上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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初冠雪

10月27日、穂高連峰の初冠雪を見ることが出来ました。
ようやく北アルプスに冬がやってきました。

Oct. 2010 098
上高地でも薄っすらと雪が積もり、シナノザサの葉は砂糖を振り掛けたようになっていました。
初雪はあまりにも儚く、日が射すとすぐに消えてしまいました。

Oct. 2010 102
カラマツの黄葉真っ只中の穂高の冠雪です。
例年よりも3週間ほど遅いです。
薄っすらと山肌についた程度だったので、根雪にはならず数日で融けてしまいました。

実はこの日、シーズン最後の山歩きをしようと計画していました。
しかし雪とその後の雨に阻まれ登れませんでした。
立山方面に行こうと思っていたのですが、日本海側から見る立山連峰は真っ白!
穂高の白さと比べものにならない程の積雪があることは一目瞭然でした。
同じ北アルプスと言っても、北部と南部、立山と穂高と白馬は全然違うことを改めて思い知らされました。

Oct. 2010 108
このまま帰るのは悔しいので、温泉に浸かって帰ってきました。
朝日岳の富山県側登山口にあたる、小川温泉です。
冷たい雨がしとしと降る中、半分洞窟のようになった露天風呂をゆっくり堪能しました。

Oct. 2010 110
なかなかいい雰囲気で、とても静かです。
洞窟に入ってしまえば、雨は全く気になりません。

Oct. 2010 109
カエル君が湯船のそばにいました。
親ガエルの上に子ガエル。
子ガエルの上に…アリンコ!
いつまでも入っていたい温泉でした。
山歩きは次の機会に…。



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ぴぐもんの気持ち

2010y11m09d_153408874.jpg
ぼくは、ウルトラマンに出てくる怪獣ぴぐもんだぁ!
つんと立った耳と、もこもこの毛がかわいいでしょ。

……え!?違う?
すぐにばれちゃうから本当のことを言うけれど、ヒメネズミっていうネズミの仲間なんだよ。
下界で見られる普通のネズミよりミニサイズだから、『ヒメ』って言われるみたい。
2010y11m10d_061724956.jpg

少しずつ寒くなってきたから、暖かい建物の中にこそっとお邪魔したんだ。
そうしたら、机の上に大好きなおやつが置いてあったんだ。
お腹が空いてたし、思わず近づいたら…気が付けば大きな箱の中だった。
後で分かったんだけど、人間が『トラップ』って言うのを仕掛けていたらしい。

あーん、ここから出してよぉ!!
カメラを近づけたり、枝を持ってきたり、人間はぼくをかまってくるけれど、ぼくはここから出たいんだ。
だから近づいたものには飛びつくんだよ。
早く、出してよぉ~!

すねちゃうぞ…って言うより、ちょっと疲れたからぼくに構わず、そっとしておいて。
ぼく眠たいんだ…zzz。
Oct. 2010 037



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○○の秋 2

夜が本当に長くなりました。
夕飯の準備をしていてふと外を見ると、真っ暗になっていることがよくあります。

そんな秋の夜長に、音楽観賞をする機会がありました。

Oct. 2010 077
スラッキー・ギター奏者、MAYUKOさんです。
残念ながら顔が映っていませんが、きれいな方でした。

スラッキー・ギターとは、通常のギターで使われるキーを緩めた(スラックした)もの。
ハワイアンミュージックを得意とする楽器です。
とても優しく心地よい音楽が、演奏会場になったアルペンホテルのホールに広がります。

ギター1本から多彩な音色が湧き出てくるようで、聴いていてうっとりしてしまいます。
とてもリラックスすることが出来ました。

オリジナル曲からみんなが知っている定番曲まで、9曲をじっくりと聴きました。
ハワイに行きたくなりました(笑)
久しぶりにウクレレを演奏したくなりました。
とても有意義な時間でした。

音楽の秋、芸術の秋ですね。



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色づく涸沢 4

3連休の翌日には帰るつもりだったのですが、いい天気が続き宿泊予約が増加していたため、もう1日滞在し引き続きお手伝いをすることになりました。
この日も穏やかな秋晴れに恵まれ、日中は程よい陽気に包まれていました。
外でのんびりしても、寒くならないのが嬉しい。

秋満載!in Karasawa 078
昨日に比べてまた紅葉が減っています。
また秋が終わりに近づいていくのが分かりました。
涸沢小屋の左側に横に丸く広がっている樹林帯は、中心部のダケカンバが落ちて茶色が目立つようになりました。
奥穂へと続く登山道がその樹林帯にあるのですが、葉が落ちて人の行き来が遠目からでも分かるようになりました。
上部のハイマツは濃い緑のままで、左下の黄色が真っ盛り。
そして、昨日までびっしりと張られていたテント場は閑散として見えます。

この日の休憩時間は、ヒュッテから少し上がったパノラマコースを歩いてきました。
おわんの中は、写真や動画の撮影する人でいっぱいです。
それでも連休の混雑がなくなり、時間がほんの少しのんびり流れている気がしました。

2010 Oct. by Kiss 083
日当たりのいい場所で、真っ黄色に色を変えていたのはナナカマド。
実と茎が真っ赤なのに、葉は少しオレンジ色をした濃い黄色でした。
赤くならなかったのは今年の夏が暑かったから?
それでも、見事な黄葉です。

2010 Oct. by Kiss 085
ダケカンバの黄色がきれいに出ています。
太陽に当たってキラキラでした。
この黄色を撮ろうと、カメラマンが大きな岩の上で三脚を立てて写真撮影していました。

2010 Oct. by Kiss 086
今年は穂高の稜線を歩く機会がありませんでした。
下から見上げる涸沢槍は、つんとしていて凛々しい。
それをさらに盛り上げてくれるのが、四季折々の色づきです。

2010 Oct. by Kiss 097
前シーズンに、生活し働いた涸沢小屋。
岩と一体化しているようにも、守られているようにも見えます。
お気に入りの1枚が撮れました。
今回、涸沢に滞在している間に、時間が無く小屋へ挨拶に行くことが出来ませんでした。
今シーズンもみんな仲良く一生懸命に働いたことと思います。

2010 Oct. by Kiss 098
ちっちゃなコラボレーション。
幼木のナナカマドとダケカンバです。
大きく育って、もっともっと人を魅了してくれるといいな。

この日のヒュッテは、団体の登山客と個人で登って来られた方と合わせて300人を超す夕食を提供しました。
連休が終わっても賑わっていました。


いよいよ、下山する日になってしまいました。
ハードな毎日でしたが、ぎっしりと充実した日々でした。

秋満載!in Karasawa 082
モルゲンロートが出ました。
一昨日の朝焼けとはまた違った色合いです。
今日もまた1日が始まります。

朝日がモルゲンロートを創りだし1時間が過ぎても、おわんの中には日が射してきません。
秋は日が短いけれど、ヒュッテに日が当たるのはもっともっと短いのです。

2010 Oct. by Kiss 105
ようやく、小屋に日が当たろうとしています。
北尾根のシルエットがくっきりと分かります。
また落葉が進み、景色が変わりました。

朝食が片付いて自分の荷物をまとめ、いよいよお別れの時です。
私の他にも、連休中に手伝いに来ていた3人が一緒に下ることになっていました。
社長に挨拶をし、みんなにも挨拶をします。
ちょうど掃除が始まった頃でしたが、みんな出てきて見送ってくれました。

「またね。もう少し下山まで頑張って」と言いながら、女の子たちとはハグをしました。
今年はもう涸沢に再び登る機会は無いかもしれないけれど、「さようなら」という感じではなかったから。
きっとまた、みんなにも会える気がしたから。

秋満載!in Karasawa 092
名残惜しく時々振り返りながらも、一気に下っていきます。
東側からの射光がちょうどダケカンバに当たってきれいでした。

今年は猛暑と少雨の影響が、どれだけ色づきに影響が出るのだろうかとずっと心配していました。
山によってはいい色にならなかった場所があったようですが、暑さのお陰で濃い色が出て美しい景色を作り出した場所も多かったようです。

秋満載!in Karasawa 104
本谷橋を過ぎ、横尾へ向かう途中で見える屏風岩。
今まで見たこと無いくらい、上から下まで赤くなっていました。

涸沢はこれから、晩秋になり冬になります。
秋は一気に下ってきそうです。
上高地での気が付けば1ヶ月を切っていました。
秋と同じく、急ぎ足で過ぎていきそうな毎日をしっかり送って行きたいと思います。



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色づく涸沢 3

連休最終日(10月11日)は、早番でした。
この日の朝食開始時間が4時半だったので、早番にあたる小屋番たちは2時半には働き始めます。
まだまだ静かな夜の闇に包まれている頃、そっと起き出して厨房へ向かいます。

これだけたくさんの人がいれば、いつでもトイレへ向かう人がいて、誰かしらが外にいます。
混みあって窮屈な客室よりも廊下でと、持参のシュラフを広げて寝ている人がいました。

朝食の盛り付けが終わってほんの少し時間が出来たので、食堂からテラスに出てみました。
朝露で滑って転ばないように足元に気をつけて木製デッキを歩きます。
そしてまだ暗い空を見上げます。
空いっぱいに瞬く星、星、星。
目が慣れてくるにつれ、ますます増えて見える星。
こんなにきれいな星空は、本当に久しぶりでした。
今日はいい天気になりそうです。

朝食がある程度片付いた、5時50分頃。
「モルゲンロートが出てるぞ」のひと声で、厨房内は蜂の巣がつついたような騒ぎになりました。
カメラをつかんで、みんな食堂から外に飛び出します。

秋満載!in Karasawa 062
朝もやに浮かび上がった、ピンク色をした山肌。
幻想的なモルゲンロート(朝焼け)でした。
みんなで大歓声です。
忙しい中のこういったひと時があるからこそ、みんな頑張って働いているのかなと思います。

2010 Oct. by Kiss 054
ガスが抜けていくと、はっきりとした景色が見えてきました。
紅葉の赤に、朝焼けの赤。
ほんの数分の見事なショーでした。
山から視線を近くに戻すと、外で朝焼けを見ている人の数と、テントの数の多さに改めて驚きます。

掃除が終わって、仕込みなどがひと段落すると、お茶の時間になります。
ほっとひと息しながら、マグカップを片手にテラスに出て紅葉を眺めることが出来るのがとても嬉しいです。

秋満載!in Karasawa 069
テラスでは三脚を立てて山岳カメラマンの近藤辰郎さん(コンタツさん)が撮影中でした。
笑顔がステキでとても気さくな方です。
その横から同じ方向へカメラを向けて撮ってみました。
東側から日が射して、涸沢の斜面を照らします。
遠くには、東天井岳や横通岳がくっきりと見えました。

この日も1時間ほど、お昼ご飯の後に休憩をもらいました。
カメラを持って、出かけた先はパノラマコース。
行けるところまで行ってみようと、大急ぎで歩いてきました。

2010 Oct. by Kiss 056
今年はやっぱり、黄色の樹々がいい仕事をしています。
少し歩いて振り返れば、黄色を基調としたカラフルな涸沢のおわん全体が見渡せました。
ヒュッテと小屋も、とても調和してそこに建っているように見えます。

斜面をトラバースするように付けられたパノラマコース。
片斜面の狭い道なので、足を滑らせないように気をつけて歩かなければなりません。

2010 Oct. by Kiss 062
そんな斜面で、いっぱいに枝を広げた樹は黄色や赤に色づいて、太陽を浴びてキラキラ輝いていました。
ナナカマドは、真っ赤に紅葉するイメージがあります。
けれどこんな優しいオレンジ色の紅葉もまたきれい。
ほっこり、あったかカラーです。

2010 Oct. by Kiss 066
槍ヶ岳が見えてきました。
きりっとそびえ立つ、槍ヶ岳。
横尾右俣もすっかり秋模様です。

2010 Oct. by Kiss 067
昨日までの強風と冷え込みで、斜面を彩っていたダケカンバはすっかり落葉しています。
黄色がとても美しかった景色はそろそろ終わり。
ずいぶんと茶色い部分が目立つようになりました。

2010 Oct. by Kiss 068
けれどダケカンバの森は、落葉した後に樹木の白さが際立って見えます。
これもまたきれいな景色を作っていました。
枝の繊細さがとてもいい感じ。

結局この日は、なんとか屏風のコル手前の稜線まで行くことが出来ました。
時間がなく、コルから見た涸沢の壮大な眺めを写真に撮ってとんぼ返りでした。

2010 Oct. by Kiss 071
北穂と薄っすら雲が掛かった奥穂から、涸沢まで全部を見渡すことが出来ました。
短くなった日を浴びて、とても眩しく見えました。

程よく汗をかきながら帰り、そのまま仕事に入りました。
いい運動になりました(笑)

この日も、天気が良かったおかげで、たくさんの人が涸沢に足を運んでくださいました。
夕飯の準備は盛り付け大会、片付けは食器洗い大会状態でした。
お疲れ様でした。



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色づく涸沢 2

連休2日目、10月10日です。
この日の天気予報もあまり良くなく、衛星放送のテレビ画像では傘マークがずらっと並んでいました。
天気予報を見て、急いで下っていく方も多くいらっしゃったようです。

秋満載!in Karasawa 052
朝食を終え掃除が終わる頃、外に出てみると青空が見え隠れしていました。
少し前まで『体育の日』だった10月10日は、これまで天気が崩れることがあまりないと聞いたことがあります。
確かに、この日に何かイベントがあっても雨に降られた記憶がありません。
今年もそんな『ハレの日』になりました。
天気予報を覆す、驚異の回復です。

3連休の前半2日が悪天候の予報のせいで、かなりのキャンセルが出ていました。
このタイミングに紅葉を見なければ、来週末には見頃は終わりすっかり散っているはず。
天気が回復となると…、どうしても見に来たいと思う人もいるでしょう。
そんなこんなで、全く客足の予想がつかない、連休の中日でした。

2010 Oct. by Kiss 029
短い休憩時間をもらったので、この日はテント場から下へ散歩に行きました。
黄色やオレンジのテントが多く、景色と一体化したみたい。
涸沢のおわんの真ん中でテントを張って、紅葉をひたすら愛でる…ものすごく贅沢な時間の過ごし方です。

2010 Oct. by Kiss 033
テント場周辺のナナカマドは、とても若くてイキがよく、真っ赤に色づいていました。
実も葉っぱも茎も、見事な赤色。
ものすごく燃えています。

2010 Oct. by Kiss 036
少し全体を見渡すと色んな赤が混じってきれいでした。
私がテントを担いで登ったら、この横に張りたいと思います。
けれど近すぎて、落ち着かないかな…(笑)

2010 Oct. by Kiss 040
屏風の耳に続く、パノラマコースはダケカンバの黄色がとてもきれいでした。
今年は黄色い樹木の色づきが本当によく出ています。
ナナカマドの赤と、ダケカンバの黄色。
見事な色のコラボレーションです。

2010 Oct. by Kiss 042
ヒュッテと小屋の分岐点近くが、紅葉の最高潮になっていました。
この色と景色に誘われて、思わずそっちの道を選んでしまいそうです。
とてもきれいで、思わず足が止まる場所です。

2010 Oct. by Kiss 047
登山道は登ってきている人、写真を撮る人で大賑わい。
そんな登山道横を、ナナカマドがアーチを作ってお出迎えです。
どの辺りの色づきがいいとか、あそこがそろそろいい感じとか、もう散っちゃったとか…同じ景色を眺めていても、この一瞬一瞬の間に姿を変えていきます。

秋満載!in Karasawa 058
今年もテント村が出現しました。
15時過ぎの時点でこの賑やかさです。
まだまだ受付がごった返していたので、この後さらにテント村は拡大していったようです。
ヒュッテや小屋のテラスで飲んでいてテントに帰ってきたら、自分のテントがどこにあるのか分からなくなったという話しを聞いたことがありますが、これだけすごいとそんなハプニングも起こりそうです。

休憩が終わって、夕飯の準備が始まりました。
ひたすら盛って盛って、盛って!!の繰り返し。
食器の数が足らないので、食べ終わった人の食器を洗ってまた盛り付けるという、片付けと同時進行が、お客さんが食堂で食べている間に行われています。
刻々と変化していく食事数と食器洗いとの戦い。
けれど、ナチュラルハイな状態でみんなで片付けていく勢いは、とても気持ちがいいです。
しんどいけれど、楽しい。
そんな時間を過ごさせてもらいました。

今年は涸沢ヒュッテでお手伝いをしています。
食事は、小屋は時間で区切って全入れ替えの回戦制、ヒュッテは空いた席からどんどん座ってもらって回転させます。
山小屋ごとに出し方が違うので、色々と勉強になります。

この日もたくさんの人が涸沢にやってきました。
紅葉を見て「(紅葉のピークには)少し早かったかしら」とおっしゃっていたお客さんがいたそうです。
しかし、独自の判断ですが、今年の紅葉のピークはこの日だった気がします。
これからさらに色づく樹もありますが、風が強かったので早く色づいていた部分はこの日に随分散ってしまいました。

無事に連休も折り返しです。
さてもう少し、頑張ってお手伝いしていきたいと思います。



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色づく涸沢 1

10月の3連休、多くの人が紅葉を見ようと涸沢を訪れます。
そんな涸沢へ行ってきました。
紅葉を見るのが最大の楽しみではありますが、一番の目的はお手伝いです。


3連休の初日はあいにくの雨となりました。
雨が止む期待は出来ず、朝からずっとしっかり降り続いていました。
本職の方の仕事を慌しく終え、午後から休暇をもらって涸沢に向かいます。

秋満載!in Karasawa 002
横尾に着いて、まず目に飛び込んできたのが横尾大橋のそばにある、1本のカツラの樹でした。
下からキレイに色づいて…なぜか上のほうだけ、もさっと緑色。
ちょっと茶色の部分もありましたが、思ったよりずっと濃い黄色に変わっていました。
天気が良ければカツラの下で休憩している人の姿が見られるのですが、この日は誰も座っていませんでした。

秋満載!in Karasawa 003
カツラ独特の甘い香りがするかなとそばまで行ってみたのですが、匂いませんでした。
もう少しこのままで人々の目を楽しませてくれそうです。

横尾山荘の軒下には、合羽を着た人たちがたくさんいました。
これから上を目指すのでしょう。
トイレに行ったり、行動食を口にする人々の姿が見られました。

少しでも早く涸沢に行きたかったので、慌しく写真を撮るとすぐに歩き始めました。
橋を渡ってぐんぐん歩きます。
下ってくる人もいくらかはいますが、やはり涸沢へ向かう人が圧倒的に多いです。

秋満載!in Karasawa 008
屏風岩の裾の方はガスに巻かれ、幻想的な雰囲気に包まれていました。
黄色く色づいたダケカンバと、まだまだ濃い緑色をしたカラマツのコントラストが冴えていました。

カメラは濡らしたくないけれど、カメラに収めたい景色がある。
合羽のポケットに入れておいたカメラを取り出し、濡れないように素早くとろうとすると、ピントが合わなかったりレンズが曇っていたり…。
ものすごくドタバタしていました(苦笑)

秋満載!in Karasawa 016
本谷橋に到着です。
雨の中、みんなが足を止め休憩していました。
やはり連休の混雑振りはすごいんだなぁと、改めて思いました。

ノンストップで仮設橋を渡りショートカットし、登ります。
本谷橋からすぐ上の、登山道はカツラやダケカンバが色づいて、黄色いトンネルになっていました。
とてもきれいだったのですが、雨なのでみんなうつむきがちに歩いています。
この景色を満喫しないなんてもったいない…。
晴れていたらもっときれいだったのに、こればかりは仕方ないです。
それでも、ほんわか明るいムードがありました。

ここから先は登りが今までより急になり道も狭くなるので、全体的にペースが落ち混雑してきます。
「すみません、先に行かせてください」と絶えず声を掛けながら、追い抜いていきます。
一体どこからどこまでがひとつのパーティか分からないくらい長い列が出来ると、本当に足踏み状態です。
こんなに渋滞することすら初めてなので、かなり戸惑いました。
みんなこんな中を登っていくのですね。
秋満載!in Karasawa 022

黄色や赤に染まってきた木立の中を歩く人たちも、合羽を着ているためにとてもカラフルに染まっていました。
時々ザックカバーや合羽のフードに落ち葉を付けて歩いている人を見かけます。
秋が一緒に歩いている気がして、ほっこり笑いが出てきます。

秋満載!in Karasawa 043
ヒュッテと小屋の分岐辺りが、ナナカマド紅葉の最前線でした。
しっとりとした赤いっぱいのナナカマドトンネルが私たちを出迎えてくれます。
疲れた顔にも、笑顔がこぼれます。
「来てよかったね」「きれいね」そんな会話を聞くたびに、私も来てよかったと嬉しくなります。

秋満載!in Karasawa 047
雨粒いっぱいのナナカマド。
優しい色をしています。
もう少し時間をかけて赤色に染まっていきそうです。

前回、9月末に来た時から10日くらいぶりの涸沢。
こんなにも色が染まっているとは思っていませんでした。
自然の力って本当にすごいと思います。

きれいなきれいな紅葉と黄葉が、パレットのように山いっぱいに広がっていました。



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○○の秋 1

今の季節、窓を開けて掃除をしていると、そよ風に乗って甘い香りが漂ってきます。
色づいたカツラが落葉し、その葉が放つ匂いです。

昔、駄菓子でよく売られていたという『カルメ焼き』の匂い。
ちょっとキャラメルっぽい、砂糖を焦がした匂いと言えば分かりやすいでしょうか。

時間に押され「ムキーッ」と焦って仕事をしていても、この香りが部屋にふわっと入ってくるととても癒されます。
心に余裕が生まれます。

そんな癒しの香りですが、さすがに空腹は満たされず、お菓子作りの誘惑(起爆剤?)にもなってきます。

秋満載!in Karasawa 107
夏にはシャービック作りに活躍してくれたシリコン製のブタ型で、抹茶マドレーヌを作りました。
小さいので型にタネを流し込んだり洗ったりする時には少々面倒ですが、コロンと抜ける感触と可愛さはやっぱり嬉しくて楽しくなります。

秋満載!in Karasawa 106
そしてもう一品。
サーターアンダギーです。
沖縄で売られているものより小さめのピンポン玉サイズ。
食べやすいがゆえについつい食べ過ぎてしまいます。

秋はやっぱり、食べ物が美味しい。
『スウィーツの秋』です。



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穂高神社の御舟祭

少しずつ秋色に染まる頃、上高地では穂高神社で御舟祭が開催されます。
毎年10月8日に行われる祭事です。

例年なぜかこの日は大荒れの天気になることが多く、だいたいこの時期に穂高連峰の初冠雪も観測されます。
が、今年は穏やかな秋晴れに恵まれました。

2010 Oct. by Kiss 013
優しい青空にぽっかり浮かぶ雲。
梓川は青く澄んで、山肌は茶色くなってきています。

久しぶりに明神池に行ってきました。
池は穂高神社奥宮に隣接しています。

2010y10m29d_091622230.jpg
穂高神社に着いた時には神事の真っ最中でした。
頭を下げ黙とうする人たちの姿がありました。
今シーズンが無事に今日まで迎えられたことに感謝ですね。

2010 Oct. by Kiss 017
御舟祭を見ようとたくさんの人たちが訪れ、一の池の周りはびっしりと人だらけでした。
そんな賑やかさを知ってか知らずか、マガモ・カップルは仲良く二の池を優雅に泳いでいました。

雅楽で使われる日本独特の楽器の音色が、響き渡ります。
それまでざわついていた池周辺に陣取っていた人たちも真剣に聞き入り、厳かな雰囲気になりました。

2010 Oct. by Kiss 020
お舟がまず1艘見えてきました。
船の上で神事を行う穂高神社の神主さんたちが乗っています。
ゆっくりゆっくり池の中を進んでいきます。
この日は風もなく穏やかで、舟もスムーズに進んでいきました。

2010 Oct. by Kiss 023
2艘目は音楽を奏でる人たちが乗っています。
池での神事は、ぐるっと舟でひとまわりしたら終わりです。
その後、太鼓の演奏が神社の前で行われました。


続いて日本アルプス遭難者の慰霊式典が行われてました。
今年は海の日以降、比較的天気が良かったので多くの方が様々な山を目指しました。
一方、過去最悪と言われるほど、たくさんの遭難が発生しました。

それまで、目の前にそびえる山で起こった事故でさえ、他人事のように思っていました。
自分が事故を起こさなければいいからと思っていたからです。
『事故を起こさない』ということが最前提であるのは、もちろん当然です。

知人が帰らぬ人となりました。
落石事故に会いシートをかぶせられ救助を待っている遭難者のすぐそばを通りました。
宿泊される予定だった方が山から戻ってきませんでした。
予定通りの行程を歩けず連絡が途絶えてしまい、安否を気遣ってずっと心配している方を見ました。
登山中に怪我をし、色んな人の助けを借りてギリギリで下ってきた方を見ました。

今年はどうしてこんなにも『遭難』が自分の周りを取り巻いているのか、不思議で、怖くてなりませんでした。
そして『生きる』ということ『命』ということをとても考えさせられました。
事故が起こるたびに、『山に登ってもいいのだろうか』と悩んでしまいました。

ある人に「大好きな山で死ねるなら本望じゃない?」と訊ねられたことがあります。
以前は、私もそんなふうに思っていたことがありました。
けれど、今はそんなふうには思いません。
山に行って、帰ってきてこそ、『登山』だと思うから。

「いってらっしゃい」「気を付けて」

いつもいつも掛けている当たり前のその言葉達が、どれほど温かくて重たいものか、今になって改めて分かりました。
声を掛けてもらえば全力で返そうと思い、送る立場の時には気持ちを込めてその言葉を掛けます。


様々なことを深く考えながら、慰霊式典を見守り、帰ってきました。
みんなが山へ登って、笑顔で帰ってこれますように。
そんな気持ちがますます大きくなりました。



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御嶽山へ行ってきました

10月になっても、日中はまだまだ暖かいです。
秋はいったいつやってくるのでしょう。

そんな10月の上旬、御嶽山【おんたけさん】に行ってきました。
標高の高い場所は少しずつですが秋の色になっていました。

穂高の山から見ると、焼岳、乗鞍岳と起伏を伴って続いていくその先に御嶽山はあります。
多くの山々が稜線を連ねている中で、御嶽山は独立した山と呼べそうです。
乗鞍や穂高の山頂から見ることはあっても、登ったことがなかったのでとても楽しみにしていました。


今回一緒に登ったのは、同僚のSちゃん。
自分で運転しないと車酔いしてしまうと言うので、いつも車を出してもらっています。
「大丈夫かな」「登れるかな」と心配しながらも、車は標高2180mある田の原山荘そばの駐車場まで走ってくれました。

7時半過ぎの駐車場は、週末ということもあってかなり混雑していました。
空いた場所に車を置き、準備をします。
この日はかなり冷え込んでいて、フリースなどを着込んで歩き始めました。

Oct.2010 016
御嶽山の登山口です。
今回は、王滝口登山道を歩いて山頂を目指します。
信仰の山ということで、入り口には石の鳥居がありました。
真っ青な空に良く映えます。

鳥居から続く、広くまっすぐな登山道。
少しずつ登っていき階段状になってくると、登山道にも日が当たってきます。
すぐに体は温まり暑くなってくる前に、フリースは脱いでしまいました。

Oct.2010 020
歩き始めが標高2000mを越えているので、樹林帯はほとんどありません。
森林限界に差し掛かった頃にふっと後ろを振り返ってみると、駐車場の向こうは雲海になっていました。
あっと言う間に雲の上です。(車のおかげです)

Oct.2010 023
八合目からの景色です。
末広がりなので写真からはイマイチ迫力が伝わってきませんが、なだらかな斜面にはハイマツがびっしりと生えていました。
遠くに見える樹林帯は黄色く色づいているのが分かりました。
雲海の向こうに顔を出している山は、木曽駒ケ岳を始めとする山々です。

Oct.2010 025
登山道上には多くの碑が置いてありました。
信仰の山ならではなのでしょう。
そのどれもが、とても迫力があります。
碑を保護する木枠で全身が写らなかったのが残念ですが、この方はイノシシの上に乗っておられました。

さすが、百名山。
山頂を目指す、たくさんの人だかり。
行程時間が短いせいか、山登り初心者さんらしき姿も多く見られました。

Oct.2010 029
ゴツゴツした岩は赤みを帯びていました。
登りは大してきつくないように見えますが、かなり標高があるので息切れしてだんだんとペースが落ちてきました。
それでも景色を眺めながら、山頂を目指してひたすら歩いていきます。

王滝口頂上奥社に到着し、登山の安全を祈願しました。
これまで歩いてきた登山道で八合目、九合目とあったのは、どうやらここを山頂として数えられ名付けられたようです。(ここは王滝頂上とも呼ばれているそうです)
剣ヶ峰の山頂へは、まだ先がありました(苦笑)

Oct.2010 034
奥社を守るように建っていたのは、狛犬さんでした。
こちらの狛犬さん、口をつぐんだ感じがとても愛くるしい。
「むぅっ」と下唇を噛んでいるように見えるその姿に、私はメロメロ。
正面から横から、ひたすら眺めては激写してきました(笑)
狛犬さんの後ろに見えているのが、剣ヶ峰です。

Oct.2010 039
奥社を後にして、さらに上を目指します。
八丁ダルミと呼ばれる場所からの眺めは、不思議なモニュメントが正面の麓にあり、ずっと左手には噴煙が上がっていました。
御嶽山は現役の活火山なのです。

大きなグルグル渦を巻いたようなモニュメントは『まごころの塔』と書かれていました。
そしてその少し奥に、御嶽教御神火祭斎場跡がありました。
碑の横を通り過ぎ、再び登りになりました。
独立した山だからか、なんだか空に向かって登っているような気がします。

山頂の少し下に山小屋があり、そこから最後の階段を数十段登れば剣ヶ峰山頂に到着です。
標高が3067mあることにびっくりしました。
そう言えば、今年は3000mを越える山にいくつ登ったのだろうと思い返してみましたが、ちょっと思い出せず…。
(気になって写真を調べてみましたが、実際に登っていなかったので、御嶽山が初の3000m越えです)

Oct.2010 053
二ノ池のエメラルドグリーンと空の青と雲の白がとてもとてもきれいでした。
雲が多くて、周りの景色はあまり見えませんでした。
穂高や焼岳の眺望を楽しみにしていましたが、田の原の駐車場で見たきりでした。

Oct.2010 058
雲海と地獄谷から吹き上げる煙が見事な景色。
それを眺めながら、腰を下ろしお昼を食べている方がたくさんいました。

私たちはここからぐるっと噴火口を歩いていきます。
一ノ池と呼ばれる、水の枯れた池が広がっていて、山頂から見下ろすとスタジアムのような形をしていました。
風が強かったりポカポカ暖かかったり、ガスに巻かれたり晴れたりしました。

風のない場所で、お昼ご飯にしました。
お湯を沸かして温かいお茶も一緒にいただきます。
おしゃべりしながらほっこりしている間にも、ガスが晴れると色づいた山が目の前に現れ、ダイナミックな変化に驚きます。

体が冷える前に、再び歩き始めます。
途中で一ノ池から二ノ池方面へ下りました。
細かい礫を滑らないように下ると、山頂から見えていた二ノ池が眼下に広がってきました。
池のほとりには、小さいけれど雪が残っていました。
Oct.2010 072

二ノ池のほとりを歩いていると、とても穏やかな気持ちになります。
きれいな水の色をした池は、温泉のようにも冷たい泉のようにも見えます。
手をつけてみると、冷たい池でした。

Oct.2010 080
ミヤマダイコンソウがひと足先に秋を彩っていました。
夏は艶やかな緑の葉をつけ、黄色い花を咲かせます。
今はこんなに色鮮やかに紅葉し、季節の変化を私たちに教えてくれていました。

途中、山肌をトラバースするように歩き、まごころの塔の横まで戻ってきました。
ここからは再び同じ道を下ります。
真っ白に覆われてしまった、雲の中の登山道。
それでも、口は止まらず、足も止まらず。
あまりにも大きな声で話しすぎて、みんな振り返って避けてくれました(苦笑)

暑くなく寒くなく、とてもいい季節に歩くことが出来ました。
他の山々に隠れることない、独立した山ならではの景色を見ることが出来ました。
空がとても近くて広く大きく感じられました。
ステキな時間をありがとう。



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徳本峠を越えてきました 2

徳本峠を越えた時に、通りかかった場所で出会った動植物たち。
樹林帯が多いので、いつもと違う植物にも出会えました。


September 2010 245
明神館の前にある大きく育ったカンボクは、艶やかで真っ赤な実がみのっていました。
とてもみずみずしく見えるこの実は、あまり美味しいものではないらしく誰も手にしません。
なので、ずっとずっと艶々のままで実が残っています。

September 2010 264
森の中を歩いていると、いろんな種類のキノコに出会いました。
さて、どれが美味しいキノコかな?
全く名前も知らないので、かわいい姿だけカメラに収めて帰ってきました。
September 2010 287

September 2010 307
徳本峠からの登山道は、緑いっぱいの森林の中にありました。
手のひらのように大きな葉を持つトチの樹がたくさん生えていて、樹の下を歩くたびにいびつな形をした実が転がっているのを見つけました。
大きいものから小さいものまでゴロゴロしていました。

September 2010 321
日本に生息するアザミの中で一番大きな花をつける、フジアザミ。
握りこぶしぐらいに大きく育っていました。
少し風が吹けば、花が重いせいで頭が大きく揺れていました。

September 2010 328
先頭を歩いていたTちゃんが見つけた、ちっちゃなカエル君。
小指の先くらいしかないスモールサイズに、見つめていると目が寄ってしまいそうでした。
踏み潰されないように、道の横に移動して戻してあげました。

September 2010 346
歩いているうちに、くっついた植物の種。
こんなふうに動物や人間について運ばれていきます。
そういえばうちのニャンもよくお土産をつけて外から帰ってきます。

September 2010 362
苔むした橋のそばに、大きなコケ。
モコモサっとしたコケは、それだけでも森のように見えます。

September 2010 364
湿った岩に生えていたのは、ダイモンジソウでした。
白い花が『大』の字に咲きます。
花びらがこんなに大きさが違うのも不思議です。


しっとりとした森の中ならではの、植物との出会いでした。
もっともっと秋真っ只中になれば、島々谷は黄色い世界になりそうです。
今度は秋本番の徳本越えをしてみたいです。



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徳本峠を越えてきました 1

土砂降りの雨が上がった翌日、同僚のTちゃんYちゃんと共に、徳本峠越えをしました。
ずっと以前から歩いてみたかった場所です。
今回は、上高地~徳本峠~島々と、下るルートを選択しました。

朝7時に河童橋に集合し、明神、徳本峠を目指します。
たくさん雨粒をつけた樹は、朝日を浴びてキラキラしていました。

明神館から少し奥に歩くと、徳本峠に続く分岐点があります。
分岐から少し入れば、とても静かな登山道です。
クマが出るかも…と大きな声でしゃべりながら歩きます。

一番後ろを歩いていた私は、後ろからふたりの歩く姿を写真に撮ろうとしました。
ちょうど橋の上。
ちょっと横に体を傾けた次の瞬間。
つるっと足を取られ、しかも橋から落下してしまいました。
幸い、シダが生い茂った場所だったので少々泥まみれになっただけだと思いましたが、テンションはガタ落ち…。
しかもそのことに前を歩いていたふたりは気付いていませんでした。

自分の軽率な行動がこんなことになるんだと、かなり凹んでしまいました。
濡れた木道は滑りやすいことなんて、考えてみたら分かりそうなものなのに。
その後、何も無かったように歩き通しましたが、服を脱いだら強打した場所は流血してました(汗)

そんなハプニングの後でしたが、なんとか歩き始めます。
歩いていたら、少しずつ元気になってきました。
朝日がこぼれる登山道は、清々しく気持ちが良かったです。
September 2010 260

徳本峠に到着し、少し休憩をします。
忙しい合間にコーヒーとお菓子を出していただきました。
とても美味しくいただいて、エネルギーチャージは満タンです。
ありがとうございました。

September 2010 277
新しくなった小屋の内部が気になっていたので、ほんの少し見学させてもらいました。
木目がとてもきれいな明るい食堂。
夜を迎えランプが灯ると、とてもステキな時間が過ごせそうです。

徳本小屋を後にし、下りに入ります。
ここからはずっと下り道。
徳本小屋にあった道標では、島々まで16kmと標してありました。
ここからが長い歩きになります。

「30分先くらいまでは草が刈ってあるんだけどね。気を付けて」と見送ってくださった、小屋のご主人の言うとおり、しっかり整備された細い山道が続きます。
緑がいっぱいの森の中と言った感じです。
見上げれば大きな枝を広げた、トチの林。
まあるい葉がたくさんついた、カツラの林。
とても気持ちよく歩いていけました。
September 2010 303

水が登山道に溢れていました。
前日の雨の影響だと思われます。
足元が濡れないように気をつけながら歩くけれど、濡れてしまう場所も。

September 2010 311
橋が出てきました。
おぉぉ!?とちょっぴり悲鳴を上げながらバランスを取り歩くふたり。
手作りの橋なのでちょっと傾いていたりしてバランスが取り難く、すくっと立って歩くことが出来ませんでした。
とにかく、コケないようにしなければ…慎重に歩いていきます。

September 2010 316
ひとつ橋をクリアしたと思ったら、どんどん橋が出現します。
大きい川を渡ったり、小さな沢を渡ったり。
いったいいくつ橋を渡ったのか分からなくなってきました。

September 2010 335
「この橋滑るよ!」と言った瞬間くるんとコケてしまったTちゃん。
怪我は無く、立ち上がって再び歩きます。
他に歩いている人はいないだろうと思ったら、島々側からツアーの人たちが歩いてきました。
ずっと登るのはとても大変そうです。

September 2010 349
島々までまだ11.5km。
なかなか2桁を切りません。
随分歩いた気がするのに…。

岩魚留小屋近くの沢のほとりでお昼ご飯にします。
お湯を沸かしてお茶を入れ、一息つきます。
みんな、たくさんのお菓子を持ってきていました。
「300円越えちゃった」と小学校の遠足みたい(笑)

September 2010 351
再び、長い距離を歩き始めます。
岩魚留小屋は、とても古びていました。
しばらく使っていないようで、周りは草が勢いよく生えて覆いつくしていました。
そばには大きな大きなカツラの木。
小屋を守るように立っていました。
少しずつ枯れては散っているカツラの葉が小屋の屋根を彩ります。

お昼を食べて元気になったのか、少し歩くペースが上がりました。
…と思ったら、ピタッと立ち止まってしまいます。
「橋だ…」

September 2010 360
ズルズルと滑ってしまう橋に、うんざりしストレスを感じているようです。
へっぴり腰になったらもっと滑っちゃうよ、と後ろから見守ります。
なんとかひとつ橋を渡るたびに、大きな大きなため息をついていました。
貫禄ある苔むした橋を渡らなければ、島々まで下ることは出来ません。

September 2010 367
数年前に崩れそのままになった道は、一度川のそばまで下りなければいけなくなっていました。
この先の橋は、とてもきれいで立派なものに架け替えられて問題なく歩けます。

だんだん膝が笑ってきたと言い始めた、普段歩きなれていないふたりは、無言になりながらも頑張って前に進んでいます。
川の水は勢いよく流れていきます。
とてもきれいな水と景観に、私自身はとても楽しんで歩いていました。
一緒に歩いているふたりは「もういい」と言うかもしれないけれど、私は機会があれば島々側から徳本峠を越えてみたいと思いました。
September 2010 384

まだまだ車がなかった時代に、人々は北アルプスの穂高岳や槍ヶ岳に魅了され、この道を通って山に向かったとあります。
実際にこの道を歩いて、先人の忍耐力や体力には驚かされるばかりです。
そんなゆかりのある、古道を歩くことで登山の原点に戻ったような気がします。

September 2010 388
ちょっと余裕のある頭でそんなことを想い馳せながら歩き続け、島々谷林道のゲートに差し掛かりました。
立派な砂防ダムがある川のそばを集落が見えるまで歩きます。

September 2010 390
長かった徳本越えも終わりです。
島々の集落が見えると、元気が戻ってきました。
20kmの道のりを頑張って歩くことが出来ました。
3人で記念写真を撮り、近くの温泉でしっかり汗を流しました。

次の日から数日間、ふたりはひどい筋肉痛に襲われたそうです(笑)
本当にお疲れ様でした。
一緒に歩けて楽しかったよ。



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さる日和

秋になると、毎日たくさんの人が河童橋にやってくるんだ。
橋の上では、記念撮影をする人でいっぱい!
渋滞しちゃうんだよ。

サルのぼくだって、河童橋はよく利用するよ。
人間と一緒に橋の上を歩いたり、手すりの上を歩いたり。
みんなぼくに大注目さ。

Oct.2010 001
あっ、後ろ姿を撮られちゃった。
時々こうやって渡ったりもしちゃう。
橋の上に居る人の邪魔にならないでしょ。
ぼくたち専用の綱渡りだよ。

Oct.2010 005
みんなで一緒に渡ると楽しいんだ。
綱渡りが苦手な仲間は途中で橋の上に逃げちゃった。
ぼくはこのスリルが最高だと思うんだけどな。

橋を渡ったのは、美味しい果実を食べるため。
6月に甘い香りがする真っ白い花をいっぱい咲かせていた、コナシだよ。
うーん…と、どの実を食べようかな。
どれも美味しそうで迷っちゃう。
Oct.2010 007



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双六方面へ行ってきました 3

夏と秋が隣り合わせの双六山行でした。
そんな山歩きをさらに楽しくしてくれた、植物たち。
今回も駆け足で紹介します。

September 2010 043
秩父沢から少し登ったところの小さな沢(小秩父沢)の水しぶきをいっぱい浴びていたのが、ユキザサです。
赤い実の先に水滴をつけ、水が掛かるたびに揺れていました。
とても涼しげな感じでした。

September 2010 059
ハウスで出来た早生ミカンをつやつやに磨いて、くっつけたみたい(笑)
葉が無かったので、はっきりしたことは分かりませんがテンナンショウの実だと思われます。
見た目は、ちょっぴりキモカワイイ!?

September 2010 064
樹に赤い実が釣り下がっている姿がとてもかわいいです。
赤い餃子の皮で包んだような実…と表現出来てしまうのは、食欲の秋だから?
お菓子のようにも見える、ヒロハツリバナです。

September 2010 078
やっぱり秋だなぁと思う花です。
青い花が少し哀愁を帯びた感じに見える、オヤマリンドウです。

September 2010 102
弓折岳分岐で群生していました。
黄色くて小さな花が集まって咲いている姿がかわいい、コガネギク。
分岐のベンチで思わず大の字になってごろり。
花が視界の端で揺れていました。

September 2010 113
花見平の砂地に咲いていました。
葉っぱがウサギの耳に似ているからとウサギギクという名がありますが、どうしても葉より花に目が行ってしまいます。
葉をきちんと確認せず、花の写真を撮って通り過ぎてしまいます。
こちらの花はもう終わりで、花びらが傷ついているものが多く見られました。

September 2010 114
大きく開花はしていませんでしたが、これはきっとミヤマリンドウ。
ウサギギクと同じ場所で見つけました。
紫の花は他にキキョウの仲間があって、パッと見ただけだとあれ?なんだっけ??と混同してしまいそうになります。
多分花の色で一緒くたになるのだろうけれど、まだまだ勉強が足りませんね…(苦笑)

September 2010 136
ベニバナイチゴの実です。
サルのように手当たり次第に(一応選んではみるけれど)、取っては食べてしまう実。
それくらい、大きくて艶やかで魅力的です。
ただ…味は当たり外れが大きく、苦さと渋さで時々顔が歪んでしまいます。

September 2010 181
ウラシマツツジの葉が紅葉していました。
渋い赤色にちょっぴり日焼けした跡の斑点模様。
今年の夏の暑さを表現しているようです。

September 2010 191
樅沢岳の稜線で咲いていたイワギキョウです。
雲の中だった稜線で、水滴をたくさんのっけていました。
水滴の重さにも耐えられるんだと、華奢な花びらの意外性を見たようでした。

September 2010 208
チングルマのこの姿に私はかなり萌えます(笑)
夏に咲かせた白い可憐な花がこんなふわっと大きな種子に変わるのです。
今年も会えたねと、手で撫でてしまう植物です。

September 2010 216
夏には艶やかなオレンジ色の花を咲かせたクルマユリ。
花が終わり、渋い色の皮に覆われた種子を作っていました。

来年もここでまたきれいな花が咲くように、植物達の営みは続いていきます。
厳しい冬の準備が、私たちの見えないところで確実に進んでいるのです。


♪おまけ♪
松ぼっくり集めにあちこち飛んでいる、ホシガラス。
後姿が渋くてかっこいい…(笑)
September 2010 144



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双六方面へ行ってきました 2

朝5時を少し周った頃、明るくなってきて自然に目が覚めました。
テントから顔を出すと、穏やかな秋の雲が空にすうっと伸びていました。
まずまずのお天気です。

小屋の衛星テレビと時々入る携帯の電波を利用して、天気の情報を集めます。
今日より明日が悪いという予報。
けれど、今日もお昼くらいから雨が降りそうな予感があります。
山の天気を予報するのは難しい。
しかもここは岐阜県…日本海側の天気が良くないなら、もっと早く雨は降り始めると考えておいたほうがいいのかもしれない。

朝一番から今後の行動を決められず、悶々としながらとりあえず日の出を見に行きます。
「この時期なら双六岳へ向かう登山道を少し上がると、燕岳の方から朝日が登るのが見えますよ」と前日に小屋番の方に教わっていたのです。

登り始めたら、「もう少し登ったらもっといい感じでご来光が見られるんじゃないか」とどんどん欲が出て、結局分岐の少し上まで歩いてしまいました。
振り返れば、南東方向に槍ヶ岳の姿がありました。

September 2010 164
あぁ、あそこにあったんだ。
昨日は何も見えなかったので、あの位置に槍ヶ岳と穂高連峰がそびえていることにたった今気付いたのです。
キレットはどこから見てもガクッと落ち窪んでいるのですぐに分かります。

September 2010 170
この日は、エネルギッシュな朝日の赤色を見ることが出来ませんでした。
東の空には雲が多く、太陽が顔を出したころには柔らかな日差しになっていました。

本当ならこの日は西鎌尾根を経由して槍ヶ岳に行きテント泊、次の日に槍平小屋方面へ下って新穂高温泉に戻ってくるという計画を立てていました。
今日も明日も雨に降られるなら楽しく歩けるわけも無く、しかもテント泊…うーん、うーんと悩んで悩んで。
結局、雨が降りそうという、朝一番の自分の直感を信じることにし、槍には行かず来た道を戻ることにしました。
この場所はとても気に入ったし、また来てリベンジすればいい。
ちょっと悔しいけれど、仕方が無いです。

September 2010 174
ゆっくり戻って朝食を取り、テントの中を軽く片付けて、樅沢岳まで登ってみることにしました。
空はまた表情を変え、きれいな羽のような雲がたくさん出ていました。
持ってきたものはカメラだけなので、ぐんぐん登れます。

September 2010 178
ハイマツなどの緑に覆われた、なだらかな山肌がずっと続いています。
この山々を繋ぐ曲線がきれいで、なんだかとても清々しいです。
前日はガスが濃かったせいで荷揚げが出来なかったのか、この日は朝からヘリが上がってきていました。

September 2010 180
鷲羽岳、水晶岳…あまり馴染みのないこちらの山々は、私にとってとても魅力的に見えました。
どうして今まで登らなかったのか、登ろうとしなかったのか。
来シーズンは絶対こっちの山に行ってみようと思いました。

富山県方面の稜線は見えているのに、長野県側はどんどんガスが湧いてきました。
歩き始めてそんなに経っていないのに…山に居ると、こういうことが本当によくあります。

September 2010 187
樅沢岳の標高は2755m(昭文社の地図による)あるので、いい眺望があるはず…。
でも真っ白!
雲の中に立っていました。
槍が見えないかなとしばらく待っていました。

September 2010 194
雲の間からほんの少し見えては消えていく槍ヶ岳。
思ったよりも雨が降るのは早いかも…そう思いながら見ていました。
後ろから追いついてきた2人組の男性は、今日は槍ヶ岳に行くのだと霧の中に見えなくなりました。

本当に何も見えなくなってきたので、下ります。
少し下ると雲の中から抜け出したのか、周りの景色が見えるようになりました。
テントを撤収し、振り返りながら双六小屋のテント場を後にします。

来た道を戻ります。
槍ヶ岳方面はあんなに何も見えなかったのに、こちらはガスはほとんど掛かっていませんでした。
ハイマツをかき分け歩いていきます。
この日も、ホシガラスは忙しそうにハイマツ地帯を飛び回っていました。

September 2010 217
小さなコルや広場ではベンチでひと息つくことが出来ます。
誰も居なければ…ザックを置いてゴロンと大の字に寝そべってしまえるくらいの立派なベンチ。
とても気持ちのいい風が吹いていきます。
でもベンチを見つけるたびに休憩をしていたら、どれだけ時間がかかってしまうことか(笑)

弓折岳分岐から、山肌をトラバースするように下っていきます。
昨日は幻想的だと思いながら歩いた場所からは、西鎌尾根が見えていました。
『こんな景色だったんだ、見ることが出来てよかった』と思うと同時に、湧き出る別の気持ちがありました。
もう行かないと決めたことなのに、『やっぱり行けばよかったかな~』と今更になって思ってしまうのです。
行っていれば、今頃あそこを歩いていたはずだと思ってしまう、後ろ髪引かれまくりの弱い気持ち…。
雨が降ると思ったのは間違いだったのでしょうか。

September 2010 219
鏡平山荘でもヘリで荷揚げと荷下げが行われていました。
風圧で池の水面は波打っていました。
山荘も良く見え、山が迫る景色はとても迫力がありました。

September 2010 233
登山道から真正面に槍が顔を出しました。
少し山肌が黄色くなってきていました。
演出したような雲の表情に、ちょっぴり笑ってしまいます。

温泉を楽しみに一気に下り、小池新道入り口に差し掛かった頃、空からぽつりと水滴が落ちてきました。
それほど暗くない曇り空からぽつり、ぽつり。
広い登山道を急ぎ足で歩きます。

わさび平小屋に着いて、軒下で雨宿りしようとザックを置いた途端、小降りだった雨は土砂降りになりました。
ため息がふぅっと出ます。
さっさと帰ろうと思った足を止め、お湯を沸かしてお昼ご飯を食べることにしました。
雨が降るのをなんとなく見ていたかったのです。

お昼をゆっくり取っている間に、雨は再び小降りになりました。
合羽を着込んで、完全防備で最後のひと歩き。
気が付けば、空はどんよりしているものの雨は上がっていました。

通り雨だったのかなと思いながらも無事に下山し、楽しみにしていた温泉へ向かいます。
そうしたら…しばらく止みそうにないくらいの本降りになりました。
最後の最後まで、擬人化したクラウドさんの神業的なイタズラなのか、私の野生の勘だったのかは分かりませんが(ひょっとしたらただの偶然?)、雨にほとんど降られることなく、今回の山歩きを終えることが出来ました。

西鎌尾根経由の槍ヶ岳はまたの機会に。
来シーズン以降の楽しみがまたひとつ増えました。



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双六方面へ行ってきました 1

9月の中旬の話ですが…、岐阜県の新穂高温泉から双六岳方面へ行ってきました。
本当は、西鎌尾根を経由して槍ヶ岳まで行きたかったのですが、悪天候を予測してあえなく撤退となってしまいました。

社会実験により安房トンネルが無料になっているお陰で、これでもかと言うくらい利用しています(笑)
早朝に上高地を出て、新穂高温泉へ向かいます。
深山荘そばの無料駐車場は予想以上の車が止まっていました。

少し下のほうに車を止め、トイレを済ませ登山靴を履き出発します。
ロープウェイの麓にある岐阜県警登山相談所に登山届けを出しました。

笠ヶ岳、双六岳方面へ続く登山道を歩き始めますが、わさび平小屋までは林道も兼ねているので、かなり広い道を歩いていくことになります。
林道からの眺めは、笠ヶ岳を望み、侵食を食い止めるためのダムが作られた穴毛谷を見ることが出来ます。
September 2010 016

歩き始めて1時間くらいで、笠ヶ岳へ続く登山道との分岐点に到着しました。
分岐には水場があるのですが、水が出ておらず、笠ヶ岳に向かう人は分岐までに水の確保が必要になります。

分岐点からまっすぐ奥へ進むこと約10分。
わさび平小屋に到着です。
小川がそばを流れ、谷間の静かな山小屋でした。

ここで水を確保し、どんどん奥へ歩いていきます。
大きなブナ林が空を覆って、緑いっぱいの道でした。

『小池新道入り口』と書かれた手作りの道標があり、そこから本格的な登山道になります。
川が流れ、立ち枯れの木が1本オブジェのように立っている場所でした。
September 2010 027

思ったより開けた場所で、気持ちのいい登山道です。
楽しく歩くことが出来そうです。
初めて歩く道なので少々不安があったけれど、明るい雰囲気にとても安心しました。

樹林帯というほど大きな森の中を歩くことも無く、木漏れ日がたくさん降り注ぐ、石の登山道を歩いていきます。
思った以上に照り返しもあり、結構暑い。
「暑い…」思わずこんな独り言ばかり出てきます(苦笑)

September 2010 039
秩父沢と呼ばれる沢に出ました。
勢いよく水が流れて、気持ちのいい場所です。
遠くに西穂高岳が見えました。
いつも見慣れている上高地の反対の眺めになります。

沢をいくつか渡るたびに、水分補給が欠かせません。
雨上がりの沢は若干濁っている気がしなくも無いですが、そうこう言ってはいられず…。
お腹を壊さなかったので、まぁいいかと言うことにしましょう。

September 2010 053
イタドリヶ原と言う場所を過ぎ、シシウドヶ原下部へ差し掛かります。
どちらも植物の名前がついている通り、イタドリヶ原では見渡す限り1mを越すイタドリで緑に覆われ、シシウドヶ原ではシシウドが白い花を花火のように咲かせ生い茂っていました。
シシウドヶ原の道標がある場所では、きれいなベンチが設置され、荷物を置いて休むことが出来るようになっていました。

少し疲れが見えてきましたが、この日泊まる双六小屋まではまだまだ距離があります。
空は雲が多くなり、少し涼しくなってきました。
谷間を歩くのであまり展望は利かず、時々人とすれ違うけれどそれ以外はとても静かな登山道です。
色が少しずつ変わり始めた樹は、ちょっと日焼けしすぎているようで茶色い斑点が目立つものが多い気がしました。

下を向きがちに歩いていると、ふっと水たまりが目に飛び込んできました。
小さな砂利に澄んだ水が静かに静かに溜まっています。
何かふっと心が落ち着くような、そんな不思議な水たまりでした。
自分にとってのパワースポットなのかもしれない。
そう思いました。

September 2010 067
水たまりのある場所は鏡平のすぐ下に位置し、小さな広場になっていました。
水は鏡平の池から少しずつ流れてくるようでした。
水場ではアカトンボが水面を揺らしていきます。

広場脇に設置された木道に、『熊のおどり場』とあります。
思わず笑ってしまいました。
パワースポットと思っている場所で、クマが踊ればどれだけ楽しいだろうと想像してしまったのです。
ぜひ踊って欲しいと思いました。

熊のおどり場から先を登りきったら、鏡平に到着です。
雲がたくさん出ていて、晴れていたら見えるはずの山々は全く見ることが出来ませんでした。
ほんの少し顔を出していた青空が、池の水面に写る様子は本当に鏡のようでした。
September 2010 080

池から少し行けば、鏡平山荘に到着です。
トイレを借り、持ってきたおにぎりでカロリー補給をし、再び歩き始めます。

歩き始めても展望は利かず、ガスが近くで遠くでまとうようについてきます。
弓折岳へ続く登り道は、少し先がもやもやとしたガスの中を歩くことになりました。
見方によっては、とても幻想的です。
September 2010 097

そんな幻想的なガスに守られるように歩きながら、稜線、弓折岳分岐に出ました。
ここからはずっと稜線歩きです。
が、やっぱり何も見えません。

雲の仕業だ。
雲が全部隠してしまう。

雲が、雲が…、とずっと見えない景色を何も想像出来ないまま、雲が無かったらどんな感じだろうと考えすぎた結果。
なぜか雲が擬人化し、私の中で『クラウドさん』というキャラクターが出来上がってしまいました(笑)
『雲』を英語で言うと『cloud』なのでそこから名前がついたのですが、コテコテのカタカナで呼ぶ感じです。
しかも、このクラウドさん、雲の演出家なのです(爆)

クラウドさんの仕業かどうか分かりませんが、雲は本当にめまぐるしく姿を変えていきます。
見えそうで見えない遠くの稜線にやきもきしたり、片側だけ山肌を覆ってみたり、雲間から日差しが薄く射してきたり。
稜線を歩いているからこそ雲の変化がよりはっきり分かるのだと思います。
September 2010 132

「クラウドさぁん、景色見せて~!!」
どうしても景色が見えず、半ば冗談でそう言った瞬間、なんとなんと!
遠望が利いてくるからびっくりです。

September 2010 111
ちょうど花見平という場所に差し掛かり、鷲羽岳がぱぁっと見えました。
しかも一瞬なので、もう1枚写真を撮ろうと思った時には目の前は再び真っ白な雲に覆われてしまいます。
そんな雲とのいたちごっこのようなやり取りをひとり楽しみながら歩いてきます。

September 2010 128
まだまだ深い緑いっぱいのナナカマド。
その向こうには、鷲羽岳と水晶岳が見えました。

September 2010 138
双六小屋が見えてきました。
360度を程よい間隔で山に囲まれた小屋です。
そのたたずまいが、とてもステキでとても気に入りました。
少し視界も良くなったように思いました。
小屋まで続く道はハイマツに覆われていて、ホシガラスがエサの松ぼっくりを忙しそうに集めていました。

テント場にはテントがまだ1張りでした。
平らな場所を見定めながら、先に小屋に行って手続きをします。
そして、テントを張り始めたら…。
クラウドさんからの最高の(!)サプライズです。

なんと、なんと!?
大粒の雨が降り始めました。
曇っていたけれど、そこまでどんよりしていなかったのに…。

少し濡れたけど、急いで建てたテントに避難し事なきを得ました。
濡れた服を着替えて、テントの中を整理して顔を出せば、雨はすっかり上がっていました。
そして空はやっぱり面白い表情をしていました。
やるな、雲の演出家(笑)
September 2010 140

テントの中でゆっくり過ごしながら、やっぱりうとうと昼寝をしてしまいました。
これが最高に気持ちいいのです。

September 2010 148
夕飯の準備をしながらテントの外を眺めます。
いくつかのテントに明かりが灯り、夕暮れの空には月がぽっかり浮かんでいました。
ランタンの明かりでしばらく本を読んで、就寝です。
昼寝したけど、まだまだ良く寝られそうです。
こんなスローなひと時は、テント泊ならではなのです。

それでは、また明日。



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ついに買ってしまいました

ずっとずっと欲しかった一眼レフカメラをとうとう買ってしまいました。

この夏、『買いたい!!』衝動のビックウェーブが来てしまったのです(笑)
その衝動の波は大きくなったり小さくなったりするものの全く治まらず(今までは治まっていた)、さらに運が良いのか悪いのか(!?)職場に長期出張してきた先輩にあたる方がカメラをやっていて、話を聞くうちに「買ってしまわなきゃ」と思ったのです。
星をとてもステキに撮る方なので、「星を撮りたい」と思う私のツボにピタリとはまっていました。

気になっているカメラでも充分星は撮れるよと教わったら、もう欲しくて欲しくて。
うずうずしてしまいました。
でもやはり値段が張る買い物なので、尻込みもしてしまう…。

ネットで価格を調べて、少し値段が下がったところで思い切って買いました。
カメラの箱を手にした時は、とても嬉しくてひとりで笑っていました(苦笑)

高い買い物だったし精密機器なので、丁寧に扱いたい気持ちがとても強く、開けて手にするまでに随分時間がかかってしまいました。
まずは部屋を掃除して埃を少なくして開けたい。
神経を集中させて開けたい。
じっくりゆっくり触りたい。
そんな気持ちの高ぶりだけで、カメラはすっかり箱入り娘状態に…。
実に10日以上もそのままでした。

「一眼レフ買ったんだ~♪」
「で、カメラは?」
「まだ開けてない…」
そんな会話を何人と交わしたことか(汗)

なんとかカメラとご対面する余裕を作って、やっとやっと開封することに成功しました。
まずは充電から。
充電池にしっかりはまった保護ケースが取り外せず、大焦り。

充電が完了したら、いよいよ本体を箱から出します。
レンズとの接触部分は丸出しだと勝手に決め込んでいたので、きちんとキャップがついていて拍子抜けしました。
よくよく考えたら、キャップがついていて当たり前なのですが…。
Oct.2010 094

そしてレンズも白い保護シートを外しご対面です。
レンズと本体をドキドキしながら取り付けて、電源を入れます。
日付と時間を設定したら、あとは撮るだけ。

買ってから使い始めるまでに随分時間がかかったけれど、この初めて手にしたドキドキ感を忘れずに丁寧に大事に扱っていこうと思います。
いい画が撮れますように。
まずは使い慣れていかなくては。
そして下山までに星を撮れたらいいなと思います。

星の撮影のために必要な三脚とリモートスイッチは、なぜかうまい具合に借りることが出来たので、寒さに負けず夜の上高地を極めていこうと思っています。
そしていつかは色んな山で星を撮る…ささやかな願いです。
Oct.2010 096



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涸沢2010 秋 その2

9月末の涸沢の紅葉の様子です。

Karasawa Sep.2010 012
ほんの少しずつ色づき始めたナナカマド。
どんな赤色になるのか気になるところです。
雨上がりだったので、葉の上にはコロンとした雨粒がついていました。
この雨が紅葉を進めてくれます。

Karasawa Sep.2010 014
赤と言うよりは…黄色かオレンジ?
早く色づき始めている葉はこのような色合いのものが多く、本当に赤くなるのか不安になってしまいます。
ヒュッテのヘリポート横のナナカマドです。

Karasawa Sep.2010 026
やはり紅葉と言えばこの色!
涸沢のナナカマド全部がこんな色になったら、燃えているように見えるはず。
きれいな赤に色づいた葉を見つけると、どうしても期待してしまいます。

Karasawa Sep.2010 030
カールの中では花を咲き終えたチングルマが種子をなびかせながら揺れていました。
そんな種子の元で、地を覆うように生えている葉が赤くなっていました。
緑と赤のグラデーション。
優しい色をしています。

Karasawa Sep.2010 038
葉は赤くなっているけれど、茎は黄色。
これも猛暑の置き土産なのでしょうか。
これはこれでインパクトがあってきれいです。

Karasawa Sep.2010 076
太陽をたくさん浴びて、色づく時期を待っています。
今年のナナカマドは真っ赤な実をいつも以上にたくさんつけています。
ちょっぴり重たそう。

Karasawa Sep.2010 077
登山道は、人の通り道だけでなく風の通り道でもあります。
冷たい風が吹きぬけると、一足早く赤色になるようです。


紅葉の見ごろにまた来られるといいな。
しばらくはタイミングを伺う日が続きます。



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