上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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涸沢紅葉の思い出 5

翌日はいい天気になりました。
雨の中歩いて涸沢で泊まった人たちが報われるような、そんな気持ちのいい青空が広がっていました。

こんな日はやっぱりテラスでお茶をするのが気持ちいい。
11月にしては暖かく、最高のお茶日和になりました。

Fall of full 029
ヒュッテから見た、涸沢全体の景色。
今思えば、おそらくこの頃が今シーズン一番の見頃だったのではないでしょうか。
後日新聞に載っていた記事には、『100年に一度の色づき』とありました。

赤色が鮮やかな年、黄色が輝く年、全体が見事にまとまって色づく年もあれば、稜線に雪が降って白と赤と緑の3段紅葉になる年もある。
毎年違った、それぞれの景色を魅せてくれる樹々たち。
それが『100年ぶり』と言われるほどの赤くならない年だったのなら、そんな景色を見られたのはとても貴重な経験だったのでは…と思いました。

日照りが少なかったり、いつまでも猛暑が続いたり、台風が何度も来たり。
確かにいい条件が揃わなかった年でしたが、こんなに見事に予想に反するとは思ってもいませんでした。
今年の紅葉をしっかり焼き付けておけば、来年は全く違う紅葉に出会えるはずです。

Fall of full 030
空全体を覆ううろこ雲。
あっと言う間になくなってしまったけれど、とてもダイナミックでした。

短いながらも休憩をもらったので、カールの中を少しだけ歩いてきました。

Fall of full 034
若いナナカマドは、太陽の日差しを浴びて精一杯赤く染まっていました。
枝も葉も全てが赤色に染まっています。

写真を撮影するために涸沢へやってきた人たちは、三脚を広げ真剣にファインダーを覗き込んでいます。
カメラが向けられた先を見て、被写体泥棒(笑)
いえいえ、ちょっぴり参考にさせてもらいます。

Various of Mt. 2011 by Kiss 190
風が吹いて、葉の裏側を見せ揺れていたナナカマドは優しいオレンジ色をしていました。
とんがった涸沢槍と手前に色づくたくさんの樹の素敵な被写体たち。

Various of Mt. 2011 by Kiss 191
一番人気のナナカマド。
たくさんの人が写真を撮っていた場所で、一緒に一枚撮らせてもらいました。

この日は、たくさんのお客さんが上がってきて、平日にしては大入りになりました。
たくさん積み重なったプレートにひたすらおかずの盛り付け作業が続きます。
そして、同時に荷揚げが始まってしまいました。

ヘリが上高地から上がってくると、荷物の搬入に人手が割かれてしまいます。
盛り付け隊が、ひとり減りふたり減り…まさかの『盛り付けひとり』になってしまいました。
夕飯の時間が迫り、不安の中でひとりで黙々とからりと揚がったアジをプレートに置いていく…。

どのくらい時間が経ったでしょう。
社長が食堂に駆け込んできて「夕飯出すぞ」とひと声。
「あぁ間に合った」安堵感でいっぱいになりました。
保温ジャーを開けるとご飯の湯気が立ち上り、美味しそうな匂いがあたりに広がります。
お味噌汁が配られ、何もなかったように時間通りに夕飯が始まりました。

多少のアクシデントなんて、なんともない。
そんな風に思わせてくれるのは、それぞれの役割をきちんと把握しているから。
そして何よりも、小屋番みんなの結束力や絆が強いからでしょうね。
ステキな仲間たちです。

お客さんの夕飯が終わり、私たちもご飯を食べたら日付が変わるには少し早いけれど、小屋の1日が終わります。
翌日は早番をお願いされたので、隣に寝ているSちゃんと一緒に早朝に起きることになりました。
丑三つ時よりも早い時間に起きなければなりません。
信じられないけれど、朝の早い山での、忙しい時期は結構当たり前のことなのです。


夜に屋根に当たっていた雨の音がなくなったのは、雨が上がったんだと思っていたら…。
翌日はまさかの初雪になりました。
真っ暗な中ガラガラと戸を開けて外に出たら、「え!?」って感じでした。
寒くて背中が丸くなってしまうけれど、どうして初雪はこうもテンションを上げてくれるのでしょう。

Fall of full 048
時間が出来れば外に出て、写真を撮らずにはいられませんでした。
「寒い」「滑って危ない」とギャーギャー言いながらも、みんなテラスで真っ暗な空から落ちてくる初雪に感動しているようでした。
もちろん私も例外では無く、早朝から大喜びです。
今日、悪路を歩いて下らなければならないかもしれないのに…。

Fall of full 051
みんながご飯を食べる頃にはすっかり雪は上がっていました。
日の出と共に、ピンク色のモルゲンロートに染まります。
そして幻だったかのように、雪は消えてなくなりました。

Fall of full 057
この日も、連休に備えての荷揚げがありました。
先日起こった事故の対策により、吊り下げによる荷揚げが出来ず、座席に満載の荷物を着陸させては運び出します。
吊り下げていたときより、一度に運べる量が3分の1以下になるそうです。
もしもヘリが飛べなくなったら、山小屋のほとんどが営業出来なくなるという事を考えました。

たくさんの人たちの努力が小屋を運営しているということ。
小屋があるからこそ、たくさんの登山者が山を純粋に楽しめること。
色んな繋がりを考えさせられました。
ヒュッテのお手伝いは食材の搬入の手伝いで終わり、あっと言う間の下山になってしまいました。

連休は、史上最高のテント張り数のだったとか。
トイレも1時間待ちで大変だったとか。
本当に本当にお疲れ様でした。
来年の紅葉がどうなるのか、これから楽しみです。


【 お し ま い 】

ネット環境が悪く更新が大変滞っていること、いまだに10月の内容になっていること、本当にごめんなさい。
少し改善されたので、これからコンスタントにアップできるよう頑張ります。
気長に読んで頂けると嬉しいです。



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