上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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実りの秋 1

春から夏、秋にかけてさまざまな花が上高地を彩ってきました。
そんな花たちも、もうほとんど見られなくなり、ちょっぴり寂しいです。

けれど、次の季節に向け、植物は一生懸命成長を続けています。
花が咲いているときだけではなく、常に生き続けているのです。


西穂独標 001
今年は色んなところで見られた、マムシグサ。
こんなに大きな立派な(グロテスクな?)実をつけました。
茎が蛇のマムシの模様に似ているから名付けられたことを、遊びに来ていた乗鞍のMちゃんに教えてあげたら、「じゃ、ザイルグサだ!」と言っていました。
確かに…ザイル(登山用のロープ)の模様に似ているかも(笑)
この実、色のグラデーションがステキです。

西穂独標 051
ゴゼンタチバナの実です。
登山道や遊歩道の半日影のようなところでよくお目にかかることの出来る植物です。
朱色が鮮やかで、薄暗い登山道でもよく目立ちます。

カンボクの実
2週間ほど前に撮った、カンボクの実。
明神館さんの前に立派な樹があり、今年はそこにたくさんの花を咲かせました。
それが、秋になりツヤのあるキレイな実をたわわに実らせていました。
日に当たって、ピカピカしていました。

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嵐の日は

昨日は(正しくは一昨日から)、とっても荒れたお天気でした。
台風?と言ってもおかしくないくらいの風が断続的に吹き荒れ、木立もざわざわと1日中揺れていました。
一昨日は、黒い曇が空全体を覆っていて風が強かったです。
昨日はその風に加えて、大粒の雨が時々降ってきました。

遠くを見ると、雨が横に流れていきます。
遊歩道には、風で折れた枝や葉っぱがたくさん落ちて、嵐のすごさを物語っています。

こんな天気の日に、私は休暇でした。
仕事をしているのなら、室内から外を見て、「嵐だねぇ。たまにはこんな天気もあるか…」なんてのんびり言えるのですが。
自分が休暇なら、そんな事言ってられないです。
何で天気悪いねんっ!
山に行きたいのに…(大泣)

まぁ、心の中はそんな感じですが、わがままばっかり言っていてもどうしようもないのは分かっているので、下界へ下ってきました(苦笑)
特にこれと言って用事は無かったので、久しぶりに献血へ。
前回は3月だったので、半年ぶりでした。
成分献血をやってもらいました。

健康な体じゃないと出来ない、ボランティア。
健康でも、色んな条件があって、それをクリアしなければ献血は出来ないのです。
まず問診で、風邪薬などを飲んでいたり、指定された国へ旅行に行っているだけでアウトになることがあります。
問診がクリア出来たら、次は採血検査です。
全血の献血の場合は、血液の比重が軽いとアウトになります。
血管が細すぎて、採血に至らなかった人もいました。

そんなこんなで、有り余ってる血の気をちょっと落ち着かせようと(?)、今回は血小板を採ってもらいました。
献血が始まる時は、いつも注射針を見ないようにしているのに、顔はなんとなくそむけながらも見てしまいます。
針の穴の黒さが、やけに目にしっかり映ります(苦笑)
ぷすっと射してもらったら、あとはひたすら透明な血小板がバックの中に溜まっていくのを待つだけ。
血を抜いて、遠心分離機で分離して、赤血球はまた体に戻っていきます。
本を読みながら、お茶を飲んで…30分くらいで終了でした。
レトルトのカレーやら粗品やらをもらって、帰りました。
ちょっと気分がすっきりした気がします。

買い物をして上高地に戻ったら、まだ荒れた天気でした。
松本は風もなく曇り空だったのに、こんなにも天気が違うのには、いつも驚かされます。

そして、寒冷前線の影響で冷え込みが厳しくなるとのこと。
天気図を見たら、北に低気圧がたくさん発生していて、冬型になっていました。
これは…ひょっとして降る??


秋の穂高
…な~んて初冠雪を期待して、今朝、起きてすぐ河童橋まで行ってみたら、降っていませんでした。
お預けです(ワンっ)
けれど、また少し秋色に色づいていました。
霜は降りてはいなかったけれど、風が冷たくて初冬のように空気が張り詰めていました。
あっ、ちなみに穂高の初冠雪は例年だとだいたい、明神のお船祭(10月8日)ごろになります。

今朝6時の気温は5℃(玄関の寒暖計で)、10時過ぎでも8℃までしか上がっていませんでした。
上高地に上がってくる方は、ツアーの方だとまだTシャツ1枚の方も見かけます。(今日は見かけませんでしたが)
さすがに…、寒いので温かい格好でお越しください!!
凍えちゃいますよ。
秋の焼岳

乗鞍の友人からメールをもらいました。
乗鞍側から畳平へ上がるエコーラインは、全面凍結で通行止め(!!!)だったらしいです。
こちらも初冠雪はお預けでしたが、山頂付近から紅葉が始まっているようで、例年よりちょっと色づきは早めとのことでした。

涸沢の紅葉も、嵐で吹き飛んじゃったかなと心配していましたが、無事だったようです。
当初の予想より紅葉は遅れ気味らしいですが、昨日からの冷え込みでまた進むかもしれませんね。

山々の紅葉情報が気になる今日この頃です。
上高地のこと | コメント:2 | トラックバック:0 |

葉っぱの色が変わってきたよ 1

西穂の紅葉(黄葉)情報です。
9月24日現在のものです。


西穂独標 017
西穂山荘真下のナナカマド。
ここは日当たりがよく、あまり風が当たらないようで、まだ青々としていました。
なんだかこの写真だけ見ると、まだ夏のような気がします。
ちなみに、山荘で標高2385mです。

西穂独標 026

西穂独標 028
カエデの仲間です。
黄色く色づいているものもあれば、赤く色づいているものもありました。
小屋から丸山に向けて歩いていると、こんな風に色づいた木々が点々としている斜面があり、とてもきれいでした。

西穂独標 024
ハイマツに混ざって、紅葉している木もありました。
ちょっぴり落ち着いた赤色です。

西穂独標 038
西穂独標直下にあったダケカンバ。
柔らかな黄色に色づいて日に当たっていました。
すぐに散ってしまうのかな…。


この日はとても気持ちのいい1日でした。
雨が上がった後の、こんな天気のいい日には、上昇気流に乗ったタカの渡りが観察できるそうです。
同じ日に、焼岳に登っていた飲み仲間のNさんが教えてくれました。

「タカが渡って行ったよ。独標から見えなかった?」とNさんは言っていたのですが…。
残念ながら、カラスしか見かけませんでした(泣)
焼岳、乗鞍方面は半分雲が掛かっていたから気付かなかったんでしょうか。
残念です。
もっともっと色んな発見をするために360度見渡すだけでなく、上も下もキョロキョロしなければいけませんね(笑)

白樺峠という場所があって、タカの渡りが見られる場所でも有名らしく、この日はかなりの数のタカが観られたそうです。
そんなタカの渡りで、秋を感じるのもいいなぁと思いました。


♪おまけ♪
24日、朝8時前の河童橋からの穂高です。
秋の雲と色づいた山肌がキレイです。
西穂独標 013

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秋です、西穂

秋晴れに誘われて、西穂高岳の独標まで行ってきました。
天気はもちろんなのですが、何より色づいてきている目の前に在る穂高を、遠巻きに見ているだけでは気が済まなかった…と言うのが最大の理由です(苦笑)

西穂の登山口から、ぴょこんと一礼して歩き始めます。
私にとって、この登山道は一度激しくバテたことがあり、「今日はちゃんと登れるかな?」といつも緊張するルートです。
展望が利かず、なんとなく湿った感じがダメなのでしょうか。

最初は緩やかに登っていきます。
途中、トチの実が落ちていました。
割れているものがいくつかあったので、きっとリスたちが食べたのでしょう。
リスに会いたい…。

ぐんぐん登ると、整備された階段状の道が続きます。
そして少しずつ傾斜が急になってきます。
すれ違う人に「あとどれくらいで上高地に着きます?」と何度も聞かれ、返事をするたびにこの下り道はつらいんだろうなぁと思いました。

このルートは所々開けていて、様々な場所に踏み跡があります。
今回1年ぶりに歩いてみたら、ロープで歩く場所を制限し(誘導し)、荒れた場所を回復していました。
どれくらいで、踏み跡が分からなくなるまで回復するのでしょうか。
一度傷ついた木の根は、元には戻らないと聞いたことがあります。

迷い沢も、天気が良かったせいか、樹林帯の中でも明るく、気持ちよく歩けました。
地図に『宝水』と記されてある唯一の水場があります。
…が、毎年色んな季節に歩きますが、飲み水は期待出来なくなっています。
今回も、水溜りに落ち葉がいっぱい落ちたような、そんな場所になっていました。
西穂に登られる方は、西穂山荘に着くまでの水は登り始める前に確保してくださいね。

今回はバテることなく順調に山荘まで到着しました。
おぉ~、綺麗に山が見える!!
ぐるっと360度見渡してみて、独標に向かいます。

西穂独標 018
小屋のすぐ上に、新しい道標が立っていました。
日本語と英語と韓国語で記されています。
距離で記されると、近いのか遠いのか…私の場合、普段、地図で傾斜とコースタイムを主に参考にするので、ちょっとピンときませんでした。

西穂独標 019
小屋の上から振り返ると、焼岳と乗鞍岳が見えました。
ありゃ…岐阜県側から雲が湧いてきています。
急がなきゃ!

西穂独標 020
左手には、笠ヶ岳がそびえています。
笠はやっぱりここからが一番綺麗に見えます。
雲をまとって、神々しく見えました。
そして、すぐに雲隠れをしてしまいました。

あっと言う間に、薄いベールのような雲に周りを覆われてしまいました。
真っ白です。
こんなオチですか!?
ひとりで誰に対するでもない突っ込みを入れながらも、目指すは独標。
ここまできたら、真っ白でもいい、独標まで行くしかないのです。
丸山のコロコロした石に足を取られないように歩きます。
コロコロ足場が終わる頃、ふわっと白い雲が流れる先に、青空がくっきりと見えました。

西穂独標 047
上高地側は晴れているようです。
そして、さっきまで見えなかった独標も見えてきました。
再び隠れてしまわないことを祈りながら、歩調を速めます。

西穂独標 034
岩をつかんで登ったら、独標に到着です。
目の前には、秋色に変わりつつあるピラミッドピークがどぉんとそびえ、その向こうには西穂の山頂も見えました。
「わぁ、キレイ!!」
草の茶色、木々の黄色や緑、岩肌のグレー…見事に混ざり合って、秋の色をまとった山が目の前にあるのです。
西穂独標 036


西穂独標 039
ちょっぴり冷たい風が、頬をなでていきます。
そして、雲隠れしていた笠は少しだけ顔を出し、雲のベールは風と共に消えていきました。
冷えた空気がさわやかで、周りを見渡しながら、秋なんだなぁ…としみじみ思ってしまいました。

栄養補給が終わったら、来た道を戻ります。
もっと山頂でゆっくりしたかったなぁ。
ちょっぴり残念ですが、ゆっくり山行きはまたの機会に。

写真で見るより、肉眼で見たほうが、もっともっと綺麗で感動します。
近くの山が色づき始めたら、ぜひぜひ自分の足で、色の変化を見に行ってください。
気持ちいいですよ。

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秋分の日

昨日は秋分の日でした。
昼間の時間と夜の時間がほぼ同じになる日。
そして、お彼岸でもあります。

【暑さ寒さも彼岸まで】という言われがありますが、これからぐんと冷え込んでくるのでしょうか。
先日久しぶりに実家に電話したら、「まだタオルケット1枚で寝てる」と言われ、私の生まれは赤道に近い熱帯に位置する外国だったかしら?とこれだけ違う生活ぶりにかなり驚きました。
私の実家はちゃんと日本国です(苦笑)
海を渡りますけどね…。


このところ、すっきりしない天気が不定期にやってきます。
どんより雲に覆われて降るのか降らないのか…、そんな時の河童橋からの眺めはグレーの世界です。
けれど、私はこの時期、このグレーの世界が楽しみだったりします。
寒い雨が降ったりして冷え込むと、しばらく見えなかった穂高が顔を出したときの変化に驚かされます。
稜線から、黄色や茶色に変わっているのがはっきりと分かるのです。
こうして、夏山から秋山へ化粧直しが進んでいきます。
1日1日見上げる度に変わる山の色に、おぉっと歓声を上げながら写真を撮る。
それと同時に、少しずつ近づいてくる閉山の足音が聞こえる気がして、ちょっぴり複雑な気持ちにもなります。

秋分の日は、秋晴れになる確率が高い気がします。
昨日も穏やかな秋晴れになり、久しぶりに朝の穂高を見ることが出来ました。
草紅葉が始まっているとの情報は知っていたのですが、色の変わりようにびっくり!

西穂独標 004
写真からだとちょっと分かりづらいのですが、森林限界を超えた場所はもう色が変わっています。
茶色く色づいてきていました。
これからどんどん色が下りてきて、やがて黄葉も見られるようになります。

今年から一緒に働くようになった同僚に「ここから見える山は赤くならないんですか?」と聞かれました。
上高地から見える山々はほとんどが、黄葉です。
紅葉した木がまばらにあって、それがポイントになるくらいです。
赤が綺麗に映える場所もあることはあるのですが…。

上高地の黄葉と言ったら、カラマツです。
見ごろは今年も10月中旬以降になりそうです。


西穂独標 002
朝もや霞む焼岳。
こちらも分かりづらいのですが、茶色が強くなってきました。

西穂独標 008
ウエストン碑近くから、六百山と霞沢岳を望む。
これまた分かりづらいのですが、稜線は黄色く染まっていました。
ダケカンバかなぁ…。
見上げていると、無性に霞沢岳に登りたくなりました。

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サークルライド 08' その3

自転車を漕いでいる時に、みんなの頑張りや綺麗な景色を写真に収めようと思うのですが、デジカメを出すだけで危ない。
フラフラするし、ブレーキが握れないし…。
雨が降っているとなおさらです。
みんなより先に漕いで写真を撮れるくらい余裕があれば、終わった後もその写真を見て楽しめるのかもしれませんが、まだまだのようです。

深秋になりつつある、車山と美ヶ原でしたが、まだ花は咲いていました。
休憩時間などのちょっとした時間に探してみました。
漕いでいる時にしか見かけられなくて、撮れなかった花もあって残念でした。

サイクルライド 2008 053
車山高原で散歩に行った時に撮った写真です。
民家(ペンション)の前に咲いていました。
鮮やかな色がガーデニングらしくってステキです。

サイクルライド 2008 055
葉の感じからすると、ユキアザミでしょうか。
アザミも、色んな種類があることにこっちで生活を始めて知りました。
棘がたくさんあって近くを歩きたくない威圧的なものから、優しい感じのものまで様々なアザミに出会えるのは標高の高い場所ならではです。

サイクルライド 2008 054
車山高原で見かけました。
グンナイフウロ?
でもちょっと違う??
ハクサンフウロもまだ咲いていました。

サイクルライド 2008 056
マツムシソウ。
高原で秋を告げる花です。
優しい薄紫の色に癒されます。

サイクルライド 2008 088
タカネサギソウ?
美ヶ原高原で見かけました。
先っぽがちょっぴり茶色に色づいているのは紅葉なのでしょうか?

名前に関しては自信が無いものばかりで、間違っていたらごめんなさい(焦)
高原になると手元に文献が少なくて複数の本で確認作業が出来ないために、確信が持てないものばかりです。
そんな植物の名前を、いろいろ探すのもまた楽しかったりするのですが…。


なんとか無事に自転車の旅を終え、私を含む仲間たちはまた日常の生活に戻りました。
私は、あれだけ雨に濡れていて風邪のぶり返しを心配していたのに、すっかり元通り。
荒治療が効いたのかな。
初日は、太ももやら足の裏やらつりそうでピキピキしていたのに、筋肉痛にも腰痛にもなりませんでした。
覚悟していただけに、拍子抜け。
もう少し頑張るべきだったのかな…あれだけ半泣きで心ポッキリ状態で漕いでいたのに、そう思ってしまうのは都合が良すぎますかね…(苦笑)

自転車ともう少しお友達になろう…サークルライドを終えての次なる目標が出来ました。

自転車キコキコ日記 | コメント:0 | トラックバック:0 |

サークルライド 08' その2

9月19日 【2日目】

う~ん…、と目が覚めたら6時少し前でした。
外を見たら、雨は降っていないけれどどんより雲が立ち込めていました。

ちょっと膝に違和感があるなぁ、そう思って露天風呂へ向かいます。
朝風呂♪なんて優雅なんでしょう(笑)
体をほぐして、しっかり目覚めさせるのです。

朝食まで少し時間があったので、ちょっぴり散歩に行ってきました。
まだ眠ったままの車山高原のリフト。
夏は一面にニッコウキスゲが咲き誇り、冬には銀世界。
きっと冬もステキな場所なんだろうなぁと思いながら歩きます。

朝食は洋食で、サラダもパンもしっかりいただきました。
そして準備を整えて、いざ出発!
…の前に、みんなで写真を撮りました。
ヘルメットをかぶっているのが、本日のライダーです。
2008y09m21d_235937534.jpg
Photo by Nちゃん ★Thanks!★

素敵なおもてなしをありがとうございました。
また遊びに来ますね。
カムスを後にして、早速坂を上りビーナスラインへ。

出だしから、ぽつぽつ雨が降っていました。
昨日より短い距離と聞いていたので、気合いで漕ぎ切るつもりです。
ビーナスラインは、緩やかに上って下って。
お?おぉ??何故か調子よく前に進みます。
昨日の上りのノロノロ一定速度は、およそ時速5km前後(おそッ…)
今日は9km前後で上っていくじゃないですか。
「調子いいじゃない」そうマスターに言われ、「いつもこうだと…ねぇ」なんて余裕で答えながらグングン進みます。
八島湿原の駐車場でおやつ休憩の後は、霧が峰まで一気に下ります。
「ちょ~気持ちいい!」
どこかで聞いたような台詞が思わず出てきそうなくらいの、快適winding roadでした。

ただ、だんだん雨がひどくなり、しかも下り道。
一瞬で濡れネズミ…着ている服と靴が重いです。
それでも途中の富士見台辺りでは山々の稜線がキレイに見え、下っている間、遠くにはずっと富士山も見えて、雨のひどさより景色を見た感動の方が勝っていました。
下の写真、小さく富士山が写っているの分かります?(真ん中右寄り)
サイクルライド 2008 062

もうひとつ気になったのは、道の途中でたくさんのムカデのような白い虫がいたこと。
最初は、ヤナギの花のようなものが落ちて踏み潰されてるんだと思ったら、生きているのが這って動いてる!?
「うぎゃぁ!」と悲鳴を上げながら…でも多すぎて避け切れるわけも無く、無残にも轢いて行くことが何度もありました。
あれは、何に付く虫だったのでしょうか。

雨は止みそうに無いまま、下った分だけ再び上ります(苦笑)
次に目指すのは、和田峠。
そして昨日お弁当を広げた扉峠です。
ゆるやかに上る…まだ上る…。
時々、駐車場があるので雨宿りをしながら休憩します。
それでも最後のほうになってくると、雨もますますひどくなり、「漕げるならそのまま行っちゃって!」状態になってきました。

「はぁい」なんて手を振って、先を急ぎます。
…が、前日に美ヶ原美術館から一気に下ったクネクネの道は、想像していた以上にとても過酷なものでした。

休憩無しで自転車を漕いだせいか、今年あまり乗り慣れていないせいか、腰が痛い…(泣)
そして重心が集中するお尻も痛い(大泣)
昨日以上にのろのろカメさん漕ぎになってしまい、前輪はフラフラです。
止まる、進む?止まっちゃう??
もう心はポッキリ折れていました。
それでも、前に進まなきゃどうしようもないので、フラフラと進みます。
後ろについていてくれるマスターも、異変に気付いて心配してくれます。
止まって、水を飲んで深呼吸。
そしてまたカメ漕ぎ(汗)

サイクルライド 2008 066
気付いたら雨は上がっていました。
やっぱり腰がおかしくて、どうしようもなくなり、とうとう降りて歩くことになってしまいました。
悔しいけれどそうするしかなく、マスターが一緒に歩いて自転車を押してくれます。
いくつかカーブを過ぎ、改めて自転車をまたぐのですが、それもまた一苦労。
そんな私にマスターが「もう少し、あとちょっと!!」と声を掛けてくれます。
その声に導かれるように、フラフラしながら山本小屋に到着しました。
駐車場に自転車を置いたら、マスターが「お疲れ!」と言って手を出してくれました。
そんなマスターの顔を見た瞬間、涙が出そうでした。
やり遂げた喜びも、しんどさも、安堵感も、全部がブレンドされた涙…一生懸命引っ込めて、笑顔を返そうとしました。
でも、その顔はきっと引きつっていたと思います(苦笑)

びしょ濡れの私たちの姿を見て、従業員の方(気さくなおばちゃん)がストーブをつけてくれました。
先についていた仲間達も、それぞれ声を掛け気遣ってくれます。
ありがとう。
お昼ごはんにカツカレーを注文しました。(Nちゃんに注文してもらいました)
しっかり食べたら、元気が戻ってきました。
完全に乾くまではいかなかったけれど、服も少し軽くなった気がします。
気分もすっかり軽くなりました。

サイクルライド 2008 078
ここからは、両側を牧草地に挟まれた、車両禁止の道を進みます。
道は広いのですが、ちょっと遠慮がちに自転車に乗ったり歩いたり。
雨は上がって、遠くには目指す王ヶ頭が見えます。
サイクルライド 2008 070

美しの塔で記念撮影をしたり、牛を眺めたり、ゆっくり景色を満喫します。
もうすぐふもとに下りる牛たちは、のんびり草を食べています。
ちょっと異国に迷い込んでしまったような、時間の流れと不思議な空間がありました。
サイクルライド 2008 089

初めての王ヶ頭。
ここは百名山のひとつです。
山…と言うより丘と言った感じです。
いくつものテレビ塔が立っていて、松本平をはじめ広く電波をカバーしています。
晴れていたら、すごい景色に出会えそうです。

そして、未舗装と荒れたアスファルトが混在した道を下っていきます。
砂利に足をとられないように、慎重にブレーキを掛けます。
あっと言う間に、見覚えのある駐車場が見えてきました。
美ヶ原自然保護センターに戻ってきました!
ゴールです!!

ゴールで待っていてくれた、サポート隊が横断幕でお出迎えです。
その下をくぐってゴール。
みんなが笑顔になります。
しっかり握手をしながら、「お疲れ~」と言い合っているみんなの顔には満足感がありました。
サイクルライド 2008 093
Photo by Nちゃん ★Thanks!!★

今回も多くのサポートに助けられ、無事ゴールすることが出来ました。
本当にありがとうございました。
これからもまた、一緒に笑って、楽しんでいきましょうね。


◎サークルライド 2008 私の記録◎
走行距離:111.18km
平均速度:9.9km/h
最高速度:54.3km/h
お疲れ様でしたぁ♪
自転車キコキコ日記 | コメント:0 | トラックバック:0 |

サークルライド 08' その1

台風13号は、ゆっくりゆっくり太平洋を進んでいきました。
長野県は降雨はあったものの、秋雨前線の影響で台風の影響はほとんどなかったようです。
赤く色づき始めたリンゴやたわわに実りつつある黄金色のコメも無事で良かったです。

そんな台風13号が九州の南の海上にあって、「上陸の恐れ」とニュースで言っている頃、美鈴湖では果敢な(いや、無謀な?)挑戦が始まろうとしていました。

毎年恒例の、自転車仲間でのツーリングです。
題して、『サークルライド 2008~ビーナスラインと車山カムスの旅~』です。
山あり谷あり、笑いありちょっぴり涙あり(?)、雨の中にも楽しさあり…そんな思い出満載の旅になりました。


9月18日 【1日目】

集合時間は朝8時、集合場所は美鈴湖のほとりにある駐車場。
なのに、8時を過ぎても私はふもとの浅間温泉をウロウロ、オロオロしておりました。
遅いトラックの後ろについて時間ロス、通勤ラッシュと信号に巻き込まれて前に進まず…なんていうのは言い訳で、最初から遅刻をしてしまいみんなとちょっぴり顔を合わせづらい。
でも待っていたみんなは満開の笑顔で手を振って迎えてくれ、私の心配を一気に吹き飛ばしてくれました。

前日からすでに上高地では雨が降っていて、風邪をこじらせていた私はギリギリまで参加することに悩んでいました。
さらに台風も接近中。
今回は本当にツイてない(泣)
テンションも少々下がり気味です。
それでも、このツーリングに《中止》という文字はありません。
雨天決行です。

いつもひとりで山に登ることが多い私ですが、自転車は誰かと一緒に漕ぐことが多いです。
今回のツーリングは年に1度のビッグイベントなので参加者も規模もでっかくなります。

参加者は以下の通り。
・今回のサークルライド企画者、Tちゃん。
・乗鞍でバーを経営していて、自転車とスキー(私はボード)と夜と…よく一緒に遊ぶマスターとNちゃん夫妻。
・マスターの弟で、自転車も本格的なKちゃん。
・6月に結婚したばかりの、アウトドアカップルKちゃんとMちゃん夫妻。
・今回初参戦、ダウンヒルはお任せのKくん。
・徳沢キャンプで盛り上がった、Mファミリー。(Sさんが初日、Nさんが2日目にライドしました)
そして、今回2回目の参加になる私。
大人10人、チビ2人が集結しました。

サイクルライド 2008 007
小降りになったタイミングを見計らって、体力に自信のある男性3人が美鈴湖からスタートしました。
美ヶ原林道は、初夏に自転車の大会が行われる場所でかなり傾斜のあるクライムヒルコースです。
「いってらっしゃ~い!」「頑張って!」

そう見送ったら、みんな自分の車に飛び乗ります。
そして3人を追い抜きます。
私達は、美鈴湖からずっと上がった美ヶ原自然保護センターに車を置いて、自転車を組んでスタートになるのです。
早くしないと、待ち合わせの武石峠で先にスタートした3人を待たせてしまうので大急ぎです。
それだけ3人の漕ぎっぷりは見事なのです。

自然保護センターに車を止める頃には、雨が上がり、どんよりしていながらも雲間から山が見え隠れしていました。
けれど冷たい風が吹きつけます。
天候に不安がある中、みんな黙々と準備をしています。
その様子を見ながら、私は自転車に乗るか、サポートに回るか、いまだ悩んでいました。
「何かあったら最初に車で拾えるから、漕げるところまで漕いでみたら?そのためのサポートなんだから」
そう背中を押してくれたのは、いつも何かとお世話になっている、サポートのNちゃんでした。
悩みは吹っ切れ、自転車を車から降ろし、準備を始めます。
そうして、第2集団は私を含めて5人でスタートになりました。

快適で緩やかな下り道。
うっすら乗鞍が見える遠望にテンションも少しずつ上がってきます。
武石峠ではすでに3人は到着していて、ここからは8人揃ってのライドになります。
落ち葉が落ちて点々と彩られたアスファルトを快適に下ったら、今度は上りになります。
【下った分だけ上り返す】
今回の旅はまさにその繰り返しでした。

先に回ったサポートカー2台が途中で待っていて、応援してくれます。
そしてサポーターの手には、デジカメとビデオがしっかり握られています。
通り過ぎる時はもちろん常々笑顔です!!(…のはず)
今回はチビたちも応援に参加してくれて、たくさんの声援を受けました。
手を振って応えないわけにはいきません(笑)
休憩時間にはみんなでおやつを囲み、糖分と水分を補給します。
サイクルライド 2008 011

サイクルライド 2008 017
そうして直線距離にしたら近いはずの、美ヶ原美術館にぐるっとまわってやっと到着です。
いつも車で行く場所ゆえに、遠くてしんどい…。
休憩時間の会話のメインは「次の上りはどれくらい?」「お昼ご飯までどれくらい?」こんな内容ばかりだった気がします(苦笑)

そこからまた扉峠まで一気に下ってしまいます。
カーブがいくつも続く道は、車も少なく、幸い路面も乾いていたので気持ちよく下れました。
珍しく怖くなかったのはどうしてでしょうか。

サイクルライド 2008 021
扉峠の茶屋の駐車場で、待ちに待ったお弁当。
今日のメニューは、おにぎり2種と、から揚げ、ポテトサラダ、かぼちゃの煮物、卵焼き、そしてお漬物。
このお弁当を励みに毎年参加するTちゃん。
卵焼きをいくつもほおばっていました。
雨がパラついてきたので、ひどくなる前に出発します。

そしてまた下り…こんなに下っちゃって大丈夫なの?
車山高原の標高って1800mはあったよね?
そんな不安が大きくなるくらい下りました。
その距離約10km、標高差800m超え。
国道142号線・中山道に出ちゃいました。

次に目指すのは、鷹山牧場です。
この辺りは未知の場所で、上りはしんどいながらも楽しかったです。
牧場ではウサギやヤギがいて、思わずはしゃいでしまいました。
ヤギの黒目はどこを見ているのか分からずちょっぴり怖かったけれど(苦笑)
ヤギさん
Photo by Nちゃん ★Thanks!!★

ふれあいタイムが終わったら、後はひたすら上ります。
まずは目指せ、大門峠!
国道152線をずっとずっと…上るのみ。
登坂車線横を進みながら、「長いな…この登坂車線、いつ終わるの?」前後でそんな会話をしながら上っていきます。
標高が上がるにつれて、また天気が悪くなってきました。

ずっと一定のペースで漕ぎ続ける私に、「よく気分が折れないね」とずっと後ろについていてくれたマスターが声を掛けてきました。
実は気分は折れてるんですよ、とっくに(泣)
それを一生懸命なんとか支えているんです。(たまに折れていないときもありますが)
支えるのをやめてしまったら、もっと凹んで後悔するのが自分で分かっているから。
その支えが、その先で待ってくれている人達だったり、お風呂だったり、夕飯だったり…ちょっとしたことなのです。
「そんな小さくていいんだ」というので、「おだてたら何でもやるタイプだから」と言ったら笑っていました。
実際そうなので(汗)

そうこう話しているうちに、やっとやっとビーナスラインに突入です。
さりげなく上っているけれど。
ガスが出て視界が無いけれど。
もうひと踏ん張りだ!と言い聞かせて、とにかくひと漕ぎひと漕ぎ前に進みます。
長くて、苦しくて、ムカムカするのは体調不良だから?
それでも、道に咲いている花を見つけて、かすかに目の前に見える丘の草の色に秋を感じて漕ぎました。
せっかく自転車で走るんだから、それを感じなければただただ苦しいだけで終わってしまいます。

車山高原が見えてきました。
ペンション・カムスの前では、オーナーがゴールの手作り横断幕を持って待っていてくれました。
車山のカムスは、マスターのご両親が経営されている、ステキなペンションです。

自転車を降りると同時に、大きなため息が出ました。
腰とお尻が痛いですぅ…(泣)
部屋に荷物を置いたら、真っ先に露天風呂に向かいます。
冷えた体に、お湯が染みてピリピリしました。
それでも我慢して入っていると、やっとの全身のコリが抜けていきました。

「夕飯楽しみだね」そうMちゃんと話しながら、お風呂から上がったら…。
すぐに夕食の時間になりました。
食堂には、合流したマスター兄弟の家族が集合していました。
これで全員集合です。
今回の参加者は、ちびっ子入れて20人。
それはもう賑やか。

サイクルライド 2008 026
グラスにはワインが注がれ、乾杯。
そして前菜から始まるコース料理に舌鼓。
本当に、頑張ってここまで来て良かったなぁと思う瞬間です。
しっかりビールもいただきました。
オーナーオリジナルのおいしい手料理をいただきながら、おしゃべりに花が咲きます。

サイクルライド 2008 043
その後は、みんなで写真を撮ったり、体内能力を測ってみたりして過ごしました。(食べ過ぎて、体重は減るどころか増えていました)
チビたちは本当にみんな元気で仲良くて、ずっと走り回っていました。
その体力、分けてくれ…なんてちょっぴり思いながらゆったりおしゃべりして笑って。
夜はあっと言う間に更けて、就寝となりました。

明日のお天気はどうなるのかな。
晴れるのは無理でもどしゃ降りにならなければいいな…そう願いながらベッドにもぐりこみました。
自転車キコキコ日記 | コメント:2 | トラックバック:0 |

青いキャンバス

秋の空は青くて大きいキャンバス。

キャンバスには、白の濃淡で出来た芸術作品が次々に生まれてきます。

ハケでさっとなでたような巻き雲。
1本の飛行機雲。
山の上に丸く乗っかったレンズ雲。
うろこ雲にひつじ雲。

時々大きな動物が現れると、次はどんなものに化けるのか見入ってしまいます。

昨日の大正池から見た、キャンバスもまたきれいでした。

キャンバス1
焼岳を望む。

キャンバス2
穂高を望む。

空気も凛としてきました。
秋ですね。
台風も来ています。

上高地のこと | コメント:0 | トラックバック:0 |

アルプホルン

9月の3連休もあっと言う間に終わってしまいました。
こうして、気が付けば忙しいはずの連休を1日1日クリアして、今シーズンも終わっていくのでしょうか。

上高地の3連休の賑わいの傾向はお天気にもよりますが、だいたい真ん中の日が一番の賑わいを見せます。
河童橋の上もたくさんの人たちで賑わっていました。


連休の中日、インフォメーションセンターまで行った帰り道、山に響き吸い込まれていく音に引き寄せられました。
アルプホルンの音色です。
アルペンホテルさんの前で、スタッフの方がアルプホルンを吹いていたのです。
「ボォー」っと優しい低い音が響き渡ります。
珍しい楽器に家族で上高地に訪れていた人たちは興味津々の様子。

「おいで。吹いてみない?」
そう声を掛けられた子ども達は恥ずかしそう。
母親が「ほら、行っといで!」
半ば無理矢理(?)背中を押された子どもがギャラリーの前に出て行くと、スタッフの方がお手本を見せてくれます。

ホルン1
ぷぅぅぅ。
ぷぅ…。
トランペットなどを吹くのと同じ要領だそうで、ほっぺたを膨らませると音が出ないんですよね。
ホルンを初めて手にするちびっ子は一生懸命吹いています。
音がかすかに出るたびに、どよめきと笑いと拍手。
時々いい音を出すちびっ子には、拍手喝采です(笑)
ホルン2

そんなサプライズは、きっと家族にとって、上高地のいい思い出になったことでしょう。
アルプホルンは信州では行事などで見かける機会がありますが、他ではめったにお目にかかれませんから。

山に響くアルプホルンの音色。
ここで聴くから、美しく聴こえるのかな。

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焼岳を眺める

1日の始まりと終わりに、山を眺める…。
とっても、有意義な時間です。

今も活動している焼岳。
よくよく見ると、形が変わってきています。
時には、違うところから煙が出ていたり、雨が降ったら侵食される、まさに生きた山。

焼岳小屋から展望台を経て、山頂への登山道を歩く時、いつも灼熱の風を感じる気がするのは、地下にある大きなマグマパワーのせいでしょうか。

焼岳2
朝日を浴びて、くっきりと大きく見える焼岳。

焼岳1
西に沈む太陽の光を横から浴びて、1日の終わりを迎えます。
その姿がかっこいい。

シーズンが終わるまでに登りに行けたらいいなと思いながら、ひたすら眺める今日この頃です。

上高地のこと | コメント:0 | トラックバック:0 |

穂高を独占出来る場所

青空が広がって風のない日は、外で過ごすのが気持ちのいい季節になりました。
日陰は羽織ものがないと寒いくらいですが…。

そんなのんびりするのにぴったりの場所が、小梨平のキャンプ場です。
夏はたくさんのテントが張られ賑やかなのですが、今の季節の平日はとても静かです。

ベンチでごろんと昼寝をする人。
木陰で本を読む人。
絵を描く人。

それぞれがそれぞれの時間を過ごしています。

私はゆっくり穂高を眺めたい時に、ここに来ます。
川沿いに座って、川の音を聞きながら、穂高を眺めるのです。
何か考え事をしたい時も、何も考えたくない時もここでぼぉぉぉっとするのが好きです。

小梨1
河童橋の上だと、写真を撮るのだって一苦労。
でも、そこからほんの少し足を伸ばすだけで、自分だけの穂高が目の前にあるのです。
そして飽きるまでタップリ見られる。
いやいや、飽きることはないです。
もう少し秋が深まると、川沿いは寒くてゆっくり座ってられなくなります。

小梨2
丸太で出来た、ステキな椅子とテーブルを見つけました。
これ、欲しい…。
ここでコーヒーを入れて、ゆっくりお茶をしたいな。
誰か誘って寒くなる前に実行に移そうと思いました。

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カモ集会!?

最近、カモ達を河童橋周辺でよく見かけます。
ある朝、河原にマガモとオシドリをざっと数えて20羽ほど見かけたときには、同僚Sちゃんと「カモ集会!?」なんて会話になったほどでした。

実際はカモ集会…というほどの雰囲気ではなく、体に口ばしを突っ込んで寝ているのも居れば、座りこんでいるもの、梓川の流れにのってプカプカ漂っているもの…様々でした。

ただ、カモ集会が行われて、会話になるとしたら。
「最近、人間ってさ、食べ物くれなくなったよね」
「去年までは、歩いていったら、みんながエサをくれてカメラを向けて喜んでくれたのにね」
「もっとお尻振ってみたらいいのかな」
「みんな一緒に歩いてみようか」
なんて、声が聞こえてくるかもしれません。
ただし、カモ語が分かればの話ですけれど(苦笑)

環境省が今シーズン設置した、エサやり禁止の標識は、誰の目で見ても分かりやすく出来ています。
ベンチにもその標識が貼られ、カモたちがお尻を振りヨタヨタしながらかわいい姿を披露しても、「ここに禁止の標識あるよ」と、写真だけ撮っている観光客も多く見られるようになりました。
中にはその標識の前で、わざわざ石でせんべいなどを砕いてエサにしている人も見かけるのも現状ですが。
エサ禁止の対策は、まだまだ改善し取り組んでいかなければならない課題です。

朝晩の冷え込みが強くなって、カモ達も冬支度が始まっているのかもしれません。
今のうちに、たくさんの栄養を摂取しておかなければ…それを人にもらったエサで満たされると分かってのカモ集会であるなら、やっぱりカモの将来が不安です。

オシドリ
こんなに近くでポーズを取ってくれる、オシドリ。

マガモ2
そしてマガモ。


マガモ
これが本来のエサを食べるマガモの姿です。
頑張って冬に向かって蓄えてね。
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秋の植物ファイナル

植物を調べるのに、いつも最初に参考にさせていただいていた、パークボランティアの方の手作り文献『上高地の花』。
もともとは、禁帯出文献として施設の研修室に置いてあったもの。
植物のことを何度か尋ねているうちに、「あげるよ」とおっしゃっていただいて、研修室には新たにもう1冊寄贈していただきました。
禁帯出なのに、私が部屋に持ち帰ってたびたび読んでいたのです(汗)
植物の名前をカタカナで書き示し、横に漢字も書いてあるので、憶えやすく新たな発見があったりしました。

その本は、上高地で見られる植物を花が咲いていく順番にほぼ掲載されています。
なので、この本を開くページが後ろへ進むにつれて、季節も過ぎていくのです。

この本の最後のページにとうとうやってきました。
上高地で見られる花もこれでおしまい?
そう思うと少し寂しいような…。


ゴマナ
ゴマナ。
道端でよく見られます。
ノコンギクよりひとまわり小さい、白い花です。
漢字で書くと【胡麻菜】。
葉の形がゴマの葉に似ていることと、若芽を食用したことからこの名があるそうです。

最近教わったのですが、「○○ナ」と名のあるものは、【○○菜】と漢字で書くものが多く、食用として昔からなじみのある植物なのだそうです。
漢字で【菜】と書かないものでも、春の七草のナズナやスズナも食べられますよね。
植物に関する「へぇ~」っと思うことが本当にたくさんあります。

ヤマハハコ
ヤマハハコ。
日当たりが良く、水はけのいい場所で見かけられます。
ドライフラワーを小さくしたみたいな、そんな白い花をつけます。

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初霜の河童橋

今日もとてもいい天気になりました。
頑張ってるね、高気圧!

けれど、放射冷却効果で昨日よりもさらに冷え込んだ朝になりました。
朝礼に行こうと、外に出たら…さ、寒いっ!!
吐く息が真っ白です。
河童橋を渡ろうとしたら…吐く息だけじゃなく、橋の上も白い気がします。
近寄ってよぉく見てみると。

初霜
霜が降りていました。
今シーズン初の霜かもしれません。
どうりで寒いわけだ…。
朝礼が終わって、再び河童橋を渡った時には、霜はほとんど消えかけていました。
インフォメーションセンターが表示していた外気温は、8時現在で4.9℃。
朝礼から戻って、玄関先の寒暖計を見たら、6℃を示していました。
梓川沿いのカラマツのてっぺんのほうもうっすら霜化粧。
こうして少しずつ、夏から秋、秋から冬へ移っていくのですね。


♪おまけ♪
ケーキセット
夏に頑張ったご褒美に、帝国ホテルさんでケーキセットを食べてきました。
ガトーショコラにホットコーヒー。
ちょっぴりセレブな気分を味わってきました。
服装はいつもと同じでしたけど(苦笑)

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明神散策

昨日は、久しぶりにすっきりと晴れました!
ありがとう、高気圧!!
もっと頑張れ、高気圧!!!


朝は空気がキーンと冷えていました。
日が昇ると、爽やかな空気がいつも以上に景色をキレイに魅せてくれるような気がしました。
雲ひとつ無い快晴は本当に何日ぶりでしょう。
掃除をしていても、気持ちいい。
でも…、これだけ天気がいいとやっぱり山に行きたくなります(苦笑)
「こんなにいい天気の日に山に登りたいね」そう思いながらも、仕事に精を出します。
前日から今シーズン一番の大入り、超満員御礼なのです。
休むわけにはいきません。

それでも、青空が気になってしょうがないので休憩時間の中抜けを利用して明神まで散歩に行ってきました。
カラッとした天気で、Tシャツ1枚でも歩けなくはないのですが薄手の羽織ものがあってちょうどいいくらいでした。
空気が夏から秋に変わってきています。
そんな変化を楽しみながら、右岸をガンガン歩いていきました。
やっぱり、森林浴は気持ちがいいですね。
フィトンチッド効果抜群でしょうか。
日頃のストレスもどうでもよくなって、消えていく感じがしました。

見上げる
空気を思い切り吸って、匂いを感じる。
足音を聞いて、すれ違う人とあいさつをして、耳をすませる。
木漏れ日を見上げて、季節の変化を見つける。
体の中の感覚を、フル活用して歩きます。
どこまでも歩いていけそうな感覚に陥る瞬間がフワッとやってきます。


途中で、サルに会いました。
木道の端っこに腰掛けていたので、なんとなく話しかけながらカメラを向けたその時。
グワっとこっちに牙を向けてきました。
おろろ?何で??
私はそのサルの口元の黒く染まった顔(おそらく木の実を食べたので染まったと思われます)を撮りたかっただけなのですが…(汗)
ちょっとびっくりしながらサルを見ると、目の周りがまるで酒場で酔っ払ったオヤジみたいに真っ赤っ赤になっていました。
発情期のようです。
そんな季節なのね…ごめんね邪魔して。
人間を相手にしてる場合じゃなかったんだね。

おサルから離れ、気を取り直して明神を目指します。
明神岳がよく見えてきました。
明神橋の上から写真を撮っていると、なんだか観光客のひとりになった気がします。
橋の真ん中にしばらく立っていて気付いたこと。
微妙に横にスウィングするので、酔ってしまいそう…(苦笑)
明神橋

本当は徳沢まで行きたかったのですが、徳沢まで行ってしまうと現実逃避してそのまま山へ向かってしまいそうなので、しぶしぶ帰ることにしました。
今の季節、人が少なめで散策にはもってこいですね。
もっともっと散歩に行こう。
そう思った帰り道でした。
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秋の青と赤

ここ最近、ずっとすっきりしない天気が続き、快晴!と思える日が全くと言っていいくらい無いです。
ジメジメしていて、なんとなく梅雨っぽい。
今年の梅雨時期以上に、湿気ているのは確かです。
玄関の扉が木枠なのですが、湿気で膨張すると閉まらなくなります(苦笑)

秋空
けれど、ふと雲が割れて時折顔を出す青空は、確実に高く青くなっているのが分かります。
薄い雲が、色々な形を創っていきます。
なかなか晴れない空。
いつも以上に空を見上げて、青色を探してしまいます。
上ばかり見て、木にぶつかったり道を踏み外したりしないようにしなければ…と常々思います。


赤とんぼ
アカトンボが静かに羽を休ませていました。
そっと近づいて写真を撮ってみました。
羽の赤茶色が、それとなく秋っぽい。


チョウやトンボを撮ろうと、いつもカメラを近づけてみるのですがなかなか収まってくれません。
私の気配をビンビンに察するのでしょうか。
けれど、諦めません。
今日もカメラを片手に、そっとそっと追いかけます。
邪心を消す努力をしなければ…。

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ヤマアカガエル

大正池からの帰り道、林間コースでカエルに出会いました。

ヤマアカガエル
体長5cmくらいのヤマアカガエルです。
丸太の階段に乗っかって、ピクリとも動きません。
しかも目が真っ黒でまるでミニチュアのようです。

ヤマアカガエルは、学名に『腹部に模様を持つ』という意味があり、他のアカガエルよりもお腹の模様が比較的鮮明なのが特徴のようです。
本を読んでいたら、『鳴き声に“ニャッニャニャニャ”と連続して鳴く』とありました。

ニャッニャニャニャ!?

一度その鳴き声を確かめてみたいものです。
次に出会ったら…『鳴かぬなら 真似してみよう ヤマアカガエル』(字余り)で。

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夕暮れの大正池

久しぶりに大正池に行ってきました。
車で横を通ることはあるものの、大正池のほとりに立って、穂高や焼岳を眺めて歩くのは本当にいつぶりなんだろう…すぐに思い出せないくらい前のような気がします(汗)

夕方の大正池は、とても静かでした。
マガモがすぅぅっと水面を泳いで波紋を広げていきます。


先月、ゲリラ豪雨と呼ばれる一種だと思うのですが、短時間で集中的に雨が降ったことがありました。
ちょうど、白馬大雪渓で地崩れがあった日です。
この日、一瞬にして大きな水溜りが行く手を遮るどしゃ降りになりました。
大正池に流れる、千丈沢が鉄砲水や土石流のように一気に溢れたのは、上がっていた観光バスが一斉に下ろうとする午後の時間帯でした。
普段はチョロチョロ、もしくは枯れている沢。
かなりの傾斜を持っているので、降った水を蓄える能力は無く一度に流れていくのです。
幸い、事故やケガ人は出なかったのですが、バスの通行止めなど混乱が生じました。


その時一気に流されたたくさんの土砂が、大正池に押し出されていました。
今までの大正池のほとりとは様子が違っていて、ゴロゴロしたカドが立った石や、粉々になった流木の破片が散らばっていました。
歩きにくい…、そして堆積した土砂により姿を変えた大正池が目の前に広がっていました。

大正池1
今までなら、この季節ここは水の中です。
でも今は池ではなくまるで川のようです。
流れもありました。

大正池2
立ち枯れた樹木もこんなに近くから見上げることが出来ました。
まだ水の少ない春先にはこうして近づくことが出来るのですけれど。

こうして、堆積された土砂によって、やがて大正池は埋もれて無くなってしまうのかな。
そんな日もそう遠くない将来にやってきそうな気がします。
大正4年、焼岳の噴火によって出来た大正池は日々形を変えていることを改めて実感しながら、西に傾いた夕日を受けて輝く穂高を見上げるのでした。

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夏を後取り?

上高地で、すっかり秋モードに浸っていた私。

しかし、下界はまだまだ暑いですね。
道路にある温度表示は軽く30℃を超えているし、ほんの少しの間駐車していると車内は即席サウナの出来上がりです。
これでまだまだ痩せられる!?そんなズレたポジティブ思考で、暑さを味方にしてみました。
やっぱり暑いですけど…(苦笑)

「夏が終わっちゃったなぁ」と寂しく思っていた気分を吹き飛ばす、ステキな風景に出会いました。
上高地から国道158号線をずっとずっと下っていった交差点。
これは思わず車を止めてしまう景色です。
ヒマワリが畑一面を黄色に染めていました。
ヒマワリ1

8月の中旬に一度下った時、信号で止まって、「お?」と気に留めていた場所。
その時は、まだまだ緑一色で硬い蕾がずっと並んでいました。
いつ咲くのかなと期待していたのですが、期待以上でした。

写真を撮って眺めていると、徐行する車がとても多く、追突事故はヤメテねと願うばかり。

そして、ヒマワリをモデルに撮影会並みのカメラマンたち。
携帯でデジカメで一眼レフでビデオカメラで…思い思いにヒマワリを撮ったり眺めたりして楽しんでいる人々の姿が見られました。

ヒマワリ4
朝日を浴びて、満開でした。
本当に同じ方向に向かって咲いています。

ヒマワリ2
下から見上げてみたら、秋空に映えて綺麗でした。
来年の暑中見舞いか残暑見舞いの候補に決定!?
すごく前向きな写真に見えます。

ヒマワリ3
畑のあぜ道にお邪魔させてもらって、ヒマワリの後姿を撮ってみました。
一緒に太陽を見上げてみたら、眩しかったです。

このヒマワリ、背丈が1mくらいでとてもかわいい。
元気をたくさんもらった気がします。
新聞にも載っていて、7年前くらいから栽培しているとのことです。
何で今まで気付かなかったんだろう…この風景をずっと見逃してきたなんて、ショックでした。

下界の出来事 | コメント:0 | トラックバック:0 |

右から左に横切るもの

朝礼に行った帰り道。
バスターミナルから河童橋へ続く木立に囲まれた遊歩道での出来事です。

目の前を小さいものが横切りました。
「あ!何か通った!!」
一緒に歩いていた同僚SちゃんとMと顔を合わせます。
息を飲んで、横切った先の草むらを見つめると…笹や草が時々カサカサっと小刻みに揺れるのが分かりました。
忍び足で近寄って、しゃがみこんで3人で動く先をじっと凝視していました。
そうしたら。

いました!!

つぶらな目をした生き物が、こっちを見ているではありませんか。
か…かわいい。
そぉっとカメラを出して、1枚パシャリ。
フラッシュにびっくりして今度こそ逃げていなくなってしまったけれど、その動物の姿をしっかりと見ることが出来ました。
やったぁ~!!!
2008y09m03d_055124708.jpg

Sちゃんに調べてもらったら、「アカネズミではないかな」ということでした。

私が上高地で見たことのある同じネズミの仲間は『ヒメネズミ』です。
エサを求めて屋内に忍び込んで、時に私たちのおやつを食べてしまうやんちゃぶり。
夜、明かりに集まった虫を食べようと、窓ガラス越しに一生懸命虫を追う姿が、まるでダンスかコントをしているかのように見えて、大笑いしたこともありました。

ヒメネズミとアカネズミは一見、よく似ています。
二種の違いは、まず大きさ。
アカネズミのほうが、ヒメネズミよりちょっぴり大きい体つきです。
下半身が大きく、ポッチャリしたハムスター型と言ったら分かりやすいでしょうか。
ヒメネズミは、アカネズミの3分の1の体重で幾分きゃしゃなのだとか。

アカネズミは大きくクリクリとした目を持ち、鼻から尾の先まで背中側は橙褐色、お腹側は白(クリーム)色のツートーンカラーです。
ヒメネズミは、鼻がとがっていて、鼻周辺がピンク色をしています。


初めて出会ったこのアカネズミが、買ったばかりのデジカメで初めて屋外で撮った写真になりました。
カメラを買うときに、ズームをほんの少し重視したのが良かったのか、はっきり姿を捉えられてとても嬉しかったです。
これからもいい写真が撮れますように。
いい場面に出会えますように。


実は数日前に、同じ場所でオコジョを見かけました。
同じ時間帯で、やっぱりSちゃんと一緒に(笑)
しかも、同じように右から左に横切りました。
ここは、チビたちの通り道なのかな?

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上高地の秋の植物

9月になりました。
河童橋周辺で聞こえていた子どもの歓声も無くなって、夏休みが終わったんだなぁと感じます。

上高地も少しずつ秋の装いに衣替えしながら、しばらくは静かな時間が流れそうです。
新しいデジカメを持って、久しぶりに花を探してみました。

サラシナショウマ
サラシナショウマ。
この花は、だんだん咲くのが遅くなっている気がします。
大きな猫のしっぽのように見えます。
花から強い芳香がするので、いつでも虫が群がっています。
私もこの匂いにつられて、歩いてしまうことがあります。(虫並み!?)

ノコンギク
ノコンギク。
上高地の秋の花と言ったらコレだと思います。
薄い紫の花が遊歩道の脇で見られるようになったら、日中も涼しく感じられることが多くなります。
キク科の花って何故か哀愁を帯びているように感じるのは私だけでしょうか。

アケボノソウ
アケボノソウ。
田代湿原から大正池へ向かう途中で見かけました。
日当たりの良い水辺に生えるそうです。
花の模様に特徴があります。

キノコ
キノコ。
ここ数日、雨が降ってじめじめすることが多く、地面を見ながら歩いているとよくキノコに出会います。
かわいいものからグロテスクなものまで様々です。
秋といえば、キノコの季節ですね。
見ても楽しい、食べても楽しい。
誰かマツタケを食べさせてください(苦笑)

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涸FES.2008  ボーナスステージ

8月27日 【ボーナスステージ】

昨日は盛り上がったままの勢いで、夢の中に行ってしまったようです(汗)
目が覚めて小窓から外を見ると、夜明け前の空にはオリオン座が大きく輝いていました。
今日は昨日までと違って、いい天気になりそうです。

今日は、下山する日です。
天気が良ければパノラマコースから帰ろうと考えていたのですが、前日に谷くんが「岳沢経由で帰りませんか」と声を掛けてくれていたので、一緒に下山することになっています。
朝食出しを手伝います。
小野っちが「おにぎり握ってくれませんか」というので、おにぎりを5人分作ります。
誰のおにぎりだろう…と思ったものの、その時はあまり深く考えませんでした。

朝食を出して、片付けを待っていると、「準備してください」と谷くんがやってきました。
いつそう言われてもいいつもりでいたのですが、予想していたより早い。
慌てて部屋に戻って着替えて、その辺に出ていたものをザックに詰めこみます。
日焼け止めも忘れずに、でもちょっと乱暴に塗って玄関にダッシュです。

ん?ヘルメットが置いてある…と言うことは?
さっき小野っちと作ったおにぎりが手渡されます。
小野っちも着替えが完了しています。
ハーネスも手渡され、ヘルメットはザックの横に気付いたら着けられていました。
岳沢経由は岳沢経由でも、私が予想していた『ザイテングラート・奥穂経由』ではなさそうです。

なんとか準備が完了して外に出たら、小屋のみんなが待っていてくれました。
朝日をいっぱいに浴びたデッキで、全員で記念撮影をして、みんなと別れます。
何故か握手攻め。
また会えるはずなんだけど…。
そして、私はきれいに晴れ渡ったカールに向かって「何でデジカメ壊れてんだぁ!!」と言ってから歩き始めます。
みんなの笑いを誘ってしまいました。
みんな、3日間ありがとう。

向かうのは、5・6のコルから前穂の北尾根です。
何年か前に、知り合いのガイドさんに「涸沢のおわんの中から見て、左手にも登山道がありますよね。どこに行けるんですか?」と聞いたことがあります。
「北尾根だよ」と教わっても、イマイチピンとこなかった記憶があります。
でも、その登山道を目の前にして、自分が歩いているのです。
小さい岩がコロコロしていて、足を滑らせたり、岩を落としたりしないよう慎重に登ります。
斜面には白やピンク色の花を付けた、タデ科の植物がずっと群生していました。
足元には、ウサギギクやクモマグサが咲いていて、風が吹くたびに揺れていました。

歩きながら、谷くんが「これは僕からの報酬です。お金は出せませんから」と言ってくれました。
小屋ではいつも、お金以上のものを充分もらっている気がするのですが、ここはお言葉に甘えて。
「じゃあ、ボーナスってことでいただきます」と答えておきました。
天気や時間やお互いの都合や…それらがうまくかみ合わなければ、一緒に登ろうと思っていてもそう簡単には登れません。
今日はベストなタイミングだったのでしょうね。
小野っちを先頭に、谷くんの友達の孝輔くん、ふみさん、谷くん、そして私。
5人パーティの行く先には素晴らしい展望が待っていてくれました。

涸沢から北尾根 014
5・6のコルに到着です。
六峰と五峰の間の鞍部にあるから、5・6のコル。
四峰、三峰とこれから登っていくのです。
ハーネスを付け、ザイルを結ぶ…次に一緒に歩くことがあったら、自分で出来るように勉強しておこうと思いました。

涸沢から北尾根 013
コルから見る、目の前に広がる景色は、今まで見たことのないものでした。
北穂に続くつづら折の道もはっきりと見えました。
しっかり目に焼き付けておこう、全身で感じよう、そう思って歩きます。

涸沢から北尾根 015
時々振り返ると、槍の穂先が見え隠れし、周りもガスが掛かったり晴れたり。
高度感抜群です。
次から次に違う景色がどんどん現れます。

手と足、そして全身を使ったクライミングで、岩をよじ登ります。
うまく登れなくて、ヒヤッとする場面では、上から「大丈夫です」と間髪入れず谷くんの声が響いてきました。
谷くんのサポートで今回もすごい経験が出来るんだと、声を掛けてもらうたびに思いました。

涸沢から北尾根 017
谷くんとふみさんの2ショットです。
谷くんはアルパインクライマー、ふみさんは歩き人…そんな雰囲気がよく分かる1枚だと思います(笑)

そうして、三峰を登り終えたら…見たことのある場所に辿り着きました。
前穂の山頂です。
着いたぁ…そう思ったら、目の前がやけに賑やかです。
ちょうど山頂にいた韓国人の登山客が、興奮気味に私たちを激写していました(苦笑)

前穂の山頂に居ると、時々こんな風に北尾根から、ヘルメットとザイルを装備した人が登ってくるのに出会うことがあります。(ここ最近は毎回会っていました)
私には縁の無い山行だから…そう思っていた、北尾根からの登頂が今現実となりました。
これまでと全然違う達成感、仲間と登った連帯感や嬉しさがこみ上げてきます。
山頂で写真を撮ろうと思ったら、先ほど声援を送ってくれた、韓国人の方のひとりがシャッターを押してくれました。
5人一緒に写ります。
ありがとう、サンキュー、カムサハムニダ…。

決して『朝飯前』レベルの山行では無いけれど、文字通り朝飯前にやってしまいました。
早朝に作った野沢菜入りのおにぎりをみんなでほおばります。
美味しかったです。
山頂に着いたとたんに、ガスに覆われて真っ白になってしまったけど、寒くなくてちょうどいい気温でした。

ここからは、一気に岳沢まで下ります。
歌を歌っていたら、ハシゴの下で休憩している人を見つけて苦笑い。
ヤッホー並みに叫んでみる。
そして大笑い。
みんなで歩くから出来るんですよね。

岳沢から下では何人かを追い越しました。
おしゃべりが止まらない私たちを、随分先で気付いて道を譲って抜かせてくれます。
「賑やかでいいね」「楽しそうだね」
そう言われる度に「楽しいですよ」と笑顔で返します。

無事に上高地まで帰ってきたら、みんなで昼食です。
158号線沿いにある『シェルパ』で念願のカレーランチ♪
これもまた楽しい時間になりました。

楽しい山行をありがとう。
ボーナス以上のすっごくでっかいものを手に入れることが出来ました。

こうして、涸フェスを通して、様々な経験をすることが出来ました。
本当に、ありがとう!!


追伸:デジカメが無くて悔しかったので、お昼を食べた後、デジカメを新調しに行きました。

山歩き日記 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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