上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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白馬三山 3

【2日目 後編】

太陽がほぼ真上に昇りました。
気持ちいい風と、どこで温められたものなのか時々熱風。
今日もかなり気温が上がっています。
雲がどんどん湧きあがっては、景色を変えていきます。

砂礫に近い足場は、疲れていなければジャリジャリとリズミカルに、疲れていれば不規則に音が響きます。
杓子岳から緩やかに下り、コルをすぎ小さい鑓を過ぎていきます。
危険と言うほどの場所はなく、様々な花がミックスされたお花畑を眺めながらゆっくりゆっくり進んでいきます。

鑓ヶ岳(2903m)の山頂が見えてきました。
瓦を割ったような石が敷き詰められてように広がっています。
ザクザクザク…ジグザグに登りきったら、山頂です。
人が数名いて、三脚を立てて変わっていく景色のシャッターチャンスを狙っている人がいました。

ここでも気持ちのいい風が吹きぬけていきました。
お弁当を広げて食べている方がいました。
最高の景色の、最高のお弁当です。
時計を見ると11時半でした。
私もここで食べようかと思ったのですが、お腹がそれほど空いていなくて、もう少し先でお昼を食べることにしました。

Mt.Shirouma July,2010 346
鑓ヶ岳山頂から唐松岳を望む。
雲が湧いて、クリアな景色ではないけれど夏らしい景色です。
天狗の頭あたりまでは気持ちのよい登山道が続いているのが見えました。

ふわっと時々温かい上昇気流が上がってきます。
その気流に乗ってやってきたのは、キアゲハでした。
目の前をひらりひらりと舞う姿は、まるで空中散歩しているようでした。
そして、ふと目の前の石に止まって休憩中。
Mt.Shirouma July,2010 349

風に乗ってこんなに高い山にまで飛び越えてしまうのです。
こうして長い距離を移動していきます。
キアゲハだけでなくアサギマダラも途中で飛んでいる姿を見ました。

Mt.Shirouma July,2010 352
鑓ヶ岳から杓子岳と白馬岳を望む。
さっき歩いてきた山があんなに遠くなっています。
こちらも雲が湧いていましが、とてもきれいな景色でした。

鑓ヶ岳からは下りが始まります。
途中で分岐点があり、ここで稜線歩きは終わりです。
いきなり急斜面の下りになり、踏ん張りが利かず半ば小走り調に下りて行きます。
足を滑らせないように必死です(苦笑)

なんとか止まって上を見上げると、下ることにいっぱいいっぱいできれいな花を見過ごしていてガックリ…。
周りに人がいなかったのでその場にザックを置いて見に戻りました。
急斜面を下るのは制御するのが大変だけど、一気に下っていけます。

Mt.Shirouma July,2010 368
途中で見つけたミヤマキンポウゲのお花畑です。
太陽を見つめ、同じ方向を向いた花たちは、ピカピカに光っていました。
今がシーズンで一番輝いている時です。

Mt.Shirouma July,2010 372
稜線からの下りが落ち着いたところで、お昼ご飯を食べることにしました。
比較的景色のいい場所を選んでザックを置きます。
周りにはチングルマ。
雪渓が目の前にあるので、少しは涼しい風が吹いてくるかなと思っていたら、大違いでした。
稜線で富山県側から吹いていたあの風は全く無く、地熱のみが立ち込めている感じです。

座っていると余計に暑く、それだけで逆に体力を消耗してしまうんじゃないかと思うくらいでした。
持っていた水をガブリと飲み、お昼を食べたら再び歩き始めます。

少し下ると、ナナカマドの木が出てきて背の低い樹林帯になりましたが、日陰で休むというほどの木立ではありませんでした。
時々、寝そべるように木陰で休憩している人に出くわしてびっくりしました。
風が無く、標高が下がったせいか暑さを痛感します。

今日の宿泊場所では温泉が待ってる!
ただそれだけの気力で、頑張って下った気がします。
温泉、ビール、温泉、ビール…。
おつまみにと白馬山荘の売店で買っておいたスナック菓子もザックの中でスタンバイ中です。

標高が下がると共に、雲に覆われてきました。
日差しが遮られたおかげで少しはラクになった気がします。

数年前に同じ道を歩いたはずなのに、全く記憶がありません(汗)
ひたすら長いトラバース状態に沢と尾根を横切った記憶があるのみなのですが、いつまでたってもその道は現れません。
(後で翌日に歩く道だと分かりました)

Mt.Shirouma July,2010 385
こんなに急な下りだったっけ?こんなんだったっけ??
頭に大量の疑問符を並べながらの下り道。
途中から、鎖場とハシゴが現れます。

沢からは雪解け水が大量に流れ出ており、そこを横切った後の岩場では足元が滑りやすく、かなり慎重に歩きました。
しかし水があるお陰で、手を洗ったり水を飲んだりできます。
昼食を食べた場所の前後でかなりの人を抜いていたこともあって、静かな下り道でした。
あまりにも急な下りの連続で靴の中ではつま先が当たって痛く、早く靴を脱ぎたい一心でした。

何度目かの沢で喉を潤したら、ふと目の前に黒いホースが下流へ向かって伸びているのが分かりました。
このホースは飲料水のもの…ということは。
沢伝いに下って、ふと視線を横に移せば、小屋の屋根が飛び込んできました。

Mt.Shirouma July,2010 387
あった!!小屋だ。
立ち込めたもやの中に、今日のゴールの白馬鑓温泉小屋が見えました。
嬉しい瞬間です。
自然とペースが上がり、嬉々として歩く自分がいました(笑)

雪が多い場所なので、ここの小屋は組み立て式です。
シーズンごとに組み立てと解体を繰り返すのだそうです。
広いテラスにザックを置いて、小屋の中に入ります。
テントの受付を済ませて、今日の寝床を設営します。

小屋から少し下がったところが、テント場です。
白い砂地をうろうろし、最適な場所を探します。
一見きれいなテント場ですが、斜面に作られているせいで少しずつ傾いています。

テントの出入口は…雪渓側に即決しました。
反対側(小屋側)は小屋のすぐ下に露天風呂があって、大解放!
丸見えなのです。

Mt.Shirouma July,2010 402
テント場から、天狗の頭と白馬鑓温泉小屋を望む。
左隅にあるのが今日の寝床、小屋の右少し下の部分が露天風呂です。

テント場から丸見えなので、いつも目線を下にして歩いていました。
それでも視界の隅に男性の裸が…ちらちらしていました(苦笑)
露天風呂は男性用で、夜の1時間だけ女性専用になります。(混浴ではありませんでした)

私にとって、登山後の一番のご褒美は温泉です。
あ、ビールも捨てがたいですが…(笑)
やっぱり『温泉』>『ビール』になります。

Mt.Shirouma July,2010 392
女性用には囲いのある内湯がありました。
早速お風呂をいただきます。
トプンと浸かって、天井を仰ぎ見ます。
屋根は梁だけで、空が見えました。
少しぬるめのお湯は、火照った体に心地よく染みます。
疲れがどっと出てきました。

お風呂上りにやっぱりビール…買ってしまいました。
テントでビールで乾杯です。
気持ちよくて、この日も昼寝をしてしまいました。

日が落ちて、曇っていた空に星が出てきました。
湧き出る雲に月が見え隠れしながら、露天風呂を照らしていました。
お風呂の照明は月と星。
そして時々瞬く稲光。

女性専用の時間には、お風呂好きの女性が次々と入ってきていました。
星空を眺め、人工衛星や飛行機の光を追いかけ、温泉にじっくり浸かることが出来ました。
歩いてしか入れない、山の中の温泉を思い切り堪能することが出来ました。



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