上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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涸沢から奥穂高岳へ その3

2日目の続き。

穂高岳山荘で軽く休憩した後、いよいよ今シーズン初の稜線歩きの始まりです。
この日は気温も上がって、薄着でも大丈夫!…かと思っていたのですが、やはり稜線は空気がひんやりとして少し寒く感じました。
天気が良かったので、朝はかなり冷え込んだようです。
その冷気がまだまだ残っている感じでした。

山荘横からすぐに始まる垂直に立てかけられたハシゴ。
上からの人が降りて、空いたタイミングを見計らって登ることにしました。

Early fall 075
山荘の横には風車。
飛騨側から吹く強風を利用した自家発電装置です。
そして笠ヶ岳が大きくそびえていました。

ハシゴを掴んで、いざ登り始めます。
日陰にある鉄製のハシゴはキンキンに冷えていて、凍ってはいなかったものの、かなり刺激的でした。
手がかじかまないように、滑らないように…気合充分で登りきります。
下ってくる人とは上手く譲り合うことが出来、ほっとひと安心です。

Early fall 078
ハシゴを登りきれば高度が一気に増して、景色がガラッと変わります。
あっと言う間に小さくなった穂高岳山荘は、赤い屋根を見下ろすことが出来ました。
登山道が続く先には、涸沢岳。
そして涸沢岳の右側には、小さく見え始めた槍ヶ岳がありました。

標高は3000mに近いため、ペースを上げすぎるとすぐに息が上がってしまいます。
ゆっくり歩いては、変わっていく景色を楽しみます。
少しずつ槍が全貌を現し、目線より下に山々が連なっていきます。
大きく息を吸い、景色を見渡して、歩を進めていけば…。

目の前には、小さなお社が見えてきました。
奥穂高岳の山頂です。
この春上映された、映画『岳』のオープニングでも雪の残るこの場所に三歩が立っていたっけ。
あのシーンが蘇ってきました。
Early fall 087

この日は本当に穏やかな天気に恵まれ、山頂では少しゆっくりと時間を過ごすことが出来ました。
同僚のSちゃんが双眼鏡とデジカメを使って、ふもとの上高地から奥穂を撮影していて、山頂に立っている自分を後日確認することも出来ました(笑)

山頂からの360度の大パノラマを紹介します。

Various of Mt. 2011 by Kiss 038
奥穂から南を見た景色です。
生活をし働いている上高地を見下ろすことが出来ます。
一番手前の白く見えるのは岳沢で、その先に横に蛇行しているのが梓川です。
中央部分の緑いっぱいの山は霞沢岳、向かい合っている茶色い山は焼岳です。
さらに奥には乗鞍岳の山並み少し雲が掛かった御嶽山、中央アルプスまで見ることが出来ます。

Various of Mt. 2011 by Kiss 039
東…正しくは南東方向を見てみましょう。
ゴツゴツとした石たちで出来上がったような、山の厳しさを示しているかのような稜線が連なっています。
中央に写る反った(凹んだ)部分が、これから歩く吊尾根です。
吊尾根の先には、前穂高岳の頂が見えます。
前穂の頂から左側に、北尾根と呼ばれる涸沢から見上げることが出来るハードな山が連なります。
頂の右側は明神岳に続きます。

Various of Mt. 2011 by Kiss 047
奥穂から北側の方向です。
山肌が大きく切れ落ちた、ダイナミックな景色です。
涸沢岳、北穂高岳、槍ヶ岳と険しい稜線が直線状に連なって見えます。
そしていつか歩いてみたい、鷲羽岳や水晶岳などの北アルプス北部の山々が秋色になって見えていました。
写真では文章では伝えきれない、自然のすごさや感動がたくさんありました。

Various of Mt. 2011 by Kiss 049
そして北を見れば、目の前にそびえる要塞。
ジャンダルムです。
本当はこの山頂に登りたかったのですが、時間がなかったので今回も見ているだけで終わってしまいました。
後ろから来た人たちはそっちに歩いていきましたが、またの機会に。
北側の登山道は、難易度が高くバリエーションルートになります。
遠くに見える生まれたばかりの雲たちに、とても癒されました。

さて、山頂から一気に下りが始まります。
これまで吊尾根は2回歩いたことがありますが、いずれも逆方向の前穂からでした。
あれ?こんなに下ってたっけ??
上りと下りが逆になれば、全然感覚が違ってきます。
Early fall 101

穏やかな天気の下、鎖場を慎重にクリアし、上高地を眼下にアップダウンを緩やかに繰り返しながら歩いていきます。
途中、遠くに見える雲が象さんに見えてひとりで笑ってしまったり、朝出発した涸沢を見下ろして写真を収めたりしました。
ずっと山肌をトラバースしている状態なので、時々崖っぷちのような感覚はありますが、とにかくしんどいけれど気持ちがよかったです。

Early fall 117
そしてほぼコースタイムどおりに、紀美子平に到着です。
今シーズンずっと合わない登山靴を調整しながら使っているので、やっぱり足が痛くなってきています。
とにかく下って早く靴を脱いでしまいたい…。
前穂は登らず、引き続き下ります。

Early fall 118
次に目指す場所は、岳沢です。
あぁ…あんなに小さく見える。
(画像左側下部に緑の乗った岩がありますが、そのちょっと右にある赤い建物です)
下りの道のりはまだまだ長く険しいです。

紀美子平から下りの途中には急斜面が多いながらも、『雷鳥広場』や『カモシカの立場』といった生き物の名前のついた座って休める場所があります。
ネーミングが可愛いですよね。
ただそこから眺める景色は最高で、かつ絶壁だったりするんですけどね(笑)
自分が雷鳥だったら飛んで岳沢まで降りちゃいたい、急な下りの連続です。

Early fall 124
登山道の途中には、紅葉した草や秋の花が見られました。
今が実り真っ只中の、コケモモ。
肉厚のコーヒー豆のような濃い緑の葉っぱと真っ赤に熟れた実がとても可愛いです。

ハシゴを下り、岩場を下り、下り下って、やっと岳沢に到着です。
もう、もう…一刻も早く靴を脱ぎたい、座りたい。
つま先があたってあたって限界です(大泣)

Early fall 128
去年『岳沢小屋』として新しく建てられた小屋は、とてもきれいでした。
プレハブ使用で秋に営業が終わると解体されます。
深い雪の中で、解体された材は眠りにつき、春が来ると再び組み立てられるのです。
新しくなったトイレは土足禁止だったので、紐を緩め靴を脱いでしまいました。

日陰で座って、しばらく放心…。
もう動きたくない。
そんな思いで落ち着くまでへたり込んでいました。

しかし、夕方からは仕事が待っています。
ここで止まってしまうわけにはいかず、再び靴を履いて最後の下りに挑みます。
小屋で新鮮な水をいただいて喉を潤し、歩き始めました。

ゆっくり歩いても痛いなら、早く下って靴を脱いでしまったほうがいい。
そう思ってからは、だらだら歩いていたのが一変し、いつもの歩調に戻ることが出来ました。
岳沢から上高地の登山道口までは歩きやすい登山道だったこともあって、かなりスムーズに下山出来ました。

こうして慌しくもありましたが、登って下ってくることが出来ました。
天気が良くてよかった。
景色が良くてよかった。
足は痛くなったし、息は切れて途中しんどかったけれど、やっぱりまた山に登ってしまうんだろうな。
早く足を治して次の山を目指したいと、帰った次の日には地図を広げて山計画を練っていました。



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