上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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梅雨の焼岳

去年の6月に焼岳へ登った時に出会った、イワカガミの花の多さと美しさが忘れられなくて、今年もまた焼岳へ行ってきました。
去年より少し遅い時期だけど、稜線直下に残った雪が同じくらいだから…と期待大で登ります。

天気予報は、晴れのち曇り。
降水確率は午後になって一気に上がるので時間勝負だと考えていました。

朝、起きて外に出てみると、前日まで降っていた雨は上がって青空が見えていました。
ピーカン!と言うほどではないけれど、まずまずのお天気です。
慌てて準備をして、出発しました。

治山林道から登山道へ足を踏み入れます。
雨上がりはいつもぬかるみになっていた登山道入り口は、歩きやすいように手が加えられていました。

沢から流れる水の音を聞きながら奥へ入っていきます。
トチの樹が大きく枝を伸ばし、葉を生い茂らせていました。
朝日が森の中を明るく照らし、雨粒のついた植物は一斉にキラキラと輝いているように見えました。

天気に左右されやすい、梅雨の山登り。
けれど、たくさんの花に出会えるのもこの季節ならではです。


Pre Summer 046
所狭しと葉を広げたゴゼンタチバナ。
花が咲く株の葉は6枚つきます。
ここの株はみんな花をつけています。

Pre Summer 048
上高地界隈ではすっかり終わってしまったマイヅルソウも登山道ではまだまだ見頃でした。
鶴が羽を大きく広げたように見える葉が特徴ですが、花もとてもかわいいです。
小さくて鈴なりについた白い花を咲かせます。

Pre Summer 049
芽吹きの頃におひたしにして食べるととても美味しいユキザサ。
すっかり大きくなって、白い花を咲かせていました。
花が雪の結晶に見え、葉がササのように見えることからのネーミングです。

沿道の花に癒され、雨上がりのぬかるみに足を取られながら高度を上げていきます。
森の中から抜け出せば、焼岳を望むことが出来ます。
そして日差しが眩しい。
夏はもうそこまで来ていることを実感する瞬間です。

Pre Summer 053
日当たりのいい登山道沿いで目に飛び込んできた黄色い花。
オオバミゾホオズキです。
ギザギザの大きな葉が特徴で、葉の色がとてもきれいでした。

Pre Summer 055
ハシゴに登る前に見えた焼岳。
うっすら雲が出てきているけれど、まだ山頂は見えています。
登れるところまで登ろう。
もちろん、山頂までいけたら最高なのですが…。

Pre Summer 056
毎年、冬の間に落石や雪で損壊のあるハシゴ。
このハシゴがなければ、上高地側からは登ることが出来ません。
整備してくださっている方々に感謝し、慎重に上っていきます。
かなりのスリルを味わえる場所でもあります。

ハシゴを上って高度が上がれば、また少し山頂に近づいたことを実感します。
焼岳小屋に続くまでの最後の登りは、ササが生い茂った景色が広がります。
日差しは暑いけれど、ざわざわとササが揺れ風が流れていけばとても気持ちのいい空間が広がります。

Pre Summer 065
六百山と霞沢岳はすでに雲に隠れていました。
蛇行した梓川と上高地が霞んで見えます。

ササの広がる斜面よくよく見てみると、楽しみにしていたイワカガミが咲いていました。
けれど少し来るのが遅かったようです。
花がすっかり落ちているもの、終わりかけのものが多く、去年のような見頃は過ぎてしまっていました。

小屋の前を通って、山頂へ向かいます。
目指す方向が見えた…と思ったら、上のほうは雲で覆われてしまっていました。
それでも行くか、行かないか。
迷いながら歩いていきます。

焼岳はまた登れるからと、今回は引き返すことを決めました。
せっかく山頂まで登っても視界がないのは嬉しくないからです。

展望台付近の、蒸気が上がっている場所を覗き込こんでみました。
かすかに硫黄の匂いがします。
活火山の証です。

小さな噴気孔がいたるところにあって、その周辺には水滴をまとった植物が生えています。
コケもノアザミも、蒸気の恩恵を受けて育っているんだなぁと思いました。

Pre Summer 079
シナノオトギリもたくさんの水蒸気をまとっていました。
みずみずしさいっぱいの花は、大粒の汗をかいているようにも見えます。

少し展望台周辺を散策してから引き返すことにしました。
山頂まで行かなかった分、早く帰れるからと気持ちを頑張って切り替えます。
もちろんそう言っても、後ろ髪を引かれる思いです。

Pre Summer 088
小屋近くの岩の間から、イワカガミが咲いているのを見つけました。
ピンク色の花がとてもきれいでした。
もっと間近で見たかったけれど、近づくことが出来ませんでした。
ちょっぴり高嶺の花ですね。

帰る途中で、松本を震源とする震度5の地震があったことを知りました。
焼岳へ行っていることを知っていた同僚から連絡があったのです。
「え?揺れたっけ??」思い返せば、変な地鳴りのような音がしていたような…。
怖くなって、慌てて下りました。

上高地は地盤が違うようであまり揺れず、地震に気が付いた人は少しだけだったようです。
地震が起こったのは、噴気孔を覗いていた時間でした。
山に登っているときに大きな地震が起こったらどうなってしまうんだろうと、今回初めて考えました。
下りに再び通ったハシゴがとても恐ろしく感じられました。

安全に登ろうと心がけていても、思わぬところで災害は起こってしまうのかもしれません。
ただ、無事に帰れますように。
そう祈って慎重に歩くしかないのかもしれません。

今回は山頂までいけなかったけれど、今度はもっと安定した天気の日に再び山頂を目指したいと思います。



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