上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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テント場での出会い

冬近し 029
すっかり落葉し、枝だけになった樹が繊細な景色を作り出しています。
そんな中で目立つのが、ナナカマドの実の赤さ。

実をつけたまま青空に向かって枝を伸ばすナナカマド。
日を浴びて、ピカピカ光っていました。
冬近し 023


午後2時を少し回ったところで、吊尾根の先に太陽が沈んでいこうとしていました。
テント場の石畳も囲いの石も傾いた太陽に反射しています。
冬近し 030

この日、1張しかない静かなテント場の岩を飛び越えながら散歩をしていました。
視界の先のほうに何か動いていました。
見間違い?と思いながら立ち止まって神経を集中していると…カサカサカサ…。

あ、オコジョ!

しかも冬の装いです。

初めて出会う、冬毛の真っ白オコジョ。
可愛すぎて呆然。
シッポの先と口の周りの黒さだけが目立ちます。
白い胴長の体がまたかわいいのです。

あちらは大慌てで走っていき、こちらも逃すまいと追いかけます。
結局、見ただけで写真には納まらずに終わった数秒の出来事でした。

静かなテント場は、動物達にとって今が一番遊べる季節なのかもしれません。
冬に向け、蓄えながら遊ぶ。
なんだか、少しだけ私の生活に似ているような(そう思っているだけ?)そんなオコジョの姿に大いに癒された時間でした。



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小屋番1年生 | コメント:1 | トラックバック:0 |

荷物飛ぶ

今シーズン、小屋で使った荷物をまとめました。
さすがに半年を超える生活をするとザックひとつで…というわけにもいかず、段ボールにまとめ、下ろしてもらいました。

ザックひとつで生活出来るほどのシンプルさを求めているつもりなのですが、全くそういうわけにはいきませんでした。
きっと、根本的な自分の生活の見直しが必要なのだと思います。

他にも小屋で越冬できないものなども一緒にヘリの下げ荷になりました。
リサイクルのゴミや布団カバーなどなど…。

冬間近 034
午後にヘリが飛んできた頃には、小屋はもう日陰になっていました。
ラマのシルエットがきれいでした。
小屋番がヘリを誘導する姿は何度見ても見飽きないものです。



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下の廊下を歩く その5

黒部峡谷の絶壁。
しかしここにもたくさんの自然があります。

厳しい自然の中で、精一杯育っています。
ほんの一部ですが、歩く途中で見つけた植物を紹介します。


Last Holiday 112
こんなに色とりどりのカエデに初めて出会いました。
朝露に濡れ、しっとり艶々の葉っぱたち。
まだ河原を歩いている時に見つけた樹です。
登山道を横切るように地面を這い、ほとんど根としての役割を持った太い枝の先に葉をつけていました。
横になってしまっても、私たちに踏まれても、こんなに生きている強さに驚きました。

Last Holiday 136
初めて出会った樹です。
実の色がターコイズみたいでびっくりしました。
ブルーベリーのような黒っぽい紫でもなく、青っぽい実。
下の廊下の写真を見ていた友達が調べてくれました。
おそらく『サワフタギ』です。(Nちゃんありがとう!)
この一帯だけたくさん生えていて、トンネルのようになっていました。

Last Holiday 182
私たちが歩く歩道の下に生えていると、樹のてっぺんが自分の足元より下になることがあります。
ミズナラの紅葉です。
まだまだ小さな樹だったけれど、立派にどんぐりをつけていました。

Last Holiday 232
コンクリートで加工された道…と言うより棚といった感じの歩道は年季が入っています。
苔があちらこちらに生え、その上に黄色と茶色の落ち葉で覆われています。
歩くとカサカサ鳴って、カツラの落ち葉が混ざっていると甘い匂いも漂う秋ならではの醍醐味です。

Last Holiday 258
ダイモンジソウです。
1枚だけ大きくなった花をよく見ていると、『大の字』に見えてくることからこの名前がついたそうです。
日陰で、湿った岩肌から生えている姿がよく見られます。
日の当たらないしっとりとした道を歩いていて、花に出会うとほっとします。

Last Holiday 300
マユミの仲間かなぁと思いながら写真に収めました。
葉が丸みを帯びていました。
黄緑色の葉には光が当たって、実の色をますます彩りよく魅せているようでした。

Last Holiday 335
水平歩道の最後の辺りで見かけたカエデ。
一番色鮮やかな赤色をしていました。
長い山行の中でも、たった1本のきれいに色づいた樹に出会うと、それだけで『紅葉はとてもきれいだった』という思い出が出来ます。
そんな印象的な樹でした。

たくさんの命の営みと美しさを今回も見ることが出来ました。
またいつかこの道を歩きたいなと思いました。
たくさんの出会いに感謝です。



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低気圧一過

低気圧一過です。
とても気持ちのいい青空が広がりました。
ドーン!!と秋晴れですね。
冬間近 011


小屋閉めの作業が続く毎日です。
女衆は小屋の中での作業ばかりなので、晴れるとウズウズしてきます。

時間が出来たら散歩に行きます。
もう何回こうして歩けるだろう…そんな風に思うたびに、なんだかしんみりしてしまうのです。

奥穂への登山道をまず登ると、涸沢槍が見える開けた場所に出ます。
大きな岩がいくつかあって、そのうちのひとつに登ってみました。
ちょっぴり気分がネガティブな時にその岩に登って太陽の光を浴びて、北尾根を見ていると気持ちが落ち着く場所です。

今日はその岩の上で大の字になってみました。
寝そべって山のぐるっと見渡すと、山の白さも空の青さも、立って見ている時と違う気がするから不思議です。
冬間近 007

太陽の光の温かさ。
岩のヒンヤリとした冷たさ。
一体化している気がする、包まれている気がする。
そんな気分になれます。



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キャンバス・穂高

ここ最近の涸沢の様子です。

空がキャンバスになった日。
25日の朝の空です。
大きくて青いキャンバスに、白い絵の具をハケでのせたような模様が出来ていました。

小屋閉め 055
朝日が射す前の前穂を望む。
雪と雲の白さがとても印象的でした。

小屋閉め 056
反対の東の空。
屏風の頭の上に伸びる飛行機雲は、前穂まで一直線に続いていました。

小屋閉め 058
北尾根の五峰上には彩雲が見えました。
虹色の雲です。
仏教などでは縁起のいい前触れなのだそうです。


その後、台風20号の影響で天気が下り坂になりました。
台風は発達し、日本海側で低気圧になりました。
27日は涸沢でも雪の舞う寒い1日でした。

小屋閉め 066
時折顔を出す常念岳。
尖った部分に、雪化粧です。
きっと反対側の松本平からは真っ白になった北アルプスの山々が見えるはずです。

目の前の穂高もさらに雪を被りました。
まだまだなのに、思わず滑れそうと思ってしまいました(苦笑)
小屋閉め 067



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下の廊下を歩く その4

10月16日  3日目


朝食にアルファ米の白ご飯と味噌汁を食べ簡単に済ませました。
今日は昨日歩いた行程の2分の1だから…と気楽で居たのですが、大町までの移動距離が長いので早めに出発することにしました。

小屋の人たちに挨拶した後、歩き始めます。
少し下にあるテント場の奥からずっと道が続いていました。

小さな沢を渡って、朝露をたくさん含んだ草が足元を覆う小道を歩いていきます。
しばらく歩くと、いきなり急登になりました。
手作りのほぼ垂直に掛かったハシゴを登ります。
Last Holiday 274

振り返ると、緑に囲まれた阿曾原温泉小屋が小さく見えました。
どんどん歩いていきます。
昨日までの道と違うのは、眼下に川が無いということ。
相変わらず道は細いのですが、草で覆われている箇所が多く、その草の色づきや生え方を見ながら歩くことが出来ました。

Last Holiday 287
どこまでも続く、水平歩道。
岩肌に沿って作られた道です。

Last Holiday 306
時々木漏れ日がきれいな道になります。
明るくて、気持ちよく歩けます。
ただ、頭の上の樹がよくしなっていて、のんびり歩いていると頭をぶつけました。
私の背丈でぶつけるということは、男性は中腰歩き(?)で歩かないと歩けないかもしれません。

Last Holiday 311
目の前に道が見えるのに、シュートカットの橋はあらず。
岩肌に沿って、ひたすら歩きます。
人ひとりが歩ける幅と高さにくりぬかれたのが分かる道を見るたび、感心してしまいます。

Last Holiday 319
ひたすら歩き続けて、ふと道の雰囲気が変わりました。
上の写真の真ん中ほどに小さな沢から水が流れているのが分かりますか。
そのすぐ右に小さな穴が…ありますね。

どうやら私が立っている場所からあの穴まではトンネルのようです。
「ヘッドランプは持参で!」下の廊下のことをを聞くたびに、聞く人それぞれに言われたアドバイス。
トンネルがあるとは聞いていたけれど、トンネルって車で通過するようなもののことを指しているんだと思っていました。

Last Holiday 321
トンネルの入り口はこんな感じです。
トンネルというよりも、洞窟か洞穴のような…そんな場所です。
しかも、本当に真っ暗。
入るのをためらうくらい何も見えません。

もちろんそこで立ち止まっているわけにもいかず、勢いでランプ片手に入っていきます。
入って数mのところに小さな穴が開いていて、外からの光が漏れていました。
そこまでは足元も見え、順調でした。

さて、その先…。
足元は小川のように水が流れ、上からは時々水が滴ってきます。
上を見て、下を見て、前を見て…ヘッドランプを忙しく動かしながら、ひとり「ひゃーひゃー」と声にならない声を出しながら歩いていきます。
頭はすれすれ、側面もすれすれ。

「人が急に現れたらどうしよう」
「下の廊下は高所恐怖症の人も、閉所恐怖症の人も、暗闇恐怖症の人も歩けないじゃん」
真っ暗なトンネルを歩く間中、このふたつのことをずっと考えていました。
しかも、手堀そのままなだけに、蛇行しています。

やっと…前に光が射してきました。
あぁ、出口…よかった。
自然に早足になり、眩しい出口に向かいます。

Last Holiday 323
出口に立ち、入り口を見ると、『トンネル内 証明必要』とぶら下がっていた看板が小さく見えました。(写真左側)
このトンネルを掘るためだけに、どれくらいの時間と人を要したのだろう…人の力は本当にすごいです。

自然に立ち向かう人のすごさ。
自然と人工の同居。
人が生きるために、より便利な生活をするために必要だった電気のために、いったいどれだけの人がこの黒部に携わってきたのかということ。

きっと、何も無い自然そのままを求め山に登る人にとっては、この下の廊下はただの道にすぎないと思います。
人のエゴで黒部を汚したと思う人もいるでしょう。

ただ、私は今まで登った山と違う、働く場所として選んだ涸沢とは違う、色んなことを考えられる場所として、下の廊下を歩いてみてよかったと本当に思いました。
そして、またきっとこの道を歩きに来ようと思いました。

遠くに見える谷間とそこに生え色づいた樹。
手前に鉄塔とそれをつなぐ送電線。
ダイナミックな景色に人間の努力の結晶がたくさん詰まった黒部峡谷。
写真をたくさんたくさん撮って、心にも色んな想いが宿りました。
Last Holiday 339

欅平が見えてきました。
水平歩道の終点です。
今までに無い急な下りを慎重に歩きながら、真下に見える川の流れがとても澄んできれいなことがとても嬉しく感じました。

欅平では時間が少しあったので、散策をして電車を待ちました。
川沿いにある足湯で一息ついて、川の流れを見ていました。
私が歩いた上流のさらに上から集まって流れてくると思うと、なんだかとても不思議な感じです。
Last Holiday 345


色んなことを考え感じながら歩いた下の廊下。
欅平からは、再び鉄道の旅になります。

Last Holiday 367
駅につくたびに行き違うトロッコ列車の顔がかわいくて、思わずカメラを構えてしまいます。
秋の風は少し冷たいですが、オープン車両の開放感がとても楽しくてわくわくしました。

だんだんと川幅が広くなって、流れも緩やかになっていきます。
水もとても澄んで、太陽の光でキラキラしています。
大きな吊橋やおサルさん用の橋を見つけては、思わず笑ってしまいました。

トロッコ電車は宇奈月で終点です。
宇奈月は温泉街なので、どこかで汗を流そうと思っていたのですが、うまく乗り換えても時間がかなりかかることに気付き、温泉は断念しました。

けれど何も無いのは悔しいので、駅の近くで売っていた、白エビ寿司と宇奈月の地ビールを買い、乗り換えの電車に乗り込みました。
そこからは富山鉄道です。
お寿司を食べ、ビールを飲み、気持ちよく揺られます。
なんとなく昔懐かしい感じのする電車でした。

魚津駅で富山鉄道を降り、JRに乗り換え日本海側を移動します。
さらに糸魚川で大糸線に乗り換えます。
ビールのほろ酔いと歩いた疲れで、ちょっぴりうたた寝を繰り返しながら、電車の旅を続けました。
南小谷から大町へ。
このローカル線は鉄道マニアでは人気スポットらしく、カメラを首にぶら下げホームで写真を撮っている人の姿をたくさん見かけました。

こうして、半日以上の列車の旅を無事に終え、大町で汗を流してさっぱりし、無事に黒部から戻ってくることが出来ました。
大奮発、大満足の3日間でした。



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下の廊下を歩く その3

10月15日  2日目(午後編)


吊橋を渡りきったら、広場がありました。
そこでお昼をゆっくり食べることにしました。
お湯を沸かして、チャイとラスクとベトナム麺のフォー。
今日も多国籍料理です(苦笑)

足を広げてのんびりご飯。
川の流れで寒いかなと思っていたけれど、ポカポカ陽気がちょうどいい。
吊橋を見上げ、その向こうには黒四発電所からの送電線が見えました。
Last Holiday 240

ずっとのんびりしていたかったけれど、ここからまだ今日の宿泊地まで距離があるので、再び歩き始めます。

Last Holiday 243
アーチ状の小窓が続くスノーシェッド。
今は登山者だけが足繁く通る場所です。

Last Holiday 251
林道のような車が走れる道を少し下り気味に歩いていくと、目の前にダムが見えてきました。
仙人谷ダムです。
水面は日が当たってキラキラし、さっきまで歩いていた峡谷とは全く違う穏やかな景色が目の前に広がっていました。

ダムを横切り、途中で上から下を覗き込み、やはり写真をたくさん撮って(笑)
そして建物に書いてある指示に従って歩いていきます。

ダムの反対側まで来ると、『阿曾原・欅平こちら』と矢印が続いていました。
矢印の方向を見ると、そこには…ダムの管理所がありました。
Last Holiday 252

「こんにちは。お邪魔します」
心の中で挨拶しながら、そろっと扉を開け中に入ります。
ダムを動かすタービンのような大きなエンジンがある部屋の内部が扉越しに見えました。
薄暗い建物の中をまっすぐ歩いていきます。

Last Holiday 253
長くて細いトンネルが続いています。
まだダムの内部?もう外部??
なんだか訳が分からない気分になってきました。
独り言と足音がやたら響く気がします。

トンネルの途中に何か横切るものが見えました。
近づいてみると『電車に注意』の看板が。
え!?電車??
足元には線路が左右に走っています。
Last Holiday 255

こんなところに電車?
まだ理解出来ない思考回路のお陰で、しばらくそこに立ち止まって、右左…右。
まるで小学1年生が教わったばかりの横断歩道を渡ろうとしているかのように何度も確認していました。

そんな私の前にぬっと現れたスキンヘッドのおじさん。
ここの仕事に携わっている方なのでしょう。
私の「電車は今も走ってるんですか?」という素朴な質問に、丁寧に教えてくれました。
夏の間は1日4往復、関西電力の専用列車が走るんだそうです。

「電気が点いてないと怖いですよね」
「怖いなんてもんじゃないでしょう!」
そんな私のトンチンカンな質問にも、笑って答えてくれるおじさんでした。

そんな不思議な空間から鉄格子を開け外に出ると、再び大きな建物が建っていました。
関西電力の職員寮なのだそうです。
昼間は出勤時なので人がいないのか、ヒッソリとしています。
『クマに注意』なんて看板がある、川と山に挟まれた場所。
こんなところで生活し働いている人がいるんだと思うと、頭が下がります。

寮の敷地内のモミジを手にとって眺めた後、寮の裏手に回り、再び歩き始めます。
歩き始めて一番の急登でした。
一気に登って、しばらく歩くとまた下り。

ずっと谷間にいるので、さっき日が射したと思ったら、もう日陰を歩いています。
時計が無いと時間の感覚がまるで狂ったような錯覚になります。

Last Holiday 268
本日の宿泊地、阿曾原温泉小屋に着きました。
冬は全て取り壊してしまうため、プレハブ造りの簡素な小屋でした。

受付をしようと靴を脱いでいたら、「涸沢小屋の!!」と声を掛けられびっくり。
春に朝日小屋の記念山行に行った時、小屋でお手伝いをしていた女の子でした。
この小屋で働いているってそう言えば言ってたっけ。
その当時は『阿曾原温泉』と小屋の名前を聞いてもピンと来なくて、ちゃんと覚えていなかったのです。
小屋関係ってやはりどこかで繋がっているんだなと思った瞬間でした。

この小屋のいいところは、温泉に入れること。
1時間単位で男湯と女湯と分かれていますが、8時以降は混浴になります。

小屋からずっと下ること約10分。
真ん中にドンと浴槽があるだけの、森の中の露天風呂です。
標高は1000mを切っているので、周辺の紅葉はまだまだこれからといった感じで、葉は青々としていました。
Last Holiday 261

まずは明るいうちにひと風呂。
缶ビール持参で入浴です。
熱めのお湯でしたが、やはり歩いた後には最高の温泉。
すごく気持ちがよくて、時間いっぱい入っていました。
湯船の中は、情報交換の場です。
「今日はどちらから?」「明日は何時に出るの?」「山はよく行かれるの?」
話題は尽きず、ますますおしゃべりに花が咲いていく感じでした。
私の顔を見て、「あら、若いのに…」から始まって、「山スカートはどう思う?」「あなたも漫画の“岳”を読んで登り始めたの?」などなど数人に聞かれました。

私個人の考えですが、山スカートは、岩場やハシゴがあるような場所では前後の方に(下にスパッツを履いていて見えないと言っても)迷惑を掛けるような気がします。
それから、“岳”は全巻持っていますが、私の登山歴のほうがはるかに長いんですよね…(苦笑)

この日も私は、素泊まりでした。
後で聞いた話によると、この小屋の夕食のカレーライスは名物なんだそうで、「食べなかったの?もったいない!」と言われてしまいました。
ちょっと残念…。

夕食時に女性のお風呂の時間が再びやってきました。
ヘッドランプを持って、お風呂へ。
誰もいない、私専用の露天風呂。
真っ暗闇の中で入るのは少々怖い気もしたけれど、満天の星と湯煙に覆われ、とても貴重で休まる時間を過ごす事が出来ました。
またここでこうしてお湯に浸かりたいと思いました。

この日は少し混んでいて、食堂で布団を敷いてもらって寝ました。
運良く、1枚の布団をいただいて一安心でした。

温泉効果でぽかぽかに温まった体。
思い切り楽しんで、歩いて、そして緩んだ緊張感。
時々扉を明ける音で目が覚めそうになるけれど、ぐっすり眠りにつくことが出来ました。



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下の廊下を歩く その2

10月15日  2日目(午前編)


朝、4時半。
相部屋の方が起き始め、私も眼を覚ましました。
あまりにも早すぎる気がしなくも無いけれど、私の場合自炊なので一緒に起きだして朝食を作ります。
パンとコーヒーをゆっくり食べ、準備を整えます。

少し空が明るくなってきたところで、出発です。

まずはこの日の目的のひとつを果たすために、ダムまで戻ります。
今シーズン最終日の観光放水を開始を見ること。
まだトロリーバスが動いていないので、泊まった人だけの特権です。

放水開始は6時15分。
時間が過ぎても始まる気配はありません。
ひょっとして…間違い?
そんな風に思っていると、シャワーが出るかのように放水が始まりました。
Last Holiday 086

しばらく見ていると、手前の穴からも放水が始まりました。

Last Holiday 093
下ばかり見ているうちに、ダムの上にそびえる立山の山々にも朝日が射していました。
山は雪化粧し、こちらもすっかり冬になりつつあるようでした。

トンネルの中にあるトロリーバスの駅に戻り、さらにホームの先から奥に進みます。
不法侵入をしているようでちょっぴりドキドキしました。
少し歩いた先に登山者用の出口があり、そこから外にでます。

下り道を下って下って…そしてダムの下部に出ました。
小さな渡し板で川を横切って、いよいよ下の廊下歩きが始まります。
Last Holiday 098

ダムから注がれる水の流れる音を聞きながら、下流に向かって歩きます。
最初は、川辺を歩く感じでした。

河原を歩いたり、やぶの中を歩いたり…。

Last Holiday 104
そうして歩いているうちに、対岸(…と言っても岸は無いのですが)の岩肌に生えたモミジが真っ赤に染まっているのが見えました。
狭い峡谷…日陰のせいか、その真っ赤な葉の色がうまく写真に収められず、とても悔しい思いをしました。
川の水温やそこから吹き上がる風のせいなのでしょう。
とても赤くなった樹が見上げる度に見つけることが出来ました。

Last Holiday 129
だんだん、川の水面が遠くなってきました。
そして、初お目見えのワイヤーです。
どこの登山道でも、危険箇所にはロープやクサリで補助されていますが、下の廊下ではワイヤーが張ってあります。
このワイヤーを手に掛けることで足を滑らせることなく歩けた場所がいくつかありました。
道も少しずつ細くなってきました。

Last Holiday 155
人が前後に歩いていたら、どれだけ細い道なのかもっとリアルに分かるのですが…。
細身の丸太で足場を作ってあります。
道幅20cmしかないそんな部分もありました。

心配していたすれ違いの人たちは、うまく譲り合って歩くことが出来ました。
ほぼ中間点ですれ違えば、あとは誰ともすれ違うことなく、自分のペースで歩くことが出来ました。
追い越しに関しても、パーティだと休憩できる場所が限られるので、そちらも追い抜いてしまえば後は自分のペースです。

Last Holiday 176
どんどん水面までの距離は広がり、道幅は狭まり、そして頭上も注意しなければならなくなります。
高所恐怖症の人はきっと歩けないだろうと思うくらいの、スリルと迫力が常々つきまとってきます。

Last Holiday 220
断崖絶壁に作られた道。
歩くだけでも大変な場所を先人達は掘りながら進んだのです。
考えるだけで気の遠くなる作業です。

どうやって、休憩したのだろう。
どうやって、掘ったのだろう。
いつも山を歩く時とは違う考えが頭を埋め尽くします。

Last Holiday 222
ますます水面からの高さが増していきます。
正しくは、歩いている道はほぼ同じ標高で、川が下っているのでどんどん高度差が出てくるのです。

時々、激しい落差により川の勢いが増します。
音も轟々と峡谷に響き渡ります。

急斜面の沢から水が流れ落ち、合流し水は満ちていきます。

Last Holiday 235
端から見たら立派だけれど、足元が心もとない吊橋に出ました。
水は少しずつ澄んできています。
周りの景色に見とれて、足を踏み外したらどうなるだろう…そんな風に思ったら、より慎重に歩いてしまいました。

渡りきったら、やっとゆっくり座れそうです。
少し遅めの昼食をとります。



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下の廊下を歩く その1

10月14日 1日目


休暇をどう過ごそうか悩んで、朝を迎えてしまいました。
天気予報を確認し、そしてインターネットで知った情報は、『黒部ダムの観光放水は15日まで』ということでした。

少しお金が掛かるけれど、せっかくの機会だからダムを見て、歩いてこよう。
そう思い立って、大町へ車を走らせます。

歩く…と言っても、『日電歩道』、『水平歩道』と呼ばれる、ダムの建設の際に使用された、黒部峡谷に造られた道を歩くのです。
通称、下の廊下(しものろうか)と呼ばれる道です。
長い長い道のりは30kmを超え、雪の深い場所なので実際に歩ける期間は年間通してわずか1ヶ月ほどに限られます。(積雪の状況により、年によって変わります)


大町駅に車を止め、バスに乗ります。
久しぶりの公共機関。
なんだか旅に出たみたいで、わくわくします。

大町温泉郷を通り過ぎ、扇沢に到着しました。
山は黄色や赤や緑に染まり、とてもカラフルでした。

トロリーバスの切符を窓口で買い、改札口へ向かいます。
改札口近くに、昨年テレビで放送された、『黒部の太陽』の模型がありました。

Last Holiday 028
破砕帯と呼ばれる、硬い岩盤と溢れる湧き水に覆われトンネルを造るのが不可能とさえ言われた場所を再現したものです。
赤いボタンがあったので、ポチっと押してみました。

“ドッカーンっ!!”

破砕帯を爆破させる時の、発破の音を再現したものだったようです。
びっくりするくらい心臓に響き、次の瞬間、周りを見渡してとてもバツの悪い気分になりました。
驚かせてゴメンナサイ…。

Last Holiday 031
発車10分程前になると、改札が始まります。
バスの形をした、電車。
動力は電気で、鉄道の一種として区別される、トロリーバス。
乗り心地は、やっぱりバスでした。
でも…動き始めがスムーズなのは電気の力だからでしょうか。

トロリーバスは、トンネルの中を登っていきます。
16分の旅はあっと言う間で、終点の黒部ダム駅に到着しました。

トンネルから300段近い階段を登った先には、ダムの放水が見られる展望台があります。
いよいよずっと見てみたかった、ポスターやテレビでしか見たことの無い黒部ダムの全景が見られます。

Last Holiday 040
勢いよく放水され、白い水しぶきが上がるダム。
これが見たくてここまで来ただけに、しばらく放心状態で見入っていました。
けれど、日が陰った展望台は寒い…。

階段を下りてダムに近づき、角度を変えては見て歩きました。
ダムを渡って、中心部へ。
水しぶきが舞い上がっていました。
Last Holiday 063

ダムの写真ばかりを撮っていたらキリが無いほど、撮って撮って…。
水しぶきを浴びてレンズが曇っても撮っていました(苦笑)

ふと気が付いたら、もう遅い時間になっていました。
今日泊まる宿、ロッジくろよんまで歩いて30分掛かります。
黒部湖のほとりを歩きますが、少しダムから離れただけでひっそりと静まり返っていました。

Last Holiday 074
それでも紅葉している樹を見つけ、湖をバックに写真を撮って、観光客気分で楽しく歩きます。
ロッジくろよんは静かな場所に建っていました。
今日はここで素泊まりです。

本当ならテントを担いで歩きたかったのですが、道が狭いことから「荷物は軽いほうがいいよ」とアドバイスをもらっていたので、今回は小屋泊まりという方法を選択しました。

今日の晩御飯は、トムヤンクンとアルファ米のおこわ。
多国籍料理です(笑)
温かい、いやちょっと熱めのお風呂を頂いて、一瞬にして夢の中へ。
明日から歩く道はどれだけすごいんだろう…とても楽しみです。



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R158の風景

国道158号線で出会った風景です。

Last Holiday 2 037
鵬雲崎より少し下(松本市街地寄り)のカツラの大木が明るい黄色に色づいていました。
いつもなら車で通り過ぎながらチラッと眺めるだけなのですが、今回は車を止めて見てみました。

時々吹いてくる風と一緒にふわりとカルメ焼きの匂いが漂ってきます。
Last Holiday 2 041


お昼下がりに雨が降りました。
霧のシャワーのような、優しい雨です。
奈川度ダムを通過しようとした時、天気雨のようになりました。
「あ!虹!!」
光がちょうどダムの下にあたっていました。
再び慌てて車を止め、ダムの中心部まで走りました。

Last Holiday 2 042
虹がこんなにはっきり見えたのは初めてかもしれません。
しかも眼下にある虹を初めて見ました。
紅葉と黄葉と虹。
とてもステキなコラボレーションでした。



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Yellow!Yellow!!

休暇明けで涸沢に戻ってきました。
休暇中のことはじっくりと順次アップしていきたいと思います。

Yellow!! 003
上高地のカラマツの黄葉がピークです。
「今年は例年より早めだよ」との情報を耳にしていました。
朝日が射したカラマツ林。
とてもきれいでした。

Yellow!! 005
林の中で空を仰ぐと、青と黄色のコントラストがとてもステキな模様を描きます。
はらはらと落葉していく様子も、時々光を反射してキラキラと輝くことがあります。

Yellow!! 004
上高地側からの穂高も真っ白に雪化粧していました。
例年より白くなっています。
秋の訪れも早ければ、冬の訪れも早いようです。


Yellow!! 016
横尾を過ぎ、本谷近くまで差し掛かった所にあるブナ林も、見事に色づいていました。
谷間にあるので、日が当たる時間は短いはず。
けれどちょうどお日様を浴びて、金色に光っていました。

Yellow!! 012
ここだけなんだかほんわか温かい感じ。
黄色い巨大なトンネルが出来たようです。

見上げてみては、樹の大きさと黄色く色づいた葉の色に感激していました。
Yellow!! 011

Yellow!! 017

大きく広げた枝に太陽をいっぱい浴びて、輝く葉っぱ。
しっかり目に焼き付けて、涸沢に戻りました。

Yellow!! 023
涸沢に戻ると、まだ15時前なのに日がすっかり陰っていました。
ここはもう、冬に足を踏み入れているようです。

風邪だけは引かないように…そう思いながら、涸沢での残り少ない生活を元気に送っていこうと思います。



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クラフト・ピクニック

先週末に、松本の『あがたの森公園』に行ってきました。
この公園は、街のほぼ中心部にあります。
貴重な建造物が今もなお、図書館などに使われ開放されています。

Last Holiday 2 016
そして、中央にどぉん!とそびえたヒマラヤスギの並木道が見事です。
雰囲気がとても落ち着く、お気に入りの場所です。

ここで、“クラフトピクニック”というイベントが行われていました。
たまたま立ち寄ったジェラート屋さんに置いてあった地元の情報誌で、偶然見つけて来てみたのです。

広い芝生に、たくさんのブースがありました。
日曜日はとても気持ちがいい天気に恵まれ、お客さんもいっぱいでした。

Last Holiday 2 005
ガラスの作品がキラキラ輝く宝石のようなブース。
ワークショップでは、ベネチアングラスのようなかわいいパーツでアクセサリーを作ることが出来ます。

Last Holiday 2 006
ヨチヨチ歩きの子ども用に柔らかくてかわいい模様の革靴がいっぱい並んだブース。
ここでは、小さな革バックを作れるワークショップを開いていました。

Last Holiday 2 019
黄色い葉っぱさんもご来店?
様々な木彫りのカトラリーが並んだブース。
荒削りのスプーンを削って自分専用を作るワークショップを行っていました。

Last Holiday 2 025
小さいスツール、大きいスツールが屋外に無造作に並べられたブース。
優しい手触りの、とても欲しくなるけれどきちんとした値段のものが展示してありました。
小さなかわいい椅子が作れました。

Last Holiday 2 032
ブースを回りながら、時々ひと休み。
芝生の上では、ランチを広げたり、お茶を飲んだり、ボール遊びをしている人たちの姿がありました。

このクラフト・ピクニックの特徴は、作品の出展と販売、そしてワークショップを開催すること。
各ブースでちょっとした作品から本格的なものまで、出展している人たちのアドバイスを受けながら手作りすることが出来るのです。

Last Holiday 2 003
お腹が空いでも大丈夫。
改造された車のお店でお腹を満たすことが出来ます。
この屋台で食べた『フォー・ガー』(ベトナムヌードル)は麺のコシがしっかりしていて、私好みの味でした。
公園内のブースでも、トルティーヤやクッキー、マフィン、ホットドリンクなどが販売されていました。


Last Holiday 2 028
これからの季節にピッタリの、そして私が一番長居した、毛糸を取り扱ったブースです。
このイベントのために、京都から出展したのだそうです。

Last Holiday 2 027
ボードに飾られた、色とりどりの毛糸たち。
フカフカに起毛した糸、万国旗のようなカラフルな糸、ラメでキラキラした糸…どれもとてもかわいくて個性的です。
この毛糸を使ったワークショップをしていたので、参加してみました。
シュシュ(髪飾り)を作りました。

ボードに飾ってある毛糸から、好きなものを3つ選びます。
それを指でクサリ編みにしていきます。
1mほど編んで、ゴムで通して輪っかにするだけ。

簡単なのにとてもかわいい。
選んだ毛糸によって、いろんな表情のシュシュが出来上がります。
子ども達も真剣な表情で指編みをしていました。

楽しくて、開放的で、ゆったりした時間が流れている公園内。
こんなステキな空間にとても癒されました。
こんな風に色んなハンドメイドをしている職人さんがたくさんいることを知ることが出来ました。
いつか私も手作りの物で、楽しいアウトドアなイベントに参加したいなと思いました。

Last Holiday 2 036
今回のクラフトピクニックで、買ったものとワークショップで作ったシュシュ。

こんな物を作りたい、こんなことが出来るんだと、色んな刺激を受けアイデアをたくさんもらったイベントでした。



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最後の休暇

連休が終わって小屋閉め作業と同時に、順番にシーズン最後の休暇に入ります。

トップバッターで休暇を頂きました。
さて…何をしよう。
悩みながらの下山です。

とりあえず天気がとても良かったので、パノラマ新道から下ることにしました。
一緒に下った小屋の仲間達も、本谷・横尾コースと5・6のコル~奥又池コースにそれぞれ分かれていたので、新村橋で待ち合わせをすることにしました。


ヒュッテを通りがかったので、休暇の挨拶をしました。
「パノラマは凍ってるで、気を付けて」
そう言って、見送ってもらいました。

日の当たらない、パノラマ新道。
ずっと日陰で、岩肌から湧き出た水がそのまま凍っている箇所がいくつもありました。
大きなツララがつら下がって、時々落ちて砕けていました。
上も下も気を付けて…慎重に歩いていきます。

翌日から天気が下り坂との予報だったのですが、すでに槍の上空には筋雲が浮かんでいました。
Last Holiday 005

コルに出て分岐点で荷物を置いて、屏風の耳まで行ってきました。
時間が無い…ということに、耳に着いて気が付き、後でかなり焦ってしまいました(苦笑)

冷たい風が、汗をかいた背中を冷やしていきます。
それでも身軽になった分、気持ちよく登れます。

『屏風の耳』、誰が名前を付けたのでしょう。
『耳』と聞くとまだまだ途中といった感じですが、とても景色のいい場所です。

Last Holiday 017
北尾根に阻まれ、やっと日が射し始めたヒュッテ。
尾根の影がカールにはっきり刻まれていました。

ここから見ると、カールの形も沢の形もとてもよく分かります。
そしていつもは見えない北尾根の反対側の姿も…。
Last Holiday 018

すっかり葉を落とし、枝だけになったダケカンバ。
枝の白さが寂しい感じだけれど、びしっと並んだ山肌はとてもきれいです。

ずっと秋風に吹かれて眺めていたい雄大な景色。
はっと気づいた時には、時間が迫っていました。
慌てて分岐まで戻り、デポしていた荷物を背負って急ぎ足で下ります。

見通しが利く場所で、奥又から下ってきた仲間と思われる、3人の小さな影を見つけました。
「ヤバっ!」
叫んで気付いてもらいたいけれど、あまりにも遠い距離だったので、こちらが急いで下りるしかありません。
でもここでつまづいたりして怪我をしたらどうしようもないので、慎重に。
そして小走り…。
少々待たせてしまったようですが、なんとか無事に合流できました。


走れるところは走って。
そして次の日は太ももはしっかり筋肉痛になりました(笑)
普段山をどんなに歩いても筋肉痛になることは無いので、よほど足に無理があったのだと思います。

そんなお土産を一緒に、最後の休暇へ。
さて…何をしようかな。
悩みもおまけについてきました。



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ナナカマド・パレット

秋の色 004
連休前に撮ったナナカマドの様子です。
今年の涸沢の紅葉の見頃は、9月末だったようで、例年に比べ10日ほど早かったようです。
毎日景色を見ていても、『今が見頃!』と見極めるのは難しく、終わってみて「今年はあの頃が一番綺麗だったね」と振り返ることになってしまいました。

葉の色が変わって赤になる。
しかし、葉を観察していると、同じ樹から生えているのに様々な色をします。
まるで、葉の1枚1枚で出来たパレットのようです。


秋の色 001
ナナカマドの実の赤、そして色とりどりの葉。
緑、赤、オレンジ…。
言葉に出来ないほどたくさんの色。

秋の色 005
手前には真っ赤なナナカマド、奥にはオレンジのナナカマド。
なんだかとても暖かく見えます。

秋の色 007
不思議な色のグラデーションです。

あっと言う間に感じた、けれどじっくりと楽しめた紅葉の時間でした。

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連休が終わって

紅葉が真っ盛りで、秋の連休が重なって、たくさんの方が涸沢に来て、本当に忙しい毎日…。
そんな秋の涸沢を想像してきたはずでした。

しかし、実際は…。
今年は紅葉はほぼ終わり、雪が降って、忙しいけれどあっと言う間にその日々が終わってしまった。
簡単に言い表してみると、そんな連休でした。

3連休
穂高の山肌は薄っすら白く色づいたまま。
気温が低く、日も当たらないので、このまま根雪となって来年の夏まで残ってしまうかもしれません。


3連休2
あれだけカラフルだった景色は、雪と山肌と空の色が大部分を占めています。
けれど、また色んな表情を見せてくれ、迫り来る、閉ざされた季節を教えてくれているかのように感じます。


3連休が終わると、涸沢は一気に小屋閉めに向かって動き始めます。

3連休3
3連休最終日。
テント場の受付小屋解体が行われました。
涸沢は雪崩の通り道。
そして積雪量も軽く10mを越えるので、越冬のためにしなければならないことがたくさんあるのです。

3連休4
短い夏のシーズンだけのために、小屋が建てられ、そしてまた解体されていく。
すごく手間のかかることです。
けれどすごく大切なことなのです。

今シーズンも、ありがとう。
来シーズンも、よろしくね。

ああ、秋が終わる。
今シーズンが終わる。
そんな風に、涸沢のシーズンが終わることを痛感します。

小屋閉め作業が少しずつ始まります。


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続・冬の便り

昨日の昼前に雪がチラつき始め、午後になってだんだんと視界を遮るような湿った雪が降り始めました。
こんなに降るとは思ってもいなかったので、仕事をしながらも外が気になって仕方ありません。

少しの時間を見つけては撮った、昨日の涸沢の様子です。

冬の始まり 008
小屋のすぐそばに生える草にも雪。
雪があっと言う間にそこかしこを白くしていきます。

冬の始まり 011
誰もが座りたいのに座れない…雪にコーティングされたベンチ。
まるでチョコレートケーキで作られたベンチのようです。(ただ単に食い意地が張ってそう見えるだけ?)

冬の始まり 015
今シーズンの秋のテント村は、雪模様になりました。
到着して幕営場所を探している人の姿はとても寒そうでした。
シルバーウィークには及ばなかったものの、連休初日に500張り超えだったそうです。
今日はいったいどうなるのでしょうか。

冬の始まり 018
そんなテント場を見守る、雪だるまたち。
夕食出しの少し前に、テラスの柵に作りました。

雪を投げて笑って。
雪だるまを作って笑って。
その様子を見て笑って。
忙しいけれど、楽しもう、頑張ろう。
そんな私たちの1日がなんとか無事に終わろうとしていたのは、消灯時間が過ぎた頃でした。


今朝はどこもかしこも凍っていました。
もちろん、登山道も。
なかなか日の当たらない場所が多く、凍った箇所は溶けません。
みんなが無事に家まで帰れますように。
「もう涸沢は雪が降っていたよ」そんな思い出をお土産にして…。



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冬の便り

いよいよ体育の日を含む、秋の3連休が始まりました。
涸沢で一番賑わう、3日間です。

けれど、今年の3連休は少し様子が違う…。
涸沢上はすっかり晩秋の装いです。

今日の天気予報は晴れですが、冬型の気圧配置の影響で涸沢はどんよりした雲に覆われています。
そんな雲の下で眺める景色は、すっかり冬に足を踏み込んでしまったかのような錯覚に陥ります。

ほんの少し出来た時間。
急ぎ足で、パノラマ新道から涸沢を見てきました。
冬へ… 020

歩いていると、空気が冷たい。
ほっぺたがチリチリします。

こんな日は、空を見上げていると落ちてくるものは…。

やっぱり!!
今シーズン最初の雪に出会いました。
冷たい空気の中に舞う、白くて軽い雪。
秋から冬に写りつつある季節のバトンタッチを、しっかりとこの目で、肌で感じ取ることが出来ました。

冬へ… 017
すっかり落葉してしまった木々。
ほんの少し寒そうで、季節が終わってしまったかのように感じます。
けれど、私はこの静かでちょっぴり寂しい気のする今の季節はいいなと思います。
暖かいものにたくさん出会える冬が目の前に待っているからです。

冬がもうすぐみんなのところまで下りてきます。



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台風一過の朝

心配していた台風は、長野県南部を通過し北上していきました。
涸沢でも時折強い風が吹き、昨日は1日雨が降り続きました。

しかし、暴風までの風にはならず、これから色づく葉の大部分はちゃんと樹についていました。
まだまだこれから秋の続きが楽しめそうで安心しました。


昨日の台風通過直後から、気温がぐんと下がってきました。
窓の外を眺めると、時々白い大きなものが雨に混ざって落ちているような…。

目の錯覚だと思っていたら、あの白いものは大きな大きなミゾレだったようです。
吊尾根の途中から北尾根の四峰くらいがほんの少しだけ白くなっているのが見えました。
雪です。
あれは初冠雪と呼んでもいいのか分からないくらいの薄っすらした白さでしたが、もう冬がすぐそこまでやって来ているのが分かりました。


今朝は、とても冷え込みました。
雨上がりのテラスは、ピカピカに凍っていました。
キンと冷えた空気。
周りがピンと張り詰めているような気がしました。

テント場まで朝焼けを見に行きました。
昨夜は宿泊されている方がほとんどいなかったので、涸沢全体がとても静かに感じました。

台風一過 021
昨日見た通り、今朝の穂高もほんのり白くなっていました。
フロストシュガーを遠慮がちにかけたような…そんな雪化粧です。

今日は、池の周辺でモルゲンロートを見ました。
池のほとりには三脚で固定したカメラを覗く方がふたりいらっしゃいました。
きっと池に映る穂高を撮っているのでしょう。
そんなふたりの姿を見ながら、私は少し手前の小さな池に映る穂高を覗き込んでいました。

台風一過 025
半分欠けた月が少し傾いていました。
今朝のモルゲンロートは、稜線の雪がピンク色に染まっていました。
台風一過の静かで穏やかな青空はとても澄んで見えました。

ふと、顔を上げると、カメラのおじさんが私を呼んでいます。
「何度も呼んでるのに…ここいいよ!!」
お邪魔をしてはいけないと思って手前で見ていたのですが、その言葉に甘えさせていただきました。

風が吹くたびに波打つ水面。
けれど、ピタッと静まった池には澄んだ穂高が映っていました。
穂高岳山荘も綺麗に映っていて、そのクリアさに本当にびっくりしました。
ふんわりした雲の柔らかさも山のゴツゴツした感じも、木々の色もはっきりと見えるのです。
台風一過 040

少しだけおふたりとお話をさせていただいて、その場を後にしました。
ほがらかなおふたりの笑顔に、おふたりの優しさがにじみ出ていました。
今日のベストショットはそんなおふたりの三脚の間で撮らせていただいた1枚です。
本当にありがとうございました。
台風一過 041



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赤の競演

台風18号が接近中です。
遠くを見ていると、雨のカーテンが風に揺れて横になびいているように見えます。

涸沢は、昨日の夜から雨と風がだんだんと強くなってきました。
ヒュッテさんから小屋までを繋ぐ石畳には、風に飛ばされた葉っぱがペタリと張り付いて濡れていました。


風雨にやられてしまう前に…今年の色づきを見て回ってきました。

赤の競演1
雨に濡れて、しっとりとした艶やかな赤に見えます。
コロコロしたまん丸の雫もまたみずみずしいです。

テント場から下辺りのナナカマドは、まだまだこれからの若木が多く背丈も小さいですが、毎年キレイな赤に色づいてくれます。


赤の競演2
赤と黄色と、奥にオレンジ色。
『ジャパンカラー』そんな和風な風景だと直感しました。

自然が創り上げる、斬新な色の組み合わせや発色にいつもいつも驚かされます。
そんな葉っぱの色を台風が過ぎたらまた探しに行こうと思っています。



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ずらっと

厨房の戸棚に並んだ…
秋模様03

リンゴたち。

誰かがお土産で持ってきてくれたようです。
もう姫リンゴがお店に並ぶ季節なのですね。

誰かがふっと並べたのであろう、このお行儀のよさがかわいくて、ほっと和んで思わず写真に撮ってしまいました。
慌しい毎日でも、こんなふとした空間を見つけられる。
そんな心の余裕はいつも持っていたいと思います。


台風18号が本州に近づいています。
台風の通り道になりそうな実家も心配です。
被害が無ければいいです。



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週末の涸沢 その2

日曜日の朝。
眠たい目をこすりながら、テント場に向かいます。
日の出の時間ギリギリだったので、すでにたくさんの人が外にいました。

今日はきっと朝焼けするはず…冷たい空気を全身で感じながら、そう思っていました。

5時50分。
横から光の帯になって、山を照らします。
秋盛り盛り 012

モルゲンロートです。
色んな場所から歓声が上がります。

山をバックに記念写真を撮る人、ビデオ撮影をしながら自らの声で実況している人…たくさんの笑顔がありました。

秋盛り盛り 019
小屋とヒュッテさんのテラスにも、テント場にもたくさんの人。
紅葉とモルゲンロート…秋の涸沢の思い出が出来たでしょうか。


09100502.jpg
休憩時間に散歩に行ってきました。
青空に映える秋の景色です。

09100501.jpg
キレイに色づいたナナカマドは大人気です。
たくさんのカメラに囲まれていました。
風が吹くたびに、ひらひらと葉が揺れウラジロなのをしっかりアピールしていました。
涸沢のナナカマドはウラジロナナカマドが多いようですね。


連日、上高地の友達が立ち寄っては顔を出してくれます。
短い時間だけれど、わざわざ小屋まで来て元気な姿を見せてくれるのはとても嬉しく、また私も頑張れるのです。
ありがとう。

そんな友達からの情報では、本谷橋より上が色づきが始まってきているそうです。



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週末の涸沢 その1

10月に入って最初の週末は、たくさんの方が涸沢に来てくださいました。
土曜日の朝まで降っていた雨はお昼前に止み、周りを真っ白に包んでいたガスはあっと言う間に消えていきました。

09100301.jpg
ガスが抜ける瞬間。
たくさんの人が待ちかねたようにテラスに出て、この瞬間を見守っていました。
雨上がりの湿った岩肌は黒光りしていました。

09100302.jpg
自然が織り成す幻想的な空間に立ち会えた時、「ここにいて良かった」と疲れも嫌なことも悩んでいることも全てが吹き飛んでしまいます。

09100303.jpg
テント場下から見上げるとこんな景色が広がっています。
真っ赤…ではないけれど、やっぱり嬉しくなる色です。

きれいな色を探して散歩に出掛けるのが一番の気分転換です。



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十五夜お月さま

昼前まで雨と霧で真っ白に覆われた涸沢は、一気にガスが晴れてさわやかな秋晴れになりました。

今日は中秋の名月です。

涸沢の(とっても忙しい)秋の週末としっかり重なってしまい、消灯後にゆっくり眺めようと思ってついさっき空を見上げたら、朧月でした。
雲に隠れてはっきりと姿を見ることが出来ませんでした。


忙しくなる前に…作ったもの。
やっぱりお団子ですよね。
月見団子。
月より団子?

秋模様02
爪楊枝で作った小さなみたらし団子です。
ミニサイズでかわいいのですが、焦げ目をつけようとすると爪楊枝まで焼けてしまいパニックでした(苦笑)

月が見える窓辺に団子を置いて月を見るんだと、団子を盛っていたら教えてもらったので、小窓に置いてみました。

今日の夕食後は外に出て空を眺めている人がたくさんいました。
私も夕食の切り替えの空き時間に、ほんの少し月の光を浴びてきました。

秋模様01
ちょうど雲が掛かりかけていましたが、とてもきれいな満月でした。



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モルゲンロート

雨上がりの翌日。
空はスッキリとしていました。

そして、日の出前の午前5時40分。
今か今かと待ち望んでいる人たちの姿。

私はテント場の昼寝岩の上でその時を待っていました。

みんなが見ているのは東ではなく西の方角…。


ひょっとしたらモルゲンロートが見られるかもしれないと、早朝にテント場まで行ってきました。
モルゲンロートとは朝焼けのことです。
朝日に照らされた穂高がピンクや赤に染まることがあります。
その瞬間に立ち会えたら…そんな期待を胸に。

すっと横から日が射してきました。
明るい帯になって、稜線から中腹までを照らしていきます。

真っ赤には染まらなかったけれど、朝日が昇って影のコントラストがとてもキレイでした。
10月の朝焼け 009

5分経つとまた違った光の色が生まれてきます。
10月の朝焼け 016


秋になってずっと布団に包まっていたい季節ですが、キレイなモルゲンロートの瞬間に立ち会うために頑張って早起きしようと思います。



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雨とチャパティ

ここ最近、小屋のお昼ご飯のリピート率No.1は、『インドカレー』です。
カレー大使に就任したのは、この夏から小屋番デビューをしたタカちゃんです。

この日は雨。
宿泊の予約をいただいている数も少なく、ゆっくり休憩をしながらの仕事日になりました。
タカちゃんが「お昼にカレーを作ります」と立候補しました。(前回はみんなのリクエストにより作ってもらいました)
いつも作ってくれるチキンカレーと、ベジタブルカレーの2種類を作ってくれました。

私がイメージしていたインドカレーは、『スパイシー=辛い』
けれど、確かにスパイスがしっかり効いてはいますが、それほど辛くなくさらりと食べられてしまうのです。

タカちゃんがカレーを作っている間じゅう、入れ替わり立ち代り鍋を覗き込む小屋番の姿があります(笑)
そして、きっと何度も聞かれたであろう作り方をいつも丁寧に教えてくれます。
今回は私がかなり質問攻めにしました(苦笑)

そして、昼食までほんの少し時間が有ったので、チャパティ作りに着手しました。

「チャパティとナンの違いは?」
「ナンは発酵させるんです」
「へぇ、そうなんだ!!」

強力粉を水でこねこね。
まな板の上で生地を伸ばす。
薄っぺらく伸ばした生地をフライパンで手際よく焼き上げます。

カレー職人 001
フチを押さえながら焼くとパリパリになるんだそうです。

カレー職人 002
ぷっくらと膨らみ、絶妙なコゲ具合。
美味しそうです。

カレー職人 004
カレーセットにしてみました。
上がチキンカレー、下がベジタブルカレーです。
実際はどんぶりにドカッととよそってみんな食べていました。
味付けのベースは同じなのに、チキンだけで煮込んだものと野菜だけで煮込んだものは味の差が出ます。


本場インド仕込みのカレーを、雨の音を聞きながら食べる。
こんな緩やかな時間が時には大切です。
美味しいご飯は心をほんわか温めてくれます。

ごちそうさま。
ありがとう。



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