上ッテ下ッテ また 上ル

毎日あんなに暑かったはずなのに…なんだか秋らしさいっぱいの上高地です。ここからまた、上ったり下ったり。

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夕暮れ時の上高地

賑やかな上高地は、夕方になると昼間の喧騒が嘘のように静かに1日の終わりを迎えます。
昼間は暑くて痛いくらいの太陽も、柔らかい夕日となって傾き、やがて山の向こうに消えていきます。

そんな1日の終わりをゆっくり散歩しながら楽しめると、その日1日がとても有意義に過ごせた気がします。

本当は天気のいい日はいつでも夕方に散歩出来るのといいのですが、仕事上そういうわけにはいきません。
それでも、窓から外を見て、遠くの雲がピンクに染まっていたり、空が紺碧色になっていたりすると、少しでもいいから外に出て空を見上げていたいと思います。

昼間に暖められた空気が、少しずつ冷えていきます。
外に飛び出すと、そんな少し湿った空気が気持ちよく、そして独特の緑のにおいがします。
これが市販されている芳香剤の『森林の香り』ってやつ?と思いながら、自然の香りを胸いっぱいに吸い込んでみました。


7月夕暮れ 030
ある日の夕暮れ時、ウエストン園地に続く木道にて。
おうちに帰る前のクールダウンか、腹ごしらえか…。
おサルたちは、昼間は元気に木にぶら下がったり追いかけっこをしていました。
そんなサルの群れに再び遭遇しました。
チビザルたちの、私を警戒しながらも無邪気に動く姿はとてもかわいいです。
2008y07m31d_060348857.jpg


7月夕暮れ 052
山肌の一部をピンクに染めてそびえる焼岳。
昼間は鮮やかなブルーの梓川の流れも、モノクロになって輝いていました。


ちょうど夕食時のホテルが多く、1階の川沿いに食堂がある施設では、外から中の様子を目にすることが出来ます。(もちろんジロジロ見ませんよ)
柔らかくて暖かい照明に包まれたレストラン。
美味しそうに食べている人、笑顔いっぱいでおしゃべりする人…楽しそうな姿がそこにあります。
私もそんな楽しい夕食の時間を、利用してくださる方にきちんと提供できているのでしょうか。

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上高地のこと | コメント:0 | トラックバック:0 |

雨飾山の花

雨飾山でも、たくさんの花に出会いました。
こちらは先述した通り標高が低いので、低山で出会うものから亜高山帯(1700~2500m)で出会う植物まで様々なものが見られました。


7月山行記録 250
ギンリョウソウ。
葉緑素を持たないため光合成が出来ず、根に寄生する菌の働きで生きる植物。
薄暗くで湿った場所を好むため、『ユウレイタケ』の名もあるそうです。

7月山行記録 256
シモツケソウ。
紅色で5mm程度の小さな花の集合体で、おしべが目立ちます。
日当たりがいい草地に生えます。
雨飾はシモツケソウが一番目につきました。

7月山行記録 259
コキンレイカ。
岩場や礫地に育つようです。
5mmくらいの小さく黄色い花をたくさんつけます。
小さなブーケのようでかわいいです。

7月山行記録 262
クガイソウ。
4~8枚の葉が輪生し、それが6~9段つきます。
上高地のものに比べ、雨飾のクガイソウは背丈が低かったです。(50~60cmくらい)

7月山行記録 263
タカネアオヤギソウ。
草地に生え、花が黄緑色をしているため、気付かずに通り過ぎてしまいそうな存在です。
けれど、花をじっくり眺めていると、ひとつひとつがかわいく咲いていました。

7月山行記録 269
タテヤマウツボグサ。
上高地にも見られるのですが、こっちのほうがひとまわりサイズが大きめ。
両手のひらでふわっと包める、テニスボールくらいの大きさでした。

7月山行記録 282
ハクサンフウロ。
ピンクの薄い花びらが、はかなさをより強調しているような感じがします。
高山の草地で見られる、夏山の代表花です。

7月山行記録 280
オオバギボウシ。
すっと他の花より高く伸びて存在感をアピールしていました。
ひとつひとつの花は5cmくらいで、薄紫色が涼しげに見えます。
山頂に伸びる稜線で見かけることが出来ました。


雨飾では穂高とは違ったお花畑に思いがけず出くわすことが出来ました。
色とりどりの花が稜線に広がっていて、とてもきれいでした。

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穂高、夏の花

今回の夏休み山行で、たくさんの高山植物に出会いました。

見つけた花を何気なく(片っ端から?)カメラに納めただけだったのですが、本で確認して名前を書いてみると思った以上に多くてびっくりしました。
穂高を満喫した3日間だけで、ざっと30種類。
ひょっとしたら、何かちょっとした特徴で名前が違うものも、私の中ではひとつになってしまっているかもしれません。
もっとゆっくり目を凝らして歩けば、さらに色んな植物に会えたのかもしれません。

けれど、さくっと歩いてもこれだけの花に出会えるというのは、この季節ならでは。

一部ですが、穂高山行で出会った花たちを紹介します。


7月山行記録 014
オオヒョウタンボク。
岳沢や涸沢で見かけました。
この季節に山に登ることがなかったため、初めて目にした花です。
ふたつの花がついて、ほのかな香りを漂わせていました。

7月山行記録 053
タカネヤハズハハコ。
書きにくい、読みにくい…(汗)
茎と葉が細かい毛に覆われていて、白っぽく見えます。
岩場などの乾いた場所に生えていました。

7月山行記録 085
キバナノコマノツメ。
漢字で書くと【黄花の駒の爪】、葉の形が馬の蹄に似ていることからこの名が付けられたそうです。
花の先がちょっぴりとがっているのも特徴です。
吊尾根で見かけました。

7月山行記録 113
ハクサンシャクナゲ。
白地に赤の斑点がとってもかわいい花です。
奥穂から穂高岳山荘へ向かう途中で見つけました。
風に耐えている様子が、けなげでした。

7月山行記録 139
コバイケイソウ。
円錐状に、白い花がたくさん集まって咲いています。
この花は何年かに一度、当たり年があり、その時はコバイケイソウだけで一面が埋め尽くされるほど圧巻のお花畑が出来上がります。
北穂へ向かう登山道で出会いました。

7月山行記録 144
ベニバナイチゴ。
その名の通り、9月頃実(イチゴ)をつけます。
去年は西岳に向かう稜線でひたすら食べてたっけ。
実はおいしいものもありますが、渋いものが多いです。

7月山行記録 146
ミヤマクロユリ。
初めて見たときの衝撃は忘れられません。
チョコレート色と言えばかわいらしいですが、私はバナナの皮が熟し過ぎた(要は腐った!?)ような色だなと思ってしまいました。
今はこの花に出会うと、夏山に来てるんだ!!と感激するのです。

7月山行記録 078
ハクサンイチゲ。
この花無くして、夏山は語れない?そんな夏山の代表花です。
白い花びらに見えるのはガクらしい…たった今、図鑑で知りました。
穂高の山肌でお目にかかれます。

7月山行記録 149
シナノキンバイ。
こちらも夏山の代表花!
黄色く輝く、なまめかしい姿が眩しすぎて、霞んで見えます。(スミマセン、ただカメラの腕の問題…)
ハクサンイチゲとシナノキンバイのお花畑が一番穂高らしい、そう思うのは私だけではないはず。
こちらの黄色いのもガクらしい…これまたいい勉強になりました。

7月山行記録 170
チングルマ。
花が散った後の姿にはよく出会います。
あのふわふわの手触りがたまりません。
そんな先のことを考えながら、梅に似た花を久しぶりに眺めました。

7月山行記録 174
イワベンケイ。
つやつやした、肉厚の葉が特徴です。
その葉の厚みを見て思わず触っていました。
北穂のテント場の岩の隙間で見つけました。

7月山行記録 222
キバナシャクナゲ。
この季節、涸沢などで見かけるシャクナゲは、全部『ハクサンシャクナゲ』だと思っていたら、本を読んでいたら違うことが判明。
こちらは、花びらが薄いクリーム色で、すぐに傷むためきれいな状態の花にはなかなか出会えないそうです。
涸沢小屋から少し上がった、私のお気に入りの場所に行くまでに咲いていました。


こんな花に会いたくなったら…それは山に登る時です。



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私の夏休み  その4

7月23日 【4日目】

連休最後は、雨飾山(あまかざりやま)に行ってきました。

雨飾山は、長野県と新潟県の県境にある、百名山のひとつです。
標高は1963mで上信越高原国立公園内にあります。
小谷村と糸魚川市から登山道が整備されています。

小谷温泉からずっと奥に入った、登山口に車を置きます。
近くにキャンプ場があるので、その受付も兼ねた売店があり、駐車場にトイレも併設されていました。
山頂まで往復する間、トイレや売店、水場はありません。

トイレに行くと、頭の上が騒がしい。
そしてじっと私を見つめている…そんな視線を感じます。
ツバメの巣がありました。
かわいいヒナ鳥が大きな口をぱくぱくさせながら、親鳥の帰りを待っています。
親鳥は忙しそうに、エサをくわえては低空飛行で戻ってきます。


準備が出来たら出発です。
小川のせせらぎを聞きながら木道を歩いて行くと、本格的な山道に入っていきます。
ここは新潟(日本海)に近いので標高は低め。
蒸し暑さがダイレクトに襲ってくる感じです。

7月山行記録 234
ただ、標高が低い分、上高地では見られないクヌギやブナなどの立派な木が、高く大きく枝を伸ばしていています。
そんないつもと違う植生が、暑い気分を紛らわせてくれます。
酸素があふれていて、明るい樹林帯を歩きます。

アップダウンしながら登っても、展望がきかずどんな山が待っているのか想像できません。

1時間あまり歩いた頃、目の前が開けました。
あれかな?目の前に見える山の頂に、気分が高鳴ります。
少し先には雪渓が。
こんなところに雪渓がまだあるなんて、やはり豪雪地帯だから雪が融けにくいのかな…などと考えながら目の前に伸びている登山道をたどっていきます。

そんなちょっと先に見えていた雪渓に登山道は遮断されていました。
荒菅沢に到着です。
雪渓は穴がぽっかり開いて、その下には川が流れているのが見えます。
慎重に横切ります。
冷風が吹いてくる場所があって、気持ちいい!
天然のエコクーラーです。
7月山行記録 242

ずっとそこに立っていたいのはやまやまですが、寄り道ばかりしているわけにもいかず、また登り始めます。
…が、いきなり急登。
しかも粘土質の滑りやすい足元です。
雨が降ってなくてよかったなぁ。
帰りは滑ってコケそうだなぁ。
そんなことを考えながら、登っていきます。

ふっと尾根に出ました。
ここからは尾根伝い、稜線歩きが待っています。
日差しが暑い!
でも、色んな花が咲いていて、カメラを片手に一歩進んでは撮影を繰り返します。

ハクサンフウロ、タカネナデシコ、タテヤマウツボグサ、クルマユリ、シモツケソウ、クガイソウ…きりがありません。

7月山行記録 287
お花畑とササに覆われた、稜線を歩いていきます。
向こうには、糸魚川の街並みと日本海が見えました。

あっ、渡ってきた雪渓が下に見える!!
カメラを起動させようとしたら…カメラのご機嫌が良くないみたい。
考えてみたら4日間、ずっと使いっぱなしで疲れたのでしょう。
電池切れです。
自分のお腹の空き具合は考えるけれど、カメラのバッテリーまで頭が回りませんでした。
ハァ…山頂手前で、カメラが使えなくなるなんて。
花を撮りすぎました。

結局、一緒に行った友達のカメラを借りて、撮影させてもらいました。
データを分けてもらって、こうして山頂の写真がアップできました。

IMG_2945.jpg
上から見た、荒菅沢の雪渓と織り成す地形。

IMG_2958.jpg
雨飾の山頂です。
お地蔵さんなどの石碑が何体か設置されていました。
空と海が溶け合って、いつも眺める穂高の空とはまた違った青色をしていました。
トンボがたくさん飛び交って、空は大渋滞。
よくぶつからないですよね。
不思議…。

少し休憩して、来た道を下ります。
心配していた場所で、やっぱりズルッといってしまいました。(尻餅未遂でしたけど)


たまにはこうして、身近な山以外に行くのもいいですね。
降りてきたら温泉に入れるところ、ここが一番のポイントだったりするのです。

もちろん、帰りには小谷温泉につかって汗と疲れを流しました。
ちょっとお湯が熱くて、直射日光も暑かったですけれど。
でもやっぱり温泉は最高でした。


あっと言う間に夏休みは終わりました。
楽しい思い出がいっぱい出来ました。

こうしてブログをマメにアップするような性格が小さい頃からあったら、夏休みの日記を泣きながら夏の終わりにまとめて書くことも無かったのにな…。

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私の夏休み  その3

7月22日 【3日目】

2泊3日の山行は、長いようであっと言う間です。

この日は、下るだけ。
朝から小屋周辺をうろうろしては、のんびり過ごします。

…ここら辺りで気付いた方がいるかもしれません。
『テントの話題が出てこない』…と。

結局テントは担いで上がったものの、張らずに終わってしまいました(苦笑)
テント派の人からすれば(そうじゃなくても)、「せっかくテントを持って行ったのに張らないで何やってんの」と言われてしまいそうです。
テントは次の機会に張ろうと思います。
トレーニングだったと思えば…(汗)


7月山行記録 198
いつもお世話になっている、涸沢小屋のデッキからの眺めです。
朝日を浴びて、輝く前穂と吊尾根。
あそこを歩いてきたんだなぁ。
霧の中だったけど。
デッキにはパラソルが立って、粋なオープンカフェです。
ここに座って、ぼぉっ~っとするのがお気に入り。
昨夜は誰もいないデッキでテーブルに頭をもたれかけて星空を眺めました。

7月山行記録 212
前回教えてもらった、眺めのいい場所まで散歩に行きます。
小屋から、奥穂方面に少し登ったところに大きな岩があり、そこの上で風に当たりながら景色を楽しんでいました。
奥穂から下ってきた女性の方々も、そんなのんびりモードの私を見たせいか、小屋までもう少しなのに岩に上がってきておやつを食べながらおしゃべりに花が咲いていました。

7月山行記録 215
ナナカマドも花盛りです。


この日はとても暑く、日差しがチリチリ刺してきて痛かったです。
それでも開放感に浸りたくて、Tシャツでウロウロし、汗をかきながら昼下がりに上高地まで下山しました。
いつも見送ってくれる小屋番のみんな、お世話になりました。
ありがとう。

7月山行記録 221
雪の上のキノコ♪
こんな面白いものにも出会える雪渓はやっぱり楽しい。

7月山行記録 223
先月来た時とは、まったく異なった風景です。
沢から水が溢れ、緑がいっぱいです。
下界との季節のギャップを埋めるかのように、山は一気に夏になっていました。


7月下旬からお盆にかけて、みんなが夏山を求めて登る時期、かつて山に行ったことがありませんでした。
理由はいくつかあるのですが、まずは上高地も繁忙期を迎え、休みがなかなかとれないこと。
人が多く混んでいて自分のペースで歩けないこと。

今回山に登ってみて分かったのですが、自分が持っていたこの時期の山のイメージが大きく違っていました。
『登山道が混む』=『嫌な思いばかりする』
そんな図式を頭の中で作りあげていました。
恥ずかしいばかりです。

この時のために、計画を温めて上がってくる人たちがいるということ。
この時の山を、景色を、じっくり眺めたいと思う人たちがいるということ。
何より、登山を純粋に楽しみたいと思う人たちがいるということ。

私が山を楽しみたいと思うように、みんなも楽しみたいから登るのです。
気持ちよく登りたい。
だったら、すれ違う人追い越していく人追い抜く人…みんなが気持ちよく登るために、声を掛けたり、譲ったり、あいさつしたり。
お互いが楽しく登りたいと思う、気配りあふれる行動に出くわすことがとても多かったのです。
そんな譲ったり、譲ってもらったりを幾度も繰り返すたびに、今回山に登ってよかったなぁと思いました。

この時感じた暖かい気持ちを忘れずに、また山へ行きたい。
そう思って働く今日この頃です。
次はいつ行けるかな。

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私の夏休み  その2

7月21日 【2日目】

前日は涸沢に到着した後、雨が降りました。
天気予報を見てもあまりいい予報じゃなかったので、翌日の天気が悪ければ、涸沢でのんびりしようと考えていました。

しかし、見事にいい意味で裏切られました。
起きてみるときれいな青空が広がっていました。
山の天気を予測するのはやっぱり難しい。

小屋では朝食を済ませた方からどんどんチェックアウトしていきます。
稜線へ登る人より下る人のほうが多く、ゾロゾロと列になって雪の残る涸沢を後にします。
今日は海の日、3連休の最終日です。

7月山行記録 127
小屋番たちは朝食後、次の仕事が始まるまでの空いた時間を想い想いに過ごします。
モッサンがボルダリングをしていました。
私もクライミングシューズを持ってきて参戦します。
…が、何しろ7年ぶり。
体が重くて、全身に余計な力が入り動くことが出来ませんでした。
次こそ!もっとうまくなってやる!!と強く心に誓ったのデシタ。(この時は)


今日は、予定通り北穂高岳まで往復することにしました。
小屋で仲間にザックを借りて、水と行動食と雨具、カメラを持って出発です。
昨日より荷物が軽いので、足がスムーズに上がって歩くのは随分ラクでした。
少し歩いては写真を撮り、周りを眺め、ゆっくり登りました。

7月山行記録 141
シナノキンバイの黄色い花が穂高の山々をバックによく映えます。

7月山行記録 148
お花畑を満喫しながら歩いていると、急な岩場やガレ場が出てきます。
こんなに急なところは、しっかりと確実に。

7月山行記録 182
一番長いハシゴを上から撮ってみました。
じっと見ていたら…気分が悪くなりそうです。

7月山行記録 185
ハシゴの下にある鎖場です。
話は少しさかのぼって、前日に紀美子平直下にある鎖場で、懸垂下降並みに鎖全部に自分の体を預けて降りてきた人がいました。
下で待っていた私は逃げ場がなく、「この人が落ちてきたら私は潰されて死んでしまう…」本気で恐怖を感じていました。
どうやって声を掛けたらいいのか分からないまま…ただ無事に降りてくるのを祈っているだけ。
鎖はあくまで補助なのです。
ぶら下がってはダメなのです。←こう言えば良かったのか(汗)
その人は下りてきて、にっこり笑って私に鎖を「ハイ!!」と手渡してくれました。
私の顔が引きつっていることも気付かずに…。

話は戻って。
山に慣れていない人にとっては、ここの鎖場とハシゴは怖い場所。(もちろん慣れていても油断は禁物です)
事故の話もよく聞きます。
けれど、降りてくる人と登る人がお互い声を掛け合って、譲り合って、そして一歩ずつ確実に登り切ったら。
自分を取り巻く空気と吹いてくる風がフッと変わる瞬間を感じることが出来る場所でした。
しばらくそこにたたずんで風に当たります。
ずいぶん稜線が近くなってきたことを感じながら、また歩き始めます。

北穂のテン場が見えてきました。
そして、涸沢岳と北穂の分岐に差し掛かります。

7月山行記録 163
ここからは、雪渓の上をトラバースします。
こんなに日当たりがいい場所なのに、まだまだ雪がたくさん残っています。
火照った体に冷たい空気が気持ちいい。
そして北穂高岳の山頂に到着です。

7月山行記録 172
岐阜県側からわいてきた薄い雲が、大キレットから先の槍を覆っていました。
今日は、しばらく待っても雲は抜けそうにありません。
それでも、大天井岳や常念岳の山並みはとてもきれいで北穂小屋のデッキでコーヒーを飲みながらしばらく眺めていました。

涸沢岳を経由して帰っても良かったのですが、今日は登ってきた道を戻ります。
途中、テン場の岩陰から、「ジジジ」と甲高いような響く鳴き声を耳にしました。
のぞいてみたら、何かが目の前を飛んでいきました。
「え?セミ??」
アブラゼミのようでした。
上昇気流に乗って上がってきたのでしょうか。
数年前は上高地でセミを見かけるだけで「生息するはずがない」と一大事だったので、3000m近い標高のこの場所で出会って余計にびっくりしました。

無事に小屋まで下って、少し休憩したら夕食の手伝いをしました。

7月山行記録 193
厨房の窓から見える外の景色が気になります。
見るたびに、どんどん白い雲が成長しています。
夏の象徴、入道雲です。
形を変えながら、大きく大きくなりました。
カメラを持って、何度か外に飛び出します。
屏風岩の方角に出来ていたと思ったら、常念の方角にももくもくと入道雲がわいていて、見事な空模様を作っていました。

夜は、星を眺めます。
夏の星座が空に瞬き、月が出ると稜線を青白く照らして幻想的な景色を作り出していました。
夕方出来た積乱雲のせいか、時々遠くでフラッシュをたいたようにピカッと光っていました。
こうして昼間は賑やかな涸沢も、静かに夜が更けていくのです。
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私の夏休み  その1

3連休の始まりと同時に甲信越地方も梅雨明けとなり、夏本番を迎えました。
私は3連休の1日遅れで4連休をもらって、短いながらも夏休みを満喫しました。


7月20日 【1日目】

今回の山計画は、2泊3日のテント泊。
上高地~岳沢~紀美子平~前穂高岳~奥穂高岳~涸沢。
そして涸沢~北穂高岳の往復です。
テントを持って穂高の稜線を歩いたことが無かったので、やってみたいなと前から思っていたのです。
一番の不安は、岳沢から紀美子平へ通じる重太郎新道。
『日本三大急登』と言われる急な登りに、テントを背負った私が果たして立ち向かえるのか…。


この日の天気予報は、晴れ時々曇り 降水確率10%。
朝の5時。
まだ静かな上高地の中をテントを背負って足早に歩きます。

不安と期待とが入り混じって、最初からなんとなくテンションが高いのが良く分かります。
こんな時こそ、足元に気を付けなくちゃ…。

当然のことですが、背負う荷物が多くなればなるほど、歩くペースも遅くなります。
1日で涸沢まで降りるのは、結構ハードな山行です。
人によっては「無謀」と言うかもしれません。
それでも、待ってくれてる仲間がいる。
気合いを入れて歩きます。

天気予報はまずまずだったはずなのに、出発してすぐ稜線に雲が掛かっているのが見えて、テンションが一気にダウンしました。
それでも、晴れることを信じて確実に歩を進めます。
歩き始めて1時間もしないうちに、霧雨が降ってきました。
「大丈夫かな」不安がどんどん強くなります。
その雨はすぐに止んで、予想よりちょっぴり早く岳沢に到着しました。
旧テント場はまだ雪が残り、登山ルートへの取り付きが不明瞭でしたが、あとはすっかり夏道です。
シナノキンバイを始め、少しずつ花が咲き始めていました。

途中、崩れていた道を手直ししたと聞いていた場所周辺で、思い切り雨に打たれ、土が定着してないぬかるんだ登りに苦労します。
雲は途切れず、立ち込めています。
風も出てきました。
それでも。
空は私の味方なのでしょうか。
要所要所でしっかり魅せてくれるのです。
『カモシカの立場』『雷鳥広場』といった展望のきくところでは、小さくなった上高地や岳沢が雲の隙間から顔を出します。
7月山行記録 066

心配していた重太郎新道は、すれ違う人に「重たそうだね、何kgあるの?」と言われながらも、ハシゴも鎖場もスムーズに歩くことが出来ました。

7月山行記録 073
今回は、前穂はパスして時間を稼ごう。
そう歩きながら決めていたのに。
紀美子平に着いたら…青空が雲の隙間からパァァァっと見えてくるのです。
明神岳も顔を出します。

ここから先の所要時間を計算して、自分の体力を考えて…「よし、行くぞ!!」
往復1時間弱の前穂まで行くことに決めました。
荷物は紀美子平にデポします。
7月山行記録 059

7月山行記録 075
前穂高岳に着いたら。
不思議な形をした雲と抜けるような青空が私を出迎えてくれました。
360度見渡すことは出来なかったけれど、この晴れた瞬間の感動は、雨の中のつらい思いもしんどさも全てを吹き飛ばしてくれるのです。

紀美子平に戻ってきたら再び荷物を背負って、ここからは稜線歩きになります。
歩き始めたら、また雲が全てを覆ってしまいました。
視界は5~10m。
目印の○がひとつふたつ先に見えているのを、黙々とたどっていきます。
「紀美子平まではどれくらいですか?」すれ違うたび、連続して何人に聞かれたでしょう…。
その都度答えるのですが、逆に「奥穂まではどれくらいですか?」とは誰にも聞きませんでした。

ふっと小さなお社が視界に入りました。
「あ…奥穂に着いた」
周りは真っ白。
お社の向こうにぼんやり小高く山頂のお社も見えます。
予定時間より早く着けてほっと一安心です。

7月山行記録 104
奥穂は、5月に一度来ているので、思い残すことは何も無い…なんて思っていたら「あ!!」と周りで歓声が上がりました。
晴れてきたのです。

7月山行記録 105
稜線の向こうにジャンダルムがその名のごとく、不気味にそびえるように見えてきました。
みんな熱心にカメラを向けます。
見えては隠れ…それをじっと眺めていると涙が自然に出てきました。
ちょっと風が強かったのでそのせいだと思うのですが(苦笑)

こうして、奥穂を後にし穂高岳山荘に下ります。
やっぱり雲に覆われてしまいました。

7月山行記録 117
山荘に着いたら、たくさんの人で賑わっていました。
外で飲んでいる人、中で暖かいものを食べている人。
みんな登りきった満足感からか、笑顔がいっぱいです。

7月山行記録 120
お昼を食べたら、ここからは一気に下ります。
山荘直下の雪の上で、バランスが取れなくていきなりコケてしまい、恥ずかしい思いをしました。
ザイテングラートも夏道になっていました。
浮石に注意して、確実に。
途中からは雪の上を、今度はコケないように…でも、やっぱり難しいです(汗)
それでも、最後はしっかり滑り降りて、涸沢小屋に到着しました。

小屋の仲間がいつもと同じ笑顔で迎えてくれました。
小屋のデッキも賑わっています。

その後のソフトクリームと生ビールは最高でした。

確実に歩けば、歩ききれること。
今回の山行は自分にとって自信になりました。
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懐かしき日本の風景かな

少し前のことになりますが、施設を利用されていたパークボランティアの方に声を掛けていただいて、一緒にホタルを見に行ってきました。
上高地にもホタルが出るのです。


場所は、上高地温泉ホテルさんの前の小川。
この小川は、温泉が混ざって流れていくため梓川に比べ水温が高く、流れも緩やかなので、ホタルの幼虫のエサになる『カワニナ』が生息出来るのです。
数年前から少しずつ増減を繰り返しながら繁殖し、この季節になると宿泊者を楽しませてくれる風物になりました。(本来は上高地にはいない外来種ですが)


夕食が終わり夜のとばりが降りる頃、違うホテルに泊まっている方も含め、多くの人がホタル見物にやってきます。
この日はたくさんのホタルが飛んでいました。

上高地は、日中の気温の上がり方にムラがあることが多く、肌寒い日にはホタルはあまり飛ばないようです。
そして童謡の『ほたるこい』の歌に、「あっちの水は苦いぞ こっちの水は甘いぞ」とあるように、水も深いつながりがあるようです。
雨上がりのまだ湿った空気が残っていると、ホタルも元気に飛ぶのだとか。

ホタルが近づいてきたので、手を伸ばすと、フワッと手をすり抜けて飛んでいきました。
小川の岸に生い茂った草の中で、優しい光がついたり消えたり。
時にす~っと飛んで、止まって。
短い命を惜しむかのように、淡い光を放つのです。
カエルの鳴き声が響いてきます。
一緒に行った方と、「日本の夏ってこういう感じですよね」と話しながら飽きることなく眺めていました。

帰り道、1匹のホタルが舞って来て私たちの後をついてきました。
空には月が出て、ほんのり夜道を照らしていました。

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ぞくっ!

昨日は朝から雨が降っていて、外はなんとなく暗く、空気もじめっとしていました。
気温が高いので、ちょっと動くだけで汗がしっとり出てきます。

掃除をしようと、ある客室に入ったら…。
「!!!!!」
声にならない、魂が抜けたような空気が口から出ていきました。

そして、次の瞬間。
「・・・なんだこれ」

背中にすぅ~っと冷たい風が流れたような、そんな気がしました。



窓ガラスいっぱいに、引っかいたような手跡がついているではありませんか!!!
上から下まで、右も左も。
ガラス全面が赤ちゃんか子どもサイズの手あかだらけなのです。




一瞬ひるみました。
が、近づいてよく見てみると…それは窓の外側についているものでした。
そしてさらに観察してみて、納得。

「サルの仕業か…」


ここはサルの通り道。
よく遊びに来てくれるのですが、しばらく続く暑さに、ちょっとひと休みしようと軒下にやってきたのでしょう。
ガラスはひんやり気持ちがいいですものね。

たまたま館内に人がおらず、静まり返っていて、室内は薄暗かったのです。
外が明るいのでガラスが鏡のように映って見えたのでしょうね。
ふとわれに返って、振り返ってみると…。


【ここから先はあくまで私の勝手な想像です(苦笑)】

今まで自分ひとりだったはずなのに、そこにもう1匹サルが!!
きっとそのサル、初めて見る自分の姿にびっくりしたのでしょう。
「ひぃぃぃ」と背筋の毛を逆立てながら、もう1匹の自分にパコンっと攻撃。
すると同時に相手も攻撃。
ここからはパニックです。
攻撃しようと思ったのか、逃げようと思ったのか…とにかく窓と手すりの間で『自分』vs『自分』の格闘が繰り広げられます。
あっちでポコポコこっちでポコポコ。
殴ったり、はたいたり。

そうして出来たガラス全体の恐ろしい模様。

ひょっとしたらサルはびっくりしつつも、もう1匹の自分と楽しいダンスを繰り広げたのかもしれません。
色々想像するだけで、かなり笑えました。

ただ、今までサルの手あとがいくつかついているのを見たことはあったのですが、ガラスいっぱいに苦しみもがいたような手あとがついているのは初めてでした。
それを見た瞬間、季節柄、どうしても怪談話を想像せざるを得なかったのです。
ちょっとこのまま残しておきたい気もしましたが、この日使われる部屋だったので、どしゃ降りの中、窓の外に出てきれいに磨いておきました。


そんな珍行動を時々披露してくれるサルたちは、暖かそうなフカフカの冬毛からすっきりした夏毛に衣替えし元気に走り回っているのを見かけます。
サル1

サル2



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夏の訪れ

短い夏の訪れを告げる花が、遊歩道に彩りを添えています。
平日も大型バスが次々に上がってくるようになりました。

夏の花が咲いて、人が増えて、こうして上高地に夏が来たんだと実感します。
毎日暑いです。
昨日の松本の最高気温は35℃。
上高地も暑い風が吹き抜けていました。

ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリ。
蕾をいっぱいつけて、開花の時を待っています。
日当たりのいい場所でよく見られます。

イチゴ
シロバナノヘビイチゴ。
6月上旬ごろ白い花を咲かせていたのですが、そこに実が出来ました。
食卓に並ぶイチゴそのものかと思うくらい大きくて、おいしそうでした。
ヘビイチゴとありますが、食べられるらしいです。

ウツボグサ
ウツボグサ。
真ん中に伸びる花穂が、槍を入れる『うつぼ』に似ていることからこの名前が付けられたそうです。
花穂についた紫色の唇形花の蜜にたくさんの虫が集まってきます。
年々見られる場所が少なくなってきているそうです。
そう言えば群生していた場所が、今年は木が切られ展望が良くなったせいで踏み荒らされて例年より数が少ない気がします。
田代橋と穂高橋の間に咲いています。

ニッコウキスゲ
ゼンテイカ。
『ニッコウキスゲ』で馴染みのあるこの花は、『ゼンテイカ』が正式な名前です。
黄色に近いオレンジ色の花は、とても目立ちます。
日当たりのよい湿地に咲き、ウエストン園地に続く木道から小さな群生を見ることが出来ます。
近年、少しずつ増えてきていて、1株だけ咲いている場所もあります。
信州では、霧が峰などのビーナスライン周辺でとてもきれいなお花畑が広がっており、今見ごろを迎えているようです。

クルマユリ
クルマユリ。
こちらは濃いオレンジ色に黒い斑点がつき、後ろに反り返った花びらが特徴です。
この花を見ると、標高の高いところに居るんだなぁ…となぜかいつも思ってしまいます。
写真には葉が写っていませんが、葉が輪生していることから『車百合』と名付けられたそうです。
五千尺ロッヂさんの前で見つけました。

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ヘリポートに行ってきました

海の日を含めた3連休が近づいてきて、天気予報が毎日気になってしまいます。
梅雨明けも気になって仕方がありません。
そんな私は、携帯サイトで天気予報をよくチェックします。


昨年のシーズン終わり頃から、私の勤務している場所周辺もやっと携帯の電波がパワーアップし、いつでも(ほぼ)圏内になりました。
それまでは、館内はほとんど圏外で、自室の窓辺に決まった角度で携帯は置きっぱなし。
その場所から少しでも動かすと、圏外になってしまう有様でした。
着信があったら携帯を握って外へ飛び出す…そんな行動を繰り返していました。(外に出るまでによく切れていました)
夏は蚊に刺されて毒が回って手に負えず病院行きになり、春先や秋は寒くてガタガタ震えながら、雨の日は傘をさしながら…外で携帯を使っていたっけ。
携帯はだんだん着信しなくなり、私も外に出る面倒くささから発信せず、もっぱらメールで事を終わらせる…そんな使用ぶりでした。

今シーズンはポケットに携帯を入れておいて、着信があったらその場で出られるようになったので、本当に助かっています。
携帯があると、気になる天気予報も、このブログも、他に調べたいことでも見ることが出来ます。
遊びに来てくれたり用事があったりして連絡してくれる友達と、リアルタイムに繋がることが出来ます。

そんなありがたい携帯に昨日、着信がありました。

涸沢で働いている仲間からでした。
夏本番に向け、一昨日からヘリポート勤務(荷揚げ)で上高地に来ていたのです。

一昨日は、天候に恵まれヘリコプターはフル稼働。
気持ちのいいエンジン音が上高地の谷間に1日中響いていました。
ヘリポートは上高地に設置されていて、そこから北アルプス各小屋へ荷物の上げ下ろしを行うのです。
たくさんの荷物が運ばれていきました。

一息ついた時に電話をくれたこともあって、誘われるままにちょっとヘリポートへお邪魔してきました。
上高地で働いていてもこういったきっかけや用事が無ければ行くことが出来ないヘリポート。
ちょっと興奮してドキドキしました。
ちょうど戻ってきたヘリが着陸するところで、強い風とエンジン音を全身いっぱいに浴びました。
すごい・・・ちょっぴり放心状態になりました。

昨日は稜線に雨雲が掛かっていて、上の方までは飛べなかったようです。

ヘリポートBBQ 022
この時は、涸沢ヒュッテに荷物を上げるところでした。
ドラム缶3本と食材のダンボール数個。
ひょいっと持ち上げて運んでしまうのです。
ドラム缶(ひとつ200kg)を転がしてみたけれど、私は転がすだけで精一杯。(もちろん倒せませんし、起こせません)
荷揚げの荷造りも大変です。

ヘリポートBBQ 024
いってらっしゃい!
気を付けて!!

こんな風にヘリが飛んで、様々な荷物が上がって、夏山の準備は整っていきます。
あとはみんなが山に登ってくるのを待つだけでしょうか。

私も山に登りたい。
うずうず病はすでに発症しています。
携帯片手に天気予報をチェックして、山計画を立てなければ。



♪おまけ♪
ヘリポートBBQ 002
初めてお会いした人たちばかりでしたが、楽しく盛り上がりました。
炎天下のBBQっていいですね。
ごちそうさまでした。
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バイカウツギ

河童橋からバスターミナルへ向かって歩いていくと、分岐があります。
そこから川沿いを歩くとすぐのところで、今、バイカウツギが満開になっています。
バイカウツギ1


『バイカ』とは漢字で『梅花』と書くことからも分かるように、ウメの花に似ていることからこの名が付けられたそうです。
ウメの花より少し大ぶりで、柔らかそうです。
ほんのり薫りが辺りに漂い、たくさんの虫たちが集まって蜜を吸っていました。

バイカウツギ3


バイカウツギ2
たぶん…イチモンジチョウ。
この蝶は、羽を開いた状態で上から見るのと、羽を閉じた状態で横から見るのと、模様が違います。
ちょっと目を離していたら、違う蝶が来たと勘違いしてしまうかもしれないです。


バイカウツギ4
おそらく…スジグロシロチョウ。
とても熱心に蜜を吸っていました。

ネタ集めも兼ねて、いつもカメラを持って歩くようになりました。
今まで撮ることの無かった、蝶や蛾も時に写真におさまります。
そして、名前を調べようと思うのですが、蝶や蛾は調べるのが難しいですね。
筋が1本入っているだけで名前が違ったりして、ひとつの名前を探し当てるのに素人の私にとってはかなりの時間や労力を要します。
自信が無いまま、ブログにアップしていいのかな…と思いながら今日はアップしてしまいました。

まだまだ知らないことがたくさんあるなぁと思い知らされた今日この頃です。
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ピザパーティ

そろそろ、上高地も夏本番を迎えます。
まだ梅雨が明けずどんよりしたお天気でも、週末にはたくさんの人が訪れるようになりました。

こちらの仕事もいよいよ本番に…いやいやその前に、みんなで結束力を高めよう!!と食事会を企画しました。
今回は、ピザをメインにパスタとサラダ、そしてSちゃんとMがネパールカレーを作って持ってきてくれました。(いつもありがとう!!)
同僚10人でのパーティになりました。


みんなが集まる前に仕込みをします。
まずはピザの生地作りから。
強力粉をどさっとボールに入れ、ドライイーストや水などを入れたらこねます。
ひたすらこねます。
こねてこねて…かなり力が要るので、全身全霊をこめて!!
大きなラップを広げてそこでさらに練るのですが、なかなか手強く、跳ね返される感じです。
なんとか形を作り上げ、寝かして発酵させます。
こうして待つことおよそ1時間。
大きく膨らんで、発酵完了です。
ピザ1

みんなが集まってきたら、ピザ作りが始まります。
ひとりが生地を丸く伸ばして、ひとりがソースを塗り、あらかじめ準備しておいた具を置いて…。
そんな役割分担をうまくやりながら、ピザが出来ていきます。

ピザ2
家庭にはなかなか無い、業務用ガスオーブン。
でっかいピザもお手のものです。

ピザ3
焼けたら切り分けて、みんなが待ってるテーブルへ。
あっと言う間に無くなります。

ピザ4
みんなで作るから、楽しい。
みんなで食べるから、おいしい。
ピザはやっぱり大勢で食べるのが一番ですね。
パスタもサラダもそれぞれ2種類作ったのですが、すべて完売。
カレーもきれいに無くなりました。

「お腹がいっぱいだぁ」と満足そうなみんなに、別腹用のチーズケーキも用意したら、こちらもペロッと食べてくれました。
やっぱりみんな別腹なんですねぇ…。

さて、これで今年の夏も乗り切れるでしょうか。
乗り切って落ち着いたら、またお疲れパーティを企画しましょう。
次は何パーティをしようかな、そんな楽しい悩みがひと夏の宿題になりそうです。
こんなの作りました | コメント:2 | トラックバック:0 |

ど根性ケショウヤナギ

あなたの踏ん張り時は、どんな時ですか?

仕事が大変で、頑張っている時。
山頂へたどり着くまでの、最後の登り。
…ひょっとしたら、毎日?

私が、常々、踏ん張ってるなぁと思って見ている樹木があります。
人に対してなら、「もうちょっと肩の力抜いていいんじゃない?」と言ってあげられるのですが、その樹木はそうはいきません。

踏ん張っていないと、倒れてしまうのです。


それは、河童橋から右岸へほんの少し下流に歩いた所にある、ケショウヤナギの木です。
ケショウヤナギ1


確か2年前の秋のことです。
この時やってきた台風は、各地に大きな爪跡を残していきました。
河川の氾濫や農作物の被害がとても大きかった記憶があります。
この台風が過ぎ去った後、朝礼に行こうと歩いていた時…、道をふさぐ物が目に入りました。
ケショウヤナギの木でした。
木の3分の2くらい上がぽっきりと折れ、それがドンっと倒れているのです。
残された大ぶりの枝も下に垂れて、枝先は川の中に浸かり、茶色く濁った川の上流から流れてくる様々なものを引っ掛けて苦しそうにもがいているように見えました。
このままでは、残された幹もダメになってしまう…下向きになっている枝の一部を切り取り、応急処置を施してもらい、なんとかその場をしのぎました。

このまま倒れてしまうのかな…その時はそう思いました。

けれど、このケショウヤナギは今日も生きています。
緑の葉を残った枝いっぱいに茂らせて。
重みで垂れ下がり葉の先が川に浸かっています。
それでも葉は青々としています。
ケショウヤナギ2
とても重そうです。
少しずつですが、枝が下に傾いてきているように見えます。
枝の元からこの重みで裂けてしまうのではないかと心配で、時々幹の傍に立って見上げてみます。
こんな傷だらけのように見える、ケショウヤナギのどこにこれほどまでのパワーがあるのでしょう。
見上げるたびに、自分ももっと頑張らなきゃと思ってしまいます。

ケショウヤナギ3


私が、最近踏ん張った時ってあったかな…?
やっぱり山に登った時でしょうか。
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緑と青を撮る

ふと見上げたとき見下ろしたときに、カメラを向けてシャッターを押すことがあります。
緑や空の、面白いシルエットが写ると嬉しくなります。


シダ
上高地では様々なシダが見られます。
写真のシダは、大きく葉を広げ、上から見ても横から見ても圧倒的な存在感があります。
葉の広がりがきれいです。

カツラ1

カツラ2
カツラの木を下から見てみると…丸い葉が折りなす形がおもしろいです。
幾何学模様に見えたり、緑色の水玉模様に見えたり。
秋近くなると、カツラの葉から漂う薫りが、お菓子の制作意欲を駆り立てます。
俗に言われる『カルメ焼き』のにおい。
今年こそ、カルメ焼きに挑戦してみたいと思っています。

飛行機雲
徳沢のキャンプ場の芝生の上でぼんやり空を眺めていると、飛行機が1機飛んでいきました。
その後ろには一筋の飛行機雲。
まっすぐきれいに伸びた雲はとてもきれいでした。
そしてゆっくりと消えていきました。

夏空
県道・上高地公園線を通行止めにするほど雨が降った次の日、涸沢では日差しが戻りました。
次々に湧き出す雲から顔をのぞかせた太陽の日差しは、とても眩しくて初夏を感じさせました。
夏は蒸し暑い、バテる…そんなマイナス要素を持ってしまうけれど、この日差しを見ると「夏が来た!!」と叫んでしまいそうです。
やっぱり夏が好き。
夏歌を思わず口ずさみたくなるような、そんな写真になりました。

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トイレが完成しました

今シーズン初めから河童橋たもと(左岸)では、工事が行われていました。
古くなった公衆トイレを壊して立て替えるためです。

重機が入ったり、工事の音が響き渡る事がありました。
せっかく河童橋できれいな景色を見て、川の流れを聞きたいのに…と不快に思った方もいらっしゃったかもしれません。
他のトイレに行ってもらったりと随分ご迷惑をお掛けしていました。

そんなお騒がせしていた工事も無事終わり、先週の土曜日から新しくなったトイレが使用できるようになりました。
トイレ

これまでのトイレは、小さくてちょっと薄暗い感じでした。
そして混雑しているのもよく見かけられました。
新しいトイレは、正面に車椅子の方でも利用できる広い個室が備わり、トイレの数も増えました。
少しは混雑が緩和されると思います。
何年か前に、実施されていたアンケートを反映して、和式と洋式の両方が設置してあるので、便利です。
また、女性トイレには、化粧直しなど身だしなみを整えるパウダールームも作られていました。

天井は梁が見えるようなっていて、光が入ってきて明るいです。
とても清潔感があって、気持ちよく利用できます。

大切に、マナーを守って使っていきたいですね。
上高地のこと | コメント:0 | トラックバック:0 |

白い花ざかり

梅雨の上高地ですが、植物はぐんぐんと成長しています。
こんなところでも、季節の移り変わりを感じることが出来ます。

気が付けば、7月も半ばにさしかかろうとしています。
上高地入りしてから、あっと言う間に今日まで来た感じです。
ふと立ち止まって、時の速さを感じることはあるけれど、流れを止めることは出来ない。
気が付いた時にはまた随分と時間が過ぎ去っているのでしょうね。


カンボク2
明神館さんの前にある大きなカンボクの木です。
花は『オオカメノキ』に似ていてます。
赤い実がなるところも似ています。(カンボクの方がつやがあります)
カンボク1
『オオカメノキ』との大きな違いは、葉っぱです。
カンボクは葉がカエデのような形をしています。
今年は見事に咲いてきれいでした。

オドリコソウ
オドリコソウ。
きれいな群生が見られるのは、徳沢周辺や、横尾から本谷にかけての登山道です。
ニリンソウが咲き終わった後の土壌に、オドリコソウが成長し花をつける場所が多いようです。
葉は、大葉(しその葉)みたいな形をしています。

ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ。
日陰でも見られ、上高地周辺から標高が上がった登山道でもよく見られます。
花が咲く株と咲かない株があり、咲く株は葉が6枚、咲かない株は4枚です。
花が終わると赤い実をつけます。

カラマツソウ
カラマツソウ。
今、上高地界隈で一番存在感のある植物かもしれません。
胸くらいの高さに成長し、白い花をつけています。
花びらに見えるのは雄しべで、その集まりがカラマツの芽吹きに似ていることからこの名前がつきました。
小さな線香花火のようでかわいいです。

深緑になりつつある上高地です。
緑の中に白い花がよく目立ちます。
これからますます緑が深くなるのですが、最近もっぱら悩みのタネは『蚊』。
やぶ蚊の勢いがすごいです。
私はいつもこれにやられ、刺された周りがパンパンに腫れて治らなくなります。
飛び火もします。
今年もすでにやられました。
対策を練らなければ…と思う今日この頃です。

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ショウキラン

今年もきれいな花が見られるかなと、楽しみにしていた植物のひとつに、ショウキランがあります。
ショウキラン1


ショウキランの話を同僚としていたら、うちの主任が「その花ならうちの庭にもあるぞ」なんて言うのです。
たまたま友達と電話をしていた時、外をうろうろしていたら、草むらの奥に濃いピンク色の物が見えました。
こんな近くにお目当ての花があるなんて!!
このことを教えてくれていたのです。
知らなかった自分にちょっとガックリ。
灯台下暗しですね。
でも、ここなら誰にも採られたりしないなと安心しました。

ショウキラン2
徳沢で育っていた、ショウキランです。
この間キャンプをした時に成長ぶりを見に行きました。
シナノザサに隠れた感じで生えていたのですが…、ショウキランが見えるようにするためでしょうか、花の周りだけ草が刈ってあるのです。
ショウキランは葉緑素を持ちません。
光をあまり必要とせず、なにかの菌と共生することにより栄養を補い成長するのです。
草むらの中でよく見かけるのも、そのためです。
むき出し状態のショウキラン。
まだ咲き始めの花も、先の方が茶色くなって色あせてしまい元気がありません。
今年はこれで咲かずに終わってしまうかも。
そう思ったら、とても悲しくなりました。

花を思ってやったことなのか、写真を撮りやすくするためなのかは草を刈った本人にしか分からないことですが、植物は自生しているのです。
そこが自分の環境に合っているから、成長し大きくなるのです。
ここで咲く花たちは、ガーデニングなど人間が手間隙掛けて育てて作る美しさとは違うのです。
だからこそはかなくて美しい。
だからこそ見守っていたいのです。
来年もその先も、ここでずっと咲いていて欲しいから。
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河童橋のたもとで愛を誓う

早くも、四国が梅雨明けしました。
例年より2週間ほど早いようです。
日本列島は猛暑。
昨日は、上高地もぐんぐんと気温が上昇しました。


梅雨の晴れ間の昨日、上高地では結婚式が行われていました。
当事者の方々は、きっと、天気予報に毎日ドキドキし、無事晴れて当日を迎えられほっとしたことと思います。

7月に入ったこともあってか、晴れの予報だったせいか、今月初めの土曜日となる昨日の上高地は一気に賑やかさを取り戻したかのように、多くの人が訪れていました。
河童橋の右岸のたもとには、赤いじゅうたんが敷かれ、白いクロスが掛かったテーブルの上には花が飾られ置かれていました。
その周りには、これから行われる挙式をひと目見ようと、大勢の人々が始まりを待っていました。

午後1時、太陽に暖められた空気がふわっと揺れました。
それが合図だったかのように、一斉に飛び始めた柳じょ(リュウジョ)。
真っ白いヤナギの綿毛が雪のように後から後から降ってきます。
本当に急に飛び始めたのは、これから始まる人前式を祝っているかのようでした。
ただ…、ちょっと勢いがありすぎて口の中に入ってきそうで、みんな一生懸命振り払っていましたけれど(苦笑)

結婚式 020
ホテルの前に出てきた新婦とお父さんは、ちょっぴり恥ずかしそうで、人の多さに緊張しているようでした。
河童橋で待っている新郎のところまでじゅうたんの上を歩いていきます。

結婚式 024
たくさんの人が見守る中、おふたりの友人の進行のもと、誓いの言葉、指輪交換…と続きます。
手作り感たっぷりの式は、笑いがあったり、大きな拍手がたくさん溢れる和やかな雰囲気で終わりました。

幸せのおすそ分けをもらったような、ひとときでした。
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キャンプをしよう  2日目

7月3日 【2日目】
前日、上高地を出発する前にチェックした天気予報では、今日の天気は『曇り 降水確率20%』でした。
天気図までは見る時間が無かったのですが、なんとなく降らないかも…と期待していました。

日付が変わった頃、パラパラという音で目が覚めました。
あれ?
テントから顔を出すと、雨がパチパチ顔に落ちてきます。
もう降ってるの?けれどなす術が無いので再び眠りに…。

朝、雨は上がっていましたが、何かすっきりしません。
天気予報は、悪いほうに当たり、この日は1日降ったりやんだりしました。

徳沢キャンプ 050
朝食はコーンスープとパン。
パンにはチーズやハムやレタスを好きなようにはさんで食べます。
ゆで卵やトマトも用意してくれていました。
私がひとりで食べる時の朝食よりもはるかに豪華です。
チビたちの栄養バランスもしっかり考えてあります。

朝食が済んだら、雨の中のテント撤収。
そして上高地へ向かって歩き始めました。

帰りも、サキのペースに合わせて歩きます。
カッパを着て、傘を差して…幸い時々パラつく程度で歩き終えることが出来ました。

徳沢キャンプ 060
さて、これは何をしているのでしょう?
サキ運転手兼1両目が先頭に立って、次の駅を目指して動き出そうとしているところです。
お父さんは2両目、私は3両目、お母さんとヒカリは4両目。
時に特急、時に新幹線、時に鈍行。
そうです、電車ごっこで上高地を目指すのです。
駅名を言わなければ、出発しません。
こうやって脱線して、写真を撮っているのが見つかると怒られます(笑)
4歳とは思えない足取りで、明神での休憩を挟んでも3時間弱で上高地に着いてしまいました。
私の勝手な勘ですが、将来はサキも山男になりそうな気がします。

徳沢キャンプ 053
ヒカリも時々歩きました。
折り畳み傘を手に持って。
その姿は、『となりのトトロ』のメイがお母さんをお見舞いに行こうとして、ひとりで歩くシーンに本当にそっくり!!
今度トウモロコシを持って歩かせてみたいなぁと思いました。

上高地にチビたちの友達がいるのでちょっとお邪魔して、そして一家はバスに乗って帰っていきました。
またこんな機会があったらぜひ一緒に歩きたいです。
歳の近い大人ばかりでわいわい大騒ぎするのも楽しいけれど、たまにはこんな風に子どものペースでゆっくり歩いて、子どもの目線で出会った昆虫や動物たちをじっくり眺めてみるのもいいものだなと思いました。
徳沢キャンプ 062

私が手助けするどころか、逆にいろいろ気を使ってくれたMさん、Nさんありがとうございました。
美味しい食事も、ごちそうさまでした。
また一緒に遊びましょうね。




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キャンプをしよう  1日目

上高地の河童橋から、歩いて約7km。
昔は、牧草地として使われていた徳沢があります。
現在は、徳澤園と徳沢ロッヂが宿を置き、芝生はキャンプ場として休憩の場として気持ちのよい空間を提供してくれています。

そんな徳沢でのキャンプの話題が出たのは、まだ乗鞍のゲレンデで働いていた冬のことでした。
行きつけのバー【SPRING BANK】で偶然一緒になった、乗鞍在住のMさんから、「今年は一家4人で徳沢でキャンプをしたい」と聞き、何か出来る事があったら手伝いますよと言ったのがきっかけでした。

Mさんは少し前に上高地に自転車で来てくれて、以前ブログにも後ろ姿をアップさせてもらった方です。
去年の9月には、自転車仲間8人で行った富士山一周に一緒に参加しました。
奥さんのNさんはまだ一緒にアウトドアをした事が無かったのですが、去年みんなでお鍋を囲んだ時に初対面で意気投合しました。
出産前は、夏山でもゲレンデでも元気いっぱいに満喫していたみたいです。
今回、子ども2人が大きくなってきたので、一家でキャンプをしようという計画が持ち上がったそうです。

あれから数ヶ月が過ぎ、季節も変わって、いよいよ決行の日がやってきました。



7月2日 【1日目】
Mファミリーは10時前に上高地バスターミナルに到着し、徳沢に向けて出発しました。
ペースはお兄ちゃんのサキが全てを握っています。
コースタイムの倍の時間を想定して歩くつもりだそうです。(約4時間)
妹のヒカリは背負子で、Nさんが背負って歩きます。(たまにだっこ、時々歩き)

この日は、快晴。
暑くて夏らしい天気になりました。

私は午後から合流予定で、明神~徳沢間で追いつけるかなと考えていました。

出発前の打ち合わせでは、食事は用意してくれるとのことで、その言葉に甘え、私はとにかく『寝られさえすれば』と準備をして出発したのですが…本当に寝られるだけの準備しかせず、コーヒーだとか冷蔵庫に準備していたユキザサのおひたしだとかをそっくり忘れてきたのでした(涙)
やはり、きちんとリストアップしてパッキングしなければいけませんね。

出発がちょっと遅くなったので、急ぎ足で徳沢に向かいます。
追いつけるだろうなという考えはちょっと甘かったようで、私が徳沢に着いた時には、すでに今日のおうちが出来上がり、一家は涼しい小川のほとりの木陰で待っていました。
サキが私を見つけ、走って迎えに来てくれます。
「体力有り余ってるなぁ…」苦笑いをしながら、サキと一緒に歩きます。
ほんの少し前まで知らない人扱いで恥ずかしそうだったので、今回自分を刷り込みしようと思っていたのですが、気付いたらなついてくれていました(ヨカッタ)

徳沢キャンプ 021
おうちの隣に、自分のテントを建てます。
今年初めてのテント泊。
チビたちは飛び跳ねたり、転がったり、笑ったり、本当に楽しそう。

徳沢キャンプ 025
コーヒーを飲んでおやつを食べたら、散歩に行ったりして過ごします。
明るいうちに、川で冷やしていたビールを開けて、飲む。(正しくはご馳走していただきました)
そして夕飯の準備です。

Mファミリーでは定番らしい『焼きうどん』でした。
野菜はすでに切って、一度火を通してありました。
Nさんがフライパンいっぱいに炒めます。
「ちょっと焦げた方がおいしいよ」とMさんが言うので、バーナーの火力全開で炒めていました。
辺りには醤油の焦げたにおいが漂い、食欲をそそります。

隣では野菜スープが出来ていました。
こちらも、あらかじめ切って炒めてある野菜をお湯に入れて固形スープを入れるだけ。
徳沢キャンプ 031

準備の手間は多少掛かるけれど、アウトドアでの時間やガスの節約に繋がり、それでいて美味しい!!
キャンプ慣れしているふたりならではのアイディアは、とても参考になります。
今度誰かとテントを持って歩く機会があれば、真似してみようかな。

体を思いっきり動かしたチビたちは、食欲旺盛でモリモリ食べます。
外で、みんなで食べるご飯は美味しいね。
やっぱり笑い声がいっぱい溢れていました。

徳沢キャンプ 040
夕飯後は、歯磨きタイム。
外でする歯磨きは楽しい?
私のテントでも歯磨きしながら、ポーズをとってくれました。

こうして、少しずつ夜になっていき、早々に寝袋の中に入りました。
背丈の長い芝生の上にテントを張ったので、寝床はふかふかで寝っ転がると沈む感じです。
とても心地よくて、なにか包まれているようで、すぐに眠りに落ちました。
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雨の涸沢

6月最後の休暇は、連休。
天気予報は、雨。
やはり、自分の休暇に晴れて欲しいなんてわがままな願い事は叶うはずがありません。

それでも、下っても上高地にいても特にやることが無い…ならば上がってしまえ!!
と、涸沢行きを強行することにしました。
実際、上で「おいで」と待っていてくれる仲間が居るから出来ること。
そんな仲間に感謝です。

6月28日 【1日目】
午前中に仕事を終え、晴れて休暇の自由の身に。
空は曇っているけれど、なんとか降られずに済みそうです。
「これから上がるね」と電話を掛けたら、後はひたすら歩くのみ。
横尾でトイレ休憩もそこそこに、さらに気合を入れて登ります。
10日前に歩いたばかりの道なのに、雪解けが進んで違う道を歩いているような感覚に襲われました。

雨の涸沢 022
雪が融けたばかりの斜面には、かわいい新芽がいっぱいです。
上高地では終わってしまった花の芽も見られました。

雨の涸沢 025
キヌガサソウを見つけました。
西穂の登山道で見かけるものより少々小ぶりでしたが、きれいに咲いていました。

雨の涸沢 026
ヒュッテ直下の沢に出るまでは、ほとんど夏道になっています。
ただ、その先の沢はとても歩きづらく、ボコボコしています。
ここももうすぐしたら、地面や川が出てきそうです。

雨の涸沢 075
ヒュッテと小屋の分岐が立っていました。
そして、新緑がいっぱいです。
小屋が見えたら、谷くんとムサシが思いっきり手を振ってくれました。
振り過ぎて肩が脱臼しやしませんか?っていうくらいに(笑)

この日は週末だったにも関わらず、宿泊者は数人でした。
ちょうど、小屋に長く携わっていたというAさんが来られていて、初対面なのに夜遅くまで一緒に晩酌させてもらい、当時の涸沢や小屋の事など貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。



6月29日 【2日目】
目が覚めたら、外はガスが出て雨がパラパラとリズムを刻んでいました。
朝食作りをほんの少し手伝って、ご飯を食べたら…眠たくなりました(苦笑)
うとうとしながら過ごしているうちに、雨はどんどんひどくなり風も出てきました。

昼食をまるちゃんと一緒に作って、みんなで食べ交代で電話番をしながら室内で過ごします。
ここでトランプが出てきました。
久しぶりにやった大富豪では、一度しか大富豪の名をもらえず、後は平民、貧民、貧民…。
「弱すぎる」と大爆笑されました。
先の手を読めない(面倒くさがりな?)のが敗因です。

雨の涸沢 028
そして、まったりモードでおしゃべりしていたはずが、テーブルでマントリングが始まりました。
遊びながら体を鍛え、さらにクライミング技術まで養う…まさに一石三鳥。
下界にいたら考えられない、ある意味、お行儀の悪い遊びでしょうね。

雨の涸沢 035
けれど、こんな風にみんな必死にテーブルにしがみついて、登る。
こんな小さな空間で得られる、大きな達成感。
みんなで「ガンバ!!」と声を掛け合うから頑張れる、力を発揮できるのかもしれません。
ちなみに…、これ、一人でやるとテーブルがひっくり返って危険なのでやらないでくださいね。

マントリングで盛り上がったテンションのまま、夕飯を作って、厨房でも大盛り上がり。
そして、夕飯も楽しく時間が過ぎていきました。

この日、連続降水量が規定を超えたため、釜トンネル入り口のゲートが18時で閉まり、今シーズン初の県道・上高地線は通行止めとなりました。



6月30日 【3日目】
雨の涸沢 046
昨日あれだけ降っていた雨は上がり、太陽が顔を出しました。
空はどんどん夏になっていきます。
紫外線も強烈に私を射してきます。
雨の涸沢 043
また雪解けが進み、涸沢の表情が変わったように見えます。

雨の涸沢 066
ナナカマドも芽吹いていました。
秋にはきれいな紅葉が見れますように。
そう願いながら、若葉を触ってみました。

小屋から少し上がってみたら、景色がよく、ぐるっとカールに囲まれてなんだかとても落ち着きました。
思わず口ずさみながら、大きな岩の上でのんびりしてきました。

「またね」とお決まりのあいさつをして、涸沢を後にします。
みんなが見送ってくれる間に、派手に滑ってこけました。
恥ずかしいです。
重い荷物を担いだときの、グリセードは難しい…(汗)
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みんなで焼肉

昨日は焼肉の日でした。

いえいえ正しくは、上高地でお世話になっているHさん兄弟の誕生日が共に6月ということで、誕生日会を兼ねた焼肉パーティが行われました。

誕生会をみんなで楽しくやりたいと、祝ってもらう立場のHさん兄弟がみんなにお肉を振舞ってくれるのです。
この焼肉はもう随分と長い歴史があるようで、上高地に長く居る人たちは心待ちにしている方も多いようです。

昨日は、仕事が終わった18時頃から、どんどんと人が集まってきました。
いつの間にか人は増えていき、やがて30人くらいに。
これほど人が集まるイベントはそうそうありません。

雨の涸沢 087
焼肉と炭の匂いが辺りを包んでいます。
けむたい…。
そしてみんなの賑やかな笑い声。

雨の涸沢 086
なぜか主役の2人が肉を焼いてくれています。
それを手伝ったりしながら、持ち寄ったお酒を飲みます。

雨の涸沢 089
頃合いを見計らって、用意された即席のデコレーションケーキに火がともされ、ハッピーバースディの歌をみんなで合唱。
そして、おふたりにそれぞれろうそくを吹き消してもらいました。
ちょっと恥ずかしそうでした。


これから迎える夏のハイシーズン。
みんなで元気に乗り越えていけるといいです。
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