上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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トビラ

トビラを開けて、山の頂へ向かう。
そこには、想像もしないような景色が待っていた。


トビラ…、『どこでもドア』ってこと?って思った方、いるかもしれませんね。
正直、『どこでもドア』があったらどんなに便利だろう…と思うことがあります。
子どもの頃より、大人になってから欲しい!!と切実に願うことがあるのも事実です(苦笑)
ただ、山登りに関しては、どんなにしんどくても『どこでもドア』があったら感動は半減するのではないかなと、いつも思うのですが。

先日三本杭に行って、大満足だったと昨日のブログに書きました。
大満足だった…その反面、考えさせられることもありました。
それが冒頭の「トビラを開ける」ということなのです。


熊のコルに出てから稜線を歩くと、高知県側に網が張ってあるのが目に付きました。
鳥の捕獲?国立公園内なのに?それとも鳥の調査??
軽く考えながら通り過ぎていきました。
そうして、急登をガサガサと落ち葉を踏みしめながら歩いた先に…ピカピカ光るトビラが見えてきたのです。

トビラの横にはさっき見たのと同じ網が張り巡らされています。
道、間違えたかな?一瞬、なんのことだか分からないまま、立ち止まってしまいました。
そうして、恐る恐るトビラのそばまで近寄ってみると、看板が。
網は、鹿の進入防止策のようです。
三本杭 025

ステンレス製のトビラに手をかけ、カチャンと開けて中に入ってみました。
三本杭の少し下の分岐点(三本のたるみと呼ばれる場所)は、網の中にありました。
ぐるっと見渡して、小さな小さな植え木のような木が点在し、後は土が見えています。
草…らしいものはあまり無く、背丈の低い緑色のものはコケ類しか見当たりませんでした。
そして、三本杭に続く道へ、再び反対側のトビラを開くのです。

三本杭 029
三本杭は小高い丘のような場所にありました。
今の仕事に着く前、まだ地元で働いていた時に、一度登ったことがあったのです。
その時にはササが茂って、ササの間の小道を気持ちよく歩いた記憶がありました。
山頂付近で一緒に登った人達とお昼を食べた時も、座ったらササに隠れていました。
それが今では、荒れたグラウンドのような、そんな広場が目の前に広がっているのです。

ササが枯れ始め弱っていたのと、鹿が増え食べつくされたのが重なって、現状のようになってしまったのです。
歩いた足跡が残るほど柔らかい土は、雨が降るたびに流されていってしまう。
土が流れてしまったら、植物はなかなか新しい芽を定着させられない…。
とても深刻な状態です。
三本杭 032

小さなササの株がいくつか見られました。
そのササが数年後、大きく育ってくれたらいいのになと願わないではいられませんでした。


トビラを開けて、帰路に着きます。
そうして、もう一方の山へ続くトビラをまたカチャンと開けるのです。

ただ登山道には、シカの落し物(う○ち)は全く見られませんでした。
どこに住んでいるんだろう??
そう疑問に思いながら、下ってきました。

そして、戻ってきた渓谷沿いの元キャンプ場エリア。
日差しを浴びたカエデがキラキラ光っていました。
思わずカメラを向けて、グングン踏み入っていきます。
写真を撮り終え、フッと周りを見渡したら…緑の芝生が!?
芝生の上はシカの落し物だらけ!それこそ、足の踏み場もないほどです。
その中に、私は…たたずんでいたのです。
足の踏み場は無いけれど、そこから出るしかありません。
抜き足差し足でソロソロその場を離れながら、一瞬、宮島や奈良のようになったら?なんて優雅なことを考えたけれど、これは生態系が崩れている証拠を今目の前にしているのかもしれません。

三本杭 040
山にはたくさんの営みがあって、生命力の強さも感じます。
すごいなぁと思うことがたくさんあります。

ここに来ない人には気付かない、山ひとつなんてどうでもいいよ…そんなレベルかもしれません。
けれど、この小さい山を守れなくなってしまったら?そう考えると、苦しいです。
怖いです。

こんな季節外れに、ふっと思い立って歩く私のような人がいても、山は受け入れてくれます。
そして、歩きやすいように登山道を整えてくれる地元有志の方の努力があって、安全で楽しい山歩きになるのです。
そんな素敵な山に何か出来ることはないのかな…そう思いながらの帰り道になりました。
自分に出来る小さいことから。
そう思った時の原動力を維持していかなければなりません。
三本杭 043
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