上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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バックカントリーへ

3連休前の快晴の日に、ゲレンデよりさらに上を目指して登ってきました。


バックカントリーはちょうど2ヶ月ぶりです。
果たして、なまった体が耐えられるのか…あまりにも不安で丑三つ時に目が覚めてしまいました。

空は快晴…けれど目指す乗鞍岳は白い雲に覆われていました。
この日一緒に行くマスターの姿を確認するや、「本当に行くの?いや行くよね??」と変な質問をしてしまいました。
行くかどうか自分の中では半信半疑のまま準備をし待っていたのですが、マスターは気合が十二分に漂っていたのが分かった後の質問だったからです。

「行けるところまで行ってみよう」
そう話しながらリフトに乗ります。
スキー場最上部のカモシカゲレンデは、薄く軽い雪がかぶってピカピカに輝いていました。

「1本滑ろう!」

荷物をリフトから降りて置き去りにし、滑り降ります。
サングラスの隙間から、朝一番の冷気が入り込んできます。
目の前に飛び込んでくるバーンがあまりにも綺麗で、快適で、息を飲んだらそのまま…呼吸が出来ず滑り降りてしまいました。
再びリフトに乗り、大きく息を付きます。
本当に呼吸するの、忘れてた。
そんなキセキのキラキラバーンでした。

自分のシュプールを確認し、気分も上々でリフトを降ります。
置きっ放しのザックを担いで、板をスノーシューに履き替え登り始めます。
目の前の空は、濃い青でとても澄んでいました。
時折吹く風が、昨日までに樹に積もった雪を揺らして落としていきます。
まるで晴れているのに雪が降っているみたいでした。
BC201003 061

スキーツアーコースもふかふかな雪に覆われて、リセットされていました。
このパウダーは今しかない…きっと午後には緩んでしまうはずです。
そんな雪の絨毯を遠慮がちに端っこを登ります。
帰りに少しでも好きな場所で滑れるように。

BC201003 076
スキーツアーコースの最後の斜面(位ヶ原に出る直前)で、今日の雪の状況を調べます。
私が登るのを待つ間、マスターはさっと雪を掘って調べていました。
思ったより安定してる。
そう判断した私たちは、さらに上を目指します。

BC201003 080
今日の雪はくっつきやすく、スノーシューもスキーのシールも雪が団子のようになって着いていました。
しかし、位ヶ原から上は風が強く、降った雪は飛ばされているようでアイスバーンになっていました。
遠くにライチョウを見つけ感激したものの束の間、風が強くて顔が痛い…。

「剣ヶ峰に行ってみようか」
そう言って歩き始めたものの、風が強くバーンが硬い。
真下から見上げる尾根はそれほど手強く無さそうに見えるのに、登れば登るほど雪が無くなりアイゼンが必要になってきました。
途中でマスターは板を脱ぎ、アイゼンを履きます。
しかし、これだと滑っても面白くないし、風の強さにやられてしまうと判断し、剣ヶ峰は諦めることにしました。
BC201003 091

稜線に登るのも無理だと言うことで、県道の3号カーブから滑ることにしました。(県境から数えて3番目のカーブ)
目の前の3号カーブを目指してトラバースしますが、やはりカチコチのバーンを横切るのは結構な至難の業です。
ほんの少し残った雪の上をうまく踏みながら移動していきます。
BC201003 095

カーブはアスファルトが顔を出していました。
スノーシューで歩くと、ガシャン、ガシャンと金属音が響きます。
まるで自分がロボットになった気分です。
カーブを曲がると、あれほど強く吹き付けていた風は無く、穏やかでほんのり暖かい日差しが降り注いでいました。

県道のガードレールをまたぎ、滑落しないように慎重に荷物を置きます。
眼下は落ち、見えません。
硬いか柔らかいか…滑ってみないことには全く分からない斜面でした。
幸い、雪はしっかりついているようで全面真っ白であることには間違いありません。

板を履き、マスターの滑りっぷりをカメラに収めようと、先に滑り降りることにしました。
バックカントリーでの滑り始めは、いつだってドキドキします。
どんな感触なんだろう。
ふわふわか、スイスイか、ビュンビュンか、ガリガリか…。
足の裏の雪面に全神経を集中させて、ゆっくりと滑り始めます。

わぁ!パウダーだ!!
思ったよりずっとずっと柔らくて、ふんわりと滑らかでした。
深くターンを切って止まります。

頃合いを見計らって、マスターがヒョコッと顔を覗かせます。
大きく手を振り『滑っていいよ!』の合図を送ります。
カメラを斜面に向けて、シャッターチャンスを狙います。

BC201003 103
雪煙を後ろに上げながら滑ってきます。
まずは1ショット。
1ターン、2ターン…ガンガン加速して、『あっ!今だ!!』とシャッターを切ったはずが降りてくれず、撮れた写真は遥か下に爆走する小さくなった背中でした。
そのまま止まらずかなり下まで滑り降りてしまったけれど、それだけ最高の時間を味わっていたのだと思います。
BC201003 104

下で待っているマスターに追いついて見上げた斜面には、ふたりの最高の時間とラインがくっきりと描かれていました。
BC201003 106

緩やかなツリーランの後、位ヶ原山荘を目指します。
途中で撮ってもらった写真には、パウダーが巻き起こった瞬間を捉えていました。
BC201003 108


BC201003 110
位ヶ原山荘で、コーヒーをいただきました。
暖かい日差しが降り注ぐ土間での、くつろぎの時間。
山荘のご主人との会話も温かくてとても和むことが出来ました。

山荘から県道を登り返して、スキーツアーコースに戻ります。
雪が吹き溜まっていて、斜めになりながらの冷や冷やしたトラバースでした。

まだオイシイ斜面が残っています。
再び先に下って、今度こそ!とリベンジを誓いカメラを構えます。
タイミングを測って…パチリ。
BC201003 119

パウダーを撒き散らす様子を撮ってあげたかったけれど、今回はこれがベストショットになりました。
ツアーコースはかなり緩み、先に下った人たちのシュプールの凹凸に四苦八苦しながら下るハメになりました。

何とかゲレンデ最下部まで滑り降りたら、立っていられないくらい太ももがパンパンになっていました。
それでも、行ってよかったとふたりで笑顔でハイタッチしました。

また登ろう。
そして滑ろう。
今回もそう思える時間を過ごす事が出来ました。


追記:ずっと前からごまかしながら使ってきたカメラがとうとう壊れてしまいました。
  そんなカメラを持っていきました。
  フォーカスが作動せず、全て同じアングルで撮影しました。



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