上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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土石流災害 その2

【土石流発生から3日目 6月25日】

本来なら出勤するはずの朝になりました。
当初の予定では、休暇明けの早朝に上高地に帰ってきて出勤するつもりでした。
(上高地入り口の釜トンネルにマイカーを規制するためのゲートがあり、この季節は5時~19時の間しか通行できません)

復旧作業はどれくらい進んだのだろう。
今日中に帰れるかな。
そんなことを考えながら、連絡をひたすら待ちます。
いきなり真夏のような蒸し暑さになった松本周辺で…。

「午前10時からの会議が終われば連絡する」と前日は言っていたのに、連絡が来ないままお昼近くになってしまいました。
待っている間に大雨警報が出てしまい、話し合いは難航していたはずです。
自分の中で『今日帰れなかった場合のプラン』を考え始めていました。

「おそらく今日は通行出来ないと思う」そんな曖昧な返事を受けて、それでもやっぱり諦められなくて…。
切り替えがつかず、ただ時間ばかりが過ぎていきました。

この日の午後、およそ50時間ぶりに電気が仮復旧し、自家発電が無かった施設に丸2日ぶりに灯りがともりました。
携帯電話と固定電話も夕方までに復旧し、やっと自由に連絡が取れるようになりました。
そして、明日の朝1時間と夕方の1時間に、関係者のみ通行出来るとの連絡を受けました。

お客さんが居なくなった上高地は、ホテルや売店はシャッターが下ろされ、昨日の騒ぎが嘘だったようにひっそりとしていたそうです。
毎日通っている従業員のほとんどは下ってしまい、住み込んでいる人たちのみになりました。
後片付けや、いつもはなかなか出来ない仕事をしながら、少しのんびりと過ごす事が出来たと教えてもらいました。

結局この日も、下界で泊まることに決定しました。
近くに住んでいる元同僚に連絡し、泊めてもらうことになりました。
突然押しかけたにもかかわらず、家族もわんこも快く受け入れてくれました。
さらにねぎらいの言葉までいただいて…本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ありがとうございました。


【土石流発生から4日目 6月26日】

朝からしっかり朝食をいただいて、みんなに見送ってもらって、友人宅を後にしました。
同僚と途中で上手く落ち合って、通行時間に合わせて車を走らせます。

2011y06m29d_053624365.jpg
国道158号線の沢渡のゲートです。
私たちの車の前を走っていた大型トラックは通行できず、引き返していました。
許可証を提示して、ゲートを通過させてもらいます。

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沢渡から中の湯方面の最初のトンネルで車が列を作って止まっていました。
開通まで少し時間があったので、通行出来るのを待っているのです。
顔見知りさんが入れば、車から出て今回の災害のことを話しているようでした。

various of June 041
いよいよ、赤怒谷に差し掛かります。
復旧作業をしている関係者と重機の多さが、災害の大きさを物語っています。
アスファルトはグレーの泥が取りきれていなくて、運転するのも緊張してしまいそうでした。
徐行運転で進んでいきます。

P1050295.jpg
助手席に座っていたRちゃんが撮った画像です。
かなり生々しくえぐられているのが分かります。
土石流を感知するセンサー(だと思われる)アンテナが設置されていました。

手を止めて通行を見守る方々の中には、徹夜で作業をした方もいらっしゃるでしょう。
本当にお疲れ様です。

2011y06m29d_060610221.jpg
国道からいよいよ釜トンネルを経て、上高地へと入っていきます。
中の湯の売店の中まで土砂が流れてきたそうで、この辺りもまだまだ除去できていない土砂が道路の両端に寄せられていました。

釜トンネル内は片側通行になっていました。
コーンで区切られた反対車線は、大きな岩がゴロゴロしていました。
急いで道を確保するために、道全部に広がった岩を片側に寄せたためだと思われます。
この状態を見ても、巻き込まれた車両が居なかったのが不思議でたまりません。
居合わせた人のとっさの判断と行動、そして数々の偶然が重なったのでしょう。
ただただ、本当によかった…。

産屋沢手前で、一時停止しました。
車両1台ずつ通すためです。
ここでは、上高地の従業員で構成されている消防団の方が誘導してくれていました。
現場検証している県職員さんや、作業に当たる建設業の方がたくさんいました。

現場が見たくて少々減速運転していたら、「早く通れ!!」と怒鳴り声が飛んできました。
通っている間に土砂が流れてきたら…そんな考えがあまり無く、軽率な行為だったと反省しました。
ゴメンナサイ。

バスターミナルに戻ってきて車から降りると、ほっとしました。
沢を無事に通って上高地に入ったら、見慣れた景色がそこにありました。
ただ、人が居ない…。
早く賑わいのある姿に戻ってほしいと思いました。


♪おまけ♪
上高地に戻ってこれた26日のお昼に、市営食堂さんでいただいたチャーハンです。
食事に困っているだろうと、県道が開通するまで毎食準備してくれました。
とてもありがたくいただきました。
various of June 048

おかずにはシュウマイと鰹のたたきまでいただきました。
ごちそうさまでした!



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