上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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登山道の状況(6月29日)

1週間以上の長期休暇をもらって、下っていました。
下界はもうすっかり夏ですね。
じっとりと張り付いてくる空気の重さに、梅雨を感じてきました。

休暇中、色んな事があったのですが、そのことはまた後日。

昨日、涸沢に戻ってきてきました。
下った時と山の様子があまりに変わっていてびっくりしました。
横尾~涸沢間の登山道の状況を簡単に紹介したいと思います。


09062901.jpg
屏風岩を眺めながら歩く登山道。
新緑というよりも深緑になってきました。

09062910.jpg
本谷橋の川の流れです。
かなり増水しています。
激しく音を立てながら、水しぶきを上げる沢の水は優しい水色でした。
「雪解けの水は水色なんだって」と以前友達に教えてもらったことを思い出します。

09062912.jpg
本谷橋から上も、こんなにすっかり夏道になっていました。
こちらも鮮やかな緑がとてもきれいです。
花もあちこちで見られ、しんどいながらも楽しく歩くことが出来ます。

09062916.jpg
ミネサクラが咲いていました。
薄いピンクの光に透けた花びらが、儚さを物語っているように見えてきます。
今年最後のお花見になるのかな…そう思いながら立ち止まって見上げてみては、物思いにふけそうになりました。

09062917.jpg
山と残雪と深緑と、分かりづらいけれどミネザクラ。
雨さえ降らなければ、色々見られる最高の季節かもしれません。

09062921.jpg
最後はまだ雪の上を歩きます。
雪解けはどんどん進んでいて、雪面はボコボコになっています。
つまづかないよう、滑らないよう、気をつけて歩いてください。
今までは最後の最後まで見えなかった小屋が、この地点で見えるようになりました。

09062922.jpg
ヒュッテと小屋の分岐も夏仕様の立派な(お馴染みの?)ものになっていました。
夏に向かって、少しずつ準備が進んでいます。

最後の斜面まで戻ってきた時、外作業をしていたみんなが手を振って『早く上がって来い!!』とジェスチャーしていました。
『あぁ、帰ってきた』そう思った瞬間でした。
また小屋番としての生活が始まります。
ひとつでも多くの笑顔に出会えるよう、楽しく頑張っていきたいと思います。


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小屋番1年生 | コメント:0 | トラックバック:0 |

ガイド研修 その2

奥穂の山頂で休憩し景色を満喫した後、来た道を帰ります。

行きにザイルを確保してトラバースした雪渓は、まいて帰りました。
足元をしっかり見ながら歩きます。

穂高岳山荘の真上まで戻ってきて、雪渓の残る急斜面になりました。
行きはこの場所は避けて崩れやすいガレ場を通ったのですが、帰りはこの雪の斜面を下ります。
アイゼンを着けて後ろ向きになって、ひと蹴り、ひと蹴り…。
ゆっくり、確実に足場を確保しながら下りていきます。
この時には、アイゼンもピッケルも使い慣れてきた感じがしました。
ガイド研修 099

アイゼンを外して、岩場とハシゴ場を下って、山荘まで戻ってきました。
涸沢岳に行って先に戻ってきていた、モッサン、涼ちゃん、テンちゃんが私たちを待っていてくれました。

山荘の中に案内されて、中をじっくり拝見させてもらいました。
小屋番をやっていると、他の小屋の色んなところに興味深々になります。
穂高岳山荘は、木のぬくもりが伝わってきそうな、外から入ってくる光が優しい建物でした。

お昼をご馳走になりました。
ソースカツ丼でした。
湯気がほんわか立ち昇って、とってもおいしそう!
ガイド研修 108

いただきます!!

ガイド研修 107
ほっぺたが落ちてしまいそう…なくらい美味しそうに頬張る3人。
あっと言う間に、全員完食しました。

奥穂に登れただけでも満足なのに、みんなで食べたソースカツ丼がさらにお腹も心も満たしてくれました。
穂高岳山荘の小屋番のみなさんに、感謝です。
本当にありがとうございました。
ごちそうさまでした。

お腹がいっぱいになったら、小屋に向かって下っていきます。
気合いを入れて、下ります。

ガイド研修 111
滑り落ちないように、慎重に。
帰りも、気を抜かないように安全第一で下りました。

ガイド研修 124
緩斜面になったら、滑落から停止の練習をしました。
お尻で滑り始めて、スピードが出てきたところでうつ伏せに向きを変えて、ピッケルを雪に押し込み止まります。
と…止まった!?ピッケルで止める前に、どうしても足で踏ん張ろうとしてしまい、何度かアドバイスをもらいました。
訓練しているうちはいいのですが、『実際に滑落したら本当に止まれるのかな』…と、やればやるほど不安も出てきてしまいます。

小屋に戻って、山のこと、地図のこと、ザイルワークのこと、思ったことや感じたことを意見交換しました。
もっと色んな事を学んでその経験を、小屋での生活を始め山に生かしていけたらいいなと思いました。

とても有意義な1日になりました。


♪おまけ♪
ナナカマドがどんどん大きく葉を広げています。
柔らかい葉は、光を通して透けて見えました。
ガイド研修 125

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ガイド研修 その1

スキー大会が終わって、落ち着く暇も無く、もうひとつの小屋の行事が待っていました。
ガイド研修です。
本来なら、プロのガイドさんにお願いしてバリエーションルートなどに行ったりするようです。
しかし、今回は天気が不安定ではっきりした行程が立てられなかったりして、私たち小屋番だけでの研修となりました。

…とは言っても、プロでガイドをやっている、もしくはガイド資格を持っている小屋番がここには何人もいます。
彼らにリーダーとなってもらい、今回のガイド研修を実施することが出来ました。


研修当日、奇跡?と思えるくらいのさわやかな青空と芸術的な雲が共演していました。
梅雨の晴れ間…と言ったらピッタリの、暑くて、けれども気持ちの良い朝でした。

3班に分かれての行動です。
北穂高岳を目指す班、涸沢岳を目指す班、奥穂高岳を目指す班。
各班3人ずつのパーティを組んで行動することになりました。

私は、奥穂に行くことになりました。
6月の奥穂は初めてで、とても楽しみでした。

8時に、小屋を出発しました。
涸沢岳に登るグループと、穂高岳山荘までは一緒に登ります。
何度か休憩を取りながら、あずき沢を登っていきます。
あずき沢はザイテングラートの左側の沢で、この季節はまだ残雪があり、アイゼンとピッケルを携行し滑落に気を付けさえすれば山荘まで直登することが出来ます。

ガイド研修 028
振り返る度にどんどん小さくなっていく、涸沢カール。
遠くには、中央アルプスの山並みが登るたびに見えてきます。

ガイド研修 057
ザイテングラートの途中から急傾斜になるため、山歩きに慣れていない涸沢岳班はザイルで確保し歩くことに。
リーダーのモッサンによるリード。
一歩一歩確実に登っていきます。

穂高岳山荘に着いたら休憩をしっかり取って、ここから先の登りに備えます。
私たちは、ハーネスとヘルメットを装着しました。

涸沢岳班の3人に見送られながら、奥穂を目指します。
山荘横すぐのハシゴと岩場を慎重に登ったら、あっと言う間に視界が変わります。

ガイド研修 073
山荘の赤い屋根は真下に、テント場とヘリポートポートを経て涸沢岳が目の前に、そしてその奥には槍ヶ岳が見えました。

奥穂までの登山道は、ほぼ夏道となっていました。
遮るものが何も無い稜線。
日差しはまるで夏のように、私たちを射してきます。

ガイド研修 077
山頂直前で、雪渓を横切ることになりました。
雪渓をまいて(避けて)歩くことも出来たのですが、せっかくの研修だからとザイルで確保を取り、アイゼンを着けて歩きました。

安全に登ることが出来てこそ楽しく登れる、絶対に忘れてはいけない教訓です。

ガイド研修 092
そして、3人で山頂に立つことが出来ました。
今日のパーティは、リーダー・トッティ、もへー、私でした。

富士山までは見ることが出来なかったけれど、目の前に広がる綺麗な景色に、「やっぱり山はいいねぇ!!」と思いました。
イワツバメが目の前をビュンビュン飛んでいて、とても気持ち良さそうでした。
みんな夢中になって写真を撮り、それぞれが奥穂の風と見事なパノラマを全身で感じていました。

ガイド研修 081
槍方面。
ずっとずっと続く峰々の名前を全て憶えたいです。

ガイド研修 086
前穂から明神の切り立った主峰。
シャキッと背筋を伸ばして向き合いたくなる山です。

ガイド研修 095
霞沢、乗鞍、焼岳…。
岳沢から上高地を眼下にして、広がる景色も緑がとても綺麗でした。


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09’涸沢スキー大会 その2

大会2日目は、雨模様でした。
「まぁパラパラくらいの雨だから」と言っていたら、土砂降りになってきました。

朝食を食べながら外を見て、空を見上げて…。
だんだん強くなる雨足に、テンションは急下降。

スキー大会に出場するのは、スキーとボードを持ってきている小屋番。
つまり、私も出場です。

見事な降りっぷりに最後は開き直り、最近手に入れた雨具を用意して外に出ました。
今日の滑走斜面は、小屋の横になりました。
なだらかコースです。

ヒュッテから雨具を着た参加者が続々登場してきます。
雨のせいか、二日酔いのせいか…みんなの足取りが重い気がしました(苦笑)

スキー大会 09 061
みんなが小屋の横に集まるまでに、「行ってくるわ~」とモッサンが試走していました。
その後ろについて滑り降りた、もへー。
と、ちょっぴり雨に負けてる、てんちゃん。
今回、小屋からは私を含めて4人が出場しました。

スキー大会は、試走の後、タイムを計ってもらうために一度滑ります。
そしてゴール横の記録係さんに、1本目のタイムを参考に本番の予想タイムを自己申告するのです。
本番(2本目)の滑走タイムと自己申告タイムが一番近い人が優勝になります。

このコースはなだらかですが、実際に滑ってみると、ボッコボコでした。
しかも計算されているのか(?)微妙な場所にポールが立っていて、曲がるたびによろめきます。
1本目、私は見事に転倒してしまい、すでに諦めモードでした。

「じゃあ本番いきまぁす!!!」
と実行委員長の合図で、みんなどんどん滑っていきます。
その時には、雨は上がっていました。

次々滑るみんなの姿は、真剣で楽しそうです。
小屋を見ると、みんな食堂の窓から顔を出して、競技を見守ってくれていました。

スキー大会 09 081
小屋のエース、モッサンのマジ滑り。
おnewのレインウェアが似合っています。
目指せラップ賞!

スキー大会 09 084
小屋のホープ、もへーの技あり滑走。
スタート前に何かしそうな雰囲気だったのですが、見事にバックで滑走、完走し、大歓声を浴びていました。
フリースタイルの賞があったら、きっと優勝だったはず!

スキー大会 09 090
ボードの参加者はてんちゃんと私のみ。
わぁ~っと声を出していたと思ったら真剣な顔に。
こちらもマジ滑りでした。

スキー大会 09 091
こちらはラップ賞を狙う、乗鞍の猛者、T郎。
よくよく見ると、ポールなぎ倒し。

私も、何とか2本目を無事滑り終えることが出来ました。
スキーをやらない人も、尻ゾリ滑走や全力疾走でコースタイムを計っていました。
息を切らしながらのゴールに、みんなが応援し参加する、とても楽しい時間になりました。


スキー大会 09 107
スキー滑走が終わったら、今度はソフトボール大会です。
小屋で応援してくれた仲間にバトンタッチ。
これまた雨具を着てのゲームになりました。

雪の上は、走りにくい。
雪の上は、ボールが転がらない。
好プレーも珍プレーもあって、涸沢カールの中は、雨にも負けない大歓声が響き渡っていました。

そして美味しい昼食をいただいて。
ほっとひと息。
でもテーブルの上にはお酒が…(笑)

あっと言う間の2日間。
別れ際、みんなに挨拶をしていると、ちょっぴり寂しくなりました。
「今度は私が休暇の時に会いに行くね」そんな約束をして見送りました。

でも、本当に楽しい時間をこうしてたくさんの仲間と過ごせたことは、私にとって大きなエネルギーになりました。


♪おまけ♪
滑り終えて小屋でまったりしていたら、呼び出しが…。
なんと!準優勝してしまいました!!
タイム差は0.05秒。
びっくりしました。
応援してくれたみんな、ありがとうっ!!!
スキー大会後 010

その夜、こちらのカップで美酒をいただきました。
連日、飲みすぎです(苦笑)

追記:ここ数年白熱を増すラップ賞争いは乗鞍のT郎の勝利でした。
    モッサンとは0.33秒差。
    ストップウォッチのせい?体重と重力の関係のせい??


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09’涸沢スキー大会 その1 

6月の涸沢の恒例行事、【涸沢スキー大会】が行われました。
上高地界隈の従業員の交流会を、雪の残る涸沢に登ってやろうと会を始めてから、もう29回目を数えるそうです。

ずっと前から心待ちにしていたのですが、あれ?もう今日??なんてあっと言う間にドタバタと当日を迎えてしまったように思います。

上高地から登って参加した去年とは違って、今年は涸沢でみんなの到着を待つという立場に変わりました。
知ってる人が来てくれるその日1日は、なんだかソワソワして落ち着かないものです。
お昼過ぎ頃から何度も外を見ては、人影を探します。
天気は曇天。
時々冷たい雨がぱらつき、山から風が吹き降ろす1日でした。
天気のせいか、小屋まで顔を出してくれる人は少なかったけれど、わざわざ「来たよ」と声を掛けてくれた人も居て、とても嬉しかったです。


スキー大会は、小屋とヒュッテさんで毎年交代で全面的に協力して行われます。
今年の担当は、ヒュッテさんでした。
私たちも、初日の親睦会に参加しました。
しかも全員で!

初めてお会いする方もいましたが、おそらく半数以上の人は知り合いでした。
スキー大会のために、日程を合わせてやってくる元従業員の常連さんもいました。
穂高岳山荘、北穂高岳小屋、横尾山荘からも参加していたので、色んな小屋番さんともお話することが出来ました。

自己紹介を済ませると、それまでなんとなく静かだった食堂も、だんだんと賑やかになってきました。
卓球をする人、ダーツをする人、おしゃべりする人…歓声が響きます。
スキー大会 09 021

たくさんの美味しい料理とお酒、懐かしい人や親しい友人。
どこのテーブルでも楽しそうに会話が弾んでいました。

スキー大会 09 040
食堂へ続く階段でも談話。
本当に楽しそうですね。

気が付いたら、ずいぶん飲んで、ずいぶん食べて、時間がたくさん過ぎていました。
今年は親睦会最後までしっかり楽しめました。
小屋までの帰り道が、とてもとても長くてしんどかったくらいに…(苦笑)



♪おまけ♪
ナナカマドがどんどん緑に染まってきています。
空に向かって葉っぱを日ごとに大きく葉を広げています。

ナナカマド
今年はどんな赤色に染まるのかな。


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春探し

山肌は雪解けが進み、遠くを見るごとに茶色の地肌に緑が増えているように見えます。
小屋の周りにをぐるっと見渡すだけでも、「あっ、こんなところに花が!」なんて、ぽつんと、でも一生懸命に存在を示すように咲いている花を見つけることがあります。

オオバキスミレ
オオバキスミレです。
その周りだけなぜか草が生えていなくて、小さいながらもキラキラして見えました。
葉っぱが艶やかだからそう見えるのでしょうか。

エンレイソウ0615
エンレイソウ。
少し前にアップしたものとは色と大きさが違っていました。
保護色なので、ただそこを通っているだけでは気付かないかもしれません。


朝日2
久しぶりに早朝の穂高をじっくり眺めました。
雲が切れて、前穂から吊尾根の姿が見え隠れする様子をずっと飽きることなく眺めていました。
雲の多い日だったので、太陽も見え隠れ。
その度に、横から射す朝日に照らされた斜面は、ピンクに色づいたり黒さを強調したりして見えました。

朝日1
東を向くと、太陽が雲から顔を出すところでした。
デコボコして汚れてしまった雪も、太陽に照らされキラキラと照り輝いていました。


♪おまけ♪
エサ探しに一生懸命のカヤクグリ。
ずっと下を向いてチョンチョンと移動していきます。
ふと我に返って、私の姿を確認した瞬間、飛び逃げていきました(笑)
カヤクグリ


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動植物 | コメント:0 | トラックバック:0 |

日常

仕事中3
小屋の改修工事は順調に進んでいます。
毎日、しっかり仕事をこなしていく職人さんたち。
朝のラジオ体操も、ご飯もお茶も一緒に過ごしています。

きれい…
雨上がりの風景です。
東天井岳、横通岳がとても綺麗に晴れていました。
まだ歩いたことのない山です。
ずっと歩きたいと思っている稜線です。
いつか時間を作って歩いてみたいなと思っています。


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ザイルワーク

空き時間を利用して、みんなでザイルワークをしました。
こうして、本格的にザイルワークを教わるのは初めてです。
(過去のクライミングでハーネス、ザイルを使って懸垂下降をしたことはありました)

懸垂下降1
初めての事だらけで緊張気味のふたり。
今回、講師役をしてくれたモッサンは、丁寧に分かりやすく教えてくれました。
横からの矢継ぎ早の質問にも、しっかり確実に答えていました。

私たちは小屋番の先輩からこうして様々な技術を教わり、先輩はより技術を確実にし自分のものにする。
そして、小屋番同士の繋がりも強くなった気がします。

懸垂下降4
セルフビレイを外しているところです。
ひとつひとつ、焦らず確実に。
大切なことをたくさん学びました。

懸垂下降3
そして、私も下降しました。
トッティと谷くんにアドバイスを受けながら行いました。
いくら自身を確保していても、慣れないと怖いものです。
このスリング1本に、ザイル1本に体をゆだねて大丈夫なのかと…。
器具の構造の説明を受けて、頭で分かっていても、いざ下降しようとすると体がこわばります。
自分は焦っていないつもりでも、やっぱり傍から見ているとアタフタして変に力が入っているようで、「焦んなくていいから!」と何度も上から声が飛んできました。

もっと慣れて、もっとスムーズかつ確実に動けるようになりたいなと思いました。
そして、実践で生かせられる日がくるよう、色々学んでいきたいと思いました。

懸垂下降2
上級組は、レスキューを想定してのザイルワークをしていました。
普段からの訓練が大切なんだと改めて感じた、有意義な時間でした。


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作って、食べる!

燻製1
玄関先にこんなものが。
これ、いったい何だか分かりますか?
よぉくよぉく見てみると…白いものが出ています。

中をそぉっと覗いてみました。
立ち込めていた煙がモワッと出てきて、けむたくなります。

廃材で作った木箱で、燻製をしていたのです。
サクラチップを燻して、試しにチーズを網の上に置いてみたそうです。
燻製2

しっかりフタをしてこのまま、待つこと数時間…。
時々漂ってくる煙の匂いに、はやる気持ちを抑えていました。

燻製3
出来たチーズの燻製の断面図。
美味しそうです。

燻製4
それをトマトの上に乗せて、バジルをふりかけて食べました。
あっと言う間にみんなで平らげてしまいました。
美味しかったです。
いつもは買ったり頂いたりしたものを食べているので、こんなふうに手軽に燻製が出来ることにびっくりしました。
今度は違うものも燻製にして食べてみたいです。


♪おまけ♪
ヒュッテさんからリンゴを頂きました。
そのリンゴで作ったお菓子です。
お礼に持って行きました。
リンゴのおやつ

もちろん、小屋でも食べました。


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夏に向かって

今日は、甲信越地方でも梅雨入り宣言が出されました。
夏に向かってまた一歩進んだと考えてしまうのは、涸沢にいるからなのかもしれません。


先日、ヒュッテさんと合同で、テント場の受付小屋の設置が行われました。
受付小屋の周りには、まだ6mを越す雪の壁が残っています。
連日雪を掻いて掻いて…顔を出した場所に小屋が建てられました。
テント小屋設置2

今現在は、小屋の周りを覆っている雪壁の上がヒュッテさんと小屋とを行き来する場所であり、テント場です。

だんだん雪が少なくなってやがて地面が顔を出す頃、この受付小屋が活躍し、テント場が賑わうシーズンがやってくるのです。

テント小屋設置1
基礎を作って、梁を立てて、トタンや壁を打ち付けて。
みんなの分業がとてもスムーズで、見学に行った時には、ほぼ完成した姿でした。
ずいぶん雪が解けてきたなぁと思っていても、ここに立って雪壁を見上げると、その高さに圧倒されます。

小屋全景
小屋の周りもずいぶん雪解けが進んできました。
小屋の上部や北穂真下の沢からは、雪解けの水が勢いよく流れ出ています。


雪解けが進むと同時に、落石が多発する季節にもなります。
毎日どこかで転がっている…山を見るたびに増える黒い粒。
けれど、近くで見たらものすごく大きい落石が転がっていることもあります。

落石1
転がるうちに、曲がってそして止まった石。
激しいカーブ跡が、激しさを物語っています。

落石2
落石と言うよりはむしろ、落岩。
一緒に散歩に行ったテンちゃんがよじ登っていました。
この季節は、雪がまだ残っているため雪の上を石が転がっても音がせず、気付かない事があるそうです。


芽吹き
小屋の周りから、緑がどんどん増えてきています。
奥穂へのアプローチになる石段も少しずつ顔を出し始めました。

サンカヨウ
冬期小屋横では、サンカヨウも花を咲かせ、私たちに季節の移り変わりを知らせてくれているようです。


♪おまけ♪
カールの中を歩いていたら、キレイな蝶が息絶えていました。
『ミヤマカラスアゲハ』でした。
どうしてこんなところで?
渡りの途中??
そんな疑問がたくさん出てきました。
ミヤマカラスアゲハ


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海の幸堪能ツアー

富山に遊びに行ってきました。

前日に標高2350mから下りてきて、この日は目の前に海が…。
標高差およそ2300m。
不思議な感じです。

休暇 5月 114
富山県朝日町のヒスイ海岸という、日本の渚百選に選ばれている海にあるオートキャンプ場のバンガローを借りて、みんなで海の幸を堪能する今回のツアー。
涸沢の除雪隊だった、カズさんの粋な計らいによって実現しました。

最大の目的は、『ホタルイカ漁を見る!』ということでした。
大町と白馬で落ち合って、みんなでワイワイ楽しいドライブをしながら、朝日町まで行きました。

カズさんの待っているバンガローに着いたら、そこには大皿のお刺身がすでに用意されていました。
「これでも食べてて」と、もうそこから宴会のスタートです。
お刺身はすごく美味しくて、「最高!」をそれぞれが連発していました(苦笑)
身が締まった、キレイな白身のお魚を食べていると、本当にもう、それだけでいい!状態になってしまいます。

休暇 5月 100
カニもいただきました。
安くて、美味しくて、大興奮でした。
カニを食べていても、会話は止まらず。
「こんなに賑やかにカニを食べるの、初めて…」(カズさん談)

休暇 5月 111
炭でアジやサバの干物を焼きました。
脂がのりすぎて、ファイヤー!していました。
これもまた美味しくて、「お腹いっぱい!もう無理!!」と言いながらも、食べてしまうくらいでした。

残念ながらこの日のホタルイカ漁は無く、見学は中止になりましたが、雰囲気のいいバンガローのデッキで、海の幸とお酒を堪能し、楽しい休暇を過ごすことが出来ました。

次の日は海岸線を走りながら、ブラブラ過ごしました。
お土産を買おうと立ち寄った、魚の駅『生地』。
新鮮な魚はもちろん、干物も充実していました。

休暇 5月 138
どれを買おうか…種類が豊富で悩んでしまいます。
干物は持ち帰りやすいのでみんなお土産にたくさん買いました。

休暇 5月 141
今回のメンバーです。
入山からGWまでお世話になったカズさん、スギさん、ノリさん、そして現役小屋番のガチャピン、もへー、てんちゃん、私。
涸沢で出会った仲間が、下界でもこうして遊べることは、すごくいいことですね。

休暇 5月 143
お昼は、回転寿司に行きました。
『ホタルイカの軍艦巻き』を食べました。
前日はホタルイカの沖漬けもいただいたのですが、とても美味しかったです。

休暇 5月 146
富山の畑では、麦が収穫間近になっていました。
麦穂が色づいて、風に揺れていました。


しっかり食べて、鋭気を養って、そして山に戻ってきました。
楽しい思い出がたくさん出来ました。
さて、小屋の生活も、これからまた楽しむぞ~!!


♪おまけ♪
上山前に時間があったので、普段なら通過してしまうところを寄り道しました。
奈川度ダムです。
ダムの中を国道が走っていて、何気なく通過してしまうこの場所。
国道の歩道から、ダムを見下ろすと…おぉぉぉ!!
新緑と技術の結晶が眼下に広がっていました。
休暇 5月 155


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登山道の花《5月末》

先週、休暇明けで小屋に戻ってきました。

下る時と登る時、ほんの数日の間なのに、明らかに登山道の状況が変わっていてびっくりします。


休暇 5月 164
上高地は、新緑の真っ只中です。
カラマツの新芽と梓川の水の色が優しい景色を作っていました。

休暇 5月 077
先週は見頃だった、ニリンソウ。
『何年も同じ場所で、同じように群生したニリンソウが見られる…』と思いこんでいたのですが、植生が変わって他の1年草の勢いが強くなると、ニリンソウが群生出来なくなることに気が付きました。
森は生きているんですね。
それでも、徳沢から横尾にかけては、ニリンソウのお花畑が所々で見られ、私たちの目を楽しませてくれます。

休暇 5月 166
個性的なニリンソウを見つけたりするのが、この季節の一番の楽しみです。

休暇 5月 177
本谷橋まではほぼ完全な夏道です。
所々、雪が残っていることがありますが、問題なく歩けます。
生命の息吹を感じながら歩くことが出来ます。

休暇 5月 071
今年は、ツバメオモトもたくさん見ることが出来ます。
小さな白い花が茎の先に集まって咲いているのが、特徴です。

休暇 5月 174
サンカヨウは、大きな葉っぱを広げ、その真ん中に白い花を咲かせます。
今朝は、小屋から続く奥穂への登山道沿い(やっと見えたばかりです!)にサンカヨウを発見しました!

休暇 5月 072
足元の花だけじゃありません。
ムシカリ(別名:オオカメノキ)もいたるところで満開です。
こちらも白い花なので目に付きやすいですよ。

休暇 5月 173
イワカガミも標高の低い場所から咲き始めていました。
花びらの先が裂けたピンクや赤の花と、鏡のように艶やかな葉が特徴です。
イワカガミの他、コイワカガミも道中で見られるので、比べてみると楽しいかもしれません。
暗い林で見かけるのはほぼイワカガミのようです。


休暇 5月 185
本谷橋から上は、このような雪道を歩くことになります。
地図に記された登山道の上に雪がまだ乗っている状態です。
ずいぶんと木が顔を出してきました。
引っ掛けてつまづかないよう、気を付けて歩いてくださいね。


今週はまた、登山道の状況が変わっていると思います。
昨日は目に付かなかった花も、今日は咲いているかもしれません。
色んな発見を楽しみながら、山を歩いてみようといつも心がけています。


♪おまけ♪
下りた日に食べるランチ。
今回は、ハンバーガー!
私はチーズ・アボガド・バーガー(略して『チーアボ』)を食べました。
休暇 5月 081

いつも一緒に下る仲間たちと真剣に話し合うネタです。
次回の休暇のランチもすでに話し合いが進んでいます(笑)


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山歩き日記 | コメント:0 | トラックバック:0 |

はっぴー♪

小屋のみんなに、誕生日を祝ってもらいました。

コッソリお祝いの準備をするのはとても大変なことです。
いつも私がやっているように、みんなもコッソリやってくれたみたいです。


…でも、実は、気が付いていました(笑)
お勝手(厨房)での仕事がほとんどの私に隠れてケーキを作るのはなかなか難しいものです。
いつもと違う行動をする仲間たちに、最初は???と思っていたのですが、途中でピンっ!ときてしまいました。
だって、おいしそうな匂いがふわり漂ってくるんです。

わぁ…私はどうしたらいいんだろう?
知ってるのに知らないフリってどんな顔をしたらいいんだろう??
こちらはこちらで、プチ・パニックでした(苦笑)

この日1日、みんなはずいぶん気を遣ってくれました。
ここ数日、毎日忙しく、疲れているはずなのに。
本当にありがとう。

ケーキ♪
ケーキを持ってきてくれて、歌ってくれた時、恥ずかしかったけれどとても嬉しかったです。
こんなふうにお祝いをしてもらったのは、久しぶりでした。
もちろん、ケーキは完食しました!
美味しかったです。
ごちそうさまでした。

優しい仲間たちと、これからも頑張って小屋を盛り上げていきたいと思います。


♪おまけ♪
小屋にも春の足音が。
雪が解けた斜面には様々な新芽が顔を出し始めました。

エンレイソウ
そして、今日は小屋の近くでエンレイソウを発見しました!



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小屋番1年生 | コメント:2 | トラックバック:0 |

未来へ歩く

私事ですが…またまたひとつ歳を重ねました。

ちょうど1年前に、ブログで想いのたけをぶつけた事を思い出します。
あの時と、今と、想いは変わっていません。
しかし、新しく山小屋での仕事を始めて、色んなことがあって、これまでとは違う色んなことを思うようになりました。

たくさんの楽しいことがあるけれど、悩むことも多々あります。
自分の懐の小ささに腹立たしさを覚えることもあります。
こんなに歳を重ねていくのに、自分はなんて子どもなんだろうと思うこともあります。
いつもポジティブでいたいのに、どこまでもネガティブで抜け出せないことがあります。

やはり、人生はこれから先も色んな事を学んで成長していかなければならないのかもしれません。
謙虚に、素直に、明るく、元気に、さらに歳を重ねていこうと改めて思いました。

人に、物に優しくありたいと思います。
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いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。
これからも、三十路街道をつまづきながらも元気に突っ走っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

自分のこと | コメント:0 | トラックバック:0 |

改装工事が始まりました

いよいよ、『平成21年涸沢小屋大改装』が着工となりました。

改装1

改装2
先月、みんなが頑張った削岩作業が終わり、壁が取り払われ、梁が残る広くて明るい空間が出来上がりました。
より快適に泊まることが出来るように、部屋がリフォームされるそうです。
どんな風に変わるのか、今からとても楽しみです。


今日は、その資材を上げるために、ラマが大活躍でした。
そして男衆もフル稼動で頑張ってくれました。

資材搬送の様子です。

資材搬送
ドラえもんカラーのラマが資材を運んできました。
青空といい感じに溶け込んでいました。

資材搬送2
材木を吊った状態から、そろりそろりと高度を下げていきます。
ヘリの下で待機していたトッティが無線でパイロットとうまく会話ながら資材を降ろします。
下げ終わったら、吊り紐を外して離脱。
この一連の流れは、何度見てもホレボレでした。

資材搬送3
あれ?色が違う??
そうです。
今日は白いラマも大活躍でした。
こちらは雪に溶け込んでいました。


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6月です!

今日から6月です。
6月と言えば…、梅雨。
『うっとおしい』『じめじめする』そんなマイナスのイメージをどうしても持ってしまいます。

けれどこの季節に植物は成長し、緑はより深い色を帯び、山では多くの花が見られるようになります。

雨の山歩きはあまり楽しいものではありません。
けれど、梅雨の晴れ間を見計らって歩くことが出来るなら、きっと色んな発見があると思います。


雨上がりの今朝は、澄んだ青空が広がりました。

道直しに行った男衆に写真を撮ってきてもらいました。
雨上がりにはほぼ毎回、ヒュッテさんと合同で道直しに行きます。

増水
本谷橋周辺は、新緑が目立ってきました。
ミネザクラも咲き始めているので、目線を下ばかり向けないで、しんどくても上もしっかり見ることをお勧めします。
降雨と雪解けの影響で、かなり増水していたようです。

道直し
昨日まで雪だったところも、雨が降ると雪が融けて樹がひょっこり顔を出し、行く手を阻んでしまいます。
そのため、登山者が安心して歩けるよう、雪を切って道を直していくのです。

そして、注意すべきことは、足元だけではありません。
落石が目に付くのもこの季節です。

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こんなに大きな石(ほとんど岩?)が転がり落ちていました。
こんな物が上から落ちてきたら…怖いですね。
注意して歩きましょう。


今日は、小屋のテラスでくつろいでいたいたお客さんから、「最高の場所で働いていますね!」と声を掛けていただきました。
突然の出来事でびっくりしてしまい、ストレートに「はい!」と言えなかったのですが、そのひと言がとてもとても嬉しかったです。
考えてみたら、そんな風に声を掛けていただく職場は、そうそう無いものです。

今度、同じような事を言われる機会があったら、「最高の場所ですよ!!」と最高の笑顔で答えられたらいいなと思いました。
6月の涸沢


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