上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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久しぶりのバックカントリー

先月のことになってしまいますが…、今シーズン初のバックカントリーに行ってきました。
いつもはリフトを使って斜面を滑っていますが、この日はスキー場最上部から自分の足で登って滑り下りてきました。


前日まで悪かった天気は回復し、リフト運行が始まる午前8時半過ぎには山がうっすら顔を出してきました。
それでも山は完全に顔を出すことは無く、山頂に近い部分は風が吹き雪が降っているのが分かります。
とりあえず行けるところまで登れたら…と出発することにしました。

この日一緒に行ってくれたのは、乗鞍きってのパウダージャンキーでもあるSPRING BANKのマスターです。
私は『行けるところまで…』と思っていましたが、マスターは『山頂まで行けるでしょ』とはっきり思っていたようです。
その志の違いが、歩く気合いの違いになって表れるのにそう時間は掛かりませんでした。

目指す先の稜線はまだまだ雲が掛かっているけれど、ゲレンデは晴れ渡っていました。
パキッとした濃く澄んだ青空が広がっています。
スキー場最上部、カモシカゲレンデのリフト下り場でボードを脱ぎ、スノーシューに履き替えます。

久しぶりのスノーシュー。
キュキュッと雪の上を踏み締める感覚に、頭の先っぽまで嬉しくなります。
パフパフと踏むたびに高まる気持ち。
ドキドキとワクワクと…体力がもつのかという不安が体の中を駆け巡っていました。

準備が出来たら出発です。
上から吹き降りてくる風は冷たく感じますが、降り注ぐ太陽の光はとても眩しくきつく感じます。

JAN.2010 Mt.Fujimi 004
歩き始めてすぐの場所で、こんなにかわいい足跡を見つけました。
新雪をふかふか歩いた場所は雪が締まり、周りの雪は風に吹き飛ばされ残ったものです。
踏んだときは凹んでいるのに、風に吹かれて凸っと出現する…冬にしか見られない現象です。

雪が降ったばかりのツアーコースは、真っ白いフワフワの絨毯に覆われたようになっていました。
帰りが楽しみです。
端っこを歩いて登っていきます。

JAN.2010 Mt.Fujimi 008
後から来たテレマーカー3人組にあっと言う間に抜かれてしまいました。
少々深い積雪に体力を奪われながらもとにかく前を目指して歩いていきます。
みんなが前を歩いて雪を踏み固めてくれるお陰で、沈み込むことなく歩けました。

JAN.2010 Mt.Fujimi 012
ラーメンのチャーシューの断面図のようだと思わず思ってしまった、特盛モリの雪景色。
見つけた景色を食べ物に例えてしまう食い意地…とても食欲旺盛です(苦笑)

JAN.2010 Mt.Fujimi 014
ツアーコースの両側に立っている樹々は、白い綿帽子をかぶって出迎えてくれます。
濃い緑の常緑樹に真っ白い雪のコントラストがとてもきれいで、ピカピカの太陽も青空も、それらが造る影も全てがキリッとして見えます。

JAN.2010 Mt.Fujimi 021
剣ヶ峰が見えてくるこの場所は、風が通り抜け吹き溜まりが出来る場所。
いつも真っ白な雪に囲まれ、その先に凛々しく美しい剣ヶ峰が待っています。
綿帽子いっぱいの、フルモコモコな樹林帯になっていました。
しんどいけれど、ハイテンションになってしまう美しい景色でした。

森林限界より上はまだまだ風が治まっている様子がなかったので、位ヶ原に出る前に休憩を取りました。
水分補給とカロリー補給をし、体力を回復させます。

位ヶ原手前の急斜面を、先に付いたトレースに沿って登っていきます。
思っていたよりラクに登れてひと安心です。

位ヶ原では上から吹き抜ける風が強くなったものの、何とか歩けそうだったのでそのまま稜線を目指すことにしました。
行く先は、富士見岳です。

森林限界を抜けた先はしばらく平らになります。
しかし足元はカリカリと音がして、硬く凍っているのが分かります。

IMGP2146.jpg
途中で見つけたカーブミラー。
半分以上雪に埋もれていましたが、積雪量が一番ある時期に比べるとまだまだ少ない気がします。

『行けるところまで行ければ…』若干弱気な気持ちを引きずったまま先を目指すせいか、足は止まりがちです。
少し歩いては立ち止まり、そしてまた少し歩いては立ち止まり。

JAN.2010 Mt.Fujimi 033
時々振り返ってみると、自分のつけたスノーシューのまっすぐに延びた足跡と遠くに並ぶ山々。
ここまで登ってきたんだ、こんなに歩いたんだ。
自分の足跡がはっきりと続いています。

IMGP2152.jpg
どんどん先を行くマスターが時々振り返っては、励ましてくれます。
『ここまできたらやっぱり山頂まで』そう言い聞かせながら登って行きました。
空はどんどん近くなって、時々稜線近くで渦を巻く風は私のはるか上を吹き抜けていきます。

あと少し…稜線の手前で、強風の渦に捕まってしまいました。
背負った板の先っぽは、風にあおられてビュンビュンとしなっているのが分かります。
向かい風は容赦なく当たっていきます。
踏ん張って踏ん張って、絶対に転べないので膝をガクガクさせながらも富士見岳の斜面へトラバースしました。

稜線を移動すればいつもは治まる風は今日は止みそうになく、急いで滑る準備をしました。
どんなライディングが出来るのか、雪面は堅いのか柔らかいのかもろいのか…準備をしながら斜面を見つめていました。

JAN.2010 Mt.Fujimi 037
マスターは一番上から滑ろうと、移動し始めました。
私はそれを鞍部から見守って、シャッターチャンスを待ちます。
例年ならゴツゴツした岩の部分も全て雪に隠れ、そこにも雪庇が育つのですが、やっぱり雪は少ないようです。

JAN.2010 Mt.Fujimi 043
気合の入った掛け声と同時に、マスターはトップから滑り降りました。
一生懸命カメラで追いシャッターを押そうとするのですが、早すぎて追いつけませんでした。
とても気持ち良さそうに一気に滑り降りていき、止まった先は予想していたよりもはるか下でした。
小さくなったマスターが、手を振り合図を送ってくれます。

滑れるかな、どうかな…心拍数はマックスになり、心臓がバクバクしているのが分かります。
大きく息を吸って、吐いて。
眼下には真っ白な斜面と、乗鞍の集落、遠くには山々の連なっているのが見えました。
JAN.2010 Mt.Fujimi 048

自分だけの斜面です。
とても贅沢な時間の始まりです。

3、2、1…えいやっ!!
覚悟を決めて板を蹴り上げ、滑り始めます。

IMGP2157.jpg
思ったより、表面が堅くてクラストしていました。
パリパリの最中を食べているように、滑る先から表面が薄っすら割れていくのが分かります。
踏み抜かないように、力を入れすぎないように…慎重に滑ってしまい、かなり減速してしまいました。

IMGP2161.jpg
それでもやっぱり気持ちいい!
一瞬で終わってしまう時間をとにかく楽しめるように滑りました。

途中、位ヶ原に戻るために、新雪の中を歩き悪戦苦闘しました。
ゼエゼエ言いながら、再びボードを履いて滑って下ります。
久しぶりの雪歩きに疲れてしまった足は、ほぼ限界でした。
プルプル震える太ももでヨタヨタしながら滑りました。

気温が上がったせいか、フカフカの雪だったはずのツアーコースも表面は溶けた後に堅くなっており、それに足を取られ大前転してしまいました。
見事に空中を回転し、「あっ」と声を上げた次の瞬間、腰はゴキンと音がして情けなく倒れていました。
幸いすぐに起き上がり雪の中から這い出して滑ることが出来ましたが、ちょっと悲しい出来事でした(涙)

ゲレンデ上部まで戻ってきて、ゲレンデをほとんど棒足で滑り終えました。
帰ってきた安堵感。
なんとか登りきって滑れた達成感。
張り詰めていた緊張がゆるゆるとほぐれていきました。

その後、温泉で疲れを取っていたら右膝が真っ赤になっていて、だんだん痛みが出てきました。
どうやらあの大ゴケで、ぶつけて捻っていたようです。
今もまだ時々痛む膝…早く治らないかと思いながら、無理のない程度にゲレンデを滑っています。

何はともあれ、楽しかったし、景色もきれいで気持ちのいいバックカントリーになりました。
今度行くときには、気合を入れて歩こうと思います。


Special Thanks : Photo by Satoshi.H



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