上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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森の警鐘

京都の街の東側にそびえる山。
京都トレイルを歩いた時に入った森。
世界的文化遺産のそばに歩ける森があったことを知ったと同時に、この森が抱える問題も知ることになりました。


Nov.2010 etc 256
森の中を歩いているときに、枯れた木が多くあることに気が付きました。
最初は秋なので落葉したのだと思っていました。
空がところどころ見え、森の中は比較的明るい状態でした。

Nov.2010 etc 219
足元に転がる木。
森の中に倒木があるのは当たり前の景色ですが、『危険』と記された倒木があるのは当たり前の景色では無いはずです。
台風などの被害で自然に倒れたわけではなく、切り倒されたものもたくさんありました。

Nov.2010 etc 254
ナラの樹は、完全に葉を落としてしまっています。
秋だからではありません。
枯れているのです。
こんな姿になった木がいくつもいくつもありました。
歩いている途中には、『倒木の恐れがあります』と危険を知らせる看板も設置されていました。
ちょっぴり物々しい雰囲気です。

一緒に歩いていた友人が「今年の夏に、虫が原因で2万本のナラの樹が枯れたらしい」と教えてくれました。
京都だけで2万本!?
耳を疑う数字です。

この虫というのは、『カシノナガキクイムシ』という全長5mm程度の甲虫です。
ブナ科のナラやシイ、カシなどに住み着き、自分たちが持ち込んだナラ菌の菌糸や酵母を餌とするのだそうです。
1本の木にカシノナガキクイムシが大量に集まることで、持ち込まれたナラ菌は樹木全体に広がってしまいます。
ナラ菌の影響で、木自体の水分供給機能が止まってしまい、最終的には木が枯れてしまうのだそうです。

京都でカシノナガキクイムシによる枯れ木が最初に確認されたのは、2004年に北山エリアにおいてでした。
その時の枯死したとされる木は50本。
2006年には東山でも確認され、500本に増えていました。
市など自治体が対策を取る努力をしても、今年の8月には枯れ木は2万本に増えてしまい、とても深刻な問題になってしまいました。


Nov.2010 etc 249
大文字山に行く途中のトレイルで見た光景です。
カシノナガキクイムシがたくさん確認された樹は切り倒され、ビニールで覆って繁殖を防ぎ死滅させるのだそうです。
まるで枯れたナラの樹の屍のようです。
痛々しい森の姿がそこにありました。

Nov.2010 etc 253
一見、普通の姿に見える登山道です。
しかし、切り倒された跡に切り株が残り、秋にしてはあまりにも少ない足元の落ち葉に、森全体に大きな影響を与えているのは間違いないと思いました。
「ドングリ、落ちてないかなぁ」と歩いている時に何気なく発した言葉。
カシノナガキクイムシが好むブナ科の木々はドングリをつけるものばかり。
このままの勢いだと、ドングリが見られない森になってしまうかもしれないのです。

Nov.2010 etc 263
大文字から見下ろした京都の街の隅っこでは、紅葉した樹に混じって茶色くなった樹が目立ちました。
水を吸い上げられず枯れていく、ナラの樹の悲鳴が聞こえてくるようでした。

今後、この問題とどう向き合い、解決していくのか…とても気になります。
再びブナ科の樹が元気に育つ環境が戻って来てほしいと願うばかりです。



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