上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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笠ヶ岳山行 その1

山からからどんどん下りてくる秋の気配を感じ、少しでも多く山へ登ろうと、休みの日が天気になることばかりを願っていた9月。
幸い天気は安定していて、久しぶりにテントを担いで山に登ることができました。

1泊2日の山行に選んだ場所は、笠ヶ岳。
上高地から登る山々の頂に立って岐阜県側を眺めると、必ず目にすることの出来る、雄大で美しい姿をした山です。
5年ほど前にやはりテントを背負って登ったことがあるのですが、しんどくバテバテの登りだった場所でもあります。
なぜ、再びそのしんどい登山道を選んでしまったのか…。


天気に恵まれた、9月の3連休前の平日。
早朝に上高地を出て、新穂高温泉を目指しました。
平日なのに新穂高温泉の無料駐車場は空きがなく、ひとつだけ見つけたスペースに駐車することが出来てほっとひと安心しました。
これだけ車がいっぱい止まっているのは初めてで、これから山を目指そうとしている人の姿がたくさんあり、少々困惑しそうになりました。

3連休が月に2回ある効果ってすごいんだなぁと改めて思いました。
サービス業に携わっている自分は、週末はもちろんのこと連休も働くことになります。
遊ぶ計画を立てることなく、ただ仕事をこなすことに夢中で過ぎてしまうのが連休です(苦笑)

準備を整え車に鍵をかけ、登山届を岐阜県警の詰め所のポストに投函し、出発です。
新穂高温泉から林道を歩いて、まずは分岐まで歩きます。
この日は連休前の荷揚げの日で、登山道脇にあるヘリポートから何度も荷揚げが繰り返されていました。

去年は枯れていましたが、今年はちゃんと笠ヶ岳の分岐横に水が流れ出ていました。
分岐から先は、笠ヶ岳山荘(今日のゴール)まで水場がありません。
水場でしっかりと喉を潤し、たぶん足りるだろうと予測した最低限の水を汲んでザックの両側のポケットに突っ込みます。
テントと食料と水と…パンパンに詰まったザックはかなりの重さになりました。
一眼レフカメラを持っていくかどうか散々悩んで、結局首から斜め掛けにして持っていくことにしました。

バテてしまわないように。

それだけを願いながら、分岐から笠ヶ岳への登りの一歩を踏み出します。
笠新道と呼ばれるこの登山道は、長く険しい登りになります。
しかし、途中まではブナやナラの大樹が生い茂った、原生林の中を気持ちよく歩いていくことが出来ます。

Mt.Kasa of Early fall 012
時々出てくる案内板。
標高と特徴を教えてくれます。
今回は、デジカメで記録として撮りながら登っていきました。

Mt.Kasa of Early fall 020
日差しを優しくさえぎってくれる、緑いっぱいの森の中。
鳥のさえずりと、葉の濃い緑色にずいぶんと癒されました。

Mt.Kasa of Early fall 021
優しい色をした実がとても印象的だったスイカズラの仲間のミヤマシグレ。
登山道脇でたくさん見ることが出来ました。

Mt.Kasa of Early fall 027
もう花の季節は終わったと思っていたのに、花が咲いていました。
少し遅くまで咲いていたのは、ヤマアジサイです。
木漏れ日の効果で、ほとんど咲き終わりだったのに、とても美しく見えました。

標高が1900mを過ぎると、頭の上を覆っていた大樹はいつしか姿を消し、だんだんと眩しい炎天下が続くようになってきました。
気持ちのいい日差しを浴びて…と言いたいところですが、9月後半とは思えないくらい暑く、汗がだらだらと出てきます。
バテてしまうかも…心配が一緒についてまわります。

Mt.Kasa of Early fall 035
登れば登るほどしんどいけれど、その分景色も良くなってきます。
目の前(ちょっと上目)には、槍・穂高の稜線が。
いつもは反対側から眺める見慣れた山並を、今日は逆から見ています。
それでも、槍ヶ岳と大きくくぼんだ大キレット…と特徴が分かっていれば、どの山かもきちんと分かります。

暑すぎるあまりバテるのが心配で、小さな木立を見つけるたびにその木陰で小休止しました。
水はちびちびと飲み、お昼ごはんに持ってきたおにぎりをタイミングよく食べて、細心の注意を払います。

ハードな笠新道を登りきると、そこは杓子平。
今までとは全く違う景色が目の前に広がります。

Various of Mt. 2011 by Kiss 056
広大に広がる笠ヶ岳からの裾野。
空にはもくもくと雲が湧いて、これから目指す笠ヶ岳の山頂はすでに雲が掛かり始めていました。
あの山頂までどこをどう歩いていくのだろう…戸惑ってしまいそうなくらいのダイナミックな景色です。

Mt.Kasa of Early fall 047
山を覆った緑は少しずつ秋の装いを始めていました。
そしてそんな山肌には雲の影が写っています。
途方に暮れそうな、それでもやっぱりつらくて楽しいだろう山歩きは続きます。

杓子平に出てからはしばらくおわんの中をぐるっと歩いて、再び登りになりました。
これを登りきれば、さっき見渡した稜線へたどり着きます。

水を飲みたいだけ飲むことが出来なかったので、その代わりにちょっと手を伸ばしたもの。
それは、登山道途中にたくさんなっていた木の実たちでした。
艶やかに熟した真っ赤なベニバナイチゴは、とても渋くて苦くて口の中が種だらけになってしまいました。

Mt.Kasa of Early fall 067
クロマメノキは、甘さ控えめで少し渋いけれど、けっこう美味しく頂きました。
エネルギーと水分補給に…役立ててしまいました(苦笑)

今回、笠ヶ岳にした理由のひとつに、「チングルマが綿毛をまとった種子になって群生しているのを見たかったから」というのがありました。
風になびきながら広がるチングルマ。
この姿が見たかったのです。
Various of Mt. 2011 by Kiss 059

夏は夏で、花が満開になればすごくきれいなお花畑が広がっていそうですが、夏にこのルートを歩くのはハードすぎて自信がありません。
このチングルマのふわふわ綿毛に出会いたかった…。
ザックをおろして、地面にははうようにして写真を撮りました。

チングルマを眺め撮りながら、ゆっくりと稜線まで歩きました。
思ったほどバテることなく、焦ることなく歩けて、ひと安心です。
そしてここから1時間ほど稜線を歩いていきます。

Mt.Kasa of Early fall 104
笠ヶ岳へは、ハイマツに囲まれた緩やかな稜線歩きです。
雲がさらに多くなっていましたが雨を降らせる雰囲気はなく、ちょっと景色が見えない他は気持ちのいい空間でした。

Mt.Kasa of Early fall 099
濃い緑色のハイマツに混じって、少しずつ色が変わっている植物たちにも出会いました。
少し黒さを帯びて赤く色づいたウラシマツツジ。
芽が出たての野菜の苗が紅葉したみたいにも見えてきます。

自分の周りを雲が取り巻いていきます。
空がとても近く感じられます。
今回はこの稜線が気持ちよく歩けました。
真っ白な雲に隠れた笠ヶ岳山荘まではもうすぐです。

Mt.Kasa of Early fall 109
笠新道を歩いていたときに後ろにそびえていた、穂高の山々は雲に隠れてしまいました。
出発地点の新穂高温泉はとても小さく見えます。
笠ヶ岳の周辺では、夏以降は午後に雲が湧きやすく、生まれた雲は笠ヶ岳に集まってくるのだそうです。
夕方は山荘周辺は真っ白になって何も見えず、夜にようやく雲が切れると小屋の方に教えていただきました。

この日も、やっぱり雲の中。
やっと着いた山荘下のテント場でテントを張り、すっかり空になった水筒を持って山荘まで行きました。
トイレと水場は徒歩5分(登り)の山荘にあります。

受付を済ませ、水を頂いて、再びテントに戻ります。
ビールとどちらを買うか散々迷って、缶チューハイを買いました。
冷蔵庫でしっかりと冷やしてあって、嬉しかったです。(天然クーラーという名の常温だと思っていました)

あたりは真っ白で、夕焼けは期待できそうもありません。
少し早いけれど夕飯を作って食べることにしました。

Mt.Kasa of Early fall 120
メニューは、お湯で5分煮込むだけで出来るパスタとスープ、そしてじゃがりこの限定ポン酢味。
それにチューハイが加わって、立派な山ディナーの完成です。
今日の山歩きに乾杯!

しっかり食べて大満足です。
外はやっぱり雲の中。
暗くなるまでゴロゴロ寝袋の中で転がりながら本を読み、日暮れと同時に就寝です。
疲れているので、眠りにつくまであっと言う間でした。

明日も晴れますように…。



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