上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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大人(?)の涸沢パラダイス!

GWが終わってから月末まで、交代で休暇を取っていました。
それぞれが、入山してから初めてのお休みです。
みんな、「あれが食べたい」「あそこに行きたい」と色んな希望や計画を抱いて、下っていきます。
下っていく小屋番の後ろ姿を見送っていると、本当に嬉しいのが背中に現れているくらいよく分かるのです。

休暇で人数が少ないならではの涸沢滞在・小屋番の楽しみもあります。

“Around 30”の小屋番だけになった日が丸1日ありました。
若手を「いってらっしゃ~い♪」と見送った後は、アラサーの天下。
作業をしながらも、「今日は大人の小屋番だ」なんて話で盛り上がります。
(そんなことを言っている時点で、大人かどうかは謎ですが…)

お昼は『大人の♪ステーキ丼』です。
肉を焼いている時が、テンションの絶頂でした。
「うおぉぉ」とため息のような感嘆の声が聞こえます。

休暇 5月 028
ガーリックとワインがたっぷりのタレを絡めて、いただきます。
最初は本当に美味しくって、一気に平らげられそうな雰囲気でした。

…が、勢いよく盛り付けた丼に、ちょっとお腹がいっぱいになって、やがてハチ切れそうなくらいに。
モリモリすぎでした。
大人の試練ですね。
頑張って食べた後は…、「今日の夕飯はあっさりめで」というリクエストをもらいました(苦笑)


さて、夕食の時間です。
お客さんに出したおかずの残りで、『大人の♪握り寿司』を作りました。

休暇 5月 032
ホタテは手まり寿司風に。
サーモンは握って。
板の上に並べたら、お寿司屋さんのようになりました。
そしてデザートはグレープフルーツです。(「小さい頃、砂糖をかけて食べたよね~」と盛り上がりました)
休暇 5月 035

緑茶で乾杯し、ほっこりゆったり、おいしくいただきました。
いつものガンガンに元気な夕飯もいいけれど、たまにはこんなゆったりスローな涸沢の夜もいいのではないでしょうか。

大人のおしゃべりで、涸沢の夜はしっとりディープに過ぎていきました。
大人の涸沢パラダイスでした。


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山小屋日記 5

 ●5月7日●
朝から雨の1日でした。
夕飯を終えたら、みんなでヒュッテへ行ってきました。

入山から除雪、GWを無事に終えた打ち上げと親睦会を兼ねて、ヒュッテさんとの飲み会です。
初顔合わせの人もいて、遠慮していたのか、緊張していたのか…最初はみんな静かに飲んでいました。

懇親会1
けれど、時間が経つにつれて場は和み、とても話が弾んでいました。
チーム・ヒュッテの結成です。
今シーズン、お互いに頑張りましょう。
よろしくお願いします!
懇親会2



 ●5月8日●
デブリ
今朝は、外の様子が一変していました。
沢のあちらこちらから雪崩が発生し、多くのデブリ(雪崩跡)が出来ていました。
自然のパワーを感じるこの景色は、やっぱりすごいです。

道切り
初の屋外での力仕事です。
ヒュッテさんの下にある分岐から小屋までのトレース付けをしました。
雪が緩んで柔らかく、どこまででも掘ってしまいそうになりました。
張り切りすぎて、逆に前に進まず、あえなく時間切れ。
もっと前に進みたかった(涙)

フェンス
男衆が、小屋の上の落石防止のフェンスを取り付けました。
こんなことも自分達でやってしまうんです。



 ●5月9日●
穏やかな天気になりました。

道直し2
朝食後、数人はスコップを担いで道直しへ。

道直し1
道切り後、すぐに歩くのは気持ちがいいですね。
お気をつけて…。


布団干し1
初めて布団干しをしました。
屋根に干していた布団を総出で取り込みます。

布団干し2
数時間日に当たった布団は、太陽の匂いがしてふっかふかになっていました。
干す前の1.5倍くらいにふんわり膨らんだ布団は、疲れた体を温かく包んでくれることと思います。


チームヒュッテ
休憩中に滑りに小屋上まで上がったら、その後ろをついてくる人達がいました。
チーム・ヒュッテの4人です。
私がボードで滑る同じ場所から、みんなソリで滑って行きます。
ちょっとした休憩をこうしてみんなで遊べるのも、小屋番ならではです。


お疲れさま
夜は、即席ですが『お疲れパーティ』をしました。
除雪時期とGWを一緒に過ごしたカズさんとマッスルのふたりは、今日で仕事が終わりです。
そんなふたりを囲んで、生ビールで乾杯です。
お疲れ様でした。
色々とありがとう。

カズさんは、焼き大将でした。
ハンバーグや餃子、色んな料理をフライパンを駆使して作ってくれました。

マッスルは笑いの中心にいつもいました。
筋トレがたまに迷惑(?)だったこともあったらしいのですが、色んなことで笑わせてくれて小屋に新しい風を巻き起こしてくれました。


そして、片付けの後には、これまた即席の『誕生会』をしました。
リッキーとモッサンが10日、11日と連続して誕生日だったので、1日早いのですがみんなでお祝いをしました。

誕生日1
今日のケーキはロールケーキ。
うまく巻けてほっとしました。
みんなで切り分ければいいかな…と思っていたのですが、りっきーとモッサンはそれぞれ完食してくれました。
食後でお腹がいっぱいなはずなのに…、ある意味いじめてるみたいで「もう少し小さめに作ってあげたらよかったかな」と私ひとりが少々心苦しかったです。

誕生日2
みんなで作った寄せ書きを手にして、主役のふたり。
おめでとう。
それぞれステキな1年になりますように☆



入山からGWまでの駆け足日記はこれで終わりです。
毎日毎日、色んな事があって、本当に駆け足で日々が過ぎていく気がしました。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。


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懇親会 in ヒュッテ

先日、登山客がいない日を見計らって、ヒュッテさんと合同で親睦会をしました。

休暇 5月 004
ヒュッテさんに招待してもらっていたので、夕方からみんなで差し入れのピザを作りました。
大きくて、ボリューム満点!!
シーフードピザとミックスピザです。
これを持って、ヒュッテまでデリバリーします。
コケないように…気をつけながら。

ヒュッテに着いて、食堂に通されると、テーブルに並んだ料理のすごさに大歓声!
今日のメインディッシュはチーズフォンデュ♪
私の大好きなチーズ尽くしです。

休暇 5月 014
生ビールで乾杯して、チーズフォンデュに舌鼓。
美味しい♪
パンに絡めて、ブロッコリーに絡めて、ソーセージに絡めて…ここぞとばかりに食べまくりました。
ガッついちゃってごめんなさい。

休暇 5月 022
お腹がいっぱいになったら、卓球とダーツで盛り上がります。
珍プレーに、好プレーに歓声が上がり、楽しい時間はあっと言う間に過ぎていきました。
(ダーツの矢が顔に命中し、一時騒然となる場面もありましたが)


これまで、こういったヒュッテさんとの親睦会を持つ機会はほとんど無かったそうです。
登山道整備、ヘリの荷揚げ、テント場の受付や管理、レスキュー。
様々な場面で一緒に行動し、チームワークの良さを最大限に発揮しなければならないことがたくさんあります。
ヒュッテと小屋がそれぞれのカラーを生かして、涸沢をより盛り上げていくためにも、こういった親睦会は大切なことだと思います。
これからもヒュッテと小屋とが、お互いを尊重しあい、情報を交換出来る関係でありたいと願っています。

こういった場を提供してくださった、ヒュッテの親分、社長、はじめ小屋番のみなさん、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。


♪おまけ♪
ヒュッテの前から小屋を望む。
みんなが歩いている雪の下には、夏場に活躍する常駐隊の詰め所が眠っています。
これを掘り出す作業が進んでいて、パックリと大きな口を開けているようです。
積雪が7mあって、まるで崖のようになっています。
休暇 5月 007


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山小屋日記 4


 ●5月1日●
今日から5月です。
休憩時間に、どうしても滑りたくて、許可をもらって出掛けてきました。

雪!
北穂へのルートから登ります。
みんなが登り降りした足跡が無数についていました。
途中から左にそれて、小屋の上に出ます。

歩いた
小屋の上から涸沢の中を眺めると、ヒュッテと小さなテント村が見えました。
雪の上のテントはカラフルさがとっても目立ちます。

時間もあるしまだまだ上まで登りたかったけれど、小屋の上までという約束だったので滑り降りることにしました。
久しぶりのボード。
慎重に滑り始めます。
暖かい日が続くので、なかなか滑りません。
それでもなんとかテント場まで滑って、小屋まで戻ってきました。

賑わい
小屋のテラスでは、宿泊されるお客さんが、想い想いの時間を過ごしていました。
生ビールで乾杯して、談笑されている方。
カメラで穂高を収めている方。
ゴロンと横になって、疲れを癒している方。

GWの賑わいに、私の気持ちも引き締まります。



 ●5月2日●
前日に続いて、また滑ってきました。
今日はヒュッテ側の急斜面です。
ヒュッテの小屋番も休憩時間を利用して滑っている場所です。

ザクザクのゆるい斜面を、時々踏み抜きいてもがきながら登りました。

鳥視線?
振り返ると、涸沢の中には、アリのように黒い点々がずっと続いていました。
登ってくる人たちの姿です。
今日の夜は賑やかになりそうだね。
そんな会話を交わしながら、滑る準備をします。

Go!.jpg
一緒に登った谷くんと穂高。
テッカテカの穂高が気温の高さを物語っています。

満足な滑りにはならなくて、テント場を横切って小屋に戻る時も「あぁ、もう!!」と歩きにくさにちょっぴり腹立ちもあったけれど、やっぱり外で体を動かすのはとても気持ちがよかったです。



 ●5月3日●
今日がGWのピークになる予想です。

テン場
今日はテント場まで散歩に出掛けました。
空は薄い雲に覆われていますが、稜線はしっかり見えていました。
この時期、雪崩の可能性を考えて、テントを張る場所は区切ってあります。
緑、黄色、オレンジ、青…無造作に並んでいるのに、キレイにまとまって見えるテント場は、本当に村のようです。
色んなテントがあって、見ているだけで楽しいです。

ミニ鯉のぼり
GWならではのかわいい鯉のぼりを発見しました。
他にもザックに着けている人もいました。
こんな風に季節感と遊び心を一緒に楽しめるってステキです。



 ●5月4日●
お手伝い1
この日のお勝手は、インターナショナルになりました。
NZから穂高(Japan Alps)を登りに来た方が、手伝ってくれたのです。
とってもチャーミングな方で、ピンクのエプロンが似合っていました。

お手伝い2
このNZ(他にイギリスなど)の方々をガイド、サポートしていた石坂ガイドさんたちもお手伝いしてくれました。
本当に助かりました。
ありがとうございました。

また小屋に来てくださいね。



 ●5月5日●
この日は、小屋番・タイチの誕生日です。
料理長から「クレープ生地を焼いてケーキにしたいんだけど…」との案と、時間をもらったので久しぶりにお菓子作りをしました。
本当にサプライズにしたいので、このことを知っているのは数人。
こっそり作業です。

デコ1
みんながお客さんへの夕食を提供している間も、デコレーションさせてもらっていました。
あるもので出来ることを。
生クリームが無いので、カスタードを作ってみたり。

デコ2
そして、先月誕生日だったガチャピンのケーキも作りました。
みんなも食べられるように。

喜んでもらえたらいいなぁ。



 ●5月6日●
静かに
連休最終日は、雪になりました。
「最終日でよかった」そう思いながら外を見ていると、雨具を身に着け大きなザックを背負った人たちが寒そうに足早に下っていきます。

みんな涸沢での楽しい思い出が出来たかな。
また来てね。

あれだけ賑やかだった涸沢も、しばらくは静かな時間になりそうです。




いつも最後まで読んでくださってありがとうございます。
次回最終回です♪

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涸沢パラダイス! 3

5・6のコルへ行った次の日も、快晴でした。

時間があるなら登ろうよ、と誘われ今日も涸沢槍方面へ行ってきました。
今日は谷くんとふたりです。

あずき沢では、上高地が閉鎖中にも関わらず登山者の姿が…。
雪上訓練をしているようで、滑り降りては止まるといった練習を繰り返していました。

だんだんと雪が少なくなり、こんな青空の下であと何回滑ることが出来るかな。
そんな風に思ったら、まだまだ滑りたい貪欲な気持ちが湧いてきます。

休憩中!! 080
涸沢槍をバックに写真を撮ってみました。
…が、うまくスピードについていけませんでした。
もっと写真の腕を磨きたいです。

技! 059
私たちの休憩後に、休憩に入った数人がキッカーを作って遊んでいました。
カメラを貸していたら、いっぱい飛んでる画像が写っていました。
その1枚です。
もへーのワンメイク。
かっこいい!!



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涸沢パラダイス! 2

前日に涸沢槍の下から気持ちよく滑って、ハイ!大満足!!
でも、それだけで終わってはいません。

19日は午前中に休憩をもらって、再び板を担いで登ってきました。
この日の行き先は、5・6のコル。
「滑ったことある?」と聞かれて、「この間、フロントフリップやったよ」と答え、苦笑い。
そう、先月にみんなで滑りに行き、途中から滑り始め、技術がついていかず大爆破を起こしたあの斜面のことです。
私にとってこの日の滑りはリベンジであり、レベルアップであり、楽しみでもあります。

休憩中!! 021
今日のメンバーは、谷くん、もっさん、もへー、そしてヒュッテから浩一くんとはっしーの6人です。
途中まではなだらかな登りですが、だんだんと傾斜が急になってきます。
しかも午前中なので雪が締まっていて、大きく丸いつま先のボードのブーツではちょっと怖い…。

私の様子に途中で気付いてくれたたもっさんに、しっかり踏み跡を付けてもらいながら、その上を踏み崩さないように歩きました。
少々ビビリ調子でしたが、なんとかコルに到着することが出来ました。
当然、男性陣よりかなり遅れていましたが(苦笑)

休憩中!! 039
コルから尾根(5峰と6峰)を見上げると、どちらにもドンと壁が立ちはだかっているように見えます。

休憩中!! 033
そして反対側には、切れ落ちた先に徳沢周辺が見え、遠くまで山々が連なって見えました。

休憩中!! 035
まずは谷くんが。
ヒューっと、臆することなく降りて行きます。
この日は一眼レフカメラを抱えて、みんなの写真を撮ってくれました。

休憩中!! 046
コルから少し降りた場所からは、槍ヶ岳が見えます。
「槍だ!」それだけで登った喜びが溢れます。

ちょっと攻めてみたり、気持ちよく滑ってみたり、みんなの姿を写真に収めたり。
そんな時間が本当に楽しいです。

休憩中!! 067
バックで滑るもへー。
ゲレンデやパークでは最近よく見かけるようになりましたが、ナチュラルバーンで普通にやってのけるそのレベルの高さにただただ見とれていました。

休憩中!! 044
もへーの後ろに小さく写っているのが、今回尻ゾリにて参加のはっしー。
すっごい早い尻ゾリに、私は負けるかと思いました(笑)
合羽のお尻の部分が破れず済んで良かったね。

途中でヒュッテのふたりとは別れて、私たちはテント場を歩いて小屋まで戻りました。
戻った後の、ハイタッチ。
これがまた、達成感を高めてくれます。
この日もよく遊んで、よく働いて、よく食べて、一生懸命頑張った1日でした。



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涸沢パラダイス!

県道・上高地線が通行止めの間、涸沢は静かな時間がおだやかに過ぎていきました。

悪天候の週末が過ぎ、月曜日には真っ青な空が私達を見下ろしていました。
こんなにキレイで気持ちのいい涸沢なのに…誰もいない。
いるのは、私たち小屋番だけなのです。

先日のブログで紹介した、削岩作業が毎日の作業の中心になっています。
お客さんがいないので、騒音を気にせず作業が出来るので、本当に1日中やっていることもあります。
けれど、毎日籠もりっぱなしで、岩を削るのにも限界があります。

18日の月曜日は、午後から全員で交代で休憩を取ることになりました。
ほとんど全員が滑る小屋番ということで、みんな滑りに行きたくてうずうずです。
本気のじゃんけんで留守番を決めました。(本当に鬼気迫っていました)
もちろん勝ち!
大急ぎで、準備をして外に飛び出します。

今日の行き先は小屋の上から、涸沢岳(通称・涸沢槍)へ向かって登っていきます。
前日までの雨のおかげで、随分と雪解けが進み、ブッシュが目立ってきました。
でも、雪が締まり歩きやすくなっていました。
休憩時間 047

今日のメンバーは、谷くん、もっさん、ガチャピン、私の4人です。
やっぱり歩くの早い…上で待ってもらっては、「大丈夫?」と声を掛けてもらいます。
3人が踏んで固めてくれた足跡の上をたどっていきながら、キラキラ光る斜面と穂高を交互に見ます。

休憩時間 012
ザイテングラートより右側に大きな岩があります。
この岩を私たちは獅子岩と呼んでいますが、今日はその横辺りから滑ることにしました。

休憩時間 022
だんだん角度と高度が変わるたびに姿を変えていく穂高。
何度見ても、綺麗です。

休憩時間 033
北尾根を見ながらのもっさんのライド。
とても気持ちがよさそうです。

休憩時間 039
小屋の上まで戻ってきて、おしゃべりしながら滑るのもまた楽しいね。
今シーズンで1番楽しくて気持ちいい滑りになりました。
休憩時間にこうして滑りに行ける環境があるのは、ここならではなのです。


休憩中!! 011
そして、この日の夕飯は、たこ焼きを作ってもらいました。
涸沢でたこ焼きが食べられるなんて!
感激で、たくさん食べました。

お客さんがいない間、夕飯はくじ引きでグループ分けをして当番制で作っています。
ロシアンルーレットなトリックあり、ボリュームあり、そして美味!!
みんなの個性が光った夕食を毎晩いただきました。


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山小屋日記 3

 ●4月27日●
降り止むと思っていた雪は、朝になっても勢いはそのままで、吹き溜まりにおいてはゆうに1mを越す積雪となっていました。
GWに向けてヘリの荷揚げの日でしたが、ヘリはやってくる気配がありません。

大雪!
小屋にいる私達は、除雪をしたり小屋内を掃除したり…。
4月の末なのにこんなに雪が降るとは。
自然の力のすごさを改めて感じました。

今日、27日は上高地の開山際です。
私が上高地にいる間は、毎年何らかの形で参加し、「今年もよろしく」といった新年早々の挨拶のような言葉を顔見知りの方と笑顔で交わしていたことを思い出します。
あの人は元気かな…そんなふうに上高地の関係者を思い浮かべながら、何度も見えない上高地の方角を見ていました。

雲の切れ間
午後になって、雲の切れ間から稜線が見えるようになって気ました。
上高地の開山際が終わって、やっとヘリが飛んできました。
これで、GWの準備は整いました。
あとは天気が回復し、登ってくるお客さんを待つのみです。



 ●4月28日●
少し早い時間に目が覚めたので、外に出てみました。
とても深く青い色をした空と、朝日に焼けた穂高がピンク色に染まって、とてもきれいでした。
春の朝焼け

青、ピンク、白。
そして岩々と、穂高が切り取る影の黒さが神々しさを醸し出している気がしました。

三点倒立
午前中のお茶の時間は、あまりにも気持ちが良かったので、テラスでヨガやストレッチを各々始めていました。
体の柔らかさを披露し始めたかと思ったら、その横では三点倒立!!
穂高をバックに気持ちのいい、ゆったりとした時間が過ぎていきました。

初☆客食
今日からお客さんに提供する夕食を始めました。
山小屋ごはんです。
料理長・トッティがかわいいエプロンをつけて腕を振るいます。
初日はとても豪華になりました。(いつも豪華なのですが、いつも以上にボリューム満点でした)
この日、小屋入りし小屋番デビューしたテンちゃんも真剣に見守っています。
夕食が終わって食器を片付ける時に、残さずキレイに食べてあるトレイを見るととっても嬉しくなります。



 ●4月29日●
ラジオ体操
昨日に続き、とても気持ちがいい朝になりました。
仕事前にラジオ体操を始めました。
例年はGWのみの恒例行事だそうですが、今も天気のいい日はやっています。
体を動かすのは気持ちが良いですよ!!
背中を反らせたり、腰を回したりするとゴキゴキ音がします。
召集を掛けて実行しました。

昼食後、小屋とヒュッテの分岐まで散歩に行ってきました。
トレースをつけるのと、目印の雪だるまを作るためです。

逆立ち?
雪の上を歩くと自然とテンションが上がってくるリッキー。
息も切れ切れ、苦しそうに上がってくる登山者の前で逆立ち(?)を披露します。

テント場まで戻り、小屋へと続く道の途中に大きな雪だるまを作りました。
キャラクター物にする?なんてことを言っていたのですが、思うがままに大きく作ってみました。

雪だるま
除雪の助っ人として来ている国際山岳ガイドのノリさん。
めっちゃ真剣に作ってくれました。

記念に
作った後は全員で記念撮影です。
数日間は、ここで休憩する人や写真を撮っている人がいて、作ってよかったなぁと思いました。
天気が良くてあっと言う間に融けてしまったのは残念だけど、とても楽しかったです。



 ●4月30日●
お邪魔します
休憩時間を利用して、ヒュッテさんまで挨拶に行ってきました。
ヒュッテさん名物のテラスを作っているところでした。
ここからの眺めも最高です。

女衆全員で、ヒュッテ内を見学させてもらいました。
小屋と全然違うヒュッテの造りに、興味津々でした。

4月のテン場
テント場も少しずつカラフルにそして賑やかになってきました。
「雪の上にテントを張るって寒くないの?」と以前友人に聞いたことがあるのですが、「ゴツゴツした地面に張るより快適じゃない?」と逆に言われたことがあります。
やっぱりそうなんですかね。
今度試してみようかな。




今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
次回は、GW後半をお伝えしますよ~♪

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削岩作業

先日、夕食後のお酒を飲みながら、私が何気につぶやいた言葉。
「ここに来て、よく『男だったらなぁ』って思う」

その言葉によって、女衆も削岩作業に参加することになりました。
現在小屋にいるのは、私とテンちゃんの2人。
つなぎや合羽を着て、頭にはタオルを巻いて参加です。

削岩作業は、その名の通り岩を削ること。
小屋は岩肌にしっかり密着して建てられています。
今年度、涸沢小屋は改装するため、その準備として部屋の中に出ている余計な部分を削る作業をしているのです。

削岩作業1
ロフトタイプの部屋の壁を取ってしまうと、こんなふうに岩がむき出しになります。
どこかの炭鉱みたいですが、小屋の中です。
この岩を、ドリルでガガガガガっと削るのです。

初めて工事道具を触りました。
岩は硬く、そして道具は重い。
岩に対しても、道具に対しても、扱うにはコツが必要です。

けれど、すぐに腰が痛くなり、腕はだるくなります。
こんな作業を毎日こなす男衆…頭が下がります。
作業中 001

コツが分かると楽しくなるとは言っていましたが、体力はとても必要だと思いました。

削岩作業2
ドリルを扱うテンちゃん。
様になっています。
よっ、男前!!
私もテンちゃんも今日は膝周辺にアザが出来ていました。
ドリルを支えるために無意識のうちにぶつけていたのでしょう。

「男だったらなぁ」と言ったものの、やっぱり現実には同じように出来ないことがとても多いです。
自分をしっかり見つめて、自分なりの出来ることを探していくことも大切なことですね。


ロープワーク
私達が夕飯を作っている間、ロープワークの練習をしていました。
雨の日の小屋番の過ごし方です。

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出迎え行事

上高地の落石事故の後、県道上高地線は地元民のために時間を制限しての通行のみ許可される状態で、開通には至っていません。
天気が悪くなると、不安がつきまといます。
小屋で仕事をするには直接関係無いと言っても、ある意味陸の孤島なので、早く解除されることを願うのみです。

登山客の居ない涸沢。
週末なのに静かです。
ちょっぴり寂しい。
けれど、小屋では毎日が充実していて、あっと言う間に過ぎていきます。


現在、休暇に入って下山している小屋番が約半数おり、涸沢小屋には昨日の夕方まで6人で作業を行っていました。
上高地線で通行止めになったこともあって、下にいる芝田社長を始め、小屋番と連絡を頻繁に取る状況が続いていました。
昨日の午後にはアラレから雨になり、現在は時折窓を揺らすような風雨が続いています。

昨日の夕方、小屋番頭・谷くんが規制解除に合わせ上高地入りして涸沢に上がってくるとの情報をキャッチ。(谷くん本人は私達には秘密のつもりでした)
戻ってきた彼をどう迎えるかで、6人が夕飯を取りながら真剣に話し合っていました。
「誰も見当たらないってどう?」「隠れちゃう?」

そうこう話すうちに、外を見ていたら涸沢の中を猛スピードで歩く影をひとつ発見!
「あの速さは絶対そうだ!!」
わぁわぁと大慌てで話し合って、私達が辿り着いた彼を出迎える方法は…。

変顔2

この顔で背中を向けておいて、合図で振り向く…そんな作戦でした。
しかし、谷くんは途中ヒュッテに寄ったため、なかなか帰ってきません。

この顔で、6人でトランプをしながら待つことおよそ1時間。

急に室内の電気がチカチカしたと思ったら、小屋の中が真っ暗になりました。
谷くんのいたずらでした。
私達が考えていたように、彼もどうやって私達をびっくりさせようか考えていたようです。
(彼はバレてないつもりだったのですが、私達は帰ってきているのに気付いていました)
ひとしきり、「わぁ」とか「ぎゃぁー!!」とかびっくりした声を上げ、彼を食堂に招き入れました。

「お疲れ!!」の合図で振り返った私達の顔を見た谷くんは、絶句。
そして、大爆笑でした。

変顔1
ここだから出来る、ここだからやっちゃう、このお茶目ないたずら。
そんな仲間と一緒に生活して、やっぱりみんなにエネルギーをたくさんもらってるんだなぁと思ったのでした。

こんな悪条件の中、戻ってきてくれてありがとう、谷くん。

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山小屋日記 2

 ●4月22日●
除雪作業がぐんと進んだので、今日は頑張ったご褒美に特別日となりました。
午前中は留守番の数名を残して、登山班とスキー班に分かれて遊びに出掛けました。

私はスノーボードを担いでスキー班に参加です。
今回、小屋入りから穂高で滑る取材を続けているプロライダーやフォトグラファー4名も一緒に滑ることになりました。
第一線で活躍している人達の滑りが間近で見られるとあって、とても楽しみです。

まずは小屋から北穂へ続く斜面を登り、小屋の上に出ます。
天気がとても良かったので、気温もグングン上昇し、すでに歩きにくい雪になっていました。

小屋上集合
小屋上で記念撮影。
みんなとても楽しそう!!

小屋を見下ろす
そこから登山班は歩きで、私たちは板をはいておわんの中(涸沢の中)を横切ります。
今日の行き先は5・6のコル方面。
登り始めてしばらくすると、雪質の悪さにみんな閉口。
ザクザクに緩んでいます。
しかも風が強い。
…これでも登るのかなぁ?
そんなふうに思っていたら、「ねぇ、止めない?」やっとそんな声が後ろから聞こえてきました。
とりあえず滑る準備をして、みんな順番に滑り降ります。
私は最後に滑りました。

久しぶりのボードだったこと、久しぶりの遊びだったこと、思いっきりストレスを発散したかったこと。
色んな気持ちが溢れて押さえきれませんでした。
後はまだまだ未熟な私の技術。
勢い良く飛び出し、きっとこれまでで最高のトップスピードにのりました。
スピードを落とそうとターンを切ろうとした瞬間、ノーズが雪面に刺さり前にのめりながら宙へ。
あぁ…回ってる。
本当にスローモーションでした。
ぐりん、ぐりん…ぐりん、ゴキっ。
フロントフリップを3回転半、顔面着地でした。
かなり激しいコケだったみたいです。

幸い大きな怪我は無かったものの、右目周辺は擦り傷、鼻をぶつけタラァ…っと。
猛省です。
みんなに心配を掛けました。
申し訳なさと、自分の不甲斐無さに涙が出そうで、一生懸命我慢しました。


焼肉1
そんな自分に凹んでいましたが、夜は『除雪お疲れ・焼肉パーティ』がありました。
トイレの工事に上がってきた職人さんと、取材陣も一緒に盛り上がります。
『おめで鯛』2匹も塩焼きにして、みんなで美味しくいただきました。
焼肉、焼きそば、鯛、そしてビール!!
最高のメンバーと一緒に大盛り上がりでした!
本当にお疲れ様でした。
焼肉2



 ●4月23日●
今朝は猛吹雪でした。
雪はすぐにおさまり青空になったものの、冷たい風の威力は相変わらずです。

出発前
取材の関係で、天候のタイミングを見計らって小屋番4人がガイドを兼ねて滑りに行ってきました。
この日は奥穂の直登ルンゼへ。
昨日と雪質は全く異なり、カッチカチの斜面だったらしいです。

いってらっしゃい
帰ってきたみんなの顔は、疲労が見えながらも達成感で頬は上気していました。

小屋!
この日もテント場まで散歩に出ました。
小屋もすっかり姿を現し今日も岩に守られ建っていました。



 ●4月24日●
今日はいい天気。

ヒュッテさんと合同で、雪道の整備と本谷橋の橋掛けを行うために、男衆は早朝に出掛けていきました。
カメラを男衆に託したので、今日の撮影は私ではありません。

スコップゾリ
小屋からテン場へ、そして涸沢を下っていきます。
尻ゾリ?いえいえ、スコップゾリですよ。
楽しそうです。

今年は残雪が例年に比べて少ないお陰で、GW前の橋掛けとなりました。
例年より1週間ほど早いようです。
本谷橋は、冬の間は積雪で壊れないよう外されています。

橋掛け1

橋掛け2
橋の根元を掘り出して、そこからワイヤーを掛けます。
ワイヤーを対岸に掛けてしっかり固定したら、私達が歩けるように板をつけていきます。
そして手すりになるワイヤーを張って、完成!
5時間におよぶ橋掛けは、アクシデントがあったりもしたそうですが、手際の良い作業で無事終了しました。
これで、橋を渡って涸沢に入ることが出来るようになりました。

橋掛け3
橋賭けをした帰り道は、トレースをつけながら戻ってきます。
歩きやすいように道を切って、マーカーで目印をつける。
この季節は沢の中をずっと辿って登るのですが、今年は地図にある夏道上を歩くことになります。
夏道と言っても雪の上です。
気をつけて歩かなければいけません。



 ●4月25日●
今日は低気圧の影響で朝から雪になりました。
小屋の中で、GWに向けお客さんを迎える準備をします。

カーペットを敷いたり、下駄箱を設置したり。
こまごまとした掃除もしました。

除もへ?
そして、どんどん降ってくる雪の除雪をします。
ん?除雪じゃなくて除人??
カメラを向けるとこんなお茶目なことをしてくれる小屋番たちです。



 ●4月26日●
昨日からの低気圧の威力は衰えず、今日も真っ白になって朝を迎えました。
前日の積雪は30cm、今日は40~50cmにもなりました。
そのため、小屋とヒュッテさんを利用されていた登山者と共に、小屋番数名も含めて全員で下山するという緊急処置をとりました。
雪崩の危険性が非常に大きかったためです。

私達も外出禁止。
よって、小屋の中で過ごしました。



さて、今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。
次回はGWの様子をお届けします。
“山小屋日記 3”に続きますよ~♪

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らぁめん講習会

昨日は昼食にラーメンを作りました。
売店で出しているものを実際に作って、誰もがいつでも作れるように…という店長・もへーの粋な計らいです。

作業中 016
まずはスープを作りながら麺を茹でる。
手早く、そして愛情をこめて。

作業中 018
そうして麺が茹で上がったら、コーン、わかめ、チャーシュー、メンマ、葱をトッピングして出来上がりです。
「手早く、素早く…麺が延びないうちに!!」なんて言ってたら、レクチャーどころか無言で盛り付けていましたけれど(苦笑)

みんなで食べたラーメンは、とても美味しかったです。
疲れた体、冷えた体を、つるっとした麺と暖かいスープが癒してくれると思います。


そして、ラーメンでお腹を満たした午後は、日曜大工です。
部屋で使う棚を廃材で作りました。
…いや、正しくは作ってもらいました。

作業中 006
廃材をチェーンソーで切ると聞いたので、少し材木を分けてもらいました。
日中は風がとても強く、アラレが降り始め、あっと言う間にテラスを白く染めてしまいました。
そんな中での、切断作業。
「棚用の材を切る時は手伝うね」なんて言っておきながら、あまりの強風と寒さに全部任せてしまいました。

作業中 020

作業中 021
そして切った材を組み合わせていきます。
自分で作ると言って、結局こちらも組み立ててもらいました。
私は横で支えて、お遊び程度に金槌で叩かせてもらっただけ(苦笑)
でも即席にしては、とてもステキな作品が出来上がりました。

作業中 022
青ちゃん、ガチャピンありがとう!
部屋で大切に使わせてもらいます。



追記:上高地で昨日落石事故がありました。
 たまたま涸沢に遊びに来ていた元同僚から、最初の事故の話を聞いていたのですが、その後再び大きな落石が起こり死傷者が出たということを先ほど知りました。
 通行止めの規制解除はまだ見通しが立っていないようです。
 上高地より入山予定の方は、上高地の施設や県の方に確認の上、登山計画を立ててください。

 亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

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山小屋日記 1

休暇中に自分のPCを歩荷しました。
なので一昨日から画像入りのブログを更新出来るようになりました。

デジカメのSDカードに入山から撮り貯めていた画像の数は、なんと!700枚越え!!
その枚数の多さに自分でもびっくりしました。
(PCも処理しきれず、かなり苦しそうでした)
画像を全て見るのにずいぶんと時間を費やしましたが、数日前のことがずっと昔のことのように思えたり、先月のことがつい昨日のことのように思えたり…笑ったりしんみりしたりしてしまいました。

そんな画像を厳選して、入山からの小屋開けの様子や穂高の景色の変わり様を簡単な日記にして綴ってみます。



 ●4月17日●
いよいよ入山の日がやってきました!
けれど外は冷たい雨がかなり強く降っています。
「どうせなら、青空の下、入山したい」とすでにやる気が急降下していました(これからなのにゴメンナサイ)

天気予報は回復するからと、入山の時を待ちます。

入山日1
みんなの荷物や食材を荷揚げする準備を、小雨の降る中、涸沢ヒュッテさんと合同で行いました。
ダンボールを下に置いてベースを作って…さすがプロ!とってもキレイにしかもあっと言う間にまとまりました。

入山日2
ここ北アルプスでは大活躍のラマがこんなふうに荷物を吊り上げて運ぶのです。

みんなの晴れて欲しいという願いが叶いました。
とてもきれいな青空が広がって、気持ちのいい入山となりました。

これからどんな楽しみが待っているのでしょう。
時にしんどいこともあるだろうな。
みんなとうまくやっていけるかな…そんな不安が頭いっぱいによぎっていましたが、青い空と真っ白い穂高を見た瞬間に、「来て良かった」とただそれだけを思っていました。
景色が眩しくて涙が止まりませんでした。

前日から入山していた先発隊とも合流し、仲間と穂高と涸沢に「今日からよろしく!」そんな気持ちで入山初日を終えることが出来ました。



 ●4月18日●
白い穂高
今朝は気持ちのいい青空が広がりました。
雪はキラキラと眩しく、この景色を今は小屋番だけが独占出来るのです。

除雪作業1
朝から男衆は総出で除雪をします。
まずは屋根の上から…。
玄関口に小さく出入り出来るよう穴があるだけで、その周辺や小屋の上には雪がどっさり乗っています。
体を乗り出して除雪の様子を写真に収めてみました。
男衆が外で作業をしている間、私たち女衆はまだ光の入らない厨房で食事の準備に追われます。
メニューのレパートリーが無さ過ぎて、毎回献立に頭を痛めました。

フォトフレーム
そして玄関からの眺めはこんな感じです。
雪の重みに負けないように覆われた木枠(バリ)がフォトフレームのようです。
北尾根の六峰が険しく、そして凛々しくそびえています。

雪もっさり
ちょっと時間が出来たので、テント場まで散歩に行ってみました。
振り返ってみると、屋根と3階、テラスの一部が顔を出しています。
PCからアクセスされている方は気付くかもしれませんが、テラスのちょっと上に穴があります。
そこが玄関口です。
ついでに、小屋番のひとりが座ってます(笑)

除去作業
この日の夕方は小屋上の石落しと枝切りをしました。
小屋は岩に守られるように建てられています。
雪崩から小屋を守ってくれるこの岩も、時には上から石や枝が落ちてくることがあるそうです。
そういった事故を未然に防ぐために、まだ雪がたくさんあるこの時期に岩肌を掃除するのだそうです。



 ●4月19日●
今日も気持ちの良い快晴です。
屋根の上でみんなで午後のお茶をしました。
穂高をバックに、お茶を飲む。
最高に贅沢です。
屋根茶

合羽を着ている男衆が目に付きますが、寒くて着ているわけではないのです。
本当は脱いで作業をしたいくらいに皆汗をかいています。
…が、半袖で作業をすると、あっと言う間に日焼けによるかなりひどい炎症を起こしてしまうのです。
標高が高いとそれだけ太陽に近く、紫外線を多く浴びます。
しかも雪の上では、真夏の海の数倍の紫外線の威力があるのだそうです。
事実、男衆の日焼けはピークになり、肌はボロボロ、痛々しい姿が夕方には出来上がっていました。

さわやか?
ちょっぴりまったりモード中。
もっさんの上に青ちゃん、さらに谷くんが乗っかっていました。
この重みが気持ちいいのだとか。
しばらく3人が重なってゴロンと横になっていました。
それにしても日焼けした顔が…赤い。



 ●4月20日●
体を思い切り動かしたくてウズウズしています。
なので、少しでも時間が出来ると、テント場までの散歩が欠かせません。

小屋が見えた
小屋もこんなに姿が出てきました。
2日前と比べると、全然違うのがよく分かります。
2階もすっかり顔を出しています。

散歩から帰ってきたら、屋根の氷割りをしていました。
雪が融けて固まって…と繰り返され、トタン屋根の上には何十cmにもなる分厚い氷が出来ているのです。
それをノコで削ったり、ハンマーで叩いたりしながら崩していきます。

除雪作業2
屋根の特徴を生かして、雪や氷を滑らせます。

除雪作業3
それを下でキャッチ!

除雪作業4
その塊を斜面から落とす!!
この息の合った作業をするために、掛け声にも力が入ります。
合図なのか雄たけびなのかよく分からない、けれどとても楽しそうな声が涸沢カール内に響き、みんなのテンションを高めていました。

脱モグラ
この日、1階にある厨房にも外の光が差し込みました。
これで女衆のモグラ化は解消されました。
夕飯のハンバーグを作る涼ちゃんの後ろで、雪戸を外しています。
光が入ってくるのが嬉しくて、思わず作業を中断しての1枚です。



 ●4月21日●
今朝はミゾレから雨になり、肌寒い1日となりました。
昨日までの除雪作業がかなり進んだこともあって、今日はゆっくり室内で出来ることをしようということになりました。

男飯1
これまで毎回頭を悩ませていた、食事作りも今日は男性陣にお任せし、ほとんど作ってもらいました。

男飯2
お昼は照り焼き丼、夕食もカレーやヒジキの煮物、葱ぬたなどが食卓に並びます。
男の手料理をガッツリいただきました。
ご飯を作ってもらって食べられるということがどれだけ幸せなことなのか、痛感した1日でした。
本当に美味しかったです。
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。



さてさて、長い日記を最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございます。
“山小屋日記 2”に続きますよ~♪

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初休暇

涸沢に入ってから初めての休暇で下っていました。

松本は…暑い!
なんでこういう時に限って、気温が上昇して猛暑になっちゃうのでしょうか。
この日の最高気温は32℃でした(ため息)

上高地に居てもこの暑さに閉口していたのに、ますます広がる標高差と温度差。
自分を痛めつけているようにしか思えなかったりします(苦笑)


717.jpg
一緒に下った小屋番仲間とマクドナルドに直行し、ガッツリとお腹を満たしました。
このために頑張ったといっても過言ではないのです。
除雪隊として期間限定で小屋に来てくれていた、カズさんとマッスルとはここでお別れです。
色々ありがとう。
楽しい時間をありがとう。


727.jpg
松本近辺は花盛り。
畑や家庭の庭先に様々な花が咲いていて、散歩しているととても気持ちよかったです。
今が一番いい季節なのかもしれませんね。


738.jpg
そして、山での疲れはやっぱり温泉で。
ザブンと流してしまいましょう。
新緑を眺めながら、1時間は軽く浸かってしまいました。
そして、必ず食べるのが『はんたい玉子』です。
温泉玉子と違うのは、黄身が完熟、白身が半熟。
つるっと温泉から上げたてをいただきます。
742.jpg

友達に会っておしゃべりして、そして、今日、涸沢に戻ってきました。
ヘリの荷揚げで上高地に下っていた、槍ヶ岳山荘と槍沢ロッジの小屋番さんと一緒に途中まで上がったのですが、なんと槍沢のJくんと地元が同じことが判明しお互い大絶叫をしてしまうという、不思議な縁も経験してきました。
この北アルプスでこんなふうに地元人に出会うとは…一気に親近感を覚えました。
ふとしたきっかけで広がっていく縁を大切にしたいと、改めて思いました。


帰る途中で出会った花たちです。

746.jpg
横尾辺りではミネザクラが七分咲きになっていました。
今日は風が強く、枝を大きく揺らしながら、濃いピンクの花びらが一生懸命に耐えているように見えて、健気に感じました。

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エンレイソウも大きな葉を広げて日光浴をしていました。
シロバナエンレイソウは見かけなかったので、白い花はこれから見られるかもしれません。

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白い可憐な花を咲かせる、ヒメイチゲ。
今年はとてもよく目につきます。
ギザギザの葉っぱに小さな花。
かわいいです。
いつも小さすぎてピントが合わないことが多いので、うまく撮れると嬉しい花です。

758.jpg
そして、ショウジョウバカマ。
斜面に点在していました。
紅色や紫の下を向いた花、長い葉っぱが特徴です。


750.jpg
登る途中、天気が下り坂なのを察してか、アズマヒキガエルがたくさん登山道に出てきていました。
繁殖の季節ですね。
ただ…登山者よりも多いカエルの数にはちょっぴりびっくりしました。


横尾から本谷橋までは、夏道になります。
時々雪の上を歩きますが、問題ないです。
そして植物の芽吹きが見られるので、楽しい道でもあります。
雪解けの水量豊富な川の流れや目の前にそびえる屏風岩を見ながら歩くとあっと言う間に本谷橋に到着します。

本谷橋からは夏道のトレースを歩きます。
ここからは雪の上。
登りが急なところは、ストックなどがあると歩きやすいです。
そして、踏み抜きに注意しながら歩きましょう。

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途中からは涸沢の中をひたすら登ります。
ヒュッテが見えたらもうひと息。
小屋は最後までなかなか見えませんが、辛抱強く登ってきてください。
ずいぶんデブリが増えてしまいましたが、まだまだ残雪の多い白く輝く穂高の山々が出迎えてくれます。

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本日は、雪

GW最後の今日は、ここ涸沢は雪になりました。
これが本当のなごり雪でしょうか。

朝起きたら窓は結露し、外は真っ白。
テラスのテーブルやベンチはうっすらと雪をかぶっていました。
現在積雪5cmくらい。
かなりの湿雪です。

今日まで涸沢にいた人たちも、稜線から下りてきた人たちも、大きなザックを背負って下っていきます。
GWの賑やかさは無くなり、静かな山の生活になりつつあります。
まるで夢でも見ていたかのような…そんな気がします。

GW期間中に、涸沢でたくさんの知人に会いました。
とても嬉しかったです。
わざわざ小屋まで顔を出しに来てくれた方もいて、そんな人からたくさんのエネルギーをもらいました。
本当にありがとうございました。

昨日、小屋のHPから私のブログにリンクできるようにしてもらいました。
その効果は…抜群!
びっくりしました。
これからも色んなことを書いていきたいと思います。
来週あたりから、画像入りでビシバシアップしていくので、またよろしくお願いしますね。

GWが終わったら、みんな交代に休暇に入ります。
約1ヶ月ぶりの下界。
今からとても楽しみです。




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元気です!!

随分しばらくぶりのブログです。

GW後半に突入ですね。
みなさん、元気にやっていますか?

こちらは、日に日に登山者が増えてきて、賑やかになってきました。
天気も味方してくれているようで、とても穏やかできれいな青空が広がっています。

自分のPCからの更新ではないので、ちょっと画像を載せられないのは残念ですが、少し落ち着いたらドドーン!!!っと涸沢での様子を載せたいと思っています。

仕事の合間に少し時間が出来たら、散歩に行ったり、斜面を登って滑ったり。
涸沢ならではの楽しみ方を満喫しています。
24時間一緒に居る小屋番の仲間とも、楽しくやっています。
毎晩飲んでます。
ご飯がおいしくてガッツリ食べてしまいます。
なので、痩せるかな…と思っていたのですが、その傾向は今のところ全くないです(苦笑)

今は、GWを元気に楽しく仕事をすることを目標に頑張っています。
涸沢に是非、遊びに来てください。
絶景のお椀のフチでお待ちしています♪
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