上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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下の廊下を歩く その3

10月15日  2日目(午後編)


吊橋を渡りきったら、広場がありました。
そこでお昼をゆっくり食べることにしました。
お湯を沸かして、チャイとラスクとベトナム麺のフォー。
今日も多国籍料理です(苦笑)

足を広げてのんびりご飯。
川の流れで寒いかなと思っていたけれど、ポカポカ陽気がちょうどいい。
吊橋を見上げ、その向こうには黒四発電所からの送電線が見えました。
Last Holiday 240

ずっとのんびりしていたかったけれど、ここからまだ今日の宿泊地まで距離があるので、再び歩き始めます。

Last Holiday 243
アーチ状の小窓が続くスノーシェッド。
今は登山者だけが足繁く通る場所です。

Last Holiday 251
林道のような車が走れる道を少し下り気味に歩いていくと、目の前にダムが見えてきました。
仙人谷ダムです。
水面は日が当たってキラキラし、さっきまで歩いていた峡谷とは全く違う穏やかな景色が目の前に広がっていました。

ダムを横切り、途中で上から下を覗き込み、やはり写真をたくさん撮って(笑)
そして建物に書いてある指示に従って歩いていきます。

ダムの反対側まで来ると、『阿曾原・欅平こちら』と矢印が続いていました。
矢印の方向を見ると、そこには…ダムの管理所がありました。
Last Holiday 252

「こんにちは。お邪魔します」
心の中で挨拶しながら、そろっと扉を開け中に入ります。
ダムを動かすタービンのような大きなエンジンがある部屋の内部が扉越しに見えました。
薄暗い建物の中をまっすぐ歩いていきます。

Last Holiday 253
長くて細いトンネルが続いています。
まだダムの内部?もう外部??
なんだか訳が分からない気分になってきました。
独り言と足音がやたら響く気がします。

トンネルの途中に何か横切るものが見えました。
近づいてみると『電車に注意』の看板が。
え!?電車??
足元には線路が左右に走っています。
Last Holiday 255

こんなところに電車?
まだ理解出来ない思考回路のお陰で、しばらくそこに立ち止まって、右左…右。
まるで小学1年生が教わったばかりの横断歩道を渡ろうとしているかのように何度も確認していました。

そんな私の前にぬっと現れたスキンヘッドのおじさん。
ここの仕事に携わっている方なのでしょう。
私の「電車は今も走ってるんですか?」という素朴な質問に、丁寧に教えてくれました。
夏の間は1日4往復、関西電力の専用列車が走るんだそうです。

「電気が点いてないと怖いですよね」
「怖いなんてもんじゃないでしょう!」
そんな私のトンチンカンな質問にも、笑って答えてくれるおじさんでした。

そんな不思議な空間から鉄格子を開け外に出ると、再び大きな建物が建っていました。
関西電力の職員寮なのだそうです。
昼間は出勤時なので人がいないのか、ヒッソリとしています。
『クマに注意』なんて看板がある、川と山に挟まれた場所。
こんなところで生活し働いている人がいるんだと思うと、頭が下がります。

寮の敷地内のモミジを手にとって眺めた後、寮の裏手に回り、再び歩き始めます。
歩き始めて一番の急登でした。
一気に登って、しばらく歩くとまた下り。

ずっと谷間にいるので、さっき日が射したと思ったら、もう日陰を歩いています。
時計が無いと時間の感覚がまるで狂ったような錯覚になります。

Last Holiday 268
本日の宿泊地、阿曾原温泉小屋に着きました。
冬は全て取り壊してしまうため、プレハブ造りの簡素な小屋でした。

受付をしようと靴を脱いでいたら、「涸沢小屋の!!」と声を掛けられびっくり。
春に朝日小屋の記念山行に行った時、小屋でお手伝いをしていた女の子でした。
この小屋で働いているってそう言えば言ってたっけ。
その当時は『阿曾原温泉』と小屋の名前を聞いてもピンと来なくて、ちゃんと覚えていなかったのです。
小屋関係ってやはりどこかで繋がっているんだなと思った瞬間でした。

この小屋のいいところは、温泉に入れること。
1時間単位で男湯と女湯と分かれていますが、8時以降は混浴になります。

小屋からずっと下ること約10分。
真ん中にドンと浴槽があるだけの、森の中の露天風呂です。
標高は1000mを切っているので、周辺の紅葉はまだまだこれからといった感じで、葉は青々としていました。
Last Holiday 261

まずは明るいうちにひと風呂。
缶ビール持参で入浴です。
熱めのお湯でしたが、やはり歩いた後には最高の温泉。
すごく気持ちがよくて、時間いっぱい入っていました。
湯船の中は、情報交換の場です。
「今日はどちらから?」「明日は何時に出るの?」「山はよく行かれるの?」
話題は尽きず、ますますおしゃべりに花が咲いていく感じでした。
私の顔を見て、「あら、若いのに…」から始まって、「山スカートはどう思う?」「あなたも漫画の“岳”を読んで登り始めたの?」などなど数人に聞かれました。

私個人の考えですが、山スカートは、岩場やハシゴがあるような場所では前後の方に(下にスパッツを履いていて見えないと言っても)迷惑を掛けるような気がします。
それから、“岳”は全巻持っていますが、私の登山歴のほうがはるかに長いんですよね…(苦笑)

この日も私は、素泊まりでした。
後で聞いた話によると、この小屋の夕食のカレーライスは名物なんだそうで、「食べなかったの?もったいない!」と言われてしまいました。
ちょっと残念…。

夕食時に女性のお風呂の時間が再びやってきました。
ヘッドランプを持って、お風呂へ。
誰もいない、私専用の露天風呂。
真っ暗闇の中で入るのは少々怖い気もしたけれど、満天の星と湯煙に覆われ、とても貴重で休まる時間を過ごす事が出来ました。
またここでこうしてお湯に浸かりたいと思いました。

この日は少し混んでいて、食堂で布団を敷いてもらって寝ました。
運良く、1枚の布団をいただいて一安心でした。

温泉効果でぽかぽかに温まった体。
思い切り楽しんで、歩いて、そして緩んだ緊張感。
時々扉を明ける音で目が覚めそうになるけれど、ぐっすり眠りにつくことが出来ました。



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