上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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ひとりでバックカントリー

前回の楽しかったバックカントリー。
その余韻がまだ残っているうちに、再び天気に恵まれた休日を迎えました。

けれど、この日は山に登りそうな人が私の周りには誰もおらず…。
朝起きてから、随分悩みました。
ひとりで行ける所まで行っちゃうか、ゲレンデをたくさん滑るか、行くか、滑るか…それともやっぱり行っちゃう?
自分で決断することが出来ず(情けない…)結局ゲレンデを滑るつもりでリフトに乗りました。

リフトの上から見える乗鞍岳は、とても綺麗でした。
真冬とは思えない穏やかな気温と暖かい日差し。
「今日行かなくて、いつ行く!?」そんな最高のコンディションでした。

大慌てで部屋に戻り、身支度を整えます。
スノーシュー、ビーコン、テルモス…忘れ物は無いか確認し、再びブーツを履いて飛び出します。
リフトを乗り継いで、ゲレンデ上部へ。

スノーシューを履き、板を背負って、いつもより1時間近く遅い出発です。
気温が高くなっていることと、ひとりだということから、雪崩が発生した時の不安がいつも以上に頭をよぎります。
無理しない程度に行ける所まで行く。
ひとりの雪山歩きを楽しむ。
このふたつを目標に歩き始めることにします。

最初の斜度のある登りは、この日の体調のバロメーターです。
勢いをつけて一気に行きたいところです。
けれど、やはり息が切れてくると足が止まりそうになります。
息が切れない程度の歩調で歩きます。

自然満喫 002
目の前の雪面には、森の住人の足跡が横切っていました。
森の中から現れて、こちらへずんずんやってきています。
前足を出して、後ろ足をピョコッ。
前足を出して、後ろ足をピョコッ…。
そして、立ち止まる。
私がここで足跡を見つけて立ち止まったように、この住人もここで何かに気が付いたのかな。

足跡の主はウサギ。
ゲレンデのあちらこちらで足跡を見かけることが出来ますが、なかなかお目にかかることは出来ません。
シャイな動物です。

自然満喫 003
そして雪帽子を被った樹がたくさん寄り添って、森を造っていました。
空の青さと雪の白さのコントラストを、さらにさらに引き立ててくれていました。

スキーツアーコースをひたすら歩き、登り詰め、位ヶ原へ抜ける最後の登りへ差し掛かります。

風が出てきた。
強くは無いけれど、時折目の前でくるくると小さな小さな竜巻を起こしながら吹き抜けていきます。
その証拠に、前日滑ったはずの、この日私より先に登ったはずの、人が通った跡が無い。
キレイにリセットされた、真っ白で滑らかな斜面が目の前にありました。
今日も眺めはよく、遠くまで見渡すことが出来ました。
自然満喫 007

位ヶ原の森林限界より上に出る前に、樹の陰で身支度を整えます。
想像以上に風が強く、気温は高いはずなのに体感温度は低くなってきました。
「大丈夫かな…」不安が少しずつ湧いてきます。

森林限界から抜け出たら、正面から風がずっと吹きつけてきます。
雪が体にバチバチ当たって、痛い(泣)

遠くを見ると、青空と雪山、そして雪の平原。
とても穏やかに見えるのに…。

自然満喫 009
今日も雪の風紋が出来ていました。
平原に波打つ造形美です。
今日はこれから平原(位ヶ原)の先にある、右側の山の稜線を目指す予定です。

風はどこから生まれて来るのだろう。
この季節の強風は、積もった雪を巻き込んでは吹きおろし、目の前を妨げるはずなのに、今日は飛ばされる雪ももう無いらしく、どこまでも澄んでいました。
断続的に続く風に前から押されながらも、前へ進みます。
目の前の開けた視界に、「ひょっとしたらその先は風が無いんじゃないだろうか」と思わされてしまいます。
ここは風の通り道で、ここだけが強いんじゃないか…そんな錯覚が続きました。

自然満喫 016
風圧に耐えながら、一歩一歩。
寒い、痛い、しんどい…。
数日前の雨や風の強さの影響で、歩いている尾根はとても硬くなっていました。
この日は、スキーヤーとボーダーがおよそ10人登っていました。
目の前を登るスキーヤーの足取りも重たそうで、時々振り返りながら稜線を目指しているようでした。

周りを見ている限り、なんだか気持ち良さそうな斜面ではありません。
雨が降り流れる水によって出来る筋がいくつもついて、波打っているのが分かりました。
『こんなに風と戦って、苦労して登っても、気持ちのいいライディングは出来ない気がする』そんな結論に達し、稜線まで行くのは辞めることにしました。
そろりそろりと慎重に斜面を横切って、板を履き替えられそうな場所に移動します。
岐阜県と長野県の県境から数えて3番目のカーブ(3号カーブ)から滑り降りることにしました。
少しは滑りやすく、風も穏やかに見えたのです。

うまく風をよけて移動したつもりだったのですが、ここもまた、風の通り道。
色んな音を生み出しながら、風がどんどん吹き抜けて行きます。

自然満喫 019
ガードレールに寄りかかりながら、ザックを下ろし座ります。
座った場所はガリガリと音がするくらいに硬く、スノーボードが流されないよう注意していなければなりませんでした。
ガードレールを慎重にまたぎ、これまた慎重に板を履き、慎重に滑り始めます。
エッジで雪面を削りながらの下降です。
やっぱり、硬い!
転倒しないように、少し見えている岩やハイマツを引っ掛けないように滑りました。
かなりの悪条件が重なって、心配ばかりで、気持ちよく滑ったとは到底言えないものでした。

それでも苦労して登った場所はほんの数分で滑り降りてしまいます。
波打った雪原は板をバタつかせながらなんとかクリアし、スキーツアーコースに戻ってきました。

リセットされたバーンは、キレイなままでした。
この斜面は私のファーストトラックが刻めます(笑)
今度こそ、気持ちよく滑るんだ!

自然満喫 028
最上部の育った雪尻からピョンっと飛び出し、あとは浮遊感を楽しみながらターンをしていきます。
…1、…2、…3ターン、これもあっと言う間。
無我夢中で下りてしまいました。

自然満喫 036
スキーツアーコースの柔らかい雪面を捉えながら、振り返ったら目に映った光景。
あんなにキレイに山は見えているのに。
風があるとは思えない、穏やかにしか見えない景色がそこにはありました。

稜線まで登れなかったのは残念だけど、ひとりで歩いた山もまた、楽しいものでした。
天気が良くなったらまた山に登ろう。
そして、ステキな景色と真っ白なフカフカの雪に会いに行こうと思います。



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