上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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穂高神社の御舟祭

少しずつ秋色に染まる頃、上高地では穂高神社で御舟祭が開催されます。
毎年10月8日に行われる祭事です。

例年なぜかこの日は大荒れの天気になることが多く、だいたいこの時期に穂高連峰の初冠雪も観測されます。
が、今年は穏やかな秋晴れに恵まれました。

2010 Oct. by Kiss 013
優しい青空にぽっかり浮かぶ雲。
梓川は青く澄んで、山肌は茶色くなってきています。

久しぶりに明神池に行ってきました。
池は穂高神社奥宮に隣接しています。

2010y10m29d_091622230.jpg
穂高神社に着いた時には神事の真っ最中でした。
頭を下げ黙とうする人たちの姿がありました。
今シーズンが無事に今日まで迎えられたことに感謝ですね。

2010 Oct. by Kiss 017
御舟祭を見ようとたくさんの人たちが訪れ、一の池の周りはびっしりと人だらけでした。
そんな賑やかさを知ってか知らずか、マガモ・カップルは仲良く二の池を優雅に泳いでいました。

雅楽で使われる日本独特の楽器の音色が、響き渡ります。
それまでざわついていた池周辺に陣取っていた人たちも真剣に聞き入り、厳かな雰囲気になりました。

2010 Oct. by Kiss 020
お舟がまず1艘見えてきました。
船の上で神事を行う穂高神社の神主さんたちが乗っています。
ゆっくりゆっくり池の中を進んでいきます。
この日は風もなく穏やかで、舟もスムーズに進んでいきました。

2010 Oct. by Kiss 023
2艘目は音楽を奏でる人たちが乗っています。
池での神事は、ぐるっと舟でひとまわりしたら終わりです。
その後、太鼓の演奏が神社の前で行われました。


続いて日本アルプス遭難者の慰霊式典が行われてました。
今年は海の日以降、比較的天気が良かったので多くの方が様々な山を目指しました。
一方、過去最悪と言われるほど、たくさんの遭難が発生しました。

それまで、目の前にそびえる山で起こった事故でさえ、他人事のように思っていました。
自分が事故を起こさなければいいからと思っていたからです。
『事故を起こさない』ということが最前提であるのは、もちろん当然です。

知人が帰らぬ人となりました。
落石事故に会いシートをかぶせられ救助を待っている遭難者のすぐそばを通りました。
宿泊される予定だった方が山から戻ってきませんでした。
予定通りの行程を歩けず連絡が途絶えてしまい、安否を気遣ってずっと心配している方を見ました。
登山中に怪我をし、色んな人の助けを借りてギリギリで下ってきた方を見ました。

今年はどうしてこんなにも『遭難』が自分の周りを取り巻いているのか、不思議で、怖くてなりませんでした。
そして『生きる』ということ『命』ということをとても考えさせられました。
事故が起こるたびに、『山に登ってもいいのだろうか』と悩んでしまいました。

ある人に「大好きな山で死ねるなら本望じゃない?」と訊ねられたことがあります。
以前は、私もそんなふうに思っていたことがありました。
けれど、今はそんなふうには思いません。
山に行って、帰ってきてこそ、『登山』だと思うから。

「いってらっしゃい」「気を付けて」

いつもいつも掛けている当たり前のその言葉達が、どれほど温かくて重たいものか、今になって改めて分かりました。
声を掛けてもらえば全力で返そうと思い、送る立場の時には気持ちを込めてその言葉を掛けます。


様々なことを深く考えながら、慰霊式典を見守り、帰ってきました。
みんなが山へ登って、笑顔で帰ってこれますように。
そんな気持ちがますます大きくなりました。



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