上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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土石流災害 その1

【土石流発生当日 6月23日】

午後1時半頃、上高地への入り口となる釜トンネルを登りきったところすぐにある、産屋沢(うぶやさわ)で大規模な土石流が発生しました。
車で入ることの出来る、唯一の道がふさがれてしまいました。
さらにこの土石流は、道に沿って設置されていた電線、電話線、光ケーブル、携帯電話のアンテナまでも破壊していったのです。

この日は、ゲリラ的な豪雨に見舞われた上高地。
そのびっくりするくらいの土砂降りが悲劇をもたらしてしまいました。
ただ、いくつかの『奇跡』が重なって、ケガ人がひとりも出なかったことは不幸中の幸いだったように思います。


この日、私は友人に会うために休暇を取って下っていて、上高地には居ませんでした。
業者さんからの問い合わせと、山小屋の友人から連絡をもらって、土石流が起こったことと陸の孤島になってしまっていることを知ったのです。

インターネットでニュースを検索し、パソコンに映った現場の状況を見て絶句してしまいました。
扇状に長く川へと向かって広がった土石流跡。
規模の大きさやすさまじさ。
そのすそは、明らかに釜トンネルの中に伸びているのが分かります。

職場と上高地に居るだろう友人に電話しましたが繋がりません。
テレビでも上高地が孤立してしまったことを伝えていました。
上高地だけではなく、長野県と岐阜県を結ぶ158号線の赤怒谷(あかぬたに)のワラビ沢でも土石流が起こっていました。

上高地では、停電することが時々あるので、慣れている従業員は「あ、停電だ」としか思わなかったことでしょう。
その後は電話が通じず、人づてに流れてくる情報の端切れだけをたぐり寄せる状態だったようです。
閉じ込められてしまった観光客のケアに追われ、停電が起こると水を汲み上げるポンプが停止してしまうために水を川から運んだりとかなり大変だったようです。


【土石流発生から2日目 24日】

閉じ込められたお客さんはホテルに分宿し、一部の方はインフォメーションセンターで雑魚寝して夜を明かしたそうです。
ホテルは自家発電装置があるため、節電を心がけながらも大きな不便は無かったようです。
防寒対策に貸し出された職場のジャンパーなどを着ているお客さんもいて、制服を着た見かけない人たちが歩くという不思議な現象も起こったということでした。

午後になって、お客さんを上高地の外に誘導する準備が整い、バスと徒歩での移動が始まりました。
NTTの職員が自衛隊のヘリで入山し、災害対策用の衛星電話が設置されました。
電話が繋がってやっと連絡が取れ、ひと安心しました。

赤怒谷のワラビ沢の土石流の影響で橋の一部が損傷し、大型の車は通行が出来なくなっているとのことでした。
このため沢渡側に下るお客さんは、ここでも徒歩で移動し、再びバスに乗り換えての下山となりました。

お客さんが居なくなった上高地。
閑散とし、電気が復旧していないので、時々ある雨量規制の通行止めの時以上に寂しく見えたそうです。

相変わらず今後の見通しが立たないまま、時間ばかりが過ぎていった1日でした。
電話が掛かってきて同僚の元気な声を聞いて、本当にほっとしました。
繋がっている安心感を知った1日でもありました。
various of June 049

この日はたくさんの友人から、安否確認の連絡をもらいました。
本当に心配してくれている姿が目に浮かびました。
ありがとう。

いまだ不便なそんな場所でも、夏の居住が上高地であるゆえ、どうしても帰りたい。
休暇が終わり明日からの仕事はどうなるんだろう。
そんなもやもやした思いで連絡を待ってすごした1日でした。


♪おまけ♪
various of June 051
インフォメーションセンター前に設置された大きなアンテナ。
このアンテナで、みんなの声をキャッチしてたくさんの安心を届けてくれました。
災害用の衛星電話はとてもクリアに会話が出来ました。

NTTの職員の方、自衛隊の方、中部電力の方、地元消防団、警察の方、その他災害に関して迅速に対応してくださった多くの方々、本当にありがとうございます。



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