上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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山小屋日記 1

休暇中に自分のPCを歩荷しました。
なので一昨日から画像入りのブログを更新出来るようになりました。

デジカメのSDカードに入山から撮り貯めていた画像の数は、なんと!700枚越え!!
その枚数の多さに自分でもびっくりしました。
(PCも処理しきれず、かなり苦しそうでした)
画像を全て見るのにずいぶんと時間を費やしましたが、数日前のことがずっと昔のことのように思えたり、先月のことがつい昨日のことのように思えたり…笑ったりしんみりしたりしてしまいました。

そんな画像を厳選して、入山からの小屋開けの様子や穂高の景色の変わり様を簡単な日記にして綴ってみます。



 ●4月17日●
いよいよ入山の日がやってきました!
けれど外は冷たい雨がかなり強く降っています。
「どうせなら、青空の下、入山したい」とすでにやる気が急降下していました(これからなのにゴメンナサイ)

天気予報は回復するからと、入山の時を待ちます。

入山日1
みんなの荷物や食材を荷揚げする準備を、小雨の降る中、涸沢ヒュッテさんと合同で行いました。
ダンボールを下に置いてベースを作って…さすがプロ!とってもキレイにしかもあっと言う間にまとまりました。

入山日2
ここ北アルプスでは大活躍のラマがこんなふうに荷物を吊り上げて運ぶのです。

みんなの晴れて欲しいという願いが叶いました。
とてもきれいな青空が広がって、気持ちのいい入山となりました。

これからどんな楽しみが待っているのでしょう。
時にしんどいこともあるだろうな。
みんなとうまくやっていけるかな…そんな不安が頭いっぱいによぎっていましたが、青い空と真っ白い穂高を見た瞬間に、「来て良かった」とただそれだけを思っていました。
景色が眩しくて涙が止まりませんでした。

前日から入山していた先発隊とも合流し、仲間と穂高と涸沢に「今日からよろしく!」そんな気持ちで入山初日を終えることが出来ました。



 ●4月18日●
白い穂高
今朝は気持ちのいい青空が広がりました。
雪はキラキラと眩しく、この景色を今は小屋番だけが独占出来るのです。

除雪作業1
朝から男衆は総出で除雪をします。
まずは屋根の上から…。
玄関口に小さく出入り出来るよう穴があるだけで、その周辺や小屋の上には雪がどっさり乗っています。
体を乗り出して除雪の様子を写真に収めてみました。
男衆が外で作業をしている間、私たち女衆はまだ光の入らない厨房で食事の準備に追われます。
メニューのレパートリーが無さ過ぎて、毎回献立に頭を痛めました。

フォトフレーム
そして玄関からの眺めはこんな感じです。
雪の重みに負けないように覆われた木枠(バリ)がフォトフレームのようです。
北尾根の六峰が険しく、そして凛々しくそびえています。

雪もっさり
ちょっと時間が出来たので、テント場まで散歩に行ってみました。
振り返ってみると、屋根と3階、テラスの一部が顔を出しています。
PCからアクセスされている方は気付くかもしれませんが、テラスのちょっと上に穴があります。
そこが玄関口です。
ついでに、小屋番のひとりが座ってます(笑)

除去作業
この日の夕方は小屋上の石落しと枝切りをしました。
小屋は岩に守られるように建てられています。
雪崩から小屋を守ってくれるこの岩も、時には上から石や枝が落ちてくることがあるそうです。
そういった事故を未然に防ぐために、まだ雪がたくさんあるこの時期に岩肌を掃除するのだそうです。



 ●4月19日●
今日も気持ちの良い快晴です。
屋根の上でみんなで午後のお茶をしました。
穂高をバックに、お茶を飲む。
最高に贅沢です。
屋根茶

合羽を着ている男衆が目に付きますが、寒くて着ているわけではないのです。
本当は脱いで作業をしたいくらいに皆汗をかいています。
…が、半袖で作業をすると、あっと言う間に日焼けによるかなりひどい炎症を起こしてしまうのです。
標高が高いとそれだけ太陽に近く、紫外線を多く浴びます。
しかも雪の上では、真夏の海の数倍の紫外線の威力があるのだそうです。
事実、男衆の日焼けはピークになり、肌はボロボロ、痛々しい姿が夕方には出来上がっていました。

さわやか?
ちょっぴりまったりモード中。
もっさんの上に青ちゃん、さらに谷くんが乗っかっていました。
この重みが気持ちいいのだとか。
しばらく3人が重なってゴロンと横になっていました。
それにしても日焼けした顔が…赤い。



 ●4月20日●
体を思い切り動かしたくてウズウズしています。
なので、少しでも時間が出来ると、テント場までの散歩が欠かせません。

小屋が見えた
小屋もこんなに姿が出てきました。
2日前と比べると、全然違うのがよく分かります。
2階もすっかり顔を出しています。

散歩から帰ってきたら、屋根の氷割りをしていました。
雪が融けて固まって…と繰り返され、トタン屋根の上には何十cmにもなる分厚い氷が出来ているのです。
それをノコで削ったり、ハンマーで叩いたりしながら崩していきます。

除雪作業2
屋根の特徴を生かして、雪や氷を滑らせます。

除雪作業3
それを下でキャッチ!

除雪作業4
その塊を斜面から落とす!!
この息の合った作業をするために、掛け声にも力が入ります。
合図なのか雄たけびなのかよく分からない、けれどとても楽しそうな声が涸沢カール内に響き、みんなのテンションを高めていました。

脱モグラ
この日、1階にある厨房にも外の光が差し込みました。
これで女衆のモグラ化は解消されました。
夕飯のハンバーグを作る涼ちゃんの後ろで、雪戸を外しています。
光が入ってくるのが嬉しくて、思わず作業を中断しての1枚です。



 ●4月21日●
今朝はミゾレから雨になり、肌寒い1日となりました。
昨日までの除雪作業がかなり進んだこともあって、今日はゆっくり室内で出来ることをしようということになりました。

男飯1
これまで毎回頭を悩ませていた、食事作りも今日は男性陣にお任せし、ほとんど作ってもらいました。

男飯2
お昼は照り焼き丼、夕食もカレーやヒジキの煮物、葱ぬたなどが食卓に並びます。
男の手料理をガッツリいただきました。
ご飯を作ってもらって食べられるということがどれだけ幸せなことなのか、痛感した1日でした。
本当に美味しかったです。
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。



さてさて、長い日記を最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございます。
“山小屋日記 2”に続きますよ~♪
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小屋番1年生 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

小屋開けの様子がよく分かります。
貴重なレポートありがとうございます。
part2楽しみにしています。
2009-05-14 Thu 21:23 | URL | 都会っ子 #-[ 編集]
☆都会っ子さん

コメントありがとうございます。
各小屋によって、小屋明けの様子や営業方法はかなり異なるとは思いますが、涸沢小屋ではこんな風に毎日が過ぎていきます。
また近々掲載していきますのでよろしくお願いします。
2009-05-15 Fri 20:34 | URL | うみ #-[ 編集]

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