面を滑りに来たいなぁと思いました。

リフトを4本乗り継ぎ、背負っていたスノーシューに履き替えます。
この場所ですでに1800mを越え、すばらしい景色が広がっていました。
不安もあるものの、この景色を見たらやはりテンションは上がっていきます。
シャッターを切り過ぎそうになっている私を見たマスターは「この先もっといい景色が広がるよ」と教えてくれ、出発を促しました。

Mar.2012 038
たくさんの人が歩いて踏み固められた稜線。
緩やかな曲線を描いています。
小さく見える人影がありますが、ほとんどの人は景色を見ようと少し先まで歩いているだけのようでした。

薄っすらヴェールのような雲が空を覆っているのに太陽はとても眩しく、カメラの液晶が良く見えません。
よく見えないまま、とにかく興奮気味に写真を撮っていきます。

Mar.2012 047
後で参考になるだろうと何気に撮っておいた八方ケルン。
道標を撮ったつもりだったのに、人面ケルンが撮れていました。
太陽をさんさんと浴びて導いてくれているようです。

Mar.2012 048
雨が降ったのは乗鞍だけではありません。
白馬でもやはりたくさん降ったようです。
雪解けが進み、全層雪崩の兆候となるひび割れが山のあちこちに見えました。

Mar.2012 053
白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳…目の前に落ちる谷間を挟んで、迫ってくるように見える稜線。
こんなに迫力があって近くに見えるのに、人を寄せ付けないような厳しさがありました。

途中で休憩を挟みます。
片側は足を滑らせるとそのまま落ちていきそうな場所なのに、すぐそばには樹が生え小動物の足跡がありました。
厳しい冬の営みが垣間見えます。

IMGP3458.jpg
自然の作り上げた尾根沿い。
なめらかな斜面が広がっています。
スノーシューの歯はカリカリとした雪面をしっかりと捉えてくれます。

雨上がりの稜線は硬く締まっていました。
急斜面ではスキーのシールでは登れず、マスターはアイゼンに履き替え板を担いで登ります。

Mar.2012 065
履き替えている間に先回り。
いつもは後を追いかける形で登るので、この時だけはいつもと逆の写真が撮れました。
遠くには妙高山を始めとする山々が見え、白馬の町並みが眼下に広がっていました。

Mar.2012 073
急斜面を登りきったら、また少し山々が近づいて見えました。
南西方向には、五竜岳や鹿島槍ヶ岳が見えました。
夏にもまだ登ったことのない山です。
こちらもまた険しく、神々しい。

Mar.2012 083
登りきれたらいいなと、この日目指していたのが唐松岳でした。
画像左側の山頂が唐松岳、右方向に三峰、二峰尾根と続きます。

雑誌で見たときから一度は滑ってみたいとマスターが言っていたのは、二峰尾根にある不帰嶮(かえらずのけん)。
見た限り、一体どこをどう滑ってどうやって帰ってくるの?と聞きたいくらいの急斜面です。
きっと滑るというより…。
いつかきっとこの夢をかなえて欲しいと思いながらも、私にはついていけない場所だと思いました。

目の前に見える唐松岳の山頂。
しかし尾根はアイスバーンが続き、日中の穏やかな天気の下でも緩みませんでした。
時間があまり無く、下山時の危険性も考慮し、登頂は止めて引き返すことにしました。

もう少し私の体力があったらな…と思う部分もありますが、ここは気持ちを切り替えて。
安全に滑って下らなければいけません。

IMGP3468.jpg
そんな時の命綱とも言えるアイテムが、ピッケル!
もし万が一転倒したらこれで止まって…と言う事なのですが、小心者にとってはこんな物を持って滑るというのはプレッシャーでしかない。
心臓はバクバク、足元はプルプルしながらの滑走になりました。

先に行くマスターは余裕たっぷりに滑っているように見えます。
それについていくのにいっぱいいっぱいで、とにかく必死。
疲れた足は棒のように伸びてしまって、よたよたしながら下りました。

IMGP3476.jpg
かなり戻ってきたところで、斜面を選んで1本下ってみようということになりました。
ずっと硬かった尾根沿いの雪とどう違うのか…相変わらず足は突っ張り気味で、楽しむというよりはただ無心で滑って下りました。
もっとリラックスして滑られれば良かったのにと後悔してしまいました。
でも、これもまたいい経験になりました。

2012y06m02d_221315330.jpg
斜面を滑るマスター。
瞬時に雪面の状態を判断し、気持ちよく滑れたようでした。
相変わらず見事です。
稜線を滑った時に、もっといい場所でカメラを構えて待っていたのですが、欲張りすぎてズームに失敗し撮り損ないました(泣)

Mar.2012 096
この斜面を登り返すのがこの日一番の労力を使いました。
ザクザクの雪を登りながら、見上げた景色。
相変わらず何も言わずにリードしてくれるマスターをパチリ。
いつも本当にありがとう。


春になったら行けるかなと思っていた春スキーならぬ春ボード。
行くタイミングを逃したまま、6月になってしまいました。
もう今シーズンは滑り終わってしまったかな。

出しっぱなしのウェアと板を見ながら回顧したブログになりました。
下界は連日の夏日。
名残惜しいけれど、そろそろスパッと切り替えも必要なのかもしれません。



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山歩き日記 | コメント:2 | トラックバック:1 |
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この記事のコメント

この白馬BCの記事いつ来るかな~と待っていました。
またトラックバックしましたのでよろしく~。
ご来店もお待ちしています~。
2012-06-02 Sat 15:20 | URL | SpringBank #-[ 編集]
☆Spring Bank:マスター 
コメントありがとうございます。
3月中に、4月中に、なんとか5月末までに…と思っているうちに、6月になってしまいました。
遅くなりました。
ゴメンナサイ。
またお願いします~。

お店にも時間が出来たら顔出しますね♪
2012-06-02 Sat 22:25 | URL | うみ #-[ 編集]

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今年の乗鞍は雪が少ない上に、先日はまたもや悲惨な大雨・・・。 Mt.乗鞍のゲレンデの状態も、泣きたくなる程の状態だった!・・・。 雨では、本当にどうしょうもなく、ただ絶望の …
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