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京都トレイル2010-12-13 Mon 15:00
11月下旬に私用で本州に戻ったついでに、京都に行ってきました。
『京都一周トレイル』と呼ばれる登山ルートがあるというので、友達に案内してもらい一部分を歩いてきました。 学生時代に住んでいて、多少の土地勘はある東山エリア。 清水寺や銀閣寺などの有名な観光地がたくさんあるエリアです。 その東山にあるトレイルを歩くらしいのですが、『トレイル』と言われるほどのものがどこにあるのかさっぱり分かりません。 待ち合わせ場所は、伏見稲荷大社。 久しぶりに訪れた稲荷大社は、改修工事が行われていたものの、参道の雰囲気は変わっていなくて懐かしい。 修学旅行生などが入れ替わりお参りしていてとても賑やかでした。 私もトレイルの安全を祈願してお参りをしました。 キツネさんに見送られ、参道から奥を目指し歩き始めます。 トレイルのスタートです。 ![]() 朱色に塗られた鳥居がずらっと並んで、まるで異次元のような不思議な雰囲気を作っていました。 一体どこまで続いていくのだろう…抜け出せなくなるんじゃないかと錯覚してしまうくらいすごい数の鳥居です。 鳥居をくぐり始めた時にはたくさんいた観光客は、登って行くほどにだんだんまばらになってきます。 ずっと上りが続き、体はすぐに温まりました。 ![]() 途中、小さなお社が奉られている場所は、イチョウが散って周りを黄色く染めていました。 朱色の鳥居とイチョウの黄色がとても鮮やかでした。 行き着くところまで登ってしまうのかと思っていたら、参道の途中から横道にそれます。 その道の角には『京都トレイル』を示す道標が立てられていました。 この道標を探しながら歩いていくそうです。 上っていた道はいつしか急な細い路地を下っていきます。 すぐ隣には民家があって、金網やコンクリートの壁で隔たれていました。 人の畑のあぜ道をお邪魔するような形で通らせてもらったり、狭い町内の中を歩いたり。 山道ばかりのトレイルではないところが京都らしくもあります。 稲荷大社から北に向かって歩いていきます。 けれど、どの辺りを歩いているのか分からない…。 そんな状態で歩いて出た場所は、泉湧寺でした。 泉湧寺は皇室ゆかりのお寺です。 楊貴妃観音像があり、女性に人気のスポットです。 学生時代に住んでいた場所から徒歩数分のお寺だったので、今の場所がどこなのか理解出来ました。 この日の目的はトレイルなので、お寺の前をそのまま通り過ぎます。 泉湧寺を過ぎると、住宅街の中を歩いていきます。 民家の壁にトレイルの案内が手作りして設置してあり、人のぬくもりを感じることが出来ました。 京都市民の協力があってこそのルートです。 石壁の生垣にも道標。 この簡素な看板が本当に分かりやすいのです。 ![]() 住宅街から再び森の中へ。 このギャップがとても新鮮で楽しくなります。 森の中は落ち葉が積もり、落ち葉の上を歩いていきます。 ![]() 森の中を歩いたかと思えばまた下りになって、滋賀県の大津市と京都市内を結んだ国道に出ました。 車がひっきりなしに通ります。 「こんなところに出るんだ!?」驚いてばかりです。 「この場所を知ってるから歩いていて面白いんやろうな」と、友達は私の反応を見て楽しんでいるようでした。 ![]() 国道の下をくぐり、また上り道です。 今度は少し頑張った上りが続きます。 着いた場所は将軍塚。 平安京を造営する際、桓武天皇が都を鎮める意味で将軍像を作り埋めた場所とされています。 将軍塚は秋には紅葉が美しく、夜景のスポットとしても知られています。 ここで、休憩してお昼を食べました。 天気がよかったので、私たちと同じように外でお弁当を食べている人の姿がたくさんありました。 ![]() 将軍塚から少し歩けば、尊勝院というお寺に着きました。 静かな趣のあるお寺です。 元三大師という、法然上人や親鸞聖人の師であった源信のさらに師だった人により建立されました。 お地蔵さんが並んだそばのイチョウが立派でとてもきれいでした。 ![]() 尊勝院からさらに進むと、小学校がありました。 学校の塀の横にあった道標は、サクラの落ち葉といい感じに馴染んでいました。 道標を見つけるたびに、オリエンテーリングみたいな気分になります。 東山を北上し続け、三条まで上がってきました。 蹴上の大通りに出ると、車と人の多さにびっくりします。 蹴上は、琵琶湖から引かれた水が流れる疎水の集まる場所です。 レンガ造りの疎水に関する建物が今も残されています。 とても雰囲気のいいレンガのトンネルをくぐります。 道標にはネジリマンボと書かれていたトンネルです。 …と思ったら、『マンボ』ではなく『まんぽ』でした。 ![]() なぜこのネーミングなのか気になっていたのですが、ズバリ!ねじれてるんだそうです(画像からでも分かると思います) レンガを斜めに積み上げることによって、強度を増しているのだそうです。 『まんぽ』(間歩)とは鉄道の線路の下にあるトンネルのことで、ねじれたまんぽで『ネジリマンポ』。 ねじれてマンボを踊るのかと、変に解釈した私の頭のほうがよっぽどねじれています(苦笑) ![]() ネジリマンポの上には、こんな線路跡が残されています。 インクラインと呼ばれる、物資を運搬するためのケーブルカーが以前使われていたのだそうです。 昔の線路は今は素敵な散歩道になっていました。 ![]() 今年の京都の紅葉はこんな感じ。 真っ赤に色づいているものもありますが、緑だったりオレンジだったり。 葉が赤くなる木は、猛暑の影響でどこもこんな色づきになっているようです。 ここから本日のメインイベント。 大文字山を目指します。 この日一番の上りでもありました。 「もうそろそろ?」 どこが山頂なのかよく分からない着きそうで着かない感覚に、こればかり言っていました。 山頂の標高は466m。 高くはないけれど、けっこうな上り道です。 山頂を横目で見ながら通り過ぎ、大文字と呼ばれる、その名の通り『大』の送り火の焚かれる場所まで一気に歩きました。 大文字に着くと、京都の街が眼下に広がります。 今日歩いたトレイルも視界にありました。 ![]() 『大』のちょうど真ん中の部分です。 熱に強い大谷石で火床が作られていました。 保存会の方でしょうか、送り火について詳しい方がいらっしゃって、大文字から見える山や街並みを説明してくださいました。 五山の送り火は一度しか見たことがなかったのですが、また機会があれば見たいと思いました。 ![]() 『大』の1画目の部分です。 横に伸びる火床は、来年のお盆の後の送り火まで静かにここにあるのでしょう。 少しかすんだ空模様がとてもきれいでした。 登った分だけ一気に下ります。 紅葉を見上げながら小走りに下って、下りた場所は銀閣寺でした。 ![]() 銀閣寺の裏側にあった紅葉。 真っ赤なものあれば、オレンジ色のものもあります。 傾いた太陽を浴びて、とてもカラフルに輝いていました。 ごった返す人ごみの中に出てかなり戸惑ってしまいましたが、京都は秋のフルシーズン中。 銀閣寺も本当にすごい人でした。 ここから歩いて、道標を探します。 比叡山のふもと、バプテスト病院のそばでトレイルの道標を見つけました。 今日はここまで。 次回はここから続きを歩くことになります。 目の前には比叡山が待っています。 今度はいつになるのでしょうか。 サクラが満開の春に歩けるといいなと思っています。 京都にこんなすごいトレイルがあったことを今まで知らなかったのが少し悔しく、それでもこうして歩けるのが嬉しい、そんな1日でした。 a href="http://outdoor.blogmura.com/"> ![]() にほんブログ村 スポンサーサイト
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