上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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テントを担いで その1

いよいよ秋の大型連休が始まりましたね。
カレンダー通りにお休みの方は、どのような計画を立てていらっしゃるのでしょうか。
今回の大型連休が『シルバーウィーク』と呼ばれている事を、本当につい数日前に知りました(苦笑)


そんな私は連休前に休暇をもらいました。(また!?…と思った方もいるでしょう、きっと)

今回は、「山に行こう」と計画を立てていたのですが、予定が狂って、天気が狂って…出発のギリギリまでどこに行くか決まらず…いや、出発してからも計画通りに行かないまま歩いていました。

北海道の旭岳に初冠雪をもたらした前線の影響で、北アルプスにも寒気が流れ込んでいて稜線は雪かもしれないと、一度横尾まで下って涸沢から見て前に位置する蝶ヶ岳を目指すことにしました。

そして、今回のお宿はマイホーム。
そう、テントです。
3シーズン用のとっても風通しのいい我が家を背負って歩くのです。
最終目的地は、槍ヶ岳です。


 ●9月13日 1日目
朝ご飯を食べた後、大慌てで登山計画書を書き、7時過ぎに小屋を後にしました。

見上げた穂高の稜線は黒い雲が立ち込めて見えません。
稜線は雪、もしくは凍ってる?そんな話から、北穂へ上がってキレット越えを考えていた計画は一瞬にして流れてしまいました。

今年新調した大きなザックには、テントとマットと着替えと食料などなどが詰め込まれパンパンです。

まずは、涸沢から一気に横尾まで下ります。
休暇で下りるみんなと別れて、横尾から蝶ヶ岳へ向かいます。

蝶ヶ岳には徳沢からも登れますが、私はいつも縁あって横尾から登ります。
横尾から槍見台を過ぎ、急登が続きます。
荷物が多いので、無理せず一歩一歩。
そんなことを言い聞かせながら登ったら、覚悟していたよりすんなり登れるのです。

天気は回復すると聞いていたのに、ずっと風が残っていました。
頭の上では樹がザワザワと揺れ音を出し、道の横ではシナノザサがカサカサと頭を揺らしています。
時々風が強くなっては、森の大合唱が始まります。

テントで縦走 010
どんどん高度を上げていくと、木漏れ日と空の色が多くなってきます。
「森林限界はココ!」と分かるくらいフッと景色が変わるので、しんどい登りではあるけれどこの登山道は結構気に入っています。

テントで縦走 011
ハイマツが目の前に広がって稜線と真っ青な空が見えてきました。
ここは森林限界。
一歩ずつ登っていき、背後にある景色に期待が高まります。
今日はどんな姿をしているのだろう…振り返るまでわくわくします。

テントで縦走 013
そして、振り返ったら、穂高や槍が目に飛び込んできました。
残念ながら、稜線は雲に覆われたままでしたが、ずっと見渡せる展望にはいつ来ても圧倒されます。

テントで縦走 015
このまま蝶槍から常念岳まで行く予定だったのですが、今日は蝶で泊まることにしました。
なだらかな稜線を歩きます。
樹林帯ではあれほど強かった風は穏やかになり、優しく頬をなでていきます。
草紅葉(草黄葉)が始まってカラフルな絨毯が続いているようでした。

蝶ヶ岳ヒュッテでテント泊の受付を済ませ、我が家を建てます。
久しぶりのテント。
快適に過ごせるのか不安でした。
けれど、陽に当たったテントの中は暖かいオレンジ色の光に満たされ、ポカポカ気持ちのいいお昼寝をすることが出来ました。

テントで縦走 028
時々テントから顔を出しては外の様子をうかがったり、ヒュッテや山頂周辺をうろうろしていました。
あれだけ気持ちが良かったテントの中も、日が傾き霧が発生すると一気に寒さがやってきます。

シュラフにくるまっては、本を読んだりコーヒーを飲んだりしました。
再び、テントから顔を出すと、隣にテントを張っていらっしゃった方が声を掛けてくださいました。
「こっちにおいで!」

なんだろう??と、松本の街並みが見える方へ歩いていくと…。
初めての!ブロッケン現象が目の前にありました。
テントで縦走 034

眼下の山から湧き出た霧に、西に傾いた太陽が当たってこの現象が起こったようです。
虹に似た光の輪が出来ることから、『光輪』(グローリー)とも言うそうです。
雲の中に映る後光を射したような私の影。
手を振ると、あっちでも手を振って…なんだか不思議です。

日が沈む時間が迫ってくると、雲に隠れていた稜線はきれいに晴れ渡りました。
夕日と稜線を見ようとヒュッテから外に人がたくさん出てきていました。
こんなに居たんだ…と予想外の人の多さにびっくりしました。
テントで縦走 043

太陽は稜線の向こうに沈んでいきました。
稜線に近い空はうっすら優しいオレンジ色になっていました。
テントで縦走 046

しばらく稜線のシルエットをぼんやり眺めていました。
奥穂の稜線近くのオレンジ色の空を、小さな黒い影が動いているのに気が付きました。

2日前に起こった防災ヘリ墜落の現場付近の上空を飛ぶヘリでした。
現場検証かマスコミのヘリのようで、3機ほどが旋回しているようでした。
このような悲しい事故が二度と起こらないように原因が少しでも解明されればと願いながら、穂高を暗くなるまで眺めていました。



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