上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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双六方面へ行ってきました 2

朝5時を少し周った頃、明るくなってきて自然に目が覚めました。
テントから顔を出すと、穏やかな秋の雲が空にすうっと伸びていました。
まずまずのお天気です。

小屋の衛星テレビと時々入る携帯の電波を利用して、天気の情報を集めます。
今日より明日が悪いという予報。
けれど、今日もお昼くらいから雨が降りそうな予感があります。
山の天気を予報するのは難しい。
しかもここは岐阜県…日本海側の天気が良くないなら、もっと早く雨は降り始めると考えておいたほうがいいのかもしれない。

朝一番から今後の行動を決められず、悶々としながらとりあえず日の出を見に行きます。
「この時期なら双六岳へ向かう登山道を少し上がると、燕岳の方から朝日が登るのが見えますよ」と前日に小屋番の方に教わっていたのです。

登り始めたら、「もう少し登ったらもっといい感じでご来光が見られるんじゃないか」とどんどん欲が出て、結局分岐の少し上まで歩いてしまいました。
振り返れば、南東方向に槍ヶ岳の姿がありました。

September 2010 164
あぁ、あそこにあったんだ。
昨日は何も見えなかったので、あの位置に槍ヶ岳と穂高連峰がそびえていることにたった今気付いたのです。
キレットはどこから見てもガクッと落ち窪んでいるのですぐに分かります。

September 2010 170
この日は、エネルギッシュな朝日の赤色を見ることが出来ませんでした。
東の空には雲が多く、太陽が顔を出したころには柔らかな日差しになっていました。

本当ならこの日は西鎌尾根を経由して槍ヶ岳に行きテント泊、次の日に槍平小屋方面へ下って新穂高温泉に戻ってくるという計画を立てていました。
今日も明日も雨に降られるなら楽しく歩けるわけも無く、しかもテント泊…うーん、うーんと悩んで悩んで。
結局、雨が降りそうという、朝一番の自分の直感を信じることにし、槍には行かず来た道を戻ることにしました。
この場所はとても気に入ったし、また来てリベンジすればいい。
ちょっと悔しいけれど、仕方が無いです。

September 2010 174
ゆっくり戻って朝食を取り、テントの中を軽く片付けて、樅沢岳まで登ってみることにしました。
空はまた表情を変え、きれいな羽のような雲がたくさん出ていました。
持ってきたものはカメラだけなので、ぐんぐん登れます。

September 2010 178
ハイマツなどの緑に覆われた、なだらかな山肌がずっと続いています。
この山々を繋ぐ曲線がきれいで、なんだかとても清々しいです。
前日はガスが濃かったせいで荷揚げが出来なかったのか、この日は朝からヘリが上がってきていました。

September 2010 180
鷲羽岳、水晶岳…あまり馴染みのないこちらの山々は、私にとってとても魅力的に見えました。
どうして今まで登らなかったのか、登ろうとしなかったのか。
来シーズンは絶対こっちの山に行ってみようと思いました。

富山県方面の稜線は見えているのに、長野県側はどんどんガスが湧いてきました。
歩き始めてそんなに経っていないのに…山に居ると、こういうことが本当によくあります。

September 2010 187
樅沢岳の標高は2755m(昭文社の地図による)あるので、いい眺望があるはず…。
でも真っ白!
雲の中に立っていました。
槍が見えないかなとしばらく待っていました。

September 2010 194
雲の間からほんの少し見えては消えていく槍ヶ岳。
思ったよりも雨が降るのは早いかも…そう思いながら見ていました。
後ろから追いついてきた2人組の男性は、今日は槍ヶ岳に行くのだと霧の中に見えなくなりました。

本当に何も見えなくなってきたので、下ります。
少し下ると雲の中から抜け出したのか、周りの景色が見えるようになりました。
テントを撤収し、振り返りながら双六小屋のテント場を後にします。

来た道を戻ります。
槍ヶ岳方面はあんなに何も見えなかったのに、こちらはガスはほとんど掛かっていませんでした。
ハイマツをかき分け歩いていきます。
この日も、ホシガラスは忙しそうにハイマツ地帯を飛び回っていました。

September 2010 217
小さなコルや広場ではベンチでひと息つくことが出来ます。
誰も居なければ…ザックを置いてゴロンと大の字に寝そべってしまえるくらいの立派なベンチ。
とても気持ちのいい風が吹いていきます。
でもベンチを見つけるたびに休憩をしていたら、どれだけ時間がかかってしまうことか(笑)

弓折岳分岐から、山肌をトラバースするように下っていきます。
昨日は幻想的だと思いながら歩いた場所からは、西鎌尾根が見えていました。
『こんな景色だったんだ、見ることが出来てよかった』と思うと同時に、湧き出る別の気持ちがありました。
もう行かないと決めたことなのに、『やっぱり行けばよかったかな~』と今更になって思ってしまうのです。
行っていれば、今頃あそこを歩いていたはずだと思ってしまう、後ろ髪引かれまくりの弱い気持ち…。
雨が降ると思ったのは間違いだったのでしょうか。

September 2010 219
鏡平山荘でもヘリで荷揚げと荷下げが行われていました。
風圧で池の水面は波打っていました。
山荘も良く見え、山が迫る景色はとても迫力がありました。

September 2010 233
登山道から真正面に槍が顔を出しました。
少し山肌が黄色くなってきていました。
演出したような雲の表情に、ちょっぴり笑ってしまいます。

温泉を楽しみに一気に下り、小池新道入り口に差し掛かった頃、空からぽつりと水滴が落ちてきました。
それほど暗くない曇り空からぽつり、ぽつり。
広い登山道を急ぎ足で歩きます。

わさび平小屋に着いて、軒下で雨宿りしようとザックを置いた途端、小降りだった雨は土砂降りになりました。
ため息がふぅっと出ます。
さっさと帰ろうと思った足を止め、お湯を沸かしてお昼ご飯を食べることにしました。
雨が降るのをなんとなく見ていたかったのです。

お昼をゆっくり取っている間に、雨は再び小降りになりました。
合羽を着込んで、完全防備で最後のひと歩き。
気が付けば、空はどんよりしているものの雨は上がっていました。

通り雨だったのかなと思いながらも無事に下山し、楽しみにしていた温泉へ向かいます。
そうしたら…しばらく止みそうにないくらいの本降りになりました。
最後の最後まで、擬人化したクラウドさんの神業的なイタズラなのか、私の野生の勘だったのかは分かりませんが(ひょっとしたらただの偶然?)、雨にほとんど降られることなく、今回の山歩きを終えることが出来ました。

西鎌尾根経由の槍ヶ岳はまたの機会に。
来シーズン以降の楽しみがまたひとつ増えました。



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