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上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

春の訪れ

3月に入ってからも、変動的な気候に振り回されてばかりの毎日です。
暖かかったり、寒かったり。
雪だったり、雨だったり。

そして、今日は雪と黄砂がダブルでやってきました。
雪が止んだら、日が射して屋根の雪は一気に融けていきました。
車に積もっていた雪も、どんどん緩んで時々ドサドサと落ちていきます。
そんな車を良く見てみると…茶色い水玉が乾いて模様を作っていました。
黄砂です。
ゲレンデの雪も茶色く染まっていたりして、もうこんな状態なの!?とガックリきてしまいます。
「せっかく天気が良くなっても、これじゃ外に洗濯物干せないね」とそんな会話も耳にしました。


昨日は乗鞍は雪だったのですが、仕事を終え市街地まで下ると雨が降っていました。
国道の途中で見かける温度表示は、6℃を示していました。
こちらの感覚だと、夕方でこの温度は暖かいです。


この季節、私が楽しみにしているのは黄色い花を見つけること。
小さな集落の畑の土手などで見かけることができます。

その花は、キンポウゲ科で「おめでたい」草と呼ばれています。

フクジュソウ 003
フクジュソウ、漢字で書くと【福寿草】です。
北海道から九州で見られるということなのですが、自生しているフクジュソウは信州に来て初めて見ました。
故郷に居た時は、鉢植えを見たことがあるのですがうまく咲かず、実物は見たことがありませんでした。

雪の多い場所で冬を越していて、最初に見る花がこのフクジュソウです。
フクジュソウが咲いているのを見ると、「ああ、春が来たなぁ…」と思うのです。
以前、木曽の御岳山の麓で冬を越したことがあったのですが、その道沿いの畑でもすごくキレイなフクジュソウの群生が見られる場所があり、ポカポカ陽気の下、黄金色の花びらが風に揺れている姿を見てはずいぶん癒されていました。

フクジュソウ 004
フクジュソウは最初は茎が短く、花が地面にピッタリくっついているかのように咲きます。
だんだん茎が伸び葉が茂ってきます。
日が照っていると花が開き、日が無い時は硬く閉ざしてしまいます。

写真を撮った昨日は、雨のおかげで蕾の状態がほとんどでした。
それでも、かすかな光を感じてか、大粒の雨が落ちてくる中で一生懸命花を咲かせているものもありました。
フクジュソウ 005

今度は青空の下で会えるといいな…。

今年も春の訪れをしっかりと感じることが出来ました。

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雪崩講習会

ずいぶん前の話(すでに先月の話)ですが…積雪観察法を受講してきました。
最近、ブログのアップが滞りがちです。
ゴメンナサイ(汗)


さて、『積雪観察法』ですが、積雪の状態を観察することによって雪崩を未然に避けることを学んできました。
乗鞍を拠点に活動しているアウトドア団体・ODSSの主催によるものです。

積雪観察法 010
午前中は机上講習でした。
プロジェクターで資料を映し出すことで、わかりやすく説明していただきました。

積雪観察法 001
これは人工的に、ダイヤモンドダストを作っています。
分かりづらいのですが、六角形の缶の中で、小さなダイヤモンドダストがキラキラ舞っていました。

積雪観察法 011
そして、ペットボトルの中には雪の結晶が。

このような、実験も含め、雪が降る仕組みや雪の種類などを教えてもらいました。


午後からは、外に出て積雪層の観察をしました。
今年は、例年より積雪量が少ないのですが、道のそばにある雪を掘ってみると軽く120cm越え。
実際に目で見てみると、こんなに積もっているんだ…と思いました。
これだけ掘るのは一苦労です。

積雪観察法 019
キレイに掘った面に色水で色をつけると、層がより分かり易くなりました。
この層を観察することで、そのシーズンの雪の積もった様子、融けた様子などが分かるのです。
触ってみて、こぶしが入るか、指が入るか、鉛筆が入るか…硬さのチェックをします。

積雪観察法 021
水であれば100gになるよう計算された器具を使って、雪を型取ります。
その重さは…層によって重たかったり、軽かったり。
空気と水の含む量でこんなにも雪の重さが違うことに、改めて驚きました。

積雪観察法 028
そして、スコップの幅だけ横と後ろを切りこみを入れ、その上にスコップを置いて叩いていきます。
弱層テストです。
最初は手首の力、次は肘からしたの力、最後は腕全体で…何回叩いたところで層が崩れるか、受講者は真剣に見守っていました。
叩く力が弱い時に崩れてしまったら、その崩れた層が弱くなっていて、そこから表層雪崩が起きやすいと判断できるのです。

積雪観察法 029
先生による講習が終わったら、それぞれグループを作って実際に層を観察してみます。
ここ掘れワンワン!?
何も知らない人が見たら、「何事!?」と思うでしょうね(苦笑)

積雪観察法 033
群馬県からの参加していた2人組。
アウトドアの仕事をしている人って、みんなさわやかですね。

積雪観察法 034
弱層テストをするために、層の横を切っています。
いつも一緒に山で滑る仲間のマスターとSくんです。

積雪観察法 038
層をつかんでみると、ズルッとずれた場所が。
ココが弱い層です。
こんなに簡単にずれることに、かなりびっくりしました。
これが…雪面で大幅に起こったら?そう考えるだけで恐ろしい。

この講座を生かして、より楽しく安全に雪山に登っていけたらいいなと思いました。
ゲレンデで滑るのも残り2週間。
冬籠もりもラスト2週間です。

バックカントリーもゲレンデも、楽しく元気に滑りたい。
ラストスパートに改めて気合いを入れ直している、今日この頃です。


♪のぞいてみました♪
『ゆきみちゃん』という、雪を観察するルーペをお借りして、積雪していた層の雪をのぞいてみました。
ザラメ系の雪です。
これが面白くて、いろんな層の雪をのぞいてみました。
積雪観察法 041

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