上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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冬の上高地散策 その1

1泊2日で上高地から徳沢まで歩いてきました。
初めての冬の上高地です。

「この周辺でずっと働いていて、冬の上高地に行ったことがないなんて…意外」と色んな人にびっくりされます。
行こう行こうと思っていても、天気が良ければ山に行ったりゲレンデを滑ったりしてしまうので、なかなか行けないままだったのです。

この日の天気予報は、おそらく(限りなく雨に近い)雪。
しかも降水確率は高確率…。
「せっかくなら晴れた冬の上高地に行きたい」と、前日まで行くかどうかごね続け、誘ってくれた友人を待たせ困らせてしまいました(ゴメン)
しかしこの機会を逃すとまたしても行かずじまいになってしまうと思い、参加することにしました。


朝7時半に車で迎えに来てもらい、ザックを積み込んで出発します。
空はかなりどんよりとしているけれど、まだ降っていませんでした。
沢渡で待ち合わせしていた仲間と落ち合いました。
今回は6人で徳沢まで往復します。

上高地の入り口である釜トンネルは、冬の間閉ざされています。
なので、この期間に上高地より奥を目指そうと思う人は、皆ここから歩かなければなりません。

釜トンネルのゲート前で車を降ります。
重たい雪がしんしんと降っていました。
スノーシューをザックに取り付け、身支度を整えるといよいよ出発です。

冬の上高地 001
釜トンネルの入り口は真っ暗で、ヘッドランプが必要でした。
今回の行程の中で一番の登りがこの釜トンネルになります。
全長1300mちょっと、傾斜が11%あります。
話し声と足音が暗いトンネル内に響き渡ります。

そして…出口に明るい光が見えてきました。
トンネルを抜けると晴れているわけもなく、やはりしっかり雪が降っていました。

大正池手前の唐松橋(治山林道入り口)までは除雪されており、アスファルトの上を歩きます。
そこから先は雪道になります。
それまでの雨や気温が高かったせいもあって雪は随分融けており、大正池まではスノーシュー無しで歩くことが出来ました。

冬の上高地 006
スモーキーカラーの大正池。
ひっそりとした冬の姿です。

池のほとりは薄っすらと雪がついているくらいでした。
でもせっかくだからと、ここからスノーシューを履いて歩くことにしました。
大正池からは夏場の自然散策路におおむね沿って歩きます。

冬の上高地 012
去年造られた新しい木道。
木の柵が立派です。
この上を今日初めて歩いて、大正池周辺を散策したのが随分久しぶりなことに気付きました。

大正池から田代湿原を目指します。
荒らさない程度に時々夏の歩道から外れ、大樹の茂る森の中を歩きます。
時々横たえた樹があったりして、森の息吹を感じることが出来ました。

ここ数年、冬の上高地に入る人が増えており、また湿原の上を歩かれることが多くなっているそうです。
雪に覆われているといっても、湿原の上を人が歩くと生態にも影響が出るようで、湿原には入らないようにロープと看板が設置されていました。
この問題は年々大きくなり、課題になっているようです。

冬の上高地 029
ふっと開けたのは田代池周辺です。
いつもと違う景色。
降りしきる雪の向こうに、ぼんやりと焼岳の裾を見ることができました。

ひたすら歩き続け、やっと温泉ホテルや清水屋ホテルが対岸に見えてきました。
雪の上を歩くことは楽しいけれど、思っている以上に時間がかかり疲れます。
冬期トイレをうまく利用し休憩して、さらに歩きます。

冬の上高地 049
河童橋が見えてきました。
誰も居ないバスターミナルにお昼を知らせるチャイムが鳴り響いていました。
夏の間はたくさんの人を乗せてきしみながら掛かっている橋は、今は雪を身にまとい冬が過ぎるのを静かに待っているように見えました。

澄んだ水が豊富に流れる清水橋を過ぎ、ビジターセンターの軒下でお昼にしました。
みんなそれぞれ持ってきた昼食を取りおしゃべりしながら、ゆっくり時間を過ごします。

前日よりかなり冷え込んでいたので(上高地は真冬日でした)体が冷えるのも早く、冷え切らないうちに再びスノーシューを履いて歩き始めます。
左岸の遊歩道を歩きます。

静かな景色からガコン…と音が時折響いてきました。
護岸工事をしているようでした。

冬の上高地 070
明神館で休憩し、明神橋を渡ります。
橋の欄干も私たちのザックも真っ白です。

途中から梓川の河原に下り、河原を上流に向かって歩きました。

冬の上高地 077
雪がどんどん降ってきて周りは真っ白ですが、春を見つけることが出来ました。
ヤナギはすっかり春仕様。
いつもは、上高地に入山する4月中旬に見られるこの姿。
今年は例年より春の訪れが早いと言われるのは上高地も例外ではありません。
殻と雪を先っぽにちょこっと乗せた、開花を待つヤナギをいたるところで見られました。

冬の上高地 081
河原で芽を出し、どんどん育っているケショウヤナギの若木。
樹皮が真っ赤になり、冬の寒さを耐え、春からの成長に向けて準備万端のようでした。
モノトーンの景色の中、とても目立っていました。

そんな春の訪れと寒の戻りを感じ、『春は名のみの…』とこれまた古風な(?)早春賦の歌詞を思い出したりしながら、深くなっていく雪の中を歩き続けました。

冬の上高地 093
釜トンネルから歩き始めて6時間半が過ぎ、ようやく徳沢が見えてきました。
雪が降り積もったテント場は雪原になっていました。

徳沢の冬期小屋は、徳澤園の敷地内にあります。
初めて踏み込むこの場所は、夏場は従業員の宿舎になっているそうです。
冬の間中、管理者はひとりで住み込んでいるのだそうです。

この日の泊まりは私たち6人だけでした。
薪ストーブのある土間のすぐ隣が私たちの部屋でした。
部屋も暖かく準備していただいていて、想像以上に快適でした。

素泊まりだったので、この薪ストーブを囲ってまずは…乾杯(笑)
持ち込んだお酒は、赤ワイン、ビール、芋焼酎。
みんな酒豪、いやいやお酒好きなようです。

冬の上高地 101
ストーブの中を覗いてみると薪がパチッといい音を立てて、真っ赤な炎を上げて燃えていました。
暖かいほっこりした空間がありました。

夕飯はキムチ鍋でした。
肉やソーセージ、余っていたウズラの卵まで持ってきてくれていた友人に感謝しながら、お鍋に具を投入!
ストーブの上でゆっくりじっくり温められていきます。
冬の上高地 102

その間、色んな話に花が咲きます。
みんな上高地界隈に縁のある人たちなので、上高地の話題が中心になります。
熱々のお鍋をつつきながら、お酒を飲み、おしゃべりをする。
夜遅くまで笑い声が絶えませんでした。

そんなおしゃべりを遠くに聞きながら、私は先に眠りにつきました。
窓の外はずっとずっと雪が静かに降っていました。



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