スポンサーサイト-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
| ![]() |
梅雨の晴れ間に焼岳へ2010-06-29 Tue 14:53
降って、晴れて、また降って…。
そんな気まぐれな天気の上高地です。 九州の方はかなりの降水量だとテレビで言っていましたが、こちらは例年よりまだまだ少ないような気がします。 最後に帳尻あわせでドカンと降らないか心配ではありますが、こればかりは見守るしかありません。 そんな梅雨の晴れ間を見計らって、焼岳に行ってきました。 朝方はもやが掛かり晴れたかどうかも分からない天気でしたが、次第にスッキリ快晴に。 そして灼熱でした。 日がそれなりに高くなった10時頃に、上高地を出発しました。 遊歩道から西穂の登山口の前を通って治山林道を歩き、上高地側の焼岳登山口から足を踏み入れます。 登山口に入ってすぐの場所は大きなぬかるみがあるので、その泥沼に足を踏み入れないよう警戒して歩いたのですが、問題なく歩けました。 雨上がりなのに、やはりそれほど雨量は無かったようです。 登山道を歩き始めてすぐには、たくさんの大木があります。 それを見上げながら、歩きます。 森の中は、ひんやりしていてとても気持ちよく歩けます。 涼しい場所で時間稼ぎ。 緩やかな上りは快適に登れました。 ![]() 今までは大きくえぐられた沢に出て、足元が崩れそうな場所を歩いていたのですが、沢から少し奥に入った場所に新たに登山道が作られていました。 ササを狩り、足場を組み、歩きやすいように配慮された登山道。 安全に登ることが出来る、そんな気配りが嬉しいです。 ![]() 少しずつ傾斜が強くなり、汗がぽつりと流れ落ちてきます。 木立の中を抜けると、眩しい日差しと共に、視界が開けます。 大正池と霞沢岳です。 焼岳の麓を覆うカラマツは随分と葉が大きく長くなり、緑いっぱいになりました。 ここから先はずっと日にさらされ、ますます汗が出てきます。 「今日は本当に暑い…」 バテないように気を付けなければ…。 ![]() 焼岳の山頂が随分近づいてきました。 大きくえぐられた沢は、年々崩れて流されて、深く大きくなっています。 沢と沢の間の細い山肌にかろうじて立っているカラマツは、ミニチュアのように見えました。 ![]() 一番長いハシゴです。 既成のものを重ねて作られたこのハシゴは、滑りやすく一部踏み潰れている箇所があり注意が必要です。 上部の落石にも要注意です。 でもこのハシゴを登った先に広がる景色が楽しみで、いつも一気に登ってしまいます。 ![]() ハシゴを登りきった先に広がるのは、一面ササの景色です。 暑い太陽。 吹きぬける風。 風に揺れるササ。 風が見える…。 とても暑いけれど「夏山を歩いてる!」と実感できる場所です。 この景色こそが、私にとっての夏山の象徴なんだといつも思います。 焼岳小屋の営業が始まっていました。 まだまだ静かな小屋。 以前来た時には無かった、『VOLCANO』Tシャツを見つけました。 焼岳は現在も元気に煙を出している活火山ですが、英語で書かれると、なぜか改めて「おぉー、volcanoかぁ」と見入ってしまいました。 小屋の横で少し休憩し、山頂を目指します。 5分も歩けば見通しのいい、展望台に出ます。 天気がいいので360度のパノラマが広がっていました。 眼下では、梅雨の晴れ間の物資輸送中。 ヘリが気持ちのいいエンジン音を響かせながら、何度も何度も荷物を持ち上げ飛んでいました。 途中で、小さい煙を吐く穴を何個か発見しました。 今、自分が歩いている真下でも、山は生きているのです。 中尾峠の分岐から先は、ゴツゴツした岩だらけの道になります。 生えている植物も少しずつ少なくなり、やがてなくなります。 火山が活動している証拠です。 山頂を見上げるたびに、白い蒸気が元気良く吐き出されています。 余計な踏み跡をつけないよう、石を落とさないよう、注意しながら歩きます。 足元は細かい石で滑りやすくなっています。 ![]() 稜線へと続く最後の斜面で、雪渓にぶつかりました。 避けて歩くことも出来るのですが、あえて言うなら「3歩雪の上を歩いた」というくらいの残雪です。 今はもう融けが進んで、雪の上を歩かずに行くことが出来ます。 火照った体に、雪の上をなでて吹いてくる風が心地よかったです。 ここから北峰を目指します。 現在、南峰は立ち入り禁止になっています。 ![]() 硫黄の臭いが立ち込め、蒸気が吹き上がっているすぐ横を歩きます。 頭のすぐ上を煙が流れていくたびに、太陽を遮って影が出来ます。 岩を掴んで登ったら、広い山頂(北峰・2393m)に到着です。 山頂には、数人が展望を楽しみながらお昼ご飯を食べていました。 後で考えたら、焼岳登山中に今までで一番たくさんの人に会った日でした。 山頂からの眺めです。 ![]() 火口の池と、遠くに白山を望む。 エメナルドグリーンの水面がとてもきれいで神秘的でした。 ![]() 焼岳から焼岳小屋、西穂高岳への尾根を中心にして、穂高と槍ヶ岳の稜線を望む。 尖っているのが分かりにくいのですが、写真真ん中辺りのちょっと高い山が槍ヶ岳です。 雪融けが進んでいます。 ![]() 南峰の奥に乗鞍岳を望む。 今月上旬に滑ったのが、もう遠い昔のような、でも昨日のような…気がします。 乗鞍も夏山になってきているのがよく分かります。 ![]() そして、明神岳、蝶ヶ岳、梓川の流れを望む。 帝国ホテルの赤い屋根がとても目立っていました。 上高地はすっかり夏模様です。 山頂で、熱いコーヒーを入れて飲みました。 ほっとひと息入れて、来た道を戻ります。 ![]() 展望台手前まで戻ってきたら、笠ヶ岳上空に雲が出ていました。 その雲の出方がなんだか面白い。 そんな景色に癒されます。 暑い暑いと言いながら、登って下って。 顔は火照って、目は日焼けして真っ赤になっていました。 夏山シーズンの到来です。 a href="http://outdoor.blogmura.com/"> ![]() にほんブログ村 スポンサーサイト
|
この記事のコメント |
コメントの投稿 |
|
この記事のトラックバック |
| HOME |
|