上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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温泉探し【湯俣温泉】

天気になりました!
まさに梅雨の晴れ間で、前日までの雨模様が嘘のように晴れ渡りました。
休みの日が晴れだと、本当に嬉しいです。
ただかなり蒸し暑く、今年一番気温が上がって真夏日になっていたことを後になって知りました。


この日は、少し前から気になっていた大町市から湯俣温泉を見に行こうと計画していました。
前日から歩いてテントを張ってみてもいいかと考えていたのですが、天気の関係で日帰りで行くことにしました。

大町まで移動していた後仮眠をとり、日の出と共に行動を開始しました。
コンビニで食料を調達し、七倉ダムの中腹にある七倉山荘まで車を入れます。
ここから先は、歩きになります。
高瀬ダムの上部までタクシーで行くことが出来るのですが、あえて歩くことを選択しました。

歩き始めていきなりトンネルの連続です。
照明がついているので灯りは必要がありません。
ものすごく音が響くので、手を叩いてみたり舌打ちしてみたり、エコーを楽しみながら歩きました(笑)
緩やかな上り道ですが、しんどいというほどではありませんでした。

2010Early Summer 099
高瀬ダムの下部に到着です。
目の前にある壁は、大きな石(岩)を積み上げられているものです。
その間を縫ってトラバースするように横に道が出来ているので、右から左へ、左から右へジグザグに歩いていきます。
直登出来たら早いし距離もかなり短いのに…そう思うと、ゆるい傾斜のジグザグ道に閉口してしまいそうでした。

七倉ダムと高瀬ダムは東京電力が管理、運営をしています。
なのでこの道は、一般道ではなく『東京電力管理通路』なのだそうです。

ジグザグ道を登りきったら、標高1270m。
ダム湖が目の前に広がります。
烏帽子岳への登山道と湯俣方面へ行く道と分かれます。

2010Early Summer 106
ダムにはたくさんの流木が浮かんでいて、ダムの水は緑色に見えました。
小さな公衆トイレで身支度を整え、ダム湖の横を上流に向かって歩きます。

そしてまたトンネルを歩いていきます。
途中で、硫黄の匂いがして水が側溝を流れていると「温泉かな!?」とやたらテンションが上がって水に手を浸してみます。
もちろん、人肌のお湯なんてそう簡単に流れているわけも無く、「違った…」とちょっぴりガッカリしますが、またすぐ気を取り直します。

高瀬ダムからは車がきちんと通れる、気持ちのよい幅のある林道でした。
もちろんここも、管理通路になります。

2010Early Summer 110
時々見かける、この看板。
『落石注意』
鬼か雷神か…ヤリを両手に持つこのお方は一体何者なのだろう?
いつものガッツリ登山と違い、そんなどうでもいいことを悩み想像し、ダム湖の景色を眺めながら歩けるのです。

2010Early Summer 243
ダムの中で立ち枯れている樹がまるでオブジェのように見えました。

2010Early Summer 123
ダム湖の先まで歩くと、林道の終点になります。
その先からは、遊歩道のような道が始まります。
とてもキレイに整備されていて歩きやすい道です。
途中の木道もとてもきれいでしっかりとしたものでした。

2010Early Summer 127
きれいな緑を眺め、川の音を遠くで近くで聞きながら、朝の散歩をしているような気分になります。
太陽が昇ってくると、さらに緑の深みが増し、森の中は木漏れ日でいっぱいになります。

2010Early Summer 129
森の中に突如現れる建物。
『名無避難小屋』です。
小屋の名前が無いわけではなく、名無沢という沢の傍にあることからこの小屋名前があるようです。

小さな小屋の中をそっと開けて覗いてみると、薪ストーブが置いてある土間があり、畳一間がありました。
一晩暖が取れるように薪が積み上げられ小奇麗にしてあり、しっかりと避難小屋の役割を果たしていました。

2010Early Summer 147
森から抜けると、高瀬川沿いにさらに上流に向かって歩いていきます。
下流を時々振り返っては景色を楽しみます。
川の向こうに見えるのは、おそらく七倉岳(右側)と船窪岳(左側)です。
前日のまとまった降水量を心配していたのですが、少し増水して白く濁っているもののひどくはないようです。

2010Early Summer 165
朝、薄っすら雲が掛かっていた空は時間が経つと共に晴れ渡り、きれいな青空になりました。
そしてグングン気温が上がっていくのが分かります。
東側の肩斜面の谷間を歩くので午前中の早い時間はほぼ日陰で気持ちいいのですが、歩いているとやっぱり暑い。
薄っすら汗が額ににじみます。
それでも川のある風景に、「いいねぇ」の連発でした。

もうそろそろかな?
そう思っていた時、目の前に建物が見えました。
現在は休業中の湯俣山荘です。
そしてすぐそばに吊り橋が見えました。

2010Early Summer 175
ちょっぴり傾いてちょっぴり頼りない気のする、赤い小さな吊り橋です。
その先に見えるのが、晴嵐荘。
左側、上流に見えるのが水門です。

勢いよく流れていく川の上を、ゆらゆら揺られながら橋を渡るとそこらじゅうから硫黄の匂いが立ち込めていました。
晴嵐荘周辺はだだっ広い河原といった感じで、石がゴツゴツとしていていました。
日当たりもよく、温泉の地熱で暑いのか、気温が上昇して暑いのか分からないくらいです。
汗が一気に吹き出るくらい、暑い(熱い?)場所でした(笑)
けれど、山荘は7月からの営業なのでまだひっそりと静かでした。

飲み水用の給水パイプから水が流れ出ていたので、喉を潤しました。
湯気が出ている水溜りを発見。
覗き込むと、硫黄温泉の特徴の湯の花っぽいものが見えました。
温度が予測できないので、恐る恐る手を入れるとほんのり温かでした。
「おぉ!温泉だ!!」
テンションも急上昇です。

再び橋を渡り、水門の方へ足を向けます。
雪解けと梅雨の影響か水の勢いはかなりあるように見えます。

水門の奥へ進むと、再び吊り橋がありました。
現在破損中で、一応通行止めになっています。
でもここで引き返すわけもなく、自己責任と言い聞かせ壊れた場所を用心しながら吊り橋をそろりと渡りました。

ここで、高瀬川上流は湯俣川と水俣川と別れ、川はさらに細く急流になります。
吊り橋を渡りきった足元には、道標がありました。
『槍ヶ岳北鎌尾根⇔伊藤新道・三俣山荘方面』
どちらも一般ルートではありません。

2010Early Summer 201
地図上の槍ヶ岳のさらに北側に『湯俣』とあったのはここなんだと、改めて知りました。
この川の源流は槍ヶ岳だと思うと不思議な気がします。
さすがにこの場所から槍ヶ岳は見えませんでした。

小さな鳥居とほこらがあり、山歩きの安全祈願をしました。
その先を降りると河原に出ます。

2010Early Summer 207
豊富な水量と、両側の切り立った谷間が魅せる景色は、まるで海外に居るような気分になりました。
「日本じゃないみたい!」
ダイナミックな大自然の景色に大興奮です。

興奮しながらも、温泉探しです。
温泉に入らないと今日の目的は達成しないのです(笑)

硫黄などの温泉成分で黄色や黒く変色している場所からは、熱いお湯が出ていることが多く、川に沿いながら足元に注意して歩きます。
硫黄の匂いはしないかと鼻をヒクヒク。
地熱でそこらだけ熱くなっていないかと神経を集中。
河原の色の変化はないかとキョロキョロ。

2010Early Summer 214
少し歩くと、噴湯丘(球状石灰石)が現れます。
真っ白くて、丸くて、大きくて…見事な造形美です。
一緒に行ったKちゃんは「タージマハールみたいな…」と後からやって来て温泉を探していた人に説明していました。
確かに分かりやすい例えです(笑)

もっと奥にも温泉はあるようですが、水量が多いため噴湯丘のある対岸には渡れず、戻りながら温泉候補を絞ることにしました。

いつも誰かしら入って行くのだろう形跡のある場所に狙いを定め、とりあえず靴を脱いで足を突っ込んでみます。
熱っ!…冷たっ!?
源泉は温度がかなり高く、お湯が流れ出ている場所はとてもじゃないけれど手をつけることが出来ません。
地熱も高く、石は焼けたように熱くなっていて裸足で歩くのも火傷しそうでした。
でも雪解けの川の流れが入ってくるところは、刺すように冷たいのです。

川の水を流し込み温度調整をするのですが、これがまた難しい。
うまく混ざり合っていい湯加減にするために大きな石でせき止めたり、ゆったりのした広さで入るために底の石を取り除いたり…。
あれこれ、川遊びをすること10分余り…。
そろそろ入れるかなぁと膝まで入ったら、やっぱり入れませんでした(泣)

2010Early Summer 218
流れ込むだけでなく、底からポコポコとお湯が湧いて出ているので、その場所が熱くて湯船の中で立つことが出来ないのです。
下から加熱する五右衛門風呂状態。
その五右衛門風呂のすのこ板が無い状態といえば分かってもらえるでしょうか。

仕方なく、次の候補の湯船に移動しました。
その湯船はかなり浅く寝そべって入ります。
再び、石を動かし底ならし。
真っ黒い泥のような物質が沈殿していたため、綺麗なお湯とは言えなかったけれど、きっとミネラルなどの成分でお肌にはいいだろうと勝手に決めこんでいました。

いよいよ温泉タイムです。
真上に昇った太陽は、容赦なく私たちを照らします。
温泉はいい湯加減でしたが、肌がチリチリと焼けているのを感じました。
夏だ!海じゃなく温泉だ!!
河原で日光浴兼温泉を楽しみます。
自然の熱(パワー)をたくさんたくさんもらいました。

かなり満足したところで、下流に後からやってきた人たちの姿が見えました。
お湯から上がります。

服を着て靴を履いて下流へ少し戻ってみると、女の子グループ4人とわんこが、私たちが最初に手直しした湯船に浸かっていました。
こんなマニアックな場所に、女子の方が多いなんて。
やっぱり山ガールってブームなのでしょうか。(ちなみに自分は山ガール対象外だと思っています)

「熱くないですか?」と尋ねたら「熱いです!!」と返ってきました。
でも何でみんな入れるんだろう…?
そう思って見ていたら、足元にはしっかりビーチサンダルを履いていました。

あぁ…そうか、あれで足の裏が熱くないんだ。
簡単な答えに私はかなりガックリしました。
次に来ることがあれば、サンダルは絶対持って来よう。
そしてビールも忘れないようにザックに入れて、川で冷やして湯上りに飲もう。

少し前にはあれだけ満足していたのに、なんだかちょっぴりやり残してしまった感がありました。
リベンジを誓って…帰路につきます。
同じ道の往復です。

帰り道は、温泉パワーと日焼けで体は火照り気味。
汗を流しながら、半ばバテそうなりながらひたすら歩きました。
林道まで戻ってきたところで、コーヒーを沸かしてお菓子を食べながらゆっくり休憩しました。
日陰にいる間は心地いいけれど、汗だくです。
とにかく暑い。

そんな暑い日に歩く長いトンネルは涼しくてとても助かりました。
…が、高瀬ダムから下で堆積土砂を運ぶダンプカー36台と一緒になり、すれ違うたびにすくみあがりました。
トンネルの中でもすれ違い、響く爆音と排気ガスでクラクラでした。

無事に車に戻ったらちょうど16時になっていました。
本当によく歩いた…。

ザックの中に入れていた携帯電話の万歩計機能を見てみたら、49000歩を越えていました。
地図で距離を測ったら、往復で40km近くありました。
こんなに遠かったことに改めてびっくりし、次はテント泊で行こうと思いました。

当たり前に温泉に入れるありがたさ、自分で探す温泉の楽しさを知ることが出来ました。
暑くて、熱くて、本当に楽しく疲れた1日でした。



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